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23の扉 新世紀
神の眼
しおりを挟む大きな窓から見える 青い空を観たり。
規則正しく並ぶ壁の引き出しを眺めたり
「今のお気に入り定位置」の神具達を観たり
テーブルの石達に吸い込まれたり
お気に入りのペンを観たり
ゆっくりと上下する、灰色の毛玉を嗅いでみたり。
思いのままに 過ごしていると
なんとなく「せかいの提示していること」が
自分のなかに 沁み込んでくる。
なにしろ 今は。
「待ち時間」でもなく
「馴染ませる時間」でもなく
「気を付けて在る」、「それが常態であること」
私の新しい位置は「そんな感じ」で
とても「いい感じに無限」な 場所なんだ。
「 なん か。 変な感じ とも、違うんだけど。 これまでは「そこに成るまで」「馴染むまで」の時間が必要だったけど、 今は「もうそこにいる」から それをやる。 、ただ「それを忘れないこと」? なんだ。」
しかし「その」、「なにが」、
「馴染むまで」と違うのか
それはわからない。
しかしそれはきっと「あの閃き」「降りた光」の所為で
私はそこにジャンプしたから
ただジャンプした自覚を持てばいい、
そういう ことなのだ。
「 ま、ぐだぐだ考えるなって ことか。」
「それはいつでも、そう。」
「 ぅっ はい。」
だから
流石のタイミングでツッコミを入れてくる灰色の毛玉を うりうりと撫でて。
先ずは 視点を転換すべく、
広いところへ 出てみることにした。
とりあえずは「自分の領域」から出ようと
テクテクと 当て所無く歩いていると
「降りてくる もの」が ある。
「 成る程 。」
それは
"総決算"
"総復習を しながら 世界を観てゆくこと"
そんな「ことば」に翻訳されて
今は そういう時期で
「なにが」「何処が」「どう 観れば」、
"世界のほんとうの美しさが顕れるか"
その角度を探っていく期間であることを 表している。
ふむ。
そう、「私」は「主」で
私の視点ひとつで世界は変わる。
と 言うことは
「そう観ることが大切」で
それは「見る」ではなく「正しく観る」であり
「観照者の位置で世界を塗り替えてゆくこと」に過ぎない。
「 ここまで来れば。 簡単そうに見える、けど それもまた練習、だな。」
確かに「以前よりは」、簡単にできる様にはなっているだろう。
が、それが簡単に行くかどうかはまた別の話で
「私は簡単だと思っていればいいけれど」
「それに対応する「神の眼は必要」」、そういうことだ。
「 うん」
そしてここでまた パラドックスになってくるけれど
「私が簡単だと思っていること」は大切であり、
だが「それを見極める両眼は 必要である」。
その「両眼」とは
勿論「表と裏を視れる右左の眼」であり
自分特有の「翻訳器」「転換器」だ。
そして、その眼で「簡単に映した世界の齟齬を見極めること」が大切で
そこが成らねば世界は美しく足り得ない。
そう、
やはり この世界には「時間」が存在しているから
主がその眼で観ても、そう変わる迄には時間がかかる為
その"「間」をきちんと観ていること"は 必要なのだ。
そしてそれは「待ち時間」ではなく
「創っている時間」で ある。
「 ふむ 」
だから そこにだけ留意して
ただ素直に世界を眺めて。
"愉しむこと"
それを気に留めて まだテクテクと 歩いて行った。
さぁ て
先ずは「空」にして。
なに 観よっ かな
こうして 落ち着いて「観ていく」と、
「如何に自分が悲観的だったのか」が わかる。
「 ふむ 」
「広いところ」を観ようと、進んできた私であったが
「ただボーッと座る」よりは
「ただボーッと何かしてる」方が今の自分に合っている気がする
そんな直感に導かれ やって来たのは「緑の領域」
即ち「森」「森の小屋」「泉周辺のあたり」だ。
そうして「緑の気配」と「水の気配」を 感じながら。
ひたひたと 周りに創られてくる 感触
それに従い感覚を這わせて
そのまま「具体的に」、いつもの森を思い浮かべていく。
そうして狭間を移動しながらも。
スペースへ遊ぶカケラ達に 眼を向けると
「いつもの癖で浮かんでくる パターンの色」をポイポイと放り投げ
「森の新芽」や「新しい季節の風の香り」を設定し
やり始めた自分の新しい仕事を 粛々とこなしてゆく。
「 うん、 そうだよね。」
そして「浮かんだ澱」を 緑で綺麗に浄めて。
それもまた「すべてを変えてゆく行程の一つ」と、自分の「視点の置き方」を変え 「ひとつも言い訳無しで変えてゆく自分」を 観る。
みどりが
風が
世界が こうして協力してくれること
「いろ」 「かおり」 「美しい思い出」など
「私のなか」に 「その要素」があること
世界には 浄化作用があること
だからそれを使えばいいこと
その「流れ」が 自分の中にきちんと納まり還せる様になったから、
こうして「修正していける」のがわかるし
「それをこれからやっていくのが私の仕事」なのもわかる。
そう、これが「総決算」のなかみで
「これまでの諸々を含んだ私の見方」なのだ。
「 ま。 どれもこれも。 こうやって、解いてきたからわかるって ことで。」
そうして 自分問答を終わらせると
再びパチパチと瞬きをして
また視点を切り替えて。
"どう 美しく観ようか"
"どの 角度からが一番愉しいのか"
ただ粛々と 眼に映してゆく。
「 そうなると、やっぱり アレ がピッタリだよね。」
そして「観て」「塗り替える」には 先ず「行動」だ。
「何を映すにも」
「何処を観るのにも」、くっ付いているのが「行動」という動きで
"今の気分をストレートに捉え"
「それを行動に転換してゆくことで」、
自ずと必要が現れ主はそれを体験し
必要ないろを得 それをまた世界に表して
「現実は着々と置き換わってゆく」。
ふむ。
だから
「じゃあ やっぱりアレだわ」と また軽く呟きながら。
移り変わる周囲を吟味しつつ
まだまだ進んで行った。
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