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「多分やらない。 俺授業でやった。 どんな理由があっても、貴族の家に許可なく入るって行為は礼を欠く行為で、完全に相手の顔に泥を塗る敵対行為だから、もし冤罪だった時や証拠や犯人が見つからなくて有罪に出来なかった時、確実に報復されるんだって。 だから、あいつは男爵に「どうぞ調べてください」とか「そんなに言うなら自分で確かめろ」とか言わせたいんだと思う。 教官にもそうしろって言われた。 アイツらもきっとそうだ」
ザームの説明にサージュとリエンヌは顔を見合わせながら話し合う。
「……なら、大丈夫かしら?」
「そもそも貴族とのやり取りは男爵たちのほうが慣れてるだろうからなぁ? 嫌な予感もしねぇし、平気だろ」
「ーーそれもそうね?」
実際の所は、武器を携帯している騎士を相手取り、交渉しているゼクスたちは、どれだけ余裕な態度を見せていたとしても、内心では冷や汗を垂らし続けていたのだが、その姿どころか声すら聞こえていないこの一家が、その事実に気がつくことは無かったが。
◇
その後、騎士たちは小一時間程度、ラッフィーナート邸の前でも粘っていたが、その間ずっと馬車や馬がその前の道を塞いた。
その為、道路を通れなかった者や、様子を見に来た者、騒ぎを聞きつけ野次馬をしに来た者たちで大変な人だかりになってしまっていた。
その騒ぎを収めようと街中を巡回している警邏隊まで現れ、
『我々にはそんな話は届いていない。 その話が本当だというなら司令所の提示を』
『すぐに正式な指令書が来る!』
『この方々、そう言ってもう一時間近くここにいるんですよ……』
と、ゼクスたちを含めて三つ巴の睨み合いを始めてしまった。
警邏隊と騎士達がいい加減に一触即発になった頃、突然騎士達が「どうやら情報の行き違いがあったようだ」と言って、足早に立ち去っていって行くーー
応接室に戻ってきたゼクス達の話によると、一人の男が騎士達になにかの合図を送った瞬間、さっさと帰っていったので、その男も騎士達の仲間で、あれが撤退の合図だったんだろう……とのことだった。
「ーーだから……あれは王妃たちの送り込んだヤツらってことでいいんだろ?」
サージュの質問にクライスが頷きながら答える。
「証拠はないが恐らくはな? 誰の指示で動いたのかまでは分からねぇが、王妃側の奴らが、守護持ちになるはずのリアーヌちゃんを奪いに来たんだろう」
その言葉にリエンヌが首を傾げる。
「……ーーでもあの人たち、リアーヌが悪者だと言ってたんじゃないの? 捕まえに来たんでしょう?」
ザームの説明にサージュとリエンヌは顔を見合わせながら話し合う。
「……なら、大丈夫かしら?」
「そもそも貴族とのやり取りは男爵たちのほうが慣れてるだろうからなぁ? 嫌な予感もしねぇし、平気だろ」
「ーーそれもそうね?」
実際の所は、武器を携帯している騎士を相手取り、交渉しているゼクスたちは、どれだけ余裕な態度を見せていたとしても、内心では冷や汗を垂らし続けていたのだが、その姿どころか声すら聞こえていないこの一家が、その事実に気がつくことは無かったが。
◇
その後、騎士たちは小一時間程度、ラッフィーナート邸の前でも粘っていたが、その間ずっと馬車や馬がその前の道を塞いた。
その為、道路を通れなかった者や、様子を見に来た者、騒ぎを聞きつけ野次馬をしに来た者たちで大変な人だかりになってしまっていた。
その騒ぎを収めようと街中を巡回している警邏隊まで現れ、
『我々にはそんな話は届いていない。 その話が本当だというなら司令所の提示を』
『すぐに正式な指令書が来る!』
『この方々、そう言ってもう一時間近くここにいるんですよ……』
と、ゼクスたちを含めて三つ巴の睨み合いを始めてしまった。
警邏隊と騎士達がいい加減に一触即発になった頃、突然騎士達が「どうやら情報の行き違いがあったようだ」と言って、足早に立ち去っていって行くーー
応接室に戻ってきたゼクス達の話によると、一人の男が騎士達になにかの合図を送った瞬間、さっさと帰っていったので、その男も騎士達の仲間で、あれが撤退の合図だったんだろう……とのことだった。
「ーーだから……あれは王妃たちの送り込んだヤツらってことでいいんだろ?」
サージュの質問にクライスが頷きながら答える。
「証拠はないが恐らくはな? 誰の指示で動いたのかまでは分からねぇが、王妃側の奴らが、守護持ちになるはずのリアーヌちゃんを奪いに来たんだろう」
その言葉にリエンヌが首を傾げる。
「……ーーでもあの人たち、リアーヌが悪者だと言ってたんじゃないの? 捕まえに来たんでしょう?」
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