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第一部
10. 中庭での朝食
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翌朝。カシュアは目を開いたまま、天蓋の内側に彫られたレリーフをながめていた。
木製のそれは、草花の蔓を表していた。そういえば、長いこと本物の植物を見てない。
(……外に出たい)
部屋から出ない生活が長く続いたせいか、こうした感覚はすっかり麻痺していた。
しかし塔の外に出てからというもの、少し取り戻してきたらしい。
また食事が改善され、量も増えたからか、体力を持てあましてもいた。
体が適度に疲れてないせいか、昨夜は逆によく眠れなかった。
(贅沢な悩みだ)
欲深くなったものだと、ひとりごちていたら、小さなノックの音が聞こえたので、反射的に体を起こした。
この叩き方は、侍女のそれではない。
「悪い……起こしてしまったか」
「いえ、すでに起きておりました」
予想どおり、現れたのはバージル王弟殿下だったが、彼はひとりではなかった。
後から続いて入室したのは、年老いた針子の女性だった。婚礼式の仮縫いの際に、代表でカシュアの体の寸法を測ってもらったのは記憶に新しい。
「おはよう、よく眠れたか」
「おはようございます…… はい、よく眠れました」
嘘だが、正直に言ったらベッドから出してもらえないだろう。
「足の具合はどうだ。まだ痛むか」
「いえ、まったく痛くありません」
これは嘘ではないが、実際は痛みを感じないだけだ。
昨夜は腫れてたから、おそらく普通の感覚ならば、かなり痛むはずだ。
「では君さえよければ、少し朝の散歩はどうだろう?」
それは、とてもありがたい提案だ。
そして、なぜ針子を連れてきたのか、なんとなく理由が察せられた。
「彼女を覚えているか。婚姻式の服を手がけたマーシャだ」
マーシャは黙ったまま、静々と頭を下げた。
(あの、ひどい腰痛持ちの人か)
つまりバージルは、彼女にカシュア介添えをさせるつもりだ。
きっと彼女なら、カシュアに触れても問題ないと考えたのだろう。
(え……朝からあの腰痛を我慢するのは、ちょっときついな)
マーシャと視線が合うと、あちらもカシュア同様とまどった様子をみせた。
それはそうだろう。針子の彼女が、朝から散歩の介添えを命じられるなんて、思ってもみなかったに違いない。
ここで彼女の手を取らなければ、バージルが代わりをつとめることになる。
つまり腰痛よりも、さらにひどい痛みに見舞われるのだ。天秤にかけたら、どちらがマシか答えは簡単だった。
「……失礼します」
しわが刻まれた手に支えられて、カシュアはどうにかベッドを這い出た。
朝の腰痛は、ことさらひどいようだ……マーシャこそ、介添えが必要なのではと心配になる。
「やはり、彼女を連れてきたのは正解だったようだな」
バージルはそう言いつつも、カシュアとマーシャが、おたがい支え合うようにして歩き出した姿を心配そうに見つめていた。
カシュアは望みどおり部屋の外へ出られたが、手放しによろこべなかった。
(腰痛って……きつい)
しかし歩くうちに、どうにかおさまりのいい角度がつかめてきた。隣のマーシャをみやると、彼女の表情も先ほどよりもおだやかになっていた。
そんな中、バージルは何度もふりかえっては、カシュアたちがついてきてるか確かめていた。
「やはり今日のところは、散歩はやめておこう。代わりと言ってはなんだが、中庭に朝食を用意させてある。今朝は空気がすんでいて、きっとあなたも楽しめると思うのだが」
「お気づかい、痛み入ります……」
カシュアは胸を撫で下ろした。
バージルのあとに続きながら、ふと彼の背筋がしゃんと伸びて、足取りが軽やかなことに気づく。
そういえば今朝は顔色も悪くなかった。
(昨夜は、よく眠れたのかな)
元気そうな横顔をながめながら、カシュアはぼんやりと思った。
中庭は、カシュアの部屋から思いのほか近く、また想像よりも小さかった。
朝露をふくんだ土の香りが、すがすがしい朝の空気に溶けこんで、なんともいえない心地良さを覚える。
「ここは整備したばかりで、面白みに欠けるかもしれないが、やがてあなたの好きな植物で埋めつくす予定だ」
バージルは、カシュアに椅子をすすめながら、楽しそうな口ぶりで話す。
椅子に座ると、ようやく全身の強張りを解けた。そこでマーシャは仕事へ戻り、代わって数名の侍女がやってきて、テーブルに食べ物を並べはじめた。
痛みから解放されると、あたりを見回す心の余裕が生まれた。
植えたばかりらしい若木が多く、若い葉が青く茂っていた。花はまったくみあたらなかったが、緑の濃淡が織りなす光景は、それだけでカシュアの目を楽しませてくれた。
(気持ちいいな。緑もきれいだ)
花なんて咲いてなくても、青空の下でゆったり座っていられるだけで、とてもいい気分だった。
花壇は花こそないが、ふくよかな土がふんわりと敷き詰められ、なにか植えられるのを待つばかりの状態だ。
「すいません、俺、あまり花に詳しくなくて。どの種類が好きか聞かれても、なんと答えたらいいのか」
「ではせっかくだから、いろいろな花を植えてみよう。花が咲いたら、どれが一番気に入ったか教えてほしい」
「はい、それでよければ」
向かいの席のバージルが、満足そうにうなずく。
「これは、なんの木だろう……君の好きな木だといいが」
若葉が生い茂る木々を、目を細めて見上げる横顔は、やわらかくて優しげだ。
出会ったころから、だいぶ印象が変わったように思う。カシュアは視線が合わないのをいいことに、彼の黄金色の髪が朝日を浴びてきらめいているさまを、思う存分ながめた。
(まるで、物語に出てくる『太陽神の使徒』みたいだ)
カシュアは、昔ヒースダインの図書室でみつけた、子ども向けの本を思い出した。
――まだ『普通の子ども』として扱われていたときのこと。
後宮内ならば、どこでも自由に出入りが許されていた。
しかし、さまざまな娯楽施設があったものの、子どもが楽しめる場所は少なかった。
カシュアは、古くて狭い図書室がお気に入りだった。
そこには数は少ないが、子ども向けの本が置かれていて、そのうちの一冊に『妖精物語・続編』があった。
残念ながら本編は見つからなかったため、どういういきさつで主人公の妖精が、住み慣れた森を離れて、人間の住む街へ向かったのかわからない。
妖精は、いろいろな国を旅するうちに、やがてひとりの青年と恋に落ちる。
実は青年の正体は、太陽神の命を受けて天界から降り立った使徒だった。
やがて二人は、神々の祝福を受けて人間となり、しあわせに暮らした……と物語はしめくくられていた。
幼いころは、単純に世界中を旅する妖精がうらやましかった。
しかし成長するにつれ、後宮内で容姿について気味悪がられるようになると、今度は妖精をうらやましく思ったものだ。
太陽神の使徒に見そめられるくらいだから、妖精はさぞかし可憐な容姿をしてるのだろう。きっと『銀色に輝く髪と瞳』は、カシュアの灰色の髪や瞳とは比べものにならないくらい、きれいに違いない。
(まさか、こんな自分が……『太陽神の使徒』みたいな王子様と、一緒になるなんて)
人生って、なにが起こるか分からないものだ……カシュアはしみじみそう思った。
木製のそれは、草花の蔓を表していた。そういえば、長いこと本物の植物を見てない。
(……外に出たい)
部屋から出ない生活が長く続いたせいか、こうした感覚はすっかり麻痺していた。
しかし塔の外に出てからというもの、少し取り戻してきたらしい。
また食事が改善され、量も増えたからか、体力を持てあましてもいた。
体が適度に疲れてないせいか、昨夜は逆によく眠れなかった。
(贅沢な悩みだ)
欲深くなったものだと、ひとりごちていたら、小さなノックの音が聞こえたので、反射的に体を起こした。
この叩き方は、侍女のそれではない。
「悪い……起こしてしまったか」
「いえ、すでに起きておりました」
予想どおり、現れたのはバージル王弟殿下だったが、彼はひとりではなかった。
後から続いて入室したのは、年老いた針子の女性だった。婚礼式の仮縫いの際に、代表でカシュアの体の寸法を測ってもらったのは記憶に新しい。
「おはよう、よく眠れたか」
「おはようございます…… はい、よく眠れました」
嘘だが、正直に言ったらベッドから出してもらえないだろう。
「足の具合はどうだ。まだ痛むか」
「いえ、まったく痛くありません」
これは嘘ではないが、実際は痛みを感じないだけだ。
昨夜は腫れてたから、おそらく普通の感覚ならば、かなり痛むはずだ。
「では君さえよければ、少し朝の散歩はどうだろう?」
それは、とてもありがたい提案だ。
そして、なぜ針子を連れてきたのか、なんとなく理由が察せられた。
「彼女を覚えているか。婚姻式の服を手がけたマーシャだ」
マーシャは黙ったまま、静々と頭を下げた。
(あの、ひどい腰痛持ちの人か)
つまりバージルは、彼女にカシュア介添えをさせるつもりだ。
きっと彼女なら、カシュアに触れても問題ないと考えたのだろう。
(え……朝からあの腰痛を我慢するのは、ちょっときついな)
マーシャと視線が合うと、あちらもカシュア同様とまどった様子をみせた。
それはそうだろう。針子の彼女が、朝から散歩の介添えを命じられるなんて、思ってもみなかったに違いない。
ここで彼女の手を取らなければ、バージルが代わりをつとめることになる。
つまり腰痛よりも、さらにひどい痛みに見舞われるのだ。天秤にかけたら、どちらがマシか答えは簡単だった。
「……失礼します」
しわが刻まれた手に支えられて、カシュアはどうにかベッドを這い出た。
朝の腰痛は、ことさらひどいようだ……マーシャこそ、介添えが必要なのではと心配になる。
「やはり、彼女を連れてきたのは正解だったようだな」
バージルはそう言いつつも、カシュアとマーシャが、おたがい支え合うようにして歩き出した姿を心配そうに見つめていた。
カシュアは望みどおり部屋の外へ出られたが、手放しによろこべなかった。
(腰痛って……きつい)
しかし歩くうちに、どうにかおさまりのいい角度がつかめてきた。隣のマーシャをみやると、彼女の表情も先ほどよりもおだやかになっていた。
そんな中、バージルは何度もふりかえっては、カシュアたちがついてきてるか確かめていた。
「やはり今日のところは、散歩はやめておこう。代わりと言ってはなんだが、中庭に朝食を用意させてある。今朝は空気がすんでいて、きっとあなたも楽しめると思うのだが」
「お気づかい、痛み入ります……」
カシュアは胸を撫で下ろした。
バージルのあとに続きながら、ふと彼の背筋がしゃんと伸びて、足取りが軽やかなことに気づく。
そういえば今朝は顔色も悪くなかった。
(昨夜は、よく眠れたのかな)
元気そうな横顔をながめながら、カシュアはぼんやりと思った。
中庭は、カシュアの部屋から思いのほか近く、また想像よりも小さかった。
朝露をふくんだ土の香りが、すがすがしい朝の空気に溶けこんで、なんともいえない心地良さを覚える。
「ここは整備したばかりで、面白みに欠けるかもしれないが、やがてあなたの好きな植物で埋めつくす予定だ」
バージルは、カシュアに椅子をすすめながら、楽しそうな口ぶりで話す。
椅子に座ると、ようやく全身の強張りを解けた。そこでマーシャは仕事へ戻り、代わって数名の侍女がやってきて、テーブルに食べ物を並べはじめた。
痛みから解放されると、あたりを見回す心の余裕が生まれた。
植えたばかりらしい若木が多く、若い葉が青く茂っていた。花はまったくみあたらなかったが、緑の濃淡が織りなす光景は、それだけでカシュアの目を楽しませてくれた。
(気持ちいいな。緑もきれいだ)
花なんて咲いてなくても、青空の下でゆったり座っていられるだけで、とてもいい気分だった。
花壇は花こそないが、ふくよかな土がふんわりと敷き詰められ、なにか植えられるのを待つばかりの状態だ。
「すいません、俺、あまり花に詳しくなくて。どの種類が好きか聞かれても、なんと答えたらいいのか」
「ではせっかくだから、いろいろな花を植えてみよう。花が咲いたら、どれが一番気に入ったか教えてほしい」
「はい、それでよければ」
向かいの席のバージルが、満足そうにうなずく。
「これは、なんの木だろう……君の好きな木だといいが」
若葉が生い茂る木々を、目を細めて見上げる横顔は、やわらかくて優しげだ。
出会ったころから、だいぶ印象が変わったように思う。カシュアは視線が合わないのをいいことに、彼の黄金色の髪が朝日を浴びてきらめいているさまを、思う存分ながめた。
(まるで、物語に出てくる『太陽神の使徒』みたいだ)
カシュアは、昔ヒースダインの図書室でみつけた、子ども向けの本を思い出した。
――まだ『普通の子ども』として扱われていたときのこと。
後宮内ならば、どこでも自由に出入りが許されていた。
しかし、さまざまな娯楽施設があったものの、子どもが楽しめる場所は少なかった。
カシュアは、古くて狭い図書室がお気に入りだった。
そこには数は少ないが、子ども向けの本が置かれていて、そのうちの一冊に『妖精物語・続編』があった。
残念ながら本編は見つからなかったため、どういういきさつで主人公の妖精が、住み慣れた森を離れて、人間の住む街へ向かったのかわからない。
妖精は、いろいろな国を旅するうちに、やがてひとりの青年と恋に落ちる。
実は青年の正体は、太陽神の命を受けて天界から降り立った使徒だった。
やがて二人は、神々の祝福を受けて人間となり、しあわせに暮らした……と物語はしめくくられていた。
幼いころは、単純に世界中を旅する妖精がうらやましかった。
しかし成長するにつれ、後宮内で容姿について気味悪がられるようになると、今度は妖精をうらやましく思ったものだ。
太陽神の使徒に見そめられるくらいだから、妖精はさぞかし可憐な容姿をしてるのだろう。きっと『銀色に輝く髪と瞳』は、カシュアの灰色の髪や瞳とは比べものにならないくらい、きれいに違いない。
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