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第95話 疑念
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「ではガルソム侯爵領までティリティアさんを送ってから、準備を整えてウルカイザーに入ってちょうだい。とりあえず7日から10日で何か掴めれば良いけど、それ以上長くなるなら彼は戻してチャロアイト1人で任務を続けて」
「は、了解です。しかしなぜ彼に期限を…?」
俺もそこ気になる。何か予定があったっけ…?
「そのくらいの日程でゴルツが現隊復帰するのよ。そんでそこの剣士くんを正式に街の衛士として雇用したいらしいの。ミア姫からも情勢の悪化に備えて近衛の強化を要請されているみたいでね…」
ほぉ、あのオッサンそんな事を考えていたのか。実力を買ってくれるのは嬉しいけど、ただの宮仕えは堅苦しそうで嫌だなぁ……。
それに王女様も俺等の要請に拒否した様に見せながら、俺がワンチャン姫の護衛になるルートを残してくれている辺り、本心では俺達の計画に乗るつもりが有るのかも知れない。
「ねぇ貴方、王様の真似して国王になろうとか画策しているって本当…?」
リーナが俺の顔を覗き込んで邪悪そうな顔で質問してきた。きっとチャロアイトが念話でチクったんだな。
それにチャロアイトの事だ、何も話さなくてもティリティアが考えそうな悪巧みくらい容易に想像出来るのだろう。
「あ… いや、そんなつもりは…」
あまりにも自然かつ急に聞かれたので、俺も少々挙動不審になってしまう。ここで回答を間違えたら、リーナとチャロアイト2人を相手に死闘を繰り広げる事にもなりかねない。
それに俺は別に王になりたい訳じゃない。そこまでの責任は正直負いかねると思っている。
まぁここで変に言い訳を考えるより、チャロアイトにした様にこの場でリーナに触れてしまえば、リーナも『魅了』して仲間に引き込めないかな? とも考える。対策されている可能性も十分あるけど……。
「ふぅん…? まぁすぐにひっ捕らえたり殺したりはしないから安心して。貴方がクライナーの盆暗王子よりも有益だと判断出来たら応援してあげる…」
リーナはあっさり引き下がってくれた。チャロアイトも『これ』というリアクションを見せていなかったので、最初からカマを掛けて俺を揺さぶろうという魂胆だったのだろう。
それにやはりリーナの機関でも王女様の許嫁は力不足という評価らしい。叶うものならばより有能な者にチェンジしたい、という事なのだろう。
俺がそこに相応しいかどうかはまた別の話だが、外国の王族よりは俺みたいなポッと出の冒険者の方が操りやすいのは間違いない。
それこそ『幻夢兵団』みたいな本来アイトゥーシア教会とは敵対する組織を子飼いに持っている事自体が異常だからねバルジオンは。
ミア姫と結婚した新国王が「教義に反するので幻夢兵団は解散、人員も全て処刑」とか言い出す可能性は高い。
だったら背景を共有している俺みたいな奴を担いだ方が良い結果になると考えるのは自然の流れだな。
「自分達がやって来た簒奪劇を別の誰かが真似しても驚かないし、国の利益になるのなら手を貸してあげなくもないわ。まずは貴方がミア姫の近衛として相応しい価値があるかどうかを今回の作戦で見させてちょうだい…」
そうか… 王様も前の王女様と恋に落ちて結ばれたという話だが、これもリーナその他の仕組んだ事なのかも知れない。そう考えるとリーナは、俺なんかより余程『謀略』の邪神の加護を受けているな、恐ろしい女だ……。
「う、うす。俺にとってもガドゥは因縁の相手です。チャロアイトの足は引っ張りません。ガドゥをブッ殺せば奴の企みも潰せるでしょうしね!」
とにかく今はリーナの機嫌を取っておいた方が間違いない。任務に前向きな所は見せておかないとな。
「その『ガドゥ』なる人物の素性も目的も分からないのがイラつくわ… 組織を挙げて調べているけど何も見つからないのよ… 貴方もそうだったけどね」
俺を探る為にガルソム侯爵領の全人口の戸籍を調べ上げたチャロアイト、そしてその上司であるリーナが調べても、転生者である俺並みに素性が分からない……。
一瞬俺と同様の『転生者』の可能性も浮かんだが、ガドゥは鬼族だった。大人の体で転生してきたならそれはおかしい。
そして転生者でも、この世界で新たに生を授かったのなら、戸籍が作られていても不思議では無い。
まぁ鬼族は私生児が多く、生まれてすぐ捨てられるパターンもあると以前クロニアから聞いている。そんな野良オーガをベルモみたいな奴らが拾って育てている、とも。
ガドゥもそのパターンじゃないかと思っていたけど違うのかな…?
「実はそのガドゥと言う人物の正体にちょっと心当たりがあるのよ。まだ私の勘だけどね…」
☆
「ガドゥの話の前に歴史のおさらいをするわよ。バルジオン王国で20年前に内乱があったのはご存知?」
確か初めて王様と謁見する時に、散歩がてらティリティアから、ざっくりとだがこの国の成り立ちを教えてもらった事がある。
なんでも25年前に魔族の侵攻を受けて、それを撃退した功労者が今の王様で、その後も魔族の残党や外国の刺客なんかを続いて退治していき、その過程で今のミア姫の母親である当時のガーリャ王女と恋に落ちたという話だったかな。
その後に王様が流行り病で亡くなって、王女様とまだ幼い弟王子のどちらが即位するかで内乱になった。リーナが言っているのはその事だろう。
俺は無言でリーナに頷く。チャロアイトは目を閉じたまま微動だにしていない。
「実はウルカイザーは20年前の内乱の裏にいたと目されている国でね、元々ガーリャ前王の婿を出す予定の国だったのだけど、王様とガーリャ姫がくっついたせいで婚約を反故にされた経緯があるのよ…」
「そこで面目を潰されたから、恨みを晴らす為にバルジオンで内乱を仕掛けさせた… そういう話か?」
俺の中で何となく閃いた感想を口にする。こういったキナ臭いネタは、俺の中の『謀略』の力が教えてくれるのかな…?
「…話が早くて助かるわ。証拠は無いけどまず間違いないでしょうね… で、結局内乱のもう1人の当事者であるボリク王子を擁立して現体制と戦った貴族連中は、その全員がウルカイザーに亡命したの」
うーむ、それはほぼ答え合わせだな……。
「もちろん反乱を企てた犯罪者としてバルジオンは彼らの引き渡しを要求したけどウルカイザーはそれを無視、ボリク王子本人もそれっきり行方不明よ」
普通ならここからバルジオンとウルカイザーで戦争になってもおかしくないはずだが… あ、ティリティアが以前「国の復興費用だけでも莫大だった」と言っていたな。さすがに戦争なんてする余裕はないか……。
「そしてここから先は機密情報なのだけど、ボリク王子って実は鬼族でね… 」
なんと! 王族であってもオーガは生まれるのか… まぁ確かにオーガの出生に貴賤は関係ないらしいし、王族のオーガがいても不思議じゃない。
クロニアはオーガを『呪われた忌み子』とか言ってたが、ベルモやモンモンの様に気のいい奴も多い。
俺はオーガをわざわざ差別する気も理由も無いのでフラットな気持ちだが、何でリーナはそんな話を…?
うん…? まさか……。
「そして今、ウルカイザーで暗躍している『ガドゥ』という男、彼は被差別人種である鬼族にも関わらず大公の城に出入りが出来、年齢は二十代から三十代。仮にボリク王子がまだ生きていた場合、彼は24~5歳になっているのよ… 何か匂わない?」
ガドゥがバルジオンに悪意を持つのは単に信奉する邪神の指示かと思っていたけど、ここで『私怨』の可能性も出てきたって事か……。
「は、了解です。しかしなぜ彼に期限を…?」
俺もそこ気になる。何か予定があったっけ…?
「そのくらいの日程でゴルツが現隊復帰するのよ。そんでそこの剣士くんを正式に街の衛士として雇用したいらしいの。ミア姫からも情勢の悪化に備えて近衛の強化を要請されているみたいでね…」
ほぉ、あのオッサンそんな事を考えていたのか。実力を買ってくれるのは嬉しいけど、ただの宮仕えは堅苦しそうで嫌だなぁ……。
それに王女様も俺等の要請に拒否した様に見せながら、俺がワンチャン姫の護衛になるルートを残してくれている辺り、本心では俺達の計画に乗るつもりが有るのかも知れない。
「ねぇ貴方、王様の真似して国王になろうとか画策しているって本当…?」
リーナが俺の顔を覗き込んで邪悪そうな顔で質問してきた。きっとチャロアイトが念話でチクったんだな。
それにチャロアイトの事だ、何も話さなくてもティリティアが考えそうな悪巧みくらい容易に想像出来るのだろう。
「あ… いや、そんなつもりは…」
あまりにも自然かつ急に聞かれたので、俺も少々挙動不審になってしまう。ここで回答を間違えたら、リーナとチャロアイト2人を相手に死闘を繰り広げる事にもなりかねない。
それに俺は別に王になりたい訳じゃない。そこまでの責任は正直負いかねると思っている。
まぁここで変に言い訳を考えるより、チャロアイトにした様にこの場でリーナに触れてしまえば、リーナも『魅了』して仲間に引き込めないかな? とも考える。対策されている可能性も十分あるけど……。
「ふぅん…? まぁすぐにひっ捕らえたり殺したりはしないから安心して。貴方がクライナーの盆暗王子よりも有益だと判断出来たら応援してあげる…」
リーナはあっさり引き下がってくれた。チャロアイトも『これ』というリアクションを見せていなかったので、最初からカマを掛けて俺を揺さぶろうという魂胆だったのだろう。
それにやはりリーナの機関でも王女様の許嫁は力不足という評価らしい。叶うものならばより有能な者にチェンジしたい、という事なのだろう。
俺がそこに相応しいかどうかはまた別の話だが、外国の王族よりは俺みたいなポッと出の冒険者の方が操りやすいのは間違いない。
それこそ『幻夢兵団』みたいな本来アイトゥーシア教会とは敵対する組織を子飼いに持っている事自体が異常だからねバルジオンは。
ミア姫と結婚した新国王が「教義に反するので幻夢兵団は解散、人員も全て処刑」とか言い出す可能性は高い。
だったら背景を共有している俺みたいな奴を担いだ方が良い結果になると考えるのは自然の流れだな。
「自分達がやって来た簒奪劇を別の誰かが真似しても驚かないし、国の利益になるのなら手を貸してあげなくもないわ。まずは貴方がミア姫の近衛として相応しい価値があるかどうかを今回の作戦で見させてちょうだい…」
そうか… 王様も前の王女様と恋に落ちて結ばれたという話だが、これもリーナその他の仕組んだ事なのかも知れない。そう考えるとリーナは、俺なんかより余程『謀略』の邪神の加護を受けているな、恐ろしい女だ……。
「う、うす。俺にとってもガドゥは因縁の相手です。チャロアイトの足は引っ張りません。ガドゥをブッ殺せば奴の企みも潰せるでしょうしね!」
とにかく今はリーナの機嫌を取っておいた方が間違いない。任務に前向きな所は見せておかないとな。
「その『ガドゥ』なる人物の素性も目的も分からないのがイラつくわ… 組織を挙げて調べているけど何も見つからないのよ… 貴方もそうだったけどね」
俺を探る為にガルソム侯爵領の全人口の戸籍を調べ上げたチャロアイト、そしてその上司であるリーナが調べても、転生者である俺並みに素性が分からない……。
一瞬俺と同様の『転生者』の可能性も浮かんだが、ガドゥは鬼族だった。大人の体で転生してきたならそれはおかしい。
そして転生者でも、この世界で新たに生を授かったのなら、戸籍が作られていても不思議では無い。
まぁ鬼族は私生児が多く、生まれてすぐ捨てられるパターンもあると以前クロニアから聞いている。そんな野良オーガをベルモみたいな奴らが拾って育てている、とも。
ガドゥもそのパターンじゃないかと思っていたけど違うのかな…?
「実はそのガドゥと言う人物の正体にちょっと心当たりがあるのよ。まだ私の勘だけどね…」
☆
「ガドゥの話の前に歴史のおさらいをするわよ。バルジオン王国で20年前に内乱があったのはご存知?」
確か初めて王様と謁見する時に、散歩がてらティリティアから、ざっくりとだがこの国の成り立ちを教えてもらった事がある。
なんでも25年前に魔族の侵攻を受けて、それを撃退した功労者が今の王様で、その後も魔族の残党や外国の刺客なんかを続いて退治していき、その過程で今のミア姫の母親である当時のガーリャ王女と恋に落ちたという話だったかな。
その後に王様が流行り病で亡くなって、王女様とまだ幼い弟王子のどちらが即位するかで内乱になった。リーナが言っているのはその事だろう。
俺は無言でリーナに頷く。チャロアイトは目を閉じたまま微動だにしていない。
「実はウルカイザーは20年前の内乱の裏にいたと目されている国でね、元々ガーリャ前王の婿を出す予定の国だったのだけど、王様とガーリャ姫がくっついたせいで婚約を反故にされた経緯があるのよ…」
「そこで面目を潰されたから、恨みを晴らす為にバルジオンで内乱を仕掛けさせた… そういう話か?」
俺の中で何となく閃いた感想を口にする。こういったキナ臭いネタは、俺の中の『謀略』の力が教えてくれるのかな…?
「…話が早くて助かるわ。証拠は無いけどまず間違いないでしょうね… で、結局内乱のもう1人の当事者であるボリク王子を擁立して現体制と戦った貴族連中は、その全員がウルカイザーに亡命したの」
うーむ、それはほぼ答え合わせだな……。
「もちろん反乱を企てた犯罪者としてバルジオンは彼らの引き渡しを要求したけどウルカイザーはそれを無視、ボリク王子本人もそれっきり行方不明よ」
普通ならここからバルジオンとウルカイザーで戦争になってもおかしくないはずだが… あ、ティリティアが以前「国の復興費用だけでも莫大だった」と言っていたな。さすがに戦争なんてする余裕はないか……。
「そしてここから先は機密情報なのだけど、ボリク王子って実は鬼族でね… 」
なんと! 王族であってもオーガは生まれるのか… まぁ確かにオーガの出生に貴賤は関係ないらしいし、王族のオーガがいても不思議じゃない。
クロニアはオーガを『呪われた忌み子』とか言ってたが、ベルモやモンモンの様に気のいい奴も多い。
俺はオーガをわざわざ差別する気も理由も無いのでフラットな気持ちだが、何でリーナはそんな話を…?
うん…? まさか……。
「そして今、ウルカイザーで暗躍している『ガドゥ』という男、彼は被差別人種である鬼族にも関わらず大公の城に出入りが出来、年齢は二十代から三十代。仮にボリク王子がまだ生きていた場合、彼は24~5歳になっているのよ… 何か匂わない?」
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