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9、お兄様が婚約者になるそうです
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(うう……気まずい……そしてお兄様に本当のことを言えない罪悪感……)
イザベルは自室に引きこもってゴロンゴロンと広い寝台の上を転がり回っていた。
もうこれしかない。そう思っても、フェリクスにあんな顔をさせてまで決めてしまって本当によかったのかとうじうじ悩む自分がいるのだ。なんて情けない。
「ええい! いつまでも悩むんじゃない! 結婚すると決めたのだから、きちんと相手を選ばなきゃ!」
えいやっ、と起き上がって、釣書に目を通していく。
(どんな人がいいかしら……あまりかっこよすぎると、何だか後々ヒロインのマリオンに引き寄せられそうで怖いのよね……)
ヒロインの攻略キャラ候補、といった感じに考えてしまう。いわゆるゲームの続編として新規キャラが追加されている可能性もある。または学院から街……国全体に舞台を変えて大きく物語が展開する場合も考えられる。
……とすると、やはりイケメンは危険だ。
(でも、イケメンばかりだと逆に見飽きてしまうから、普通の平民枠も危ないかしら……じゃあいっそ少し年の離れたおじ様に――だと、イケおじキャラとして確立されちゃう?)
何だか全員怪しく見えてきて、イザベルは決められない。いろいろ考えすぎて次第に面倒にも思えてきた。
(いっそのこと、契約結婚とかできないかな……亡くなった妻が忘れられなくて形だけの妻を必要としているとか……身分の低い愛人がいて妻を愛するつもりはない男とか……)
けっこういいのでは? と思ったが、やはりだめだと気づく。
身体を繋げる必要があるのだから、抱く意志がない男では意味がない。
(子種だけもらうとか……うーん。でもそれはやっぱりちょっとだめよね……)
相手にも心はあるのだから。それにどうせ結婚するならば、やはり仲良くしていきたい。
(相手がわたしを気に入るかの問題もあるし、とりあえず何人かと会って、そこからまた考えてみようかな)
なるべく平凡そうな容姿に害のなさそうな人間をイザベルは何とか数名選んだ。
(よし。あとはお兄様の許可を得れば……)
「――だめだ」
却下された。全員きれいに。
「えっと、お兄様。とりあえず理由を聞かせてもらってもいいですか」
「まず、こちらの男性はお前より年齢が高い。年齢の差は夫婦生活を送る上で支障をきたすはずだ。そしてこちらの男性は表情がどこか頼りなく見える。お前を任せるのは不安だ。何かあった時到底守り切ると思えない。そしてこちらの男性だが、母親に従いすぎるきらいがある。お前の味方にならず、嫁姑問題で苦労するのが目に見えている。だから却下だ。そちらの男性は――」
「待って、待って、お兄様」
スラスラと淀みなく理由を語る兄にイザベルは頭痛がする思いだった。
「何だ」
「あの、確かに不安要素はありますけれど、実際に会うともしかすると違うかもしれませんよ?」
「イザベル。妥協するな」
「いえ妥協というか……完璧を求めていたら、いつまでたっても結婚なんかできませんよ。それに、わたしも言うほどできた結婚相手ではないと思いますから」
「お前はまたそんなことを言って……」
(あ、やばい)
またお説教が始まるとイザベルは身構えた。
「イザベル。本当に結婚したいのか?」
「はい」
「それにしては……ずいぶんと、瑕疵のある人間を選んでいる。他にも候補者はいたはずだ。彼らの方が、お前が提示した男たちより幾分ましだ。なぜ彼らのことは選ばなかった?」
ドキッとする。さすが我が兄。不自然な点をきちんと見抜いて、裏があるのではないかと疑っている。
「ええっと……ほら、顔が整いすぎていると、引け目に感じるかなって……」
「お前は整っていない方が好きなのか」
整っていない……つまりブス専なのかと問われて答えるのに窮する。
そりゃ四六時中顔を合わせるならば、整っている方が目の保養になるだろう。
「別に、そういうわけじゃありませんよ」
「なら、もう一度考え直しなさい」
「……考え直しても、お兄様、またいろいろ理由をつけて断るでしょう?」
「そんなことは、ない」
(あっ、目を逸らした!)
絶対却下するつもりだとイザベルは怒る。
「お兄様! こんな調子ではいつまで経っても、顔合わせする段階にすら進めません!」
「……お前のことが心配なだけだ」
苦虫を噛み潰したような顔で言われる。
「なら、いったいどういった殿方ならば、お兄様は納得してくださるのですか」
フェリクス自身に推薦してほしい。
(あっ、でも王太子殿下とか他の攻略キャラ勧められたらどうしよう)
「それは……まず、それなりの身分がある者で、背が高く、頑丈で、力がある男がいい」
「体力に自信がある人間がいいの? なら、騎士系?」
「体力だけあってもだめだ。頭も切れる人間でないと、家の管理などすべてお前に押し付ける可能性がある」
「欲張りね……では、文官とかならいいの?」
激務をこなせているので意外と体力もあるのではないだろうか。ああ、でも、忙しすぎるとやはり屋敷のことはイザベルに任せることになってしまう。
しかしフェリクスは違う理由で反対した。
「いや……文官だと、規則に忠実で、意外と腹黒……冷淡な人間が多い。お前のことも役に立たないとわかれば、即離縁するだろう」
それは偏見ではないだろうか。
(というより、誰か特定の人を思い浮かべていない?)
腹黒……と言われて思い浮かぶのは王太子……もだが、宰相とかだ。
(そういえば、宰相の息子が攻略キャラの一人だったはず……)
いずれにせよ攻略キャラの人間とは結婚など考えられないので、却下だ。
「それにやはり内面の良さは大事だ。少なくとも、お前のことをいついかなる時でも気にかけて、思いやる優しい男でなければならない。あとは財力も必要だな。お前には今と変わらず豊かな生活を送ってほしい。欲しいものも我慢させたりしない男でなければ認められない」
「……お兄様の要望をまとめると、体力もあって頭も良くて、性格も大変素晴らしい、お金持ちの男性ってことになるけど……そんな好条件がそろった殿方なんて、いないと思うわ」
欲張りすぎである。
「あ、でも……一人いるかも」
「何!? 誰だ、その相手は!? もうその相手が好きなのか!?」
あまりの必死さにイザベルは呆れてしまう。
「お兄様、落ち着いてよ。わたしが思い浮かんだのは、お兄様よ」
フェリクスは驚き、次いで困惑した感情をその秀麗な顔に浮かべた。
その反応にイザベルも内心しくじった、と思う。
慌てて笑みを取り繕うと、冗談のようにして軽く続けた。
「だって、そうでしょう? 剣の腕前も素晴らしいと師範の先生が褒めていらしたし、領地経営だって抜け目なくこなして領民に慕われている。教養だってあるけれど、ひけらかしたりしないで、ちょっとした会話の返しにさりげなく含ませて、すごく知的だもの。何より――お兄様ほど、わたしのことを考えて、大事にしてくださる人はいないから。お兄様は、ご自分を基準に考えていらっしゃるから、理想に適う方がいないのも当然ね。でもそれじゃあ、他の殿方が可哀想よ」
イザベルの言葉にフェリクスは何か言おうとしたが、その前に彼女は素早く立ち上がって、候補者の釣書を腕の中にかき抱いた。
「お兄様。わたし、もう一度、よく考えてみるわ。少しでもお兄様の要望に合致するようにね」
とりあえず今はもう逃げ帰ろう。体勢を立て直すのだ。
「――待て、イザベル」
せっかくこのまま自室に戻って何事もなかったかのようにできると思ったのに、フェリクスに腕を掴まれてしまった。
「イザベル。お前の言う通りだ。私は他の男に任せることはできない」
「えっと、お兄様?」
「俺が、お前の婚約者になる」
イザベルは目を見開いて、フェリクスの顔を見つめることしかできなかった。
イザベルは自室に引きこもってゴロンゴロンと広い寝台の上を転がり回っていた。
もうこれしかない。そう思っても、フェリクスにあんな顔をさせてまで決めてしまって本当によかったのかとうじうじ悩む自分がいるのだ。なんて情けない。
「ええい! いつまでも悩むんじゃない! 結婚すると決めたのだから、きちんと相手を選ばなきゃ!」
えいやっ、と起き上がって、釣書に目を通していく。
(どんな人がいいかしら……あまりかっこよすぎると、何だか後々ヒロインのマリオンに引き寄せられそうで怖いのよね……)
ヒロインの攻略キャラ候補、といった感じに考えてしまう。いわゆるゲームの続編として新規キャラが追加されている可能性もある。または学院から街……国全体に舞台を変えて大きく物語が展開する場合も考えられる。
……とすると、やはりイケメンは危険だ。
(でも、イケメンばかりだと逆に見飽きてしまうから、普通の平民枠も危ないかしら……じゃあいっそ少し年の離れたおじ様に――だと、イケおじキャラとして確立されちゃう?)
何だか全員怪しく見えてきて、イザベルは決められない。いろいろ考えすぎて次第に面倒にも思えてきた。
(いっそのこと、契約結婚とかできないかな……亡くなった妻が忘れられなくて形だけの妻を必要としているとか……身分の低い愛人がいて妻を愛するつもりはない男とか……)
けっこういいのでは? と思ったが、やはりだめだと気づく。
身体を繋げる必要があるのだから、抱く意志がない男では意味がない。
(子種だけもらうとか……うーん。でもそれはやっぱりちょっとだめよね……)
相手にも心はあるのだから。それにどうせ結婚するならば、やはり仲良くしていきたい。
(相手がわたしを気に入るかの問題もあるし、とりあえず何人かと会って、そこからまた考えてみようかな)
なるべく平凡そうな容姿に害のなさそうな人間をイザベルは何とか数名選んだ。
(よし。あとはお兄様の許可を得れば……)
「――だめだ」
却下された。全員きれいに。
「えっと、お兄様。とりあえず理由を聞かせてもらってもいいですか」
「まず、こちらの男性はお前より年齢が高い。年齢の差は夫婦生活を送る上で支障をきたすはずだ。そしてこちらの男性は表情がどこか頼りなく見える。お前を任せるのは不安だ。何かあった時到底守り切ると思えない。そしてこちらの男性だが、母親に従いすぎるきらいがある。お前の味方にならず、嫁姑問題で苦労するのが目に見えている。だから却下だ。そちらの男性は――」
「待って、待って、お兄様」
スラスラと淀みなく理由を語る兄にイザベルは頭痛がする思いだった。
「何だ」
「あの、確かに不安要素はありますけれど、実際に会うともしかすると違うかもしれませんよ?」
「イザベル。妥協するな」
「いえ妥協というか……完璧を求めていたら、いつまでたっても結婚なんかできませんよ。それに、わたしも言うほどできた結婚相手ではないと思いますから」
「お前はまたそんなことを言って……」
(あ、やばい)
またお説教が始まるとイザベルは身構えた。
「イザベル。本当に結婚したいのか?」
「はい」
「それにしては……ずいぶんと、瑕疵のある人間を選んでいる。他にも候補者はいたはずだ。彼らの方が、お前が提示した男たちより幾分ましだ。なぜ彼らのことは選ばなかった?」
ドキッとする。さすが我が兄。不自然な点をきちんと見抜いて、裏があるのではないかと疑っている。
「ええっと……ほら、顔が整いすぎていると、引け目に感じるかなって……」
「お前は整っていない方が好きなのか」
整っていない……つまりブス専なのかと問われて答えるのに窮する。
そりゃ四六時中顔を合わせるならば、整っている方が目の保養になるだろう。
「別に、そういうわけじゃありませんよ」
「なら、もう一度考え直しなさい」
「……考え直しても、お兄様、またいろいろ理由をつけて断るでしょう?」
「そんなことは、ない」
(あっ、目を逸らした!)
絶対却下するつもりだとイザベルは怒る。
「お兄様! こんな調子ではいつまで経っても、顔合わせする段階にすら進めません!」
「……お前のことが心配なだけだ」
苦虫を噛み潰したような顔で言われる。
「なら、いったいどういった殿方ならば、お兄様は納得してくださるのですか」
フェリクス自身に推薦してほしい。
(あっ、でも王太子殿下とか他の攻略キャラ勧められたらどうしよう)
「それは……まず、それなりの身分がある者で、背が高く、頑丈で、力がある男がいい」
「体力に自信がある人間がいいの? なら、騎士系?」
「体力だけあってもだめだ。頭も切れる人間でないと、家の管理などすべてお前に押し付ける可能性がある」
「欲張りね……では、文官とかならいいの?」
激務をこなせているので意外と体力もあるのではないだろうか。ああ、でも、忙しすぎるとやはり屋敷のことはイザベルに任せることになってしまう。
しかしフェリクスは違う理由で反対した。
「いや……文官だと、規則に忠実で、意外と腹黒……冷淡な人間が多い。お前のことも役に立たないとわかれば、即離縁するだろう」
それは偏見ではないだろうか。
(というより、誰か特定の人を思い浮かべていない?)
腹黒……と言われて思い浮かぶのは王太子……もだが、宰相とかだ。
(そういえば、宰相の息子が攻略キャラの一人だったはず……)
いずれにせよ攻略キャラの人間とは結婚など考えられないので、却下だ。
「それにやはり内面の良さは大事だ。少なくとも、お前のことをいついかなる時でも気にかけて、思いやる優しい男でなければならない。あとは財力も必要だな。お前には今と変わらず豊かな生活を送ってほしい。欲しいものも我慢させたりしない男でなければ認められない」
「……お兄様の要望をまとめると、体力もあって頭も良くて、性格も大変素晴らしい、お金持ちの男性ってことになるけど……そんな好条件がそろった殿方なんて、いないと思うわ」
欲張りすぎである。
「あ、でも……一人いるかも」
「何!? 誰だ、その相手は!? もうその相手が好きなのか!?」
あまりの必死さにイザベルは呆れてしまう。
「お兄様、落ち着いてよ。わたしが思い浮かんだのは、お兄様よ」
フェリクスは驚き、次いで困惑した感情をその秀麗な顔に浮かべた。
その反応にイザベルも内心しくじった、と思う。
慌てて笑みを取り繕うと、冗談のようにして軽く続けた。
「だって、そうでしょう? 剣の腕前も素晴らしいと師範の先生が褒めていらしたし、領地経営だって抜け目なくこなして領民に慕われている。教養だってあるけれど、ひけらかしたりしないで、ちょっとした会話の返しにさりげなく含ませて、すごく知的だもの。何より――お兄様ほど、わたしのことを考えて、大事にしてくださる人はいないから。お兄様は、ご自分を基準に考えていらっしゃるから、理想に適う方がいないのも当然ね。でもそれじゃあ、他の殿方が可哀想よ」
イザベルの言葉にフェリクスは何か言おうとしたが、その前に彼女は素早く立ち上がって、候補者の釣書を腕の中にかき抱いた。
「お兄様。わたし、もう一度、よく考えてみるわ。少しでもお兄様の要望に合致するようにね」
とりあえず今はもう逃げ帰ろう。体勢を立て直すのだ。
「――待て、イザベル」
せっかくこのまま自室に戻って何事もなかったかのようにできると思ったのに、フェリクスに腕を掴まれてしまった。
「イザベル。お前の言う通りだ。私は他の男に任せることはできない」
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