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「蝶が私の髪に止まりましたのよ!」
「蜂が目の前をっ!」
「バラの棘に触ってみましたの!」
そんな興奮冷めやらぬ状態のお嬢様たちに苦笑を浮かべるお付きたち。
――中には本当にバラ園でのことを知らない者もいたのが、ほとんどの者はその動向を見守っていたのでほとんど把握していたにも関わらず、うんうんと頷きながら黙って話を聞いている。
どのお嬢様に至っても、ここ最近見ることが減っていた、心からの笑顔を浮かべていたから――なのかもしれない。
「とっても楽しかったわ! ねぇクラリーチェ?」
「はいっ!」
レジアンナが満面の笑みでたずね、それに弾けんばかりの笑顔で同意するクラリーチェ。
――この二人の護衛やお付きの者たちだけは、ホッと安心したような笑顔を浮かべていた。
「それはそれは……――しかし、お家に戻られましたら、奥様のお叱りはお覚悟下さいませ?」
レジアンナに付いている侍女が冗談めかして……しかし、しっかりと釘を刺す。
その言葉に心当たりのありすぎるご令嬢たちは、みんないっせいにギクリと身体を硬くする。
そんな周りを見てクラリーチェは申し訳なさそうに眉を下げた。
「みなさま私のせいで……」
「なにを言いますの? 私たちみんな同罪ですし……巻き込んだのは私たちの方でしてよ?」
そんなレジアンナの呆れた声に、周りも苦笑しながら同意を示す。
「……怒られるくらいはしゃいだ自覚はありますもの」
「ふふふっ とっても楽しかったです!」
「本当に! ……私たちみんな同罪ですわよ」
そんな言葉にリアーヌはピクリと眉を引き上げる。
「……同罪って言う割には、私だけが怒られてませんでした?」
そんな恨みがましいリアーヌに肩をすくめながら答えたのはビアンカだった。
「……発案者だもの。 仕方がないわよ」
「やめようって言ったじゃん⁉︎」
「止められてないんだから、やっぱり同罪よ」
「ぐぬぅ……」
リアーヌとしては珍しくビアンカの言葉に反感を覚え、何か反論してやろうと頭を回転させ始めたが、その反論が見つかる前にビアンカが冷たい瞳で言い放った。
「――カタツムリを食べさせようとした罪は重くってよ」
「そ、れは……――でもあの場で手を出すとは普通思わないからね⁉︎」
「カタツムリ……」
「食べさせる……?」
二人の言い合いを聞いていた、バラ園には同行しなかったお付きたちが、ポソリと呟きながら首を傾げる。
そんなお付きたちにクスクスと笑いながら楽しそうに説明を始める友人たち。
「バラの葉にカタツムリがいましたの」
「とても小さいのもいましたわね⁉︎ 初めて見ましたわカタツムリの赤ちゃん!」
「そうそう! そんな風に観察しながらおしゃべりしていましたらね?」
「――リアーヌが「それ焼いて食べたら美味しいのよ」って!」
「……私も聞こえていて、少し信じてしまいましたわ……?」
「蜂が目の前をっ!」
「バラの棘に触ってみましたの!」
そんな興奮冷めやらぬ状態のお嬢様たちに苦笑を浮かべるお付きたち。
――中には本当にバラ園でのことを知らない者もいたのが、ほとんどの者はその動向を見守っていたのでほとんど把握していたにも関わらず、うんうんと頷きながら黙って話を聞いている。
どのお嬢様に至っても、ここ最近見ることが減っていた、心からの笑顔を浮かべていたから――なのかもしれない。
「とっても楽しかったわ! ねぇクラリーチェ?」
「はいっ!」
レジアンナが満面の笑みでたずね、それに弾けんばかりの笑顔で同意するクラリーチェ。
――この二人の護衛やお付きの者たちだけは、ホッと安心したような笑顔を浮かべていた。
「それはそれは……――しかし、お家に戻られましたら、奥様のお叱りはお覚悟下さいませ?」
レジアンナに付いている侍女が冗談めかして……しかし、しっかりと釘を刺す。
その言葉に心当たりのありすぎるご令嬢たちは、みんないっせいにギクリと身体を硬くする。
そんな周りを見てクラリーチェは申し訳なさそうに眉を下げた。
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「なにを言いますの? 私たちみんな同罪ですし……巻き込んだのは私たちの方でしてよ?」
そんなレジアンナの呆れた声に、周りも苦笑しながら同意を示す。
「……怒られるくらいはしゃいだ自覚はありますもの」
「ふふふっ とっても楽しかったです!」
「本当に! ……私たちみんな同罪ですわよ」
そんな言葉にリアーヌはピクリと眉を引き上げる。
「……同罪って言う割には、私だけが怒られてませんでした?」
そんな恨みがましいリアーヌに肩をすくめながら答えたのはビアンカだった。
「……発案者だもの。 仕方がないわよ」
「やめようって言ったじゃん⁉︎」
「止められてないんだから、やっぱり同罪よ」
「ぐぬぅ……」
リアーヌとしては珍しくビアンカの言葉に反感を覚え、何か反論してやろうと頭を回転させ始めたが、その反論が見つかる前にビアンカが冷たい瞳で言い放った。
「――カタツムリを食べさせようとした罪は重くってよ」
「そ、れは……――でもあの場で手を出すとは普通思わないからね⁉︎」
「カタツムリ……」
「食べさせる……?」
二人の言い合いを聞いていた、バラ園には同行しなかったお付きたちが、ポソリと呟きながら首を傾げる。
そんなお付きたちにクスクスと笑いながら楽しそうに説明を始める友人たち。
「バラの葉にカタツムリがいましたの」
「とても小さいのもいましたわね⁉︎ 初めて見ましたわカタツムリの赤ちゃん!」
「そうそう! そんな風に観察しながらおしゃべりしていましたらね?」
「――リアーヌが「それ焼いて食べたら美味しいのよ」って!」
「……私も聞こえていて、少し信じてしまいましたわ……?」
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