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8の扉 デヴァイ 再々
純粋な かたち
しおりを挟む「ウイントフークさん、これって。何ですか?花火の材料 ??」
「ああ、それはだな。単一の成分の組み合わせで出来ているんだが中が空洞で、だから何かを含める可能性が、ある。それを利用して 」
うん?
それっ て?
なにか 何処かで
聴いた よう な ???
案の定、途中から難しい説明が 頭の中に入ってこなかった私であるが
しかし 「新しいカケラ」がピョイと自分の前に
飛び出て 回ったものだから。
それは 致し方ないとも、思うのだ。
うん。
「で、お前のその「花火」とやらだが。………おい、聞いてるのか?」
「え いや うん、はい。 ?」
「…まあいい。とりあえずもう直ぐ実験は出来そうだから、その時はまた声を掛ける。お前の納得いく出来でないと、意味が無いからな。」
「 ? はい。ありがとうございます。」
「ヨル、あいつはお前に挑戦しているつもりなんだ。お前の目、即ち一番厳しい目で見て合格ならば。きっと満足いくんだろう。」
「俺でもいいと、言ってみたんだがな。」
横から茶々を入れてくるのは 玉虫色と極彩色
二人もどうやら花火の制作には関わってくれているらしい。
「うん、千里が見てくれてもいいんだけど。まあ、私も見たいしね。 」
うん。
それにしても。
この 狐は
いつ 何処で 花火なんてものを
見たのだ ろうか。
結局「この人はそもそも何処にいたのか」「何をどこまで知っているのか」、どうせ教えてくれないと思って。
訊いてはいないが、「今の私」にならば 教えてくれるのかも知れない。
「うん でも 。まあ、自分で探した方が面白い か。」
「そうだろうな。」
「うっ、やめてよ。」
ニヤニヤと
いつの間にか私の肩に乗り くるりと美しい紫を回す姿は。
この姿だと 撫でたくなる私の思いを
わかってやっているに 違いないのだ。
「ふん、いいもん。 じゃあまた声掛けて下さいね?」
しかし 既に白衣の姿は見えない。
ま、そりゃそうか。
そうして玉虫色に合図をすると、一つ頷いて。
とりあえずは書斎を出て、つらつらと歩き始めた。
う~ん
「同じ成分」
「かたち」
「空っぽ」
「結合」
「網」
「点と点」
「含める」
ふむ?
それって。
やっぱり。
私の 「光の網」に 似てるよね ? ?
本部長の 言葉を聞いてから。
私の中を くるくる回るは
お馴染みのいろの カケラ
ある意味「私のカケラ」とも言えるその似通った かたちは。
なにかの ヒントを。
私に 齎しているのじゃ ないかと思うのだけど ??
「 ふむ。」
多分 私が気になっているのは。
「単一」で つくられていること
それは私の中で「純度」も表し 「ひとつ」であるもの
それが「繋がり」あるもの
そして「空洞が あるもの」
その 共通した「つくり」は。
「何にも含まれている あれ」でも あるものだ。
「 だから わかる。」
それは。
確かに「含める」もので
「可能性」を 秘めていて。
ある意味 「オールマイティー」にも 似たそれ
それが何の成分なのかは わからないけど。
ぶっちゃけそれは 問題じゃない。
そう こたえは「本質」であれば いいのだから。
「だから、それを考えると。廻すと。 「純度の高い 光の粒子の連結」「その中には空洞がある」って 事で。なんか、それ自体が 私と同じ「ミクロの光の網」で あるからして それはやはり「なにをも含む」が「なににも含まれて」いて、私達が その「縛り」を外せば。 「オールマイティーになる」、そうって事じゃないのかな? ?」
私の考えから言うと こうだ。
基本「形」として生じているからには
何らかの「意図」が あり
発見されたからにはそれは 「意味」を持つ。
そう 「発見」、その根本にあるのは「好奇心」「未知を求める意志」、だからこそ「そうかも知れない」「そんな気がする」、そんな「惹かれる方」へと向かう 私達人間の本質から来る もので
それを突き詰め「形」として発現するのが 「オールマイティーが変質した形」それだ。
だって 多分
元の 元の 元の元
素の源から来るエネルギーは
まだ「なにでもなく」「純粋な」「チカラそのもの」で あるからである。
「うーん。でも、オールマイティーって 言うよりは?なんだ、「なんにもない」んじゃなくて「ぜんぶを含む」から、そう思った時にそうなる、それが近い ? かな??」
なんとなく そう思うけれど。
それは やはり「私が何の役もやれる」からこそ思う
「含んであるから 変化できる」それで
「自分がそうである」からして「実体がそこにある」、何よりの証明なので ある。
そう 「かたち」は 関係ない。
それが 「なに」であろうとも
「本質は光」で それは何にも適用されてある
せかいの普遍的法則だ。
「存在している」からには。
「そう」なので ある。
「 ふむ?だから? して、とりあえずそこはなんとか 本部長がするでしょ。てか、私は なにが。気に なってたんだっけ??」
案の定 「自分の疑問」が何処かへ飛んで行った様であるが
それはそこまで問題でもない。
きっと 「そのカケラ」が「私の」ならば。
また 遠からず出てくる
それがわかるからだ。
「あー、でも。 なんで「今 それが」。私の前に、降って来たのか それかも知れない。」
そう
本部長が 丁度良く。
「私にその話題を 齎した」
そこがきっと ポイントなんだ。
「 ? して? ? ?」
意味はわからないけれど きっと そう。
ふむ? それなら。
そう、とりあえず「待つ」「探さない」それを最近のカケラに加えた私は それをポイと 放り投げて。
それなら散策でも しに行こうかと
大きな茶の扉へ向かって 歩き始めることに したのだ。
「 ふむ。」
いや どうする どう しようか 。
迷って いるのかいないのか。
大きな茶の扉を勢いよく出て、私が唸っているのは
懐かしの「時の扉」、そう鉱山への入り口前で ある。
すっかり 忘れていたそれ
青のホールに出た途端 いきなり「目が合った」それは。
「私を。 呼んで いるのか。否か。 しかし 「今」、入るのは どうなのか どう、なるのか。いや 大丈夫だと。 知っては、いるんだけど。」
無意識にキョロキョロと辺りを見回すが、こんな時に限って誰も来ない。
美しい スピリット舞う この青のホールで。
私を 咎めるものは 誰もいない し
なんかみんな 心なしか 「ウキウキ」舞ってるし
その 「心踊る感」が。
「入っちゃいなよ」
「行けば?」
「いいじゃん」
「目が合ったんでしょう ?」と。
私を 唆すのだ。
いや それも私の「なか」の 声なんだろうけど。
「 仕方ない。 入るか。」
なんの 迷いだったのか
わからないが、私はきっと 言い訳が欲しかったし
一呼吸置きたかったのだろう。
なにか 起こるかも知れないし
なにも 起こらないかも知れないし
どう なる訳でも ないのだけれど。
結局 ぐるぐるして 「自分」に戻って。
そう 「なにがあっても ぜんぶの なか」
そこに辿り着いて、観念したのだ。
いや それも 「遊び」なのかも知れない。
「寧ろ、この 「私」が。どんな、「面白いものを出してくるか」、それをビビっている私、みたいな 感じ??」
意味不明だが そうなんだろう。
私は 「この中を知っている」し
「なにが起こるか」、自分で決められるのだ。
それが 「面白い」とか 「面白くない」とか
自分が勝手に 判断して躊躇していて。
そう 端的に言えば 「自分の可能性を疑っている」、それが近い。
「なにに出会うか」、決めているのは。
他ならぬ、「自分自身」だからだ。
だが しかし。
「なら、その挑戦は。 受けねば、ならぬでしょうね ?」
そう 結局自分で知っているのだ。
それと 「目が合った 時から」
私は そこから「逃げない」し
「この扉を開ける」し
「そこでまだ見ぬなにか」か「想定外」
「想像以上のもの」に 出会い
また 「次の扉」が 開く ことを。
「くっ、じゃあ。 行くわよ?」
そう言って、ノブに手を 掛けると。
「カチリ」という 小気味のいい音に
一抹の懐かしさを感じながら
少し重い その扉を押したんだ。
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