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第152話 街からの使者
俺自身から街の人達へのザイード家への反乱を促す語りかけが終わり、後は総攻撃の期限までに住民達にどちらに付くかの判断を委ねるだけとなった。
「義兄さん。朝の義兄さんの語りかけにマルドの街の住民達は自分達の行動で答えてくれるっすかね?」
「ロドリゴか……さて、どうだろうな。俺はザイード家の統治に対する住民達の本心の評価や感情まではわからないからな。ただ、既に俺達に従って忠誠を誓った他の街の住民達の態度や雰囲気を見てきたが、俺達に対して想像以上に好意的な態度を示したのは俺自身も驚いたものだ。このマルドの街の住民達にもそれをザイード家への反乱という行動で期待したいね」
「僕の勘っすけど、何となく義兄さんの期待通りの結果になるような気がするっすよ」
「ハハ、ロドリゴの勘なら信用出来る。俺としても心強いよ」
ロドリゴとの会話も終わり、部下や配下の報告に耳を傾けながら俺は本陣となっているこの場所で情勢を見守っていた。そして昼が過ぎて太陽が少しずつ西に傾き始めた頃、台の上からマルドの街中を監視している偵察兵が街中の動きを確認して台の上から大きな声で報告の叫びを上げた。
「エリオ様、緊急の報告です! マルドの街の中心部からこの東門の方向へと大勢の群衆が徒党を組んで向かって来ています。至急迎撃体制を敷いてください!」
クソっ、俺の策は裏目に出たのかもしれない。マルドの街の住民達にザイード家への決起と反乱を促したつもりだったのだが、逆に俺達への敵意を刺激して大きくしてしまったのだろうか?
矢文に書いた檄文や元ザイード家の将軍達の住民達に向けた演説。そして最後のダメ押しとばかりに俺自らが街の住民達に向けたあの演説でさえも全て無駄だったというのか。ハハ、今まで上手くいっていたから今回も上手くいくのではと思う気持ちがあったが、俺の思い上がりだったようだ。だが、こういう時こそ気持ちの切り替えが肝心だからな。
「よし、全軍迎撃の準備を整えよ! 相手がこちらに攻撃を仕掛けてきたら容赦なく叩き潰せ。例え一般の住民だろうが俺達に危害を加えようとする者は全て敵と認識してよいぞ!」
「「「応ッ!」」」
「兄者よ、ご武運を!」
「頼むぞカウンさん」
「義兄さん、正面の守りと義兄さんの警護は任せてくださいっす」
「ああ、頼むぞ」
「エリオ様、私はどうしますか?」
「おまえは俺のすぐ脇にいて俺を守れと言いたいが、それでは戦力の持ち腐れになりそうだ。ルネには俺の従魔を預ける。好きなように暴れてこい!」
「本音を言えばエリオ様の近くにいたいのだけど仕方ない。コルちゃん、マナちゃん、よろしく頼む!」
「「ワウッ!」」
周りを見ると俺達の軍の迎撃体制はしっかり整いつつあるようだ。矢や魔術などの遠距離攻撃に対応すべく、特殊な大盾を構えたロドリゴの配下の兵士達が前面に展開して壁を作り弓隊も準備万端。後方にはカウンさん達の騎馬隊と歩兵が控えていていつでも攻守の切り替えが可能な状態だ。
しかし、この街の連中は自分達に有利な街中での立て籠もりよりも、数に任せて街の外に出て戦うという選択をしたとしたらいくらなんでも無謀にも程がある。玉砕覚悟の捨て身の行動だとしたら少し厄介だな。
「エリオ様、もうすぐで群衆の先頭が東門付近に到着します!」
台の上の偵察兵が緊張した声で叫んだ。
俺は口角を上げてそっと呟く。
「フッ、結局戦うしかないのか……」
今にも戦端が開かれるであろう東門を注視していると、もう一度台の上の偵察兵がさっきよりも大きな声で叫びだした。
「待ってください! 相手は降伏の意思を示す大きな白旗を掲げています! 先頭にいる者が大きく手を振って何か叫んでいます」
白旗を掲げるのは降伏の合図だ。街の住民達は俺達を攻撃するどころか降伏の意思を示している。これが俺達の問いかけに対する住民達の答えという訳なのか。静まり返った東門周辺に街中から叫ぶ男の声が響き渡る。
「マルドの街はエリオット・ガウディ様に降伏する! 今から門を開門するので攻撃しないで欲しい! もう一度繰り返す。マルドの街はエリオット・ガウディ様に降伏する! 今から東門を開けるので我々を攻撃しないで欲しい!」
確かに街の中から聞こえる男の叫び声は降伏の意思を示している。だが、簡単に信じる訳にもいかないのでこちらの要求通りに動いてもらおう。
「よかろう! 降伏の意思があるのなら攻撃はしない。だが、武器を持っている者がいるのならその場に持っている武器を置いて両手を上に上げろ! そして今叫んでいた者は一人で門の外に出てこい! こちらは台の上から見ているので怪しい真似をしてもすぐにわかるからな!」
「わかりました! 街の者達には武器を置くように命じます。それが済んだら今から門を開けて私一人で出ていきます」
その声が聞こえた後、俺は台の上にいる偵察兵に目線を向けて中の状況を逐一報告するように促した。
「エリオ様。街の者達は男の指示を受けて武器を地面に置き始めました。そして武器を置いた者は両手を上に上げています」
ほう、ちゃんと実行しているようだな。
「エリオ様。先程叫んでいた男が何人かを連れて東門に近づいて来ます。どうやら他の者は東門を開ける為の人員と思われます」
偵察兵の報告の後、ゆっくりと東門が開き始めて中から一人の男が両手を上に上げながら姿を現した。年季が入った鉄鎧に覆われたその姿は正規兵にしてはワイルドな雰囲気だ。周りを俺達の兵に囲まれているのに堂々とした態度で周囲を眺めている。
「俺がエリオット・ガウディだ。降伏するとの事だがおまえが街側の代表か?」
「あなたがエリオット・ガウディ様か。まずは自己紹介をしましょう。俺はこの街に傭兵部隊として雇われたトウコウチという者だ。傭兵部隊を率いてマルドの街の防衛の任務を頼まれていたのだが、街の外から射掛けられ矢文の内容を見て俺達の傭兵部隊はすぐにエリオット・ガウディ様に寝返ると決めたのです」
「ほう、あの矢文を見て判断したのか」
「はい、そこで我ら傭兵部隊は街の住民達に我らと一緒に決起しないかと説得に回ったところ、多くの住民達の賛同を得て行動を起こしたのです。このマルドの街を拠点としていた第一軍団の正規軍は最初の戦いで第二軍団が壊滅したとの報告を受け、しかもザイード軍の主だった将軍達がエリオット・ガウディ様に寝返ったと聞いて軍を離脱する者が後を絶たず、ザイード軍の第一軍団は当初の兵力からその数を大幅に減らしておりました。そのおかげもあって我々の蜂起は上手くいき、士気と戦意の落ちきった残りの正規軍への降伏の呼びかけが成功。まだ抵抗の意思を示す者に対しては容赦をせず討伐しました」
「おお、それはご苦労だった。だが、今の話の内容だとザイード家本体の状況が不明だな。ザイード家の連中はまだ城か館にでも立て籠もっているのか?」
「さすがエリオット・ガウディ様。抜け目がありませんね。そこで我らからお願いがあります。我らには更に良い報告の用意があります。そして、その報告がお気に召すようなら我ら傭兵部隊をそのままエリオット・ガウディ様の直臣に取り立てて頂けないでしょうか?」
「ふーん、更に良い報告とな。内容次第だが俺を満足出来るような報告なら傭兵部隊ごと直に召し抱えよう」
「ありがとうございます。我らは既にザイード家の当主以下、主だった者達を捕らえて拘束しております。その過程でテスカリ家のアンデル・テスカリという者も一緒に拘束しました。どうでしょうか、我らを召し抱えるに値する報告だと思いますが」
「フフ、確かに良い報告だ。トウコウチ達のおかげで我々の手間が省けたというものだ。ザイード家の当主だけでなくテスカリ家のアンデル・テスカリを一緒に拘束してくれたのは大きな成果だ。礼を言うぞ」
マルドの街への反乱蜂起を促す矢文や演説がここまで大きな成果となるとはな。策を考えた自分自身でも驚くほどだ。とにかく、無駄な犠牲を出さずに済んで本当に良かった。
「義兄さん。朝の義兄さんの語りかけにマルドの街の住民達は自分達の行動で答えてくれるっすかね?」
「ロドリゴか……さて、どうだろうな。俺はザイード家の統治に対する住民達の本心の評価や感情まではわからないからな。ただ、既に俺達に従って忠誠を誓った他の街の住民達の態度や雰囲気を見てきたが、俺達に対して想像以上に好意的な態度を示したのは俺自身も驚いたものだ。このマルドの街の住民達にもそれをザイード家への反乱という行動で期待したいね」
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「ハハ、ロドリゴの勘なら信用出来る。俺としても心強いよ」
ロドリゴとの会話も終わり、部下や配下の報告に耳を傾けながら俺は本陣となっているこの場所で情勢を見守っていた。そして昼が過ぎて太陽が少しずつ西に傾き始めた頃、台の上からマルドの街中を監視している偵察兵が街中の動きを確認して台の上から大きな声で報告の叫びを上げた。
「エリオ様、緊急の報告です! マルドの街の中心部からこの東門の方向へと大勢の群衆が徒党を組んで向かって来ています。至急迎撃体制を敷いてください!」
クソっ、俺の策は裏目に出たのかもしれない。マルドの街の住民達にザイード家への決起と反乱を促したつもりだったのだが、逆に俺達への敵意を刺激して大きくしてしまったのだろうか?
矢文に書いた檄文や元ザイード家の将軍達の住民達に向けた演説。そして最後のダメ押しとばかりに俺自らが街の住民達に向けたあの演説でさえも全て無駄だったというのか。ハハ、今まで上手くいっていたから今回も上手くいくのではと思う気持ちがあったが、俺の思い上がりだったようだ。だが、こういう時こそ気持ちの切り替えが肝心だからな。
「よし、全軍迎撃の準備を整えよ! 相手がこちらに攻撃を仕掛けてきたら容赦なく叩き潰せ。例え一般の住民だろうが俺達に危害を加えようとする者は全て敵と認識してよいぞ!」
「「「応ッ!」」」
「兄者よ、ご武運を!」
「頼むぞカウンさん」
「義兄さん、正面の守りと義兄さんの警護は任せてくださいっす」
「ああ、頼むぞ」
「エリオ様、私はどうしますか?」
「おまえは俺のすぐ脇にいて俺を守れと言いたいが、それでは戦力の持ち腐れになりそうだ。ルネには俺の従魔を預ける。好きなように暴れてこい!」
「本音を言えばエリオ様の近くにいたいのだけど仕方ない。コルちゃん、マナちゃん、よろしく頼む!」
「「ワウッ!」」
周りを見ると俺達の軍の迎撃体制はしっかり整いつつあるようだ。矢や魔術などの遠距離攻撃に対応すべく、特殊な大盾を構えたロドリゴの配下の兵士達が前面に展開して壁を作り弓隊も準備万端。後方にはカウンさん達の騎馬隊と歩兵が控えていていつでも攻守の切り替えが可能な状態だ。
しかし、この街の連中は自分達に有利な街中での立て籠もりよりも、数に任せて街の外に出て戦うという選択をしたとしたらいくらなんでも無謀にも程がある。玉砕覚悟の捨て身の行動だとしたら少し厄介だな。
「エリオ様、もうすぐで群衆の先頭が東門付近に到着します!」
台の上の偵察兵が緊張した声で叫んだ。
俺は口角を上げてそっと呟く。
「フッ、結局戦うしかないのか……」
今にも戦端が開かれるであろう東門を注視していると、もう一度台の上の偵察兵がさっきよりも大きな声で叫びだした。
「待ってください! 相手は降伏の意思を示す大きな白旗を掲げています! 先頭にいる者が大きく手を振って何か叫んでいます」
白旗を掲げるのは降伏の合図だ。街の住民達は俺達を攻撃するどころか降伏の意思を示している。これが俺達の問いかけに対する住民達の答えという訳なのか。静まり返った東門周辺に街中から叫ぶ男の声が響き渡る。
「マルドの街はエリオット・ガウディ様に降伏する! 今から門を開門するので攻撃しないで欲しい! もう一度繰り返す。マルドの街はエリオット・ガウディ様に降伏する! 今から東門を開けるので我々を攻撃しないで欲しい!」
確かに街の中から聞こえる男の叫び声は降伏の意思を示している。だが、簡単に信じる訳にもいかないのでこちらの要求通りに動いてもらおう。
「よかろう! 降伏の意思があるのなら攻撃はしない。だが、武器を持っている者がいるのならその場に持っている武器を置いて両手を上に上げろ! そして今叫んでいた者は一人で門の外に出てこい! こちらは台の上から見ているので怪しい真似をしてもすぐにわかるからな!」
「わかりました! 街の者達には武器を置くように命じます。それが済んだら今から門を開けて私一人で出ていきます」
その声が聞こえた後、俺は台の上にいる偵察兵に目線を向けて中の状況を逐一報告するように促した。
「エリオ様。街の者達は男の指示を受けて武器を地面に置き始めました。そして武器を置いた者は両手を上に上げています」
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「エリオ様。先程叫んでいた男が何人かを連れて東門に近づいて来ます。どうやら他の者は東門を開ける為の人員と思われます」
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「俺がエリオット・ガウディだ。降伏するとの事だがおまえが街側の代表か?」
「あなたがエリオット・ガウディ様か。まずは自己紹介をしましょう。俺はこの街に傭兵部隊として雇われたトウコウチという者だ。傭兵部隊を率いてマルドの街の防衛の任務を頼まれていたのだが、街の外から射掛けられ矢文の内容を見て俺達の傭兵部隊はすぐにエリオット・ガウディ様に寝返ると決めたのです」
「ほう、あの矢文を見て判断したのか」
「はい、そこで我ら傭兵部隊は街の住民達に我らと一緒に決起しないかと説得に回ったところ、多くの住民達の賛同を得て行動を起こしたのです。このマルドの街を拠点としていた第一軍団の正規軍は最初の戦いで第二軍団が壊滅したとの報告を受け、しかもザイード軍の主だった将軍達がエリオット・ガウディ様に寝返ったと聞いて軍を離脱する者が後を絶たず、ザイード軍の第一軍団は当初の兵力からその数を大幅に減らしておりました。そのおかげもあって我々の蜂起は上手くいき、士気と戦意の落ちきった残りの正規軍への降伏の呼びかけが成功。まだ抵抗の意思を示す者に対しては容赦をせず討伐しました」
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「さすがエリオット・ガウディ様。抜け目がありませんね。そこで我らからお願いがあります。我らには更に良い報告の用意があります。そして、その報告がお気に召すようなら我ら傭兵部隊をそのままエリオット・ガウディ様の直臣に取り立てて頂けないでしょうか?」
「ふーん、更に良い報告とな。内容次第だが俺を満足出来るような報告なら傭兵部隊ごと直に召し抱えよう」
「ありがとうございます。我らは既にザイード家の当主以下、主だった者達を捕らえて拘束しております。その過程でテスカリ家のアンデル・テスカリという者も一緒に拘束しました。どうでしょうか、我らを召し抱えるに値する報告だと思いますが」
「フフ、確かに良い報告だ。トウコウチ達のおかげで我々の手間が省けたというものだ。ザイード家の当主だけでなくテスカリ家のアンデル・テスカリを一緒に拘束してくれたのは大きな成果だ。礼を言うぞ」
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