透明の「扉」を開けて

美黎

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7の扉 グロッシュラー

白の 中

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「何故、泣く?」

「だって。」



やっぱり。

寂しい。

切ない。


少し、苦しい。



レナも。

シンも、いなくて。


やっぱり、移動は寂しい。



向こうへ行ったら、きっと楽しい事もある。
いい人も、いると思う。

それは、わかる。

わかる、んだけど。










あの子達には、「辛い気持ちは、置いていっていい」なんて、言った私だけど。

私、駄目じゃ、ない?


全然、じゃん。

置いてけないし。
私の分、拾ってくれる人、いないし?


持って行けば、いい?

また、泣いちゃうかな?
大人になる、って。
決めたのに。



頑張って、持って行けば、いいかなぁ………。







私は


ひとり  で?



私の ことは?



だれ  も?





だれ も    ない


     
      いない       の?









真っ白な、空間。







その時、焔がパッとともる。



ああ、そうだ。


そうだった。




私 の

私の  あれ


あれは。    私の。




     「ただひとつ 欲しい もの」





それに近づいて、パッと、何故だか持っていたランプに燈す。


  「捕まえた。」



一瞬だけ、自分が物凄く悪い人になった気分になる。



獲ってはいけないものを

獲った  ような。



でも。


「これ」は。


私に 必要なもの で。


きっと、時が 来たら。


また、この世界に還せる。多分。

多分、ね?



手放せる、かなぁ。

でも。


「私」は。



     「永遠」では  ないし。




そうね。


そう 「在りたい」 とは

思うけれど。




「永遠」は  いらないけれど

「共に」は  在りたい から。



でも  やっぱり?


 「有限であるから」「楽しい」のでも あって。




どっちが   どうか


   いいのか   よく ない   のか





 いやしかし  「良い悪い」でも



      ない       のか。






うーーーーーーーん。。











「何を、遊んでいるのだ。」

「あれ?」


手に持っているランプから焔がパッと分離して、舞った羽が燃え上がる。

鮮やかに変化した「それ」は、みるみるうちに彼を形創って。



目の前で成った「それ」は、いつもの様に美しい金色の瞳で、私を見て、いるのだけど。



なんと、言っていいものか。


「狡い、な。」


しかしその私の言葉に彼は、やや不満そうである。


そうしてその顔のまま、私を抱き上げると

「さて。話を聞こう。」

と言った。


その言葉で自分が捕まった事が、わかる。


あ、これ。

白状するまで、出れないやつだわ…。



そうして私は、自分の白い空間からいつもの橙の羽の中へ移動させられたのだった。


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