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573 マッピング
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翌日朝のシャルウィはぼんやり加減であった。睡眠不足らしい。
「シャルウィ、大丈夫か?」
「少し経てば大丈夫になると思ってたけど、まだ勘が働かないわ。こうなったらザネク、『傘』に乗せてくれる? 『傘』に乗ってれば大丈夫だと思うから」
「お、おう……」
こうしてタイラクが床を歩き、ザネクとシャルウィは『傘』に乗って後を追う。魔石はタイラクがナイフで『傘』の上まで弾くので、ザネクが受け止めれば回収のために下に降りる必要も無い。
シャルウィは頑張ってマッピングを続けていたが、ザネクが気付いた時には寝落ちしていた。
一方のルキアスも朝からマッピングの練習だ。このため探索は遅遅として進んでいない。
「えーと、まだぼくが続けるんですか?」
「この際だからしっかり憶えるまで続けましょう。慌てなくても探索は逃げないわ」
「はぁい」
三角形を使った距離の計算なんかをしていると「わああ!」と打ち捨てたくなりがちなルキアスだが、マッピングが上手くできるようになる必要性も理解するのでじっと我慢して続ける。
だがそうして挫けそうになりながらでも続けていれば、憶えてしまう数字もあれば、幾らかの掴めるコツもある。最も大きなものは計算しやすい角度を待っての計算だ。余弦が切りの良い数字に近似する角度なら計算を素速くできる。距離も角度も判ると言っても誤差はあるので近似した値で十分なのだ。
マッピングも少しずつ速くなる。だが絶対的な時間を見ればまだのろのろだ。しかしそんな探索でも昼頃に第二七階層への階段を発見するに至った。見付けてしまえば第二五階層への階段からそう離れてはいなかった。
ルキアス、メイナーダとユアが階段を覗き込んでいると、タイラク達もやって来た。
「お、階段だ。そしてそこに居るのはルキアスじゃないか!」
「あ、タイラクさん!」
「え? 何? ルキアス?」
シャルウィが身体を起こして左右を見回した。幾度か瞬きする間に自分の状況も理解したらしい。
「え!? あたし、寝てた!?」
「おう、ぐっすりとな」
「じゃあ、マッピングは?」
「しないままだ」
「あああ!」
シャルウィはとんだ失態に頭を抱えた。
「あらあらシャルウィちゃんたら復習が必要そうね」
「ええっ!?」
シャルウィは失態のことなど頭から吹っ飛んだように喫驚した。
どうやらメイナーダは少々スパルタだったようだ。
「シャルウィ、大丈夫か?」
「少し経てば大丈夫になると思ってたけど、まだ勘が働かないわ。こうなったらザネク、『傘』に乗せてくれる? 『傘』に乗ってれば大丈夫だと思うから」
「お、おう……」
こうしてタイラクが床を歩き、ザネクとシャルウィは『傘』に乗って後を追う。魔石はタイラクがナイフで『傘』の上まで弾くので、ザネクが受け止めれば回収のために下に降りる必要も無い。
シャルウィは頑張ってマッピングを続けていたが、ザネクが気付いた時には寝落ちしていた。
一方のルキアスも朝からマッピングの練習だ。このため探索は遅遅として進んでいない。
「えーと、まだぼくが続けるんですか?」
「この際だからしっかり憶えるまで続けましょう。慌てなくても探索は逃げないわ」
「はぁい」
三角形を使った距離の計算なんかをしていると「わああ!」と打ち捨てたくなりがちなルキアスだが、マッピングが上手くできるようになる必要性も理解するのでじっと我慢して続ける。
だがそうして挫けそうになりながらでも続けていれば、憶えてしまう数字もあれば、幾らかの掴めるコツもある。最も大きなものは計算しやすい角度を待っての計算だ。余弦が切りの良い数字に近似する角度なら計算を素速くできる。距離も角度も判ると言っても誤差はあるので近似した値で十分なのだ。
マッピングも少しずつ速くなる。だが絶対的な時間を見ればまだのろのろだ。しかしそんな探索でも昼頃に第二七階層への階段を発見するに至った。見付けてしまえば第二五階層への階段からそう離れてはいなかった。
ルキアス、メイナーダとユアが階段を覗き込んでいると、タイラク達もやって来た。
「お、階段だ。そしてそこに居るのはルキアスじゃないか!」
「あ、タイラクさん!」
「え? 何? ルキアス?」
シャルウィが身体を起こして左右を見回した。幾度か瞬きする間に自分の状況も理解したらしい。
「え!? あたし、寝てた!?」
「おう、ぐっすりとな」
「じゃあ、マッピングは?」
「しないままだ」
「あああ!」
シャルウィはとんだ失態に頭を抱えた。
「あらあらシャルウィちゃんたら復習が必要そうね」
「ええっ!?」
シャルウィは失態のことなど頭から吹っ飛んだように喫驚した。
どうやらメイナーダは少々スパルタだったようだ。
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