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紅茶の香りと決意
7話 あたたかな風と迎えに sideレオニス
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朝からルシアンはそわそわしていた。
無理もない。二度目のお茶会――しかも今回は他家での開催だ。
前回は我が家で行ったから気楽だったが、今日は勝手が違う。
ユリルクも連れて行けないだろうし……きっと泣いて駄々をこねているに違いない。
――安心させてやりたい。
ふとそんな思いが胸に湧き、レオニスは執務机から立ち上がった。
まだ出勤して間もない朝。書類の束を抱えていた部下のジョーンが、ぎょっとして顔を上げる。
「ちょ、ちょっと待ってください! 今来たばっかりでしょう!? どこ行くんですか!」
「家に帰る。」
「はあ!? いやいやいや、仕事してください! 午後から会議がありますよね!」
レオニスは平然としたまま答える。
「子どもを連れてくる。」
「……え?」
ジョーンは目を瞬かせ、両手で頭を抱えた。
「ちょ、子どもって……職場に!? そんな人、見たことないです!」
「きっと泣いてるだろうからな。それに、ルシアンが心配だ。」
その一言に、ジョーンは大げさに天を仰いだ。
「百歩譲って家に帰るのはいい。――いや、良くはないですけど! で、でも……午後から会議は!?」
「うん? ああ。ジョーン、君に任せる。君になら安心して託せる。」
「やっぱりそう言うと思ったーーー!」
ジョーンの悲鳴が執務室に響く。
学生時代からの先輩後輩。
昔からレオニスは変わらず真面目で、時々とんでもなく無茶をする。
そして結局、誰も彼を止められないのだ。
ジョーンはため息をつきながらも、口元に笑みを浮かべた。
――まったく、家族にはほんと甘いんだから。
レオニスは外套を羽織りながら、柔らかく笑った。
「さて、迎えに行くか。」
そう言って、迷いなく屋敷へと向かうのだった。
無理もない。二度目のお茶会――しかも今回は他家での開催だ。
前回は我が家で行ったから気楽だったが、今日は勝手が違う。
ユリルクも連れて行けないだろうし……きっと泣いて駄々をこねているに違いない。
――安心させてやりたい。
ふとそんな思いが胸に湧き、レオニスは執務机から立ち上がった。
まだ出勤して間もない朝。書類の束を抱えていた部下のジョーンが、ぎょっとして顔を上げる。
「ちょ、ちょっと待ってください! 今来たばっかりでしょう!? どこ行くんですか!」
「家に帰る。」
「はあ!? いやいやいや、仕事してください! 午後から会議がありますよね!」
レオニスは平然としたまま答える。
「子どもを連れてくる。」
「……え?」
ジョーンは目を瞬かせ、両手で頭を抱えた。
「ちょ、子どもって……職場に!? そんな人、見たことないです!」
「きっと泣いてるだろうからな。それに、ルシアンが心配だ。」
その一言に、ジョーンは大げさに天を仰いだ。
「百歩譲って家に帰るのはいい。――いや、良くはないですけど! で、でも……午後から会議は!?」
「うん? ああ。ジョーン、君に任せる。君になら安心して託せる。」
「やっぱりそう言うと思ったーーー!」
ジョーンの悲鳴が執務室に響く。
学生時代からの先輩後輩。
昔からレオニスは変わらず真面目で、時々とんでもなく無茶をする。
そして結局、誰も彼を止められないのだ。
ジョーンはため息をつきながらも、口元に笑みを浮かべた。
――まったく、家族にはほんと甘いんだから。
レオニスは外套を羽織りながら、柔らかく笑った。
「さて、迎えに行くか。」
そう言って、迷いなく屋敷へと向かうのだった。
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