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第十三章(最終章)
第171話 てきしゅう
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「敵襲ですって…?」
異変を蘭に告げた油小路の声は、『敵襲』という不穏な言葉に緊張感も危機感も漂わせる事なく部屋に響いた。
「ええ、別の世界の魔王を討伐した勇者が、手勢を率いて我々の世界に攻め込んで来たようです。しかもここを目指して…」
今蘭達の滞在している屋敷はとある魔族の村はずれにあるのだが、村の産業は一般的な農業と畜産のみであるし、戦略的にさして意味のある存在では無い。
それはここに来て日の浅い蘭であっても十二分に推察し理解できていた。
「勇者が…? なぜこんな辺鄙な所に…?」
魔王を倒した勇者が攻めてくる。それはもうただの抗争では無く魔族vs人間の戦争だ。
もちろん蘭も沖田も人間ではあるのだが、現在魔族の中で生活を共にしており、巻き込まれたとして多量の生活物資に囲まれている状況で無関係を装うのは無理がある。
「理由などどうとでも付けられます。さしづめ『我々が魔族だから』というだけでも十分過ぎる理由ですよ。とりあえず迎撃のための部隊は用意しましたが、貴女にもご助力願えればと思いまして…」
油小路は冷ややかな笑顔を崩さない。危急の途にあって蘭の戦闘力を当てにしているのが半分、その他の半分は何か別の企みが隠れているのは蘭にも容易に推し量れた。
「もちろん沖田くん共々別の場所に避難して貰っても構わないのですが、その場合、今後ここの様な『安全な場所』を提供するのはかなり困難になるものと予想されます。周囲の魔族らの好奇と食欲の眼差しが苦でないのなら、という選択になりますが…」
『要は沖田くんを人質にして私を勇者と戦わせようって魂胆なのね… 攻めてくるのが勇者なら寝返る方が安心だけど、沖田くんをどうやって助けるか… 或いは勇者とやらを撃退して油小路への信用を稼ぐか…?』
蘭の頭脳がかつて無い早さで回転し、様々な可能性を計算していく。不確定要素の多さから確度の高い結論は出せそうに無いが、今ある情報から最適解を選ぶしか無い事は変わらない。
何よりせっかく手に入れた『夢のマイホーム(?)』を汚させる訳にはいかないのだ。蘭はしっかりとした視線で油小路を捉え口を開いた。
「分かりました。敵の撃退に協力します(どのみち私に倒される様な強さの勇者なら、味方になっても役には立たないだろうから)」
☆
「この先に軍勢が展開しています。その数およそ2000!」
睦美らに先んじて偵察活動を行っていたアミ達が報告する。どういった手段による物か不明なれど、敵は睦美らの訪問を察知し『歓迎しないぞ』という意思表示をしている。
「まぁ私の聖剣とか、睦美さんの宝玉とか、大豪院くんの気とか、色々発信していれば行動は筒抜けだよねぇ…」
ユリがげっそりとした表情で呟く。これから千の大軍を相手に大立ち回りをしなければならない気苦労が先に顔に出てしまっていた。
「でもこの先に居るのは魔王じゃなくて蘭ちゃんなんですよね? なんでこんな事に…?」
「敵さんの事情は敵さんにしか分からないわ。その2000が何を守ってるのか暴いてやろうじゃない」
つばめの疑問を蹴り飛ばす睦美。ここは魔族の統べる土地、これまで戦闘になってなかったのが不思議な程の状況なのだ。
「へ、へへ… へへへへ… 2000を相手に俺ら十数人で集団戦かよ… いくら大豪院が強くてもさすがに厳しくねぇか…?」
「そして我々の半数以上は女性ですしね…」
一般人代表の鍬形の呟きを拾ったのはフェミニスト代表のアンドレだった。
「睦美様、進言いたします! 戦闘に慣れていない者は後方に下げて、彼らの安全と我々の退路を確保するべきかと」
アンドレの言葉に睦美は一瞬だけ後ろを振り返り、「良きに計らいなさい」とだけ答えて視線を前に戻した。
そして無言のまま魔法熟女へと変態し、久子と御影もそれに倣う。
野々村も続いて勢いで変態したものの表情はどこか暗い。それもそのはず、野々村は普通の女子であり荒事にはとんと疎い。それどころか野々村は壁新聞事件の際に桜田の子分から暴行未遂を受けており、暴力に対しての恐怖感が未だに根強く残っていた。
そしてそんな野々村の暗い表情を御影は見逃さなかった。
「千代美ちゃんも下がっていた方が良いよ。ここから先はケンカじゃなくて『戦争』だからね… 鍬形くん、私の代わりに千代美ちゃんを守ってあげてくれるかい?」
御影から急にネタを振られて狼狽える鍬形。しかし女を前に出して自分が後ろに引っ込むのは男が廃ると考えたのか、鍬形は御影の提案に納得出来なかった。
「お、俺に女を盾にしてケツ捲くって逃げろってのかよ…? バ、バカにするんじゃねー…」
その時、鍬形の眼の前で何か光が煌めいた。鍬形の左手にはアンドレが居り、ユリの部下より貸与された剣を佩いてその柄を握っていた。
「今、君の眼の前を3度斬って見せたのですが、僕の剣が見えましたか?」
「は…?」
ここから先は1人で200人を相手にしなければならない死地である。そんな所に場違い極まりないケンカ童貞を連れて行っても、無駄に死体の数を増やすだけだ。
アンドレのいつもとは違う冷ややかな瞳に事態を察した鍬形は、「お、おう! じゃあ後ろは任せとけ!」と空気を読んだ発言をする。
鍬形とてこの先の『戦闘』に自分が役に立たないのは十分に承知している。だからこそ逃げ出すまでは無いものの、第2線、第3線の比較的安全なラインに配置されないものかと策を練ってはいたのだ。
ここが敵地である以上、もちろん後方とて安全ではない。それでも見えない速度で斬り合っている中に飛び込んでみじん切りにされるよりは遥かにマシな待遇だろう。
ましてや鍬形にとって野々村は気になる相手。せめて野々村を守る騎士にだけはなってやろうと固く決意する。
「つばめちゃんも後ろに下がってた方が良いんじゃない?」
未変態のままのつばめを気遣って久子が声を掛ける。しかしつばめは静かにゆっくりと首を振った。
「いえ、あそこに蘭ちゃんが居るなら助けてあげたいし、それよりも何だか凄く胸騒ぎがするんです。何でか分からないけど『絶対に行かなくちゃ』って思うんです…」
異変を蘭に告げた油小路の声は、『敵襲』という不穏な言葉に緊張感も危機感も漂わせる事なく部屋に響いた。
「ええ、別の世界の魔王を討伐した勇者が、手勢を率いて我々の世界に攻め込んで来たようです。しかもここを目指して…」
今蘭達の滞在している屋敷はとある魔族の村はずれにあるのだが、村の産業は一般的な農業と畜産のみであるし、戦略的にさして意味のある存在では無い。
それはここに来て日の浅い蘭であっても十二分に推察し理解できていた。
「勇者が…? なぜこんな辺鄙な所に…?」
魔王を倒した勇者が攻めてくる。それはもうただの抗争では無く魔族vs人間の戦争だ。
もちろん蘭も沖田も人間ではあるのだが、現在魔族の中で生活を共にしており、巻き込まれたとして多量の生活物資に囲まれている状況で無関係を装うのは無理がある。
「理由などどうとでも付けられます。さしづめ『我々が魔族だから』というだけでも十分過ぎる理由ですよ。とりあえず迎撃のための部隊は用意しましたが、貴女にもご助力願えればと思いまして…」
油小路は冷ややかな笑顔を崩さない。危急の途にあって蘭の戦闘力を当てにしているのが半分、その他の半分は何か別の企みが隠れているのは蘭にも容易に推し量れた。
「もちろん沖田くん共々別の場所に避難して貰っても構わないのですが、その場合、今後ここの様な『安全な場所』を提供するのはかなり困難になるものと予想されます。周囲の魔族らの好奇と食欲の眼差しが苦でないのなら、という選択になりますが…」
『要は沖田くんを人質にして私を勇者と戦わせようって魂胆なのね… 攻めてくるのが勇者なら寝返る方が安心だけど、沖田くんをどうやって助けるか… 或いは勇者とやらを撃退して油小路への信用を稼ぐか…?』
蘭の頭脳がかつて無い早さで回転し、様々な可能性を計算していく。不確定要素の多さから確度の高い結論は出せそうに無いが、今ある情報から最適解を選ぶしか無い事は変わらない。
何よりせっかく手に入れた『夢のマイホーム(?)』を汚させる訳にはいかないのだ。蘭はしっかりとした視線で油小路を捉え口を開いた。
「分かりました。敵の撃退に協力します(どのみち私に倒される様な強さの勇者なら、味方になっても役には立たないだろうから)」
☆
「この先に軍勢が展開しています。その数およそ2000!」
睦美らに先んじて偵察活動を行っていたアミ達が報告する。どういった手段による物か不明なれど、敵は睦美らの訪問を察知し『歓迎しないぞ』という意思表示をしている。
「まぁ私の聖剣とか、睦美さんの宝玉とか、大豪院くんの気とか、色々発信していれば行動は筒抜けだよねぇ…」
ユリがげっそりとした表情で呟く。これから千の大軍を相手に大立ち回りをしなければならない気苦労が先に顔に出てしまっていた。
「でもこの先に居るのは魔王じゃなくて蘭ちゃんなんですよね? なんでこんな事に…?」
「敵さんの事情は敵さんにしか分からないわ。その2000が何を守ってるのか暴いてやろうじゃない」
つばめの疑問を蹴り飛ばす睦美。ここは魔族の統べる土地、これまで戦闘になってなかったのが不思議な程の状況なのだ。
「へ、へへ… へへへへ… 2000を相手に俺ら十数人で集団戦かよ… いくら大豪院が強くてもさすがに厳しくねぇか…?」
「そして我々の半数以上は女性ですしね…」
一般人代表の鍬形の呟きを拾ったのはフェミニスト代表のアンドレだった。
「睦美様、進言いたします! 戦闘に慣れていない者は後方に下げて、彼らの安全と我々の退路を確保するべきかと」
アンドレの言葉に睦美は一瞬だけ後ろを振り返り、「良きに計らいなさい」とだけ答えて視線を前に戻した。
そして無言のまま魔法熟女へと変態し、久子と御影もそれに倣う。
野々村も続いて勢いで変態したものの表情はどこか暗い。それもそのはず、野々村は普通の女子であり荒事にはとんと疎い。それどころか野々村は壁新聞事件の際に桜田の子分から暴行未遂を受けており、暴力に対しての恐怖感が未だに根強く残っていた。
そしてそんな野々村の暗い表情を御影は見逃さなかった。
「千代美ちゃんも下がっていた方が良いよ。ここから先はケンカじゃなくて『戦争』だからね… 鍬形くん、私の代わりに千代美ちゃんを守ってあげてくれるかい?」
御影から急にネタを振られて狼狽える鍬形。しかし女を前に出して自分が後ろに引っ込むのは男が廃ると考えたのか、鍬形は御影の提案に納得出来なかった。
「お、俺に女を盾にしてケツ捲くって逃げろってのかよ…? バ、バカにするんじゃねー…」
その時、鍬形の眼の前で何か光が煌めいた。鍬形の左手にはアンドレが居り、ユリの部下より貸与された剣を佩いてその柄を握っていた。
「今、君の眼の前を3度斬って見せたのですが、僕の剣が見えましたか?」
「は…?」
ここから先は1人で200人を相手にしなければならない死地である。そんな所に場違い極まりないケンカ童貞を連れて行っても、無駄に死体の数を増やすだけだ。
アンドレのいつもとは違う冷ややかな瞳に事態を察した鍬形は、「お、おう! じゃあ後ろは任せとけ!」と空気を読んだ発言をする。
鍬形とてこの先の『戦闘』に自分が役に立たないのは十分に承知している。だからこそ逃げ出すまでは無いものの、第2線、第3線の比較的安全なラインに配置されないものかと策を練ってはいたのだ。
ここが敵地である以上、もちろん後方とて安全ではない。それでも見えない速度で斬り合っている中に飛び込んでみじん切りにされるよりは遥かにマシな待遇だろう。
ましてや鍬形にとって野々村は気になる相手。せめて野々村を守る騎士にだけはなってやろうと固く決意する。
「つばめちゃんも後ろに下がってた方が良いんじゃない?」
未変態のままのつばめを気遣って久子が声を掛ける。しかしつばめは静かにゆっくりと首を振った。
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