37 / 37
第37話 色街慕情その4
しおりを挟む
アリシアは今日はこっちに着いたばかりなので、夜は父親と国王に招かれて晩餐会ということで、誤解が解けると慌てて帰って行った。
寮に戻った俺にデュークが話し掛けてくる。
「アリシアさんって、アリステル家のお嬢様なんですね」
「うん」
「どんな馴れ初めなんですか? あんな名門貴族のお嬢様と普通は知り合えませんよ」
アリシアとの馴れ初めをデュークに説明をした。
するとデュークは目を輝かせて話を聞く。
「すごいです!!」
そういってデュークは本棚に沢山置かれた本を指差してこういった。
「恋愛小説を地でいってるじゃないですか!!」
「そ、そうか? 俺読んだことないんで……」
「フフフ、だからですよ。アリシアさんが泣いて出て行ってるのにぼーっと眺めてたりとか、僕がいなきゃ今頃二人は悲恋ですよ!! 恋愛小説でなにも学んでないんですか?」
「は?」
俺がそう言うとデュークは驚きの表情を見せ、部屋にあるびっしりと本が詰まった本棚を指差す。
「ほら、あれ恋愛小説でしょ? ほら前に説明しましたよ」
なんかそんなこと言ってたような……全く興味がないからスルーしてたんだけど……
「そ、そうか……」
「前に自由に読んで良いっていったじゃないですかぁ」
「そ、そうだっけ……・」
するとデュークは本棚の前に立つと何冊か俺の前に持ってくる。
「これはパープルイゴール先生が書いている騎士物語。これは騎士であるブライトさんが貴族の女の子にモテモテになる話で……」
デュークはずっと騎士物語の解説を続けている。
「まあでもブライトさんはいろんな貴族の人とお付き合いするんですけどねー」
「な、なるほど……」
「あ! ウェブさんとアリシアさんの話、僕の小説にしてもいいですよね」
夜遅くまであーでもない、こーでもないとなにかを書いてると思ったら……
「小説書いてたのか」
「え! 知らなかったんですか? 僕ずっと書いてたのに」
「う、うん……」
「ちなみにこれ僕の最高傑作です。あーでもウェブさんとアリシアさんの話を小説にすればその作品を遥かに超えるものができるかも!! とりあえずそれを読んで感想くださいね」
ちなみにタイトルは『彼女が好きな人はお強いお方』
こんな時、一体どういう顔すれば良いのか誰か教えてくれ……
「あ、ああ今度読んでおくから……」
「じゃあ今から騎士物語を読みましょう!」
こうしてなぜか恋愛小説を夜遅くまで読む羽目になってしまった。
――翌朝。
「ふぁぁぁぁ。眠い……」
デュークは珍しく俺より早く起きている。
「おはようございます!」
「おはよう……」
「いやあ。ウェブさんとアリシアさんの話を聞いてから創作意欲がわきまくって徹夜で書いてましたよ」
「そ、そうか……」
ということで二人で朝の支度をして騎士団本部でアレジオを待つ。
いつものように現れるアレジオ。しかし妙に不機嫌そうな感じ。
俺からアレジオに挨拶をする。
「おはようございます」
「ふん」
やっぱり不機嫌……ああそうか、セリカちゃん早退するって言ってたからセリカちゃんに会えなかったら不機嫌なんだ。
「行くぞ」
アレジオはそう言うと一人歩いていく。
デュークが俺に小声で話しかけてくる。
「アレジオさん機嫌悪いですね」
「お気入りの女の子に嫌われたんじゃね?」
「っぷ! あの人なら有り得そうププ……」
アレジオの後ろを付いて歩いていくと色街に到着をする。しかし朝から開いてる店は流石になく、女の子やお店の人たちが掃除をしたり、店先で話をしたりしているがみんなアレジオをみるとコソコソと話をしている。
まあ、俺の耳はそんな話も聞こえてくるわけだが。
「あいつらよ。グラットン娼館で好き勝手にやって剣を突きつけてお前か! お前か!って2時間も居座ったらしいわよ。」
「最悪! なにが騎士よ。乞食より立ち悪いじゃない」
アレジオがやったことが俺たちの所為になってるんだけど……
「それに先頭のあの男、今はロミアン娼館に入り浸ってるらしいけど変な癖があるらしいわ」
「変な癖?」
「そう、あいつは……ふじょ」
あーーーー!! こ、これ以上は俺が知っては行けない世界に踏み入れちゃう!! 聴覚を他のところに回して気を紛らわせようとする。
「姉さん。こんなこともう止めよう」
どこからはリンさんの声でそういったのが微かに聞こえた気がした。
寮に戻った俺にデュークが話し掛けてくる。
「アリシアさんって、アリステル家のお嬢様なんですね」
「うん」
「どんな馴れ初めなんですか? あんな名門貴族のお嬢様と普通は知り合えませんよ」
アリシアとの馴れ初めをデュークに説明をした。
するとデュークは目を輝かせて話を聞く。
「すごいです!!」
そういってデュークは本棚に沢山置かれた本を指差してこういった。
「恋愛小説を地でいってるじゃないですか!!」
「そ、そうか? 俺読んだことないんで……」
「フフフ、だからですよ。アリシアさんが泣いて出て行ってるのにぼーっと眺めてたりとか、僕がいなきゃ今頃二人は悲恋ですよ!! 恋愛小説でなにも学んでないんですか?」
「は?」
俺がそう言うとデュークは驚きの表情を見せ、部屋にあるびっしりと本が詰まった本棚を指差す。
「ほら、あれ恋愛小説でしょ? ほら前に説明しましたよ」
なんかそんなこと言ってたような……全く興味がないからスルーしてたんだけど……
「そ、そうか……」
「前に自由に読んで良いっていったじゃないですかぁ」
「そ、そうだっけ……・」
するとデュークは本棚の前に立つと何冊か俺の前に持ってくる。
「これはパープルイゴール先生が書いている騎士物語。これは騎士であるブライトさんが貴族の女の子にモテモテになる話で……」
デュークはずっと騎士物語の解説を続けている。
「まあでもブライトさんはいろんな貴族の人とお付き合いするんですけどねー」
「な、なるほど……」
「あ! ウェブさんとアリシアさんの話、僕の小説にしてもいいですよね」
夜遅くまであーでもない、こーでもないとなにかを書いてると思ったら……
「小説書いてたのか」
「え! 知らなかったんですか? 僕ずっと書いてたのに」
「う、うん……」
「ちなみにこれ僕の最高傑作です。あーでもウェブさんとアリシアさんの話を小説にすればその作品を遥かに超えるものができるかも!! とりあえずそれを読んで感想くださいね」
ちなみにタイトルは『彼女が好きな人はお強いお方』
こんな時、一体どういう顔すれば良いのか誰か教えてくれ……
「あ、ああ今度読んでおくから……」
「じゃあ今から騎士物語を読みましょう!」
こうしてなぜか恋愛小説を夜遅くまで読む羽目になってしまった。
――翌朝。
「ふぁぁぁぁ。眠い……」
デュークは珍しく俺より早く起きている。
「おはようございます!」
「おはよう……」
「いやあ。ウェブさんとアリシアさんの話を聞いてから創作意欲がわきまくって徹夜で書いてましたよ」
「そ、そうか……」
ということで二人で朝の支度をして騎士団本部でアレジオを待つ。
いつものように現れるアレジオ。しかし妙に不機嫌そうな感じ。
俺からアレジオに挨拶をする。
「おはようございます」
「ふん」
やっぱり不機嫌……ああそうか、セリカちゃん早退するって言ってたからセリカちゃんに会えなかったら不機嫌なんだ。
「行くぞ」
アレジオはそう言うと一人歩いていく。
デュークが俺に小声で話しかけてくる。
「アレジオさん機嫌悪いですね」
「お気入りの女の子に嫌われたんじゃね?」
「っぷ! あの人なら有り得そうププ……」
アレジオの後ろを付いて歩いていくと色街に到着をする。しかし朝から開いてる店は流石になく、女の子やお店の人たちが掃除をしたり、店先で話をしたりしているがみんなアレジオをみるとコソコソと話をしている。
まあ、俺の耳はそんな話も聞こえてくるわけだが。
「あいつらよ。グラットン娼館で好き勝手にやって剣を突きつけてお前か! お前か!って2時間も居座ったらしいわよ。」
「最悪! なにが騎士よ。乞食より立ち悪いじゃない」
アレジオがやったことが俺たちの所為になってるんだけど……
「それに先頭のあの男、今はロミアン娼館に入り浸ってるらしいけど変な癖があるらしいわ」
「変な癖?」
「そう、あいつは……ふじょ」
あーーーー!! こ、これ以上は俺が知っては行けない世界に踏み入れちゃう!! 聴覚を他のところに回して気を紛らわせようとする。
「姉さん。こんなこともう止めよう」
どこからはリンさんの声でそういったのが微かに聞こえた気がした。
44
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(45件)
あなたにおすすめの小説
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
婚約者を奪った妹と縁を切り、辺境領を継いだら勇者一行がついてきました
藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。
家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。
その“褒賞”として押しつけられたのは――
魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。
けれど私は、絶望しなかった。
むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。
そして、予想外の出来事が起きる。
――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。
「君をひとりで行かせるわけがない」
そう言って微笑む勇者レオン。
村を守るため剣を抜く騎士。
魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。
物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。
彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。
気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き――
いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。
もう、誰にも振り回されない。
ここが私の新しい居場所。
そして、隣には――かつての仲間たちがいる。
捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。
これは、そんな私の第二の人生の物語。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
貴方も責任持てないなら最初から投稿するなよ💢😠💢本当にいい大人が情けないよ自分の趣味で投稿しても読者が居ればそれは最後まで責任持ってやりとげるのは社会の常識だ‼️やりとげる気が無いならやるなよ本当に中途半端な大人が一番嫌いだな‼️最後までやるならやる意思で投稿するなら応援したいがそれが出来ないなら楽しみにしている読者に謝ってよそれが責任の取り方でしょ‼️俺だってこんな事言いたくないよそれでも面白い作品が中途半端になるのが我慢出来ない‼️
面白くて一気に読んでしまいました。楽しかったです!続き楽しみに待っています~頑張って下さいね~😄
ガチャは悪い文明なのです。