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24の扉 クリスタル
動き出した現実
しおりを挟む「………さて。じゃあ、お前にはまた詳細が決まったら知らせる。後は別に無いな?」
「 はい。」
「フフ、知らせると言っても君がやる事は何も無いだろうけどね。日付はいつも通りだが、少し形は変わるだろう。まあ、楽しみにしていてくれ。」
「 はい。 楽しみにしてます。」
ニッコリと薄茶の瞳が細まり、
イストリアが「この場」を明るく締めくくると
彼らの話し合いが「浄め」で纏まったのがわかり
私の光が通っているのが 感じられる。
「 それじゃ。 失礼しま~す。 」
「ああ、よろしくな。」
「また後で。」
「 」
そうして「締まり」を見届けると
「私にできることは もうない」と区切りをつけ
あっさりと書斎を後にし、青縞の廊下をテクテクと歩き始める。
ふむ
して
「ここから」 「どう 動くか」
そして
「そのいろんなぜんぶ」を懐に入れながらも「いつもの自分」に 戻りながら。
「全体の流れ」を今一度観てみる為に、ホールへ向かって進んで行った。
「 どっ こいしょ と、 いかん。」
ただ「座るだけ」なのに
つい、そう言ってしまう自分を真ん中に戻しながら
「軽くなってきている気持ち」と
「軽くなってきている体」を しっかりとここで合わせる。
「 そう、なんだよねぇ 」
主の 頭上で自由に周るスピリット達は
相変わらず彩り鮮やかに隊列を組んで回っていて、
いつもならばグラデーションで並んでいるのに
今日は「森の景色の様に」様々な色が混じり合い楽しそうに飛んでいる。
「 「決まって ない」。 うん、確かにグラデーションも綺麗だけど こうしてバラバラでも統一感が出るから良いよね。 不思議。 でも、「不思議じゃない」、のか。」
その「自分から生み出されたいろ」について
今、せかいを観てみるけれど
そもそも「せかいはでんでバラバラ」「自由」
「なんでもあり」の「縦横無尽な世界が展開できるところ」であり
「どんないろがあっても」「違和感を感じないところ」である。
そして
「そう思って」、気付くけれど。
今 「この状況の私」が正にそれで
「ここから何が起きてもいいと思っているし」
「なんでもありだから何が起きても驚かない」、自分がいる。
そう、これまでならば
「じゃあ 私は何をしようか」とか
「祭祀ってどうなるのかな」や
「アラルは?」などの外の心配、それがあったけれど
今は「なんにもなくて」。
ただ スピリット達を眺めて「そう気付いているだけ」であり、
そしてまた、「それでいい」と思っていて
「何が起きても面白がれる自信があるのだ」。
そう言えば
「あの時」も そうだったな ?
ふと、つい最近聞いた「訃報」についてもそう思ったことを思い出したが
先日、ラピスへ行った時に。
忙しそうなエローラの顔を見て「悪阻辛いの?」と聞くと
「キティラの旦那さんが亡くなったの」と言われ、
私はパッと 「そうきたか!」と思ってしまったんだ。
いや、「思ってしまった」と言うのは正しくないかも知れない。
なにしろその話を聞いて 真っ先に思い浮かんだのが「そう出るのか」、という「世界に対しての感想」で
それはキティラがどうとか
イオスがどうとか、そういう話では ない。
寧ろ、あの二人はラピスの転換点でもあるし
これからも必要な人材だけれど
世界はそういう意味で「容赦ない」し、否応なく「次のステージ」を突き付けてくるのだ。
だから その時も
「まだ若いのに?」とか
「えっ? なんで??」という疑問は滝の様に湧いていたけれど、そこで起きることに対しての疑問は全く無くて
ある意味自分で自分に感心したものである。
そう、「人の死」などの「私が大層反応しそうな出来事」
それに対しても客観的な自分が 出来ていたことに。
自分でも驚いて「ほんとうに越境したこと」を実感したのだ。
そしてこれは
「これからの道を歩み続ける為に必要な措置」であり
主はそれを踏まえて「自分の次のステージ」に行く必要がある。
「 ふむ。 」
だから 「そのいろんなこと」もまた、丸ごと含めて。
しっかりと虚空へ返し、またそれが自分に還ってくるまで
のんびりしようと決めたので ある。
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