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24の扉 クリスタル
これからの流れ
しおりを挟むそこから 幾日か経ったある日。
相変わらず のんびりと日常を過ごしている私は
食後のお茶を部屋で飲むことにして、
イストリアから預かった手紙を持ち 青い廊下をずっと 歩いていた。
「 うん、 みんな今日も元気だねぇ 」
普段は、お茶も食堂で済ませ
大抵は景色を観に出掛けるのだけど。
今日は手紙を預かったから 全体的に世界を眺めようと、スピリット達に手を振り
「青→青」と「いろんな青」を横断しながら「せかい」へも 思いを馳せてゆく。
「 そうだよねぇ 」
まだ手紙の内容は見ていないけれど
これはきっと「レナからの 金の蜜追加要請の手紙」で
私の都合が付けばまた届けて欲しいという中身だろう。
そう、あれから本当に店で入手することが出来なくなった蜜の余波は彼女までも及んでいて
あそこで唯一、取り扱いがあるレナの店は、今 大忙しなのだ。
ここの流通も「私の場所」だけなのだが
何処から聞いてきたのか、お客様も問い合わせも殺到しているらしい。
レナが 早く落ち着ける様になればいいけれど。
それはきっと暫く続くだろうし、だからこそ変化してゆくのだから
これは主が「鎮静を願うこと」ではないのだ。
皆が
「通るべき道を通る」ならば それは必ず起こるし
「大きく崩せば崩す程 大きく新しいものが建てられる」。
「 まあ。 「総とっかえ」したほうがいいんだけどね。 なにか、「勇気」でも 足しとこうか。」
そうして カチリとノブを回して部屋へ入ると、
「沸沸としている鍋」へ 真っ直ぐ視線を向け
「その いろんなこと」を、ポポイと中へ投げ込んでいく。
「 うん。」
そこから すっきりするまでその行為を続けると。
「なかみ」が空っぽになったのを感じてから、
ぐるぐると 掻き回し始めた。
「 なになに? ふむ、量は減らしてもいいからもっと数が欲しいのね? てか、これよりちっさい小瓶、あったっけ? 」
レナの可愛い文字が書かれた手紙を読むと、彼女なりの工夫が見える文章が踊っており
それを経て私は「何を足すか」を決めながら 部屋にある「小瓶のストック」を眺め始める。
ふうむ
そう ね
なんか「補助系」よね
あんま
「ドーピングみたいなの」は 要らない
「排泄を促す」? そう、「澱み」のね
そう、結局
「嫌」とか「駄目」じゃなくて
「出さなきゃ」、終わんないしね
でも「それ」もまた なにも。
「私が なに」って意図しなくてもいいしな
そうそう、
「ただ 今のいろ」で在れば
「そうなる」
「ぜんぶ通ってきたから」
「きちんとやれたから」
「どこまでも」
「目を 逸らさず向き合ってきたから」
「それがそのまま入る」よね
「 そうね。 この期に及んで「私が期待すること」は ないんだ。」
「こうなって欲しい」とか
「こうなればいい」
「こうなるべき」とか。
それは 「ない」と言うか
「そういうものじゃない」、ということで
主は「ここからどうなるのかを」知っているし
それは積んできたからで
「必ず形になるものだから」で ある。
これは「せかいとの約束」の はなしで。
"光の理"、"私の世界のルール"で
本来のかたち、
「主の行為が形になる」という、事実だ。
「 成る程。 なんか。 やっと、ここまで来たね。」
"自分が「やってきたこと」が
「これから形になること」がはっきりと視えること"
それは 「ここまでの旅」に色が着き はっきりと現実になる様子を表していて
「それを含んだ私がこれからやる役目」を 現している。
そう、ここから「私のやる役目」は。
「すべてを経てきたところ」で
「すべてを経るものを観ている役目」で
「それを観照し 記すこと」だ。
それは「誰の為なのか」
「なんの為なのか」、
その先はまだ視えぬが
「自分がそうする為に生まれてきたのは わかる」。
だからこれも
また、上がれば視えるのだろうけど。
とりあえず、「その理由」はどうでもいいから
「その浮かんだ景色」をずうっと 浚ってゆく。
私がここまでやってきた様な内側の浄めを、
みんながやり始めること
「自」と「他」
「世界」と「せかい」の認識
「かたち」はどうあれ、
最終的に「己が光だとわかるまで続く道が始まる」、
そういうこと 。
そして 「その流れ」を浚うと
今ここではっきりと「さっきの構図」が視えている。
私が 今ここに在る理由
その「意図」から「結実」までの、
「ひとつの私」としての自分の計画の流れだ。
「世界を この位置で観ると意図し」
「自ら経験して 内に落とし」
「記し」
「そのすべてを含んだ眼で世界を描き」
「人間が光に戻るまでを顕わすこと」。
だから それをやって。
理解し、描いているのだ。
「 なる ほど 。」
そう、「ほんとうのおと」「伝わるふるえ」を出す為に必要な行程を踏んで
きちんとここまで来たということ
それが今の事実で
ここからの流れは「一段高いところから それを観る」、
そういうことだ。
「 ふぅん?」
だからと言って「なに」が「どう」でもないところが
いつもの私らしいけれど
「その気付き」がまた鍋の中身に影響を与えることはわかるから、なんだか嬉しくなってくるくると掻き混ぜる棒の動きが軽快になる。
ま、「そういうこと」 よね?
そして「その映像」も共に鍋の中へ
ポイと入れたならば。
ついでに一旦、鍋も虚空へ投げて
やっと食後のお茶を飲むことにしたので ある。
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