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第153話 後は任せた
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俺は目の前にいる男に向かって話しかける。
「トウコウチよ、我らはマルドの街の降伏の申し出を受け入れる。街の者達に乱暴狼藉をしないようにエリオット・ガウディの名において厳命しよう。俺が直筆の指令を書いて他の場所で包囲布陣している我らの軍にこの街を攻撃しないようにさせる。連絡が行き渡ったら他の門も開放するようにしてくれ」
「かしこまりました。マルドの街の降伏の提案を受け入れてくれてありがとうございます。私にとってマルドの街は第二の故郷みたいなものなので街を戦場にした戦いが回避されて私も胸を撫で下ろしました」
「それでは今から我が軍はマルドの街に入る。トウコウチの言葉を信じているが、もし街の者達が敵意を向けてきたら容赦なく殺すからな」
「その点は大丈夫です。仮に万が一敵意を持つ者がおりましたら私達の傭兵軍団が対処します」
「皆の者、軍列を整えよ! トウコウチよ案内を頼む」
「承りました。エリオット・ガウディ様がマルドの街にお入りになる。開門!」
トウコウチの掛け声に答えて街の東門がゆっくり開いていく。徐々に街の中が見えてくると東門の先では道の両側に人々が整列して跪き、俺達を迎えてくれる姿が見えた。なるほど、降伏の意思を跪く事によってわかりやすく行動で示しているのか。
「エリオ殿。一応まだ危険性が完全に排除された訳ではありません。狙われる可能性がありますので前面に兵士達を配置して先行させた方がよろしいのでは?」
「いや、この街も俺の支配下になるのだから俺が先頭に立って堂々と行進する。街の者達に新しい統治者を目に焼き付けてもらうつもりだ。もし狙われて俺が命を落としたら所詮それまでの人生だろう」
ラモンさんの言うようにまだ危険な可能性は残っているが、ここは威風堂々と街中を進んでやろう。いざとなったら俺には二匹の心強い相棒もいるし矢などの飛び道具の攻撃も防いでくれるはずだ。
『コル、マナ。飛び道具の攻撃を想定して俺の護衛を頼むぞ』
『はい、抜かりはありません。飛び道具の対処は僕に任せてください!』
『飛び道具だけでなく、誰かが殺意を持ってエリオ様に向かってきたら私が噛み殺してやりますわ』
馬上の俺は両脇にコルとマナの二匹の従魔を従え、漆黒の装備を身に纏い暗黒破天を片手に持って堂々と東門をくぐり抜けてマルドの街に入った。道の両脇に跪く人々は敵意どころか歓迎の意思を示して口々に声を出している。
「ようこそマルドの街へ!」
「あの方が漆黒のエリオと呼ばれるお方か!」
「両脇に歩いているのがあの有名な従魔なのね。毛並みを撫でてみたいわ」
「おい、後ろの方にブンツ、ガンロ、コラウムの三将軍が付き従っているぞ」
「あの三将軍がエリオ様の配下になったというのは本当だったんだな」
「そりゃザイード家が負けるのも当然だな。降伏して良かったよ」
「時勢が読めずにザイード家に味方をしていたら俺達は殺されてただろうな」
あれれ、どうやら俺達はマルドの住民達に恐る恐るだが歓迎されているようだ。とりあえず、俺が聞こえる範囲で敵意のある言葉はなさそうで一安心。まあ、ザイード家に近い者はそもそも俺達を出迎えに来てはいないだろうが。街中を堂々と歩きながらも周囲への警戒は怠らない。敵意や殺意に敏感な俺の従魔がなにげなく周囲を警戒してるからね。
『どうだ? 敵意や殺意は感じられるか?』
『主様。周りから受ける明らかな敵意や殺意はなさそうです』
『エリオ様。敵意よりも不安が少々。その他は敬意と憧れみたいな感情が多いです』
不安か。そりゃそうだろうな。これからこの街の人達の支配者になる俺がどういう人物なのか、まだよくわからない人達にとっては現時点で不安な気持ちになるのも仕方ない。それも次第に解消出来るように出来るだけ迅速に努めていこう。まずはその前にしっかりと支配の代替わりをやっておかないとな。
「トウコウチよ。捕らえられたザイード家の一族の者達がいる場所はどこだ?」
「はい、軍の駐屯所に見張りをつけて捕らえております」
「そうか、そこへ案内してくれ。ブンツ達も本物かどうかの確認の為に一緒について来い」
俺は街の要所に軍の配置を指示した後、主要な者達を連れてトウコウチの案内でこの街の軍の駐屯所に向かった。駐屯所は軍本部のすぐ近くにあり、正規軍に代わってトウコウチの仲間達が警備をしていた。
「エリオット・ガウディ様をお連れした。通るぞ」
「はっ! トウコウチ殿にエリオット・ガウディ様と御一行の方々。どうぞお通りください」
駐屯所内は思ったよりも整理整頓されていて混乱の後とはそれほど感じられない。察するに街中の反乱勢力は実に手際よく決起反乱を成功させたと見える。トウコウチはかなり有能だと見て間違いない。駐屯所内を案内されて進んでいくと、俺達が向かう先の方から誰かが怒鳴って喚いている声が聞こえてきた。
「わしを誰だと思っている! 早く縄を解け! わしに楯突いた者共は後で皆殺しにしてくれる!」
ああ、何となく怒鳴り声の主がわかったよ。この期に及んでまだ自分の影響力が通じるものと思っているようだ。
「エリオット・ガウディ様。この部屋の中に捕らえた者達を拘束しております。どうぞご確認を」
「わかった。案内ご苦労」
部屋の前に立っている歩哨にトウコウチが声をかけドアを開けさせる。トウコウチを先頭に俺達はその部屋の中に次々と入っていった。部屋は結構な広さがあり何かの訓練に使用される部屋のようで、窓もなく頑丈な壁に囲まれている部屋だった。その中央に捕らえられたザイード家に関係がある者達であろう男連中が縄や枷で厳重に拘束されて床に座っている姿が確認出来た。
「その黒ずくめの出で立ち。貴様がエリオット・ガウディか! 下賤の身のくせにザイード家の当主たるわしをこんな目に遭わすとは何のつもりかッ! 今すぐ戒めを解け! そうすれば命だけは助けてやる!」
このいきなり喚いた人物がザイード家の当主でハラム・ザイードで間違いないだろう。しかし、この態度を見るにこの期に及んで自分の置かれている状況を全く理解してないようだ。おや、あそこには俺の居館にザイード家の使者として来たサマル・アサンもいる。あいつ、俺の顔を見て目を背けたぞ。
「ブンツ達よ。おまえらに確認するが、ここにいるのはザイード家の当主と一族郎党の男達で間違いないか?」
「はい、間違いありません」
「女以外の兄弟や一族の姿が確認出来ます」
「エリオット・ガウディ様。そして、こちらに拘束してあるのがアンデル・テスカリです」
トウコウチが指し示す指の先には若い男が怯えるように俺を見つめていた。時代が乱世ではなかったら悠々自適な暮らしを送っていただろうがこれも時代の定めだ。俺を恨むなよ。
「わしを開放しろ! そうすればこのクライス地方の半分をやるぞ!」
ハラム・ザイードさんはまだしつこく喚いているが、この状況であんたが上から目線で俺に何かを命令出来るとでも思ってるのかね? 全く周りの状況が見えていないのには困ったもんだ。ほら、俺の配下達も困った顔をしながら俺の顔色を伺いながら覗き込んでいるじゃないか。
「さて、こちらにいらっしゃるザイード家の皆様とそのザイード家に縁がある男達の処遇だが……」
俺が思わせぶりな言い方をしながら周りにいる配下達の顔を眺めると、ブンツ達元ザイード軍の将軍達が手を挙げて俺に訴えかけてきた。
「エリオ殿。我らがエリオ殿に忠誠を示す絶好の機会です。これらの方々の処遇はどうか私達に任せていただけないでしょうか? わざわざエリオ殿の手を煩わせる訳にはいきませんからな」
「なるほど。どういう種類の処遇をするつもりなのかはあえて尋ねない事にする。元ザイード軍のおまえ達が進んで俺に忠誠心を示したいという切実な願いを断る訳にもいかないか。女以外のザイード家の連中の処遇は元ザイード家の武将であったおまえ達に任せてみよう。そうなると形式上はザイード家内の内輪揉めという形になりそうだな。そうだろ?」
「はい、その通りですエリオ殿。内輪揉めとしての幕引きは私達にお任せください」
「わしらをどうする気だ! ブンツ達よ、なぜ敵であるコイツの命令を聞くのだ? 何が一体どうなっておるのだ!?」
相変わらずハラム・ザイードさんは喚いているけど後は配下達に任せよう。最終的に命令を出したのはお前だし許すつもりはない。まあ、喚いていられるのも今の内だろうけどな。そして俺はラモンさん達に任せてその場を後にしたのだった。
「トウコウチよ、我らはマルドの街の降伏の申し出を受け入れる。街の者達に乱暴狼藉をしないようにエリオット・ガウディの名において厳命しよう。俺が直筆の指令を書いて他の場所で包囲布陣している我らの軍にこの街を攻撃しないようにさせる。連絡が行き渡ったら他の門も開放するようにしてくれ」
「かしこまりました。マルドの街の降伏の提案を受け入れてくれてありがとうございます。私にとってマルドの街は第二の故郷みたいなものなので街を戦場にした戦いが回避されて私も胸を撫で下ろしました」
「それでは今から我が軍はマルドの街に入る。トウコウチの言葉を信じているが、もし街の者達が敵意を向けてきたら容赦なく殺すからな」
「その点は大丈夫です。仮に万が一敵意を持つ者がおりましたら私達の傭兵軍団が対処します」
「皆の者、軍列を整えよ! トウコウチよ案内を頼む」
「承りました。エリオット・ガウディ様がマルドの街にお入りになる。開門!」
トウコウチの掛け声に答えて街の東門がゆっくり開いていく。徐々に街の中が見えてくると東門の先では道の両側に人々が整列して跪き、俺達を迎えてくれる姿が見えた。なるほど、降伏の意思を跪く事によってわかりやすく行動で示しているのか。
「エリオ殿。一応まだ危険性が完全に排除された訳ではありません。狙われる可能性がありますので前面に兵士達を配置して先行させた方がよろしいのでは?」
「いや、この街も俺の支配下になるのだから俺が先頭に立って堂々と行進する。街の者達に新しい統治者を目に焼き付けてもらうつもりだ。もし狙われて俺が命を落としたら所詮それまでの人生だろう」
ラモンさんの言うようにまだ危険な可能性は残っているが、ここは威風堂々と街中を進んでやろう。いざとなったら俺には二匹の心強い相棒もいるし矢などの飛び道具の攻撃も防いでくれるはずだ。
『コル、マナ。飛び道具の攻撃を想定して俺の護衛を頼むぞ』
『はい、抜かりはありません。飛び道具の対処は僕に任せてください!』
『飛び道具だけでなく、誰かが殺意を持ってエリオ様に向かってきたら私が噛み殺してやりますわ』
馬上の俺は両脇にコルとマナの二匹の従魔を従え、漆黒の装備を身に纏い暗黒破天を片手に持って堂々と東門をくぐり抜けてマルドの街に入った。道の両脇に跪く人々は敵意どころか歓迎の意思を示して口々に声を出している。
「ようこそマルドの街へ!」
「あの方が漆黒のエリオと呼ばれるお方か!」
「両脇に歩いているのがあの有名な従魔なのね。毛並みを撫でてみたいわ」
「おい、後ろの方にブンツ、ガンロ、コラウムの三将軍が付き従っているぞ」
「あの三将軍がエリオ様の配下になったというのは本当だったんだな」
「そりゃザイード家が負けるのも当然だな。降伏して良かったよ」
「時勢が読めずにザイード家に味方をしていたら俺達は殺されてただろうな」
あれれ、どうやら俺達はマルドの住民達に恐る恐るだが歓迎されているようだ。とりあえず、俺が聞こえる範囲で敵意のある言葉はなさそうで一安心。まあ、ザイード家に近い者はそもそも俺達を出迎えに来てはいないだろうが。街中を堂々と歩きながらも周囲への警戒は怠らない。敵意や殺意に敏感な俺の従魔がなにげなく周囲を警戒してるからね。
『どうだ? 敵意や殺意は感じられるか?』
『主様。周りから受ける明らかな敵意や殺意はなさそうです』
『エリオ様。敵意よりも不安が少々。その他は敬意と憧れみたいな感情が多いです』
不安か。そりゃそうだろうな。これからこの街の人達の支配者になる俺がどういう人物なのか、まだよくわからない人達にとっては現時点で不安な気持ちになるのも仕方ない。それも次第に解消出来るように出来るだけ迅速に努めていこう。まずはその前にしっかりと支配の代替わりをやっておかないとな。
「トウコウチよ。捕らえられたザイード家の一族の者達がいる場所はどこだ?」
「はい、軍の駐屯所に見張りをつけて捕らえております」
「そうか、そこへ案内してくれ。ブンツ達も本物かどうかの確認の為に一緒について来い」
俺は街の要所に軍の配置を指示した後、主要な者達を連れてトウコウチの案内でこの街の軍の駐屯所に向かった。駐屯所は軍本部のすぐ近くにあり、正規軍に代わってトウコウチの仲間達が警備をしていた。
「エリオット・ガウディ様をお連れした。通るぞ」
「はっ! トウコウチ殿にエリオット・ガウディ様と御一行の方々。どうぞお通りください」
駐屯所内は思ったよりも整理整頓されていて混乱の後とはそれほど感じられない。察するに街中の反乱勢力は実に手際よく決起反乱を成功させたと見える。トウコウチはかなり有能だと見て間違いない。駐屯所内を案内されて進んでいくと、俺達が向かう先の方から誰かが怒鳴って喚いている声が聞こえてきた。
「わしを誰だと思っている! 早く縄を解け! わしに楯突いた者共は後で皆殺しにしてくれる!」
ああ、何となく怒鳴り声の主がわかったよ。この期に及んでまだ自分の影響力が通じるものと思っているようだ。
「エリオット・ガウディ様。この部屋の中に捕らえた者達を拘束しております。どうぞご確認を」
「わかった。案内ご苦労」
部屋の前に立っている歩哨にトウコウチが声をかけドアを開けさせる。トウコウチを先頭に俺達はその部屋の中に次々と入っていった。部屋は結構な広さがあり何かの訓練に使用される部屋のようで、窓もなく頑丈な壁に囲まれている部屋だった。その中央に捕らえられたザイード家に関係がある者達であろう男連中が縄や枷で厳重に拘束されて床に座っている姿が確認出来た。
「その黒ずくめの出で立ち。貴様がエリオット・ガウディか! 下賤の身のくせにザイード家の当主たるわしをこんな目に遭わすとは何のつもりかッ! 今すぐ戒めを解け! そうすれば命だけは助けてやる!」
このいきなり喚いた人物がザイード家の当主でハラム・ザイードで間違いないだろう。しかし、この態度を見るにこの期に及んで自分の置かれている状況を全く理解してないようだ。おや、あそこには俺の居館にザイード家の使者として来たサマル・アサンもいる。あいつ、俺の顔を見て目を背けたぞ。
「ブンツ達よ。おまえらに確認するが、ここにいるのはザイード家の当主と一族郎党の男達で間違いないか?」
「はい、間違いありません」
「女以外の兄弟や一族の姿が確認出来ます」
「エリオット・ガウディ様。そして、こちらに拘束してあるのがアンデル・テスカリです」
トウコウチが指し示す指の先には若い男が怯えるように俺を見つめていた。時代が乱世ではなかったら悠々自適な暮らしを送っていただろうがこれも時代の定めだ。俺を恨むなよ。
「わしを開放しろ! そうすればこのクライス地方の半分をやるぞ!」
ハラム・ザイードさんはまだしつこく喚いているが、この状況であんたが上から目線で俺に何かを命令出来るとでも思ってるのかね? 全く周りの状況が見えていないのには困ったもんだ。ほら、俺の配下達も困った顔をしながら俺の顔色を伺いながら覗き込んでいるじゃないか。
「さて、こちらにいらっしゃるザイード家の皆様とそのザイード家に縁がある男達の処遇だが……」
俺が思わせぶりな言い方をしながら周りにいる配下達の顔を眺めると、ブンツ達元ザイード軍の将軍達が手を挙げて俺に訴えかけてきた。
「エリオ殿。我らがエリオ殿に忠誠を示す絶好の機会です。これらの方々の処遇はどうか私達に任せていただけないでしょうか? わざわざエリオ殿の手を煩わせる訳にはいきませんからな」
「なるほど。どういう種類の処遇をするつもりなのかはあえて尋ねない事にする。元ザイード軍のおまえ達が進んで俺に忠誠心を示したいという切実な願いを断る訳にもいかないか。女以外のザイード家の連中の処遇は元ザイード家の武将であったおまえ達に任せてみよう。そうなると形式上はザイード家内の内輪揉めという形になりそうだな。そうだろ?」
「はい、その通りですエリオ殿。内輪揉めとしての幕引きは私達にお任せください」
「わしらをどうする気だ! ブンツ達よ、なぜ敵であるコイツの命令を聞くのだ? 何が一体どうなっておるのだ!?」
相変わらずハラム・ザイードさんは喚いているけど後は配下達に任せよう。最終的に命令を出したのはお前だし許すつもりはない。まあ、喚いていられるのも今の内だろうけどな。そして俺はラモンさん達に任せてその場を後にしたのだった。
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