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244 一緒には行くのだけど
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早速翌日からエリリースが探索に加わった。すると必然的にエリリースの護衛兼お目付役であるリュミアも加わることになる。
だがルキアスは小首を傾げた。
「リュミアさんは講師の仕事があるのでは?」
ルキアスの記憶が確かならば今日は初心者講習の体術のある曜日だ。
「講師はもう終わったの……ね」
初心者講習の講師は中堅探索者が一年交替で持ち回りしていると言う。その期間が満了したのはルキアスが第二階層で独りひたすら狩りの練習に打ち込んでいた頃のこと。
ルキアスはその頃ずっと独りだったし、再度ザネクと合流したのもリュミアが講師期間が満了して半月も経った後のタイミングだ。そんな半月も経った後でわざわざ話題に上げるような話でもないのでザネクも言わなかった。
「そうだったんですね……」
気を利かせたつもりが逆に少し間の悪いことになってしまったルキアスだ。しかしそのお陰で憂いが消えたのも事実。心置きなく探索に励めるというものだ。
ただまだリュミアには注釈があった。
「だから一緒には行くのだけど……ね。わたしは付き添うだけ……ね。手を出したらみんなのためにならないから……ね」
リュミアくらいになれば第六階層はおろか第二〇階層だって単独で余裕だ。魔物の接近は気配で判る。これは魔法でも天職でもなく、どうやって身に付けたかは本人にも判らない。実力を付けるに従ってなんとなくで身に付いたのだ。そして魔物を見付けさえすれば魔法一発で終わる。群でも範囲魔法で事足りる。
そんなリュミアが手を出したら他の三人の出番などどこにも無い。三人の実力向上を何も望めなくなる。そうなっては第六階層を探索する意味の大半が失われたも同じだ。ザネクは勿論、ルキアスだって望まない状況になる。
この事はルキアスも説明される前から何となく察していたので頷くのみであった。
基本的な隊列は以前に四人で探索した時とは違い、先頭からザネク、エリリース、リュミア、ルキアスとしている。リュミアが最後尾でないのは、ルキアスの後方警戒の視界を遮ることになるのを避けるためだ。
しかしこれはこれで前方の視界が遮られる。右に動こうが左に動こうがどこかしらが今まで以上に死角となる。今まで見えていた部分が見えなくなることに不安を覚えずにいられない。
しかし思い直せばこれが普通なのだ。一人や二人で何でもこなそうとする方が珍しい。
ともあれ、見えない前方に気を取られたら危険だ。
(前はザネクとエリリースを信じるしかないよね)
ルキアスは移動中には後方の警戒に専念することにした。
だがルキアスは小首を傾げた。
「リュミアさんは講師の仕事があるのでは?」
ルキアスの記憶が確かならば今日は初心者講習の体術のある曜日だ。
「講師はもう終わったの……ね」
初心者講習の講師は中堅探索者が一年交替で持ち回りしていると言う。その期間が満了したのはルキアスが第二階層で独りひたすら狩りの練習に打ち込んでいた頃のこと。
ルキアスはその頃ずっと独りだったし、再度ザネクと合流したのもリュミアが講師期間が満了して半月も経った後のタイミングだ。そんな半月も経った後でわざわざ話題に上げるような話でもないのでザネクも言わなかった。
「そうだったんですね……」
気を利かせたつもりが逆に少し間の悪いことになってしまったルキアスだ。しかしそのお陰で憂いが消えたのも事実。心置きなく探索に励めるというものだ。
ただまだリュミアには注釈があった。
「だから一緒には行くのだけど……ね。わたしは付き添うだけ……ね。手を出したらみんなのためにならないから……ね」
リュミアくらいになれば第六階層はおろか第二〇階層だって単独で余裕だ。魔物の接近は気配で判る。これは魔法でも天職でもなく、どうやって身に付けたかは本人にも判らない。実力を付けるに従ってなんとなくで身に付いたのだ。そして魔物を見付けさえすれば魔法一発で終わる。群でも範囲魔法で事足りる。
そんなリュミアが手を出したら他の三人の出番などどこにも無い。三人の実力向上を何も望めなくなる。そうなっては第六階層を探索する意味の大半が失われたも同じだ。ザネクは勿論、ルキアスだって望まない状況になる。
この事はルキアスも説明される前から何となく察していたので頷くのみであった。
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しかしこれはこれで前方の視界が遮られる。右に動こうが左に動こうがどこかしらが今まで以上に死角となる。今まで見えていた部分が見えなくなることに不安を覚えずにいられない。
しかし思い直せばこれが普通なのだ。一人や二人で何でもこなそうとする方が珍しい。
ともあれ、見えない前方に気を取られたら危険だ。
(前はザネクとエリリースを信じるしかないよね)
ルキアスは移動中には後方の警戒に専念することにした。
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