透明の「扉」を開けて

美黎

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25の扉 発光

使える言霊

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   「全責任を持って「口に出す」」とは。

 昨今、見ない「行為エネルギーの使い方」であるからして
 「言っただけでは 成らない」と 思われがちな「行い」である。
  

  だがしかし「ほんとうのところ」は。

 「そうすれば行使すれば」「成る」し
 本来私達は「そうして」、世界を創ってきた。


  ひとつ ひとつの「行為」に
  「経験五感」「感情」を
   形創り
   パターン化して
   大きく組み上げ
   「それに縛られる様にし」、
  それが自動的に履行する様に してきた。

  ただ そこには「ひとつの意思矢印」が働いていて
  その方向性が「縮小分離」で あり
  これまでは「大元から別れ、我を忘れることで 世界を楽しんできたのだ」。


 しかし ここから「矢印意思」は完全に逆方向を向いていて
 「私達は「自分」を思い出す方向へ向かい」、
 「すべてを取り戻して せかい自分へ還る」。


  だから この「言霊的呪」が実用可能だし。

  は「縛る」つもりはないけれど
  「私達は己に繋がって縛られているのが普通で」
  ここからはしっかり眼を合わせねば 成らないのだ。

  
  「だってすべてはせかいに記録されている」
  「なかったことになることなんて ない」
  「その生き方 行為 吐く息ひとつが「世界」になる」

  このことばすべては本心から出たもので
 だからこそ「当たり前のいろ」で世界に響き
 「そのルール構成」は日々 世界へ適用されてゆく。


   どこにも
   なににも
   おもねることなく
   ただ 「真理だけ」を映すから「成ること」


  これは せかいとの約束で
  「私達のこれまでの関係性だからできること」であり
  私が「主」としてこの世界にかける「まじない」みたいな ものである。


 だから「その不思議なおと」の効果を 自分でも確かめつつ。
 世界に当て嵌めてみて、その「感触」を味わっていた。


「  「観る」「自分を観察する」 「世界環境から観られている」。 う~ん 、でもその意味がわかんないうちは、「ヨルが観ている」の方が馴染みがいいかもだけど 「ヨルが」って、ことばにしちゃうと駄目だしな。 そこは察して欲しいところ。」

「「お前が観てる」、だと確かに意味が少し違うものになるからな。」

「 そうなんだよ。 流石レシフェ。 レシフェならできるでしょう? そう、ほらこうやって「せかいはお前を必ず 観ている」、とかってさ  いや、笑うとこじゃないから。」

 含みを持たせて言うのが上手いレシフェは
 確かに「この役」には適任だろう。

 まあ「含み」ではなくて
   「真実」なのだけど
 やはり「言い方」「声へのがポイント」なのは確かで
 何かのついでに言うとか いつもと同じ様に
 「お小言的に言う」とか。

  そういうことではなくて、ちゃんと伝えることが大事なのだ。

だけど私のモノマネが上手くなかったのか、何故だか若干ハマっているのが解せない。


「………成る程な。そういう使い方か。それなら…大人も子供も関係ないかもな。」

「  そう、それですよ。 私も子供達だけじゃ意味ないと思って。  てか、寧ろ大人の方が? 変わらなきゃ意味ないというか  」

「そうだな。」
「それはある。」

「   なんだろうなぁ。 多分、「真剣さ」、なんだけど。 ほら、やっぱり子供達って真剣なんですよ。 ひとつひとつが。 だからなのかな 」

 私のその言葉に足を止めたのは本部長で
ぐるぐると回っていた動きを ピタリと止めて。

「真剣さか」、なんて言いながら こちらをじっと見ている。


「   えっ なんですか 」

「いや?」

「   いや? 」

「ああ、「それか」、と思ってな。確かにお前は下らない事にもいちいち真剣だからな。それを忘れた我々は、勘を取り戻すのに少しかかるな。」

「いちいち真剣なのは疲れるからな。…ある意味、みんな自分を守る為にそうしているんだ。」

「  あー、 「ガードを解く」ってことですね。 じゃ、よろしくお願いします。」

「ハハッ、まあやるけどな。それは女性陣の方が上手いのが痛い所だ。」

「  散々好き勝手自分を無視しておいて、今度は癒して欲しいとかって。 先ずは自分で自分を癒すんですよ。 ~してもらおう、とかってここからは自殺行為です。」

「くっ、流石ヨルは厳しいな。」

「お前の言いたい事は分かる。あいつも大変そうだからな。」

「   それは。 可愛い奥さんのことですね? ふむ 確かにそうだよなぁ その点では男女関係ないワケで  」

「おや?珍しいじゃないか。何してるんだい、みんな揃って。」

「  あ、イストリアさん 聞いて下さいよ。 今回、私は「眼」がいいと思って  」


 食堂はいつもよりザワザワとしていたのだろう。

通りがかったイストリアが入って来て、話は一気に纏めの方向へと動き出す。

「ああ、だから最近君が縫っているモチーフが「瞳」だったのだね。いいじゃないか、分かりやすくて。」

「 ですよね。 心理的効果と、アイコンとしても いい。」

「とりあえず今度、最初の授業はお前も来ないか?俺達が揃っていれば、かなり空気が変わるから言わずとも知れるだろう。」

「   成る程?オッケー、わかった。」


 本部長がブツブツ言っていた「何やらの計画」と
 最後にレシフェが放った一言で「男達の話」は纏まった様だ。

は この後
それに乗っかって世界にちょくちょく顔を出せばいいし
またその流れを観て どんどん修正を加えていけば いい。


「   じゃ、ありがとうございました。」

「ああ、助かった。」
「こちらこそ。ありがとう。」
「またな。」
「日時は後で連絡する。」
「   」

 ひとり、ニヤついたまま尻尾を振っている人が見えるけれど
 そこにだけ再び「イーッ」として、
 みんなには手を振っておく。



   うん  あとは。

    大丈夫 ね。


 そうして 扉の前で一旦振り返り、
  「まだ話を詰めているみんな」を確かめると
  ニコリと笑って。

  「良い流れ」のエールを送ってから
  そっと 扉を閉めたので ある。









 

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