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8の扉 デヴァイ 再々
兆し 2
しおりを挟む「ひと」を見るのは中々に面白い。
エローラとも久しぶりに話して、外に出る事に対しての抵抗感を試してみてから ひとつ
気付いたことがある。
「世界」は私に 干渉できない
それは 以前から思っていた事でもあるが、しかし
きっと私の中では落ち切っていなかったこと
まだ自分が持っていた「~される」という澱
それが完全に外れた事に気付いたのだ。
あの人は 「閉じている」から 触れない
あの人は 「開いているけど気付いてない」な
そんな風に。
「世界」にあっても 人は 様々であり
基本「せかい」側にいる私を見ても「閉じている人」は
私を「わたし」だと認識できないのだ。
だから ある意味 「普通の女の子」
見た目だけ、格好だけ気を付ければ。
フラフラと街を歩いていても、平気だ。
羽衣 ではなく 地味な服を着て
オーラを消して
ただ「せかい」に融け込み 歩く
そんな新しい技を開発した私は今 「人間観察」と「せかいを味わう」、その両方を楽しむべく北の広場に座っていた。
「ひと」を 判断 ジャッジ 断定 する事でなく
観察 見る、知ることは とても面白い。
フィルターひとつもない 目で見る
青い 空
変化する 青の流れ
心地良い風 まだ早い時間の人通り
急いでいる人
のんびり歩いている人
キョロキョロしながら歩く人や
ボーッと一点を見つめたまま、歩く人。
そして
誰も私の存在など。
認識していない、「世界」の空気
「狭間にある」と いう
ちょっと変わった感覚の 自分の 位置。
「 てか。これって、二階の部屋から見ていた時と やっぱり同じ。」
やはり私には、この位置が合うのだろう。
「世界の裏側」にある
この微妙な感覚は慣れ親しんだ私のもので、小さな頃から自分が無意識に使っていたものだと 今更ながら深く納得 する。
そうして 目に映す
それぞれの 人の 「位置」
「開いている」「閉じている」
「開いているが気付いてなく」「これから」
「本来持つ 粒子」「使っている 色」
「纏っている 色」「何枚着ているか」
「今 楽しんでいるか」「落ちているか」。
以前との 「自分の視界の変化」
「ラピス自体の変化」
それを取り巻くこれからの 「世界」の変化
みんなは これから どう「生きる」のか。
それに私がもう、「干渉する」事はないし
「心配」もしないけれど
「流れ」として どうなるのかは、単純に 気になる。
これから 起こる、「世界の出来事」
それはきっと 私も夢で見た「事実」
「世界はそうして変わってきた」
それと同等 若しくはもっと大きな 変化だ。
世界は 反転する
ぐるり
まわる
新しい 時代
これまでなかった こと もの 仕組み
大きく歴史を変えてきた私達にも、きっと予測の出来ない 変化が。
訪れるのだろう これから。
しかしそれは 必然であり それなくして私達「ひと」は日常を変えられないもの
変わらないもの
変えようとしないもの
それでも ある。
「 だから。」
それは 起こるし 起きていいのだし
そうして世界は変わって きっと
はっきりとした「世界」と「せかい」に なる。
行き交う人々の 上を
くるくると回る 白と黒のカケラ
煌めき回るそれは 広場をぐるり
大きく 回って 中央に集束 して。
「ひとつになる、のだけれど。でも、まだ。 いいや。それは、 自由だ。」
首を振り、自分に言い聞かせる
何度も思った事実 「選択の自由」
どちらを選ぶのかは その光達の「その時」持つもの
えらんでいるもの
使っている いろ
それは私が関与する、できるものではない。
「だから、今。こうして「せかい」側に移動して 影響を受けないって。」
わかった、 という事なのだ。
これまで私は 「自分は周りに引き摺られる」と思っていたけれど
それもまた思い込みで 「そうであった時」が長過ぎた影響である。
そう 「私が わたしであればそれは 成る」
それは「せかい」にある自分に適用されている
普遍的法則で、「閉じている人」に引き摺られる事は 本来であればあり得ないのだ。
だって 「いる 位置」が違うし
そもそも その人は「閉じている」からして
私の事が 見えない
物理的な「私」を 見る 掴む
事ができたとしても。
「光の私」を 視認する 掴まえることは
できないからだ。
より 大きな「せかい」の 中にある「世界」
外側から見る私の「中に」、その「閉じている人」は いて
その人は私の体を見つけたとしても 「私の状態」は わからない。
「開いている人」ならば。
私が 「なに」かは わからないかも知らないが
「なにかが違う」のは 分かるだろう。
どう 受け取るのかは その人次第だけれど。
だから結局 私はこの 「せかい」という外側から「世界」の崩壊を見届け
その先の光を見て 歩き続けること
それしかできない。
でも それでいいんだ
その 「行動している」、私を見て。
気付く人は 気が付くし
「なにか」を受け取るのだろうから。
「また。 ここからが、正念場って。 こと だね。」
そういうことなんだろう。
今 この時に 落ちてきた 「いろ」
光達からのサイン カケラ
それはきっと「これからの変化」を表して いる。
「 ふむ。」
ま。
なるように なるで しょう。
と言うか。
なるようにしか ならない
とも 言うね?
これから起こる、全てを利用して
上がるのか
下がるのか
それもまた自由な選択、私達に与えられている権利と恩恵だ。
「ならば先ずは。 楽しむ べし。」
だって「せかい」は 崩壊しない。
いつだって そこに すべてを含み存在しているから。
「そう、それは。 私にとってなんら、変わりはないので ある。 うむ。」
そうして立ち上がり、くるりと振り返って。
大きな 噴水の周りをゆっくりと
回り始めたので あった。
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