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第4話 3333連ガチャ
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――翌朝
あのお金を使う! 5年間貯めてきたあのお金を!
一晩考えた結果、夢の為の資金を全て使う、全財産全てあの穴にぶちこむと決めた。
そう、俺が強くなればいい。あの穴から出てくる紙で俺は確かに能力を得ている。俺がもっと強くなればソロでだって難しいクエストもこなせるようになる。そうなれば今までよりもずっと効率よく金が稼げるし、騎士団の入団試験にだって通りやすくなるはず。
そうこれは投資なんだ、自分への投資。ここで金をケチるようなことをして後で後悔をするぐらいなら全財産、有り金全部はたいた方がいい!
早速、お金を預けてあるサルベニ商会へ向かう。……と、その前に……道端に生えている雑草をおもむろにむしり取る。今日の朝ごはんは道端の雑草……
口の中に入れてみる……
苦っ……土と同様に悪食のおかげで食えなくはないが、そんなに美味いもんじゃない。やっぱりご飯はちゃんと作って食べよう……
雑草で朝食を済ませ、足早にサルベニ商会に向かう。
数十分程歩くと、石造りの大きな建物が見えてくる。その屋根にはサルベニ商会と書かれた看板が付けられている。
大きな正面玄関には中にに入っていく人、中から出ていく人が行き交っている。
商会は金を貸したり、預けたりすることができ、質屋のように持ち物を質に入れることもできる。サルベニ商会はこの街でも最大手の商会であるため、人の出入りが激しい。
正面玄関から真っ直ぐに入ると預金窓口と書かれた案内板が掛けれているカウンターに向かう。
「ウェブ・ステイです。お金を降ろしに来ました」
そう言って自分の証明である証文を係の人に渡す。
「かしこまりました。それでは如何ほど降ろしますか?」
「全額! 全額で!」
「かしこまりました。ステイ様はご預金の総額は銀貨93枚となります」
「……はい。お願いします」
後悔はしないって決めたんだ。
「それでは少々お待ち下さい」
数分待つと係の人が奥にいってずっしりとした小袋を手に現れる。
一緒に中の銀貨を数える。
「91、92、93。確かに93ありますね」
「はい……」
その小袋を受取る。これが俺の5年間……
商会を後にしようとした時、腰に下げている剣が目に入った。もう金目のはこれくらいしかない。でもこの剣は……今は亡き俺の父親が剣術学校を卒業するときに俺に贈ってくれたもの……名工ドストバイが打った代物で……当時銀貨20枚はしていたはず。
今もちゃんと手入れをしているから……銀貨7枚にはなるはず……
これを質に入れたら銀貨100枚になるから金貨1枚分か……3333枚の紙が引ける……
そんな思い出の品を質に入れてもいいのか? 剣士の魂である剣を質に入れてまでもあの紙を引くべきなのか?
もしかしたら、明日になったら、今日の昼にはあの穴が無くなるかもしれない。それなのに俺は全力を出していない…… 俺の全財産を使ってあの紙を引くって決めたんだ。出し惜しみはなしのはず……後悔はしない!! そう決めたはずだ!
……父さんごめん!! 俺はあの紙に賭けるしかないんだ!! そのためには俺は思い出の剣だって金に変える!!
全力で穴に向き合わないと、あの穴だって答えてくれないはずだ。
くるりと踵を返し、商会の質部門に剣を持ち込む。査定の結果、銀貨7枚と俺の見立て通りだった。そして銀貨100枚を金貨1枚に交換し例の穴に向かう。
1時間程歩くと例の穴に辿り着く街の外れのせいか誰もその場にはおらず、俺はそのまま穴に金貨1枚を入れる。
『ガチャ3333回分の入金がありました。10連を引きますか?』と昨日と同じように表示され、俺はコクっと頷いた。
あのお金を使う! 5年間貯めてきたあのお金を!
一晩考えた結果、夢の為の資金を全て使う、全財産全てあの穴にぶちこむと決めた。
そう、俺が強くなればいい。あの穴から出てくる紙で俺は確かに能力を得ている。俺がもっと強くなればソロでだって難しいクエストもこなせるようになる。そうなれば今までよりもずっと効率よく金が稼げるし、騎士団の入団試験にだって通りやすくなるはず。
そうこれは投資なんだ、自分への投資。ここで金をケチるようなことをして後で後悔をするぐらいなら全財産、有り金全部はたいた方がいい!
早速、お金を預けてあるサルベニ商会へ向かう。……と、その前に……道端に生えている雑草をおもむろにむしり取る。今日の朝ごはんは道端の雑草……
口の中に入れてみる……
苦っ……土と同様に悪食のおかげで食えなくはないが、そんなに美味いもんじゃない。やっぱりご飯はちゃんと作って食べよう……
雑草で朝食を済ませ、足早にサルベニ商会に向かう。
数十分程歩くと、石造りの大きな建物が見えてくる。その屋根にはサルベニ商会と書かれた看板が付けられている。
大きな正面玄関には中にに入っていく人、中から出ていく人が行き交っている。
商会は金を貸したり、預けたりすることができ、質屋のように持ち物を質に入れることもできる。サルベニ商会はこの街でも最大手の商会であるため、人の出入りが激しい。
正面玄関から真っ直ぐに入ると預金窓口と書かれた案内板が掛けれているカウンターに向かう。
「ウェブ・ステイです。お金を降ろしに来ました」
そう言って自分の証明である証文を係の人に渡す。
「かしこまりました。それでは如何ほど降ろしますか?」
「全額! 全額で!」
「かしこまりました。ステイ様はご預金の総額は銀貨93枚となります」
「……はい。お願いします」
後悔はしないって決めたんだ。
「それでは少々お待ち下さい」
数分待つと係の人が奥にいってずっしりとした小袋を手に現れる。
一緒に中の銀貨を数える。
「91、92、93。確かに93ありますね」
「はい……」
その小袋を受取る。これが俺の5年間……
商会を後にしようとした時、腰に下げている剣が目に入った。もう金目のはこれくらいしかない。でもこの剣は……今は亡き俺の父親が剣術学校を卒業するときに俺に贈ってくれたもの……名工ドストバイが打った代物で……当時銀貨20枚はしていたはず。
今もちゃんと手入れをしているから……銀貨7枚にはなるはず……
これを質に入れたら銀貨100枚になるから金貨1枚分か……3333枚の紙が引ける……
そんな思い出の品を質に入れてもいいのか? 剣士の魂である剣を質に入れてまでもあの紙を引くべきなのか?
もしかしたら、明日になったら、今日の昼にはあの穴が無くなるかもしれない。それなのに俺は全力を出していない…… 俺の全財産を使ってあの紙を引くって決めたんだ。出し惜しみはなしのはず……後悔はしない!! そう決めたはずだ!
……父さんごめん!! 俺はあの紙に賭けるしかないんだ!! そのためには俺は思い出の剣だって金に変える!!
全力で穴に向き合わないと、あの穴だって答えてくれないはずだ。
くるりと踵を返し、商会の質部門に剣を持ち込む。査定の結果、銀貨7枚と俺の見立て通りだった。そして銀貨100枚を金貨1枚に交換し例の穴に向かう。
1時間程歩くと例の穴に辿り着く街の外れのせいか誰もその場にはおらず、俺はそのまま穴に金貨1枚を入れる。
『ガチャ3333回分の入金がありました。10連を引きますか?』と昨日と同じように表示され、俺はコクっと頷いた。
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