透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再々

かたち

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「ん   ぁ  あれ?」


 なんか 違う 。


目が 覚めて。

最初に感じた 感覚
 いつもの宇宙空間と 同じ様でいて 違う色

 渦巻く紋様  流れる紫紺

  「なにか」が少しずつ違う その景色。


「あ、そうか。」

 ここは 私の神域が うん そう ね

 えっ?

 で?  今   あ。

ブワリと自分がピンクに変化したのが分かり、慌てて羽衣を掴んでくるりと身に纏う。

「 んん?」

 待てよ?

しかし 辺りを見渡してみてもあの色の光は 見えない。

 ふむ?

 みんなの所へ ? 行った のかな 

  なんか あるのか 

 いや しかし。


「あれ。 めっちゃ、綺麗 だったなぁ  。」

ボーッとしながら反芻する 光
「どこかの私」であろう、あの光の女神は。

この神域の「入り口」に立って いたのだ。

「? ふむ。なんか、入り口  うーん。あ。」

 でも。

 そういうこと かも ?


これまでずっと、「自分のかたち」を修正してきて。

 「これだ」とスッキリ、決まっていなかった
 「新しいかたち」

しかしあの光の女神を見た、所為で。

「ああ、成る程。うん、そこが 嵌ってなかったのか。」

私の中で「新しいかたち」がきちんと、「映像」として映し出せる様に なった。

 そう
 パーツは 集まっていたけれど
 完成して いなかった
 なにか が 足りなかった しっくりこなかった
 その 「ポイント」が ピタリと。

 
 "地球を光を編む 私"に
  嵌ったので ある。


「ふーむ。」

 自分の中に展開するそれは、私の宇宙空間

 紫紺の渦の中に浮かぶ 青い地球
 大気の青に護られたその尊くも幻想的な、青い光。

 その周りを意気揚々と優雅に歩く、
 しかし楽しそうで ふざけてもいて 
 遊びながら地上の光を編む杖を持ち
 無数に発芽している自分の光を編みながら。

 ウキウキと月に手を振り サポートに感謝して
 時折杖を宇宙そらに振って 星に光を燈し
 点けたり消したりして 遊び
 朝から夜へと 旅をしながらせかい地球を周る

 光の冠を被った 姿   それが私 。


きっと「光の管」と、想像していた私にしっくりこなかった部分
それは「固定されていること」、光の管はりんごの茎の様に。
地球という、丸い青にぴょこんと飛び出て いたものだった これまでの想像では。

でも、「光の管」これが「光の女神」に なると。

 それは青い光の周りを 意気揚々と 
 楽し気に 周り始めて。

「うん、やっぱり こうでなくちゃ。」

そう、「止まっている」なんて 性に合わない。

やはり 遊びながら くるくると回りながら
時折彷徨いてみたり 舞って 踊って  光を撒いて。


「えっ なんか。楽しい、かも。」

ヒョイと杖を振り、目印になる星を光らせ遊び
光の冠で戻って来るカケラをキャッチ する。

そう、そのカケラは私の「かたち」が霧散し
遊び、「反応」しに出掛けていた あのカケラ達だ。


後光の様に伸びた冠の先に、吸い込まれるカケラ達は これからの私をカタチ創る、大切なピース 色の一つだ。

 きっと まだ 「未知のいろ」

それが解るから、そのままそっと仕舞っておく。

きっと 時が来れば。
また自然と弾き出されて私に素敵な答えを齎して くれるのだろう。


 地面を 走るひかり

   繋がる 道    反応する 他の色

  似た色   似ていない色

  
  しかし様々な場所で光り始めた「他の光」が

 私の道を共に 走り始めたのは わかる。


「 うん、そうだよね。 きっと。」

 それはきっと これから出会う光

そう、私はここで他の光に 会う。

なんだかそれが、しっくり すんなりと、自分の中に 落ちて。


「うん、だから 多分。大丈夫 なんだ。」

 大丈夫じゃ ない ことなんて ないのだけど

 心配も無いし  危険も 無い

でもきっと私の「なか」では。

 少しだけ ザワザワとしていた ハート

 なにかに怯えていた「過去」「澱」「癖」
 染み付いていた 「色」。


もう 怖くない 訳でもない。
   嫌じゃない 訳でも ないんだけど。


「でも、多分 これは私が「超えるべき山」だし、これを超えて見える景色が見たいし。」

そう 何度も自分に言い聞かせる言葉
「わかっちゃいるけど」揺らぐ 心。


 目を 背ける事も 何をも映さない事も
 できるのだけど 
「それは違う」と 言う 私のなかみ 

 それは自分でも そう 思うから。
 

「大丈夫。これも、また後からすれば「なんて事なかった」山なのよ。てか実際   」

 そう  「人に会うだけ」

しかし、が。

「今の私」には 高いハードルだったのだ。

 居心地の良過ぎる場所に、居た所為で。


「ん。でも。そう、世界と共存、それを実現する為に その中にあって光ること、それを実行する為に、来たんだから。できる。いや、できない事なんて 無いんだけど。」

何度もそう、自分に言い聞かせる私を見て
光の女神どこかの私」が 笑っている様に 感じて。

「フフッ」

自分でも、笑う。


 そう  そうなの。

 閉じこもってる だけじゃ 駄目よ

  閉じこもる為に。

 私は 繰り返してきた訳じゃないし
 
 「この私」を謳歌するから 「ぜんぶが光る」、
 それも わかるんだ。


自分の中で。何がここまで引っ掛かっているのか
イマイチ釈然としない部分も、ある。

「出るだけ」
何故、それがそこまで 嫌なのか
居心地の良さを 経験したい訳じゃない
それもわかるのだけど。


「でも。それもやっぱり、。分かんない、ってこと なんだよね ?? よっしゃ、そうと決まれば。」

自分で自分に掛け声をして励まし
とりあえず起き出そうと、いつの間にか瞑っていた目を開け辺りを見渡した。


 キラリと 光る星々

  流れる光  箒星 。

「ん?」

 さっき こんな 星って あった ??


でも。

「そうね。そうなのよ。」

きっと光の女神あの私が点けた燈なのだ あれは。


そうしてニンマリとした口
くるりとマシュマロの上で転がって、羽衣を巻き付けた私は。

「ん? まあ、いいか。」

女神らしさもどこ吹く風、しかしツッコミ役がいないのをいい事に。

そのまま春巻の様な姿で 着替えを探しに出たので ある。

うむ。




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