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17の扉 こたえしかない ところ
凪
しおりを挟む「スコップで。掘るは・祈るは・うちの姫様。ねぇ、これ良くない?」
「 えぇ~ 何言ってんの、ウケる 。 てか、ちょっとそこの肥料 取って?」
「あんた何言ってんのよ、私にこんな重い袋持てると思ってるの?」
「 いや、ちょっとでいいの。 咥えるのは 無理か。」
「…………オエッてなるわ。」
「アハハハハ 」
「他人事だと思って。仕方ないわね。」
「 えっ やるの??」
「ヨダレは染みるけどね。でも、案外それでよく育つかも。」
「 確かに。」
私達が
こんな ふざけて作業を しているのは。
いつもの 森の家の畑で「ワクワクの新しい仕事」をするためで
村の長老とイストリアで共同開発した「新しい種」を植える為に 朝が手伝ってくれているところで ある。
普段は 一人で黙々と 「祈りに変えて」、
作業している私だけれど。
今日は村に行く用事とシリーに顔を見せる為、朝が同行していて こうして仕事まで付き合ってくれているのだ。
「ワクワクの 新しい仕事」
それは「グロッシュラーの土地でも育ちやすい作物」を研究していたイストリアの手伝いで
「いろんな土壌でそれを植える」
その実験をすると共に
「私の畑」という 「場のチカラ」がどこまで作用するのか、試させて欲しいという要請のためだ。
いつも あの灰色の畑に混じり 作業している時は
「少しだけ」、私の効果が出ている「みどり達」。
それが「少しだけ」なのは
「土のせいか」
「場所のせいか」
「はたまた"私のつもり"のせいか」
そんな面白い実験をしたいという申し出に
ウキウキと乗っかったのは 言うまでもない。
実際 「私が "自分を何だと思って そこへ存在しているか"」
それが「異なるだけ」で
どこまで違いが現れるのか。
それは 自分でも とても気になるところだったからで ある。
「 でも さあ。 最近、てか 毎日「気分」?「波長」?「高さ」が、どんどん上がってくから。 あ、勿論下がったり上がったりは するんだけど、結局グロッシュラーで耕して植えた時の私と、今の私でも 全然違うし 「正確な実験」とは。 如何に。」
「でも、イストリアとウイントフークなら、その辺りは分かってるでしょ。大体が分かれば、いいんじゃない?違うは、違うんだろうし。…それに、あんたの言う「すべての条件が同じことはない」が適用されるなら、やっぱりどうやっても、そう、なるじゃない。」
「 確かに。」
「まあ、だからその辺は気にしなさんな。」
「うん 」
確かに 朝の言うことは 至極最もで。
すべての 点は「異なる」のだから
「やることの結果」は 本当は全て異なるのが普通なのだ。
「 成る程。 それも「厳密に言えば」って ことか。「目に見えない 違い」ね、うん。」
そう
きっと「そこ」が 「私の住むせかい」で
「世界のルール」で行われる実験であれば
「結果は同じく出来る」けれど
「せかいは すべてが 異なる」。
「 だから 「それ」が、面白いって ことか。 なるほどなぁ~ 」
「ほら、呆けてないで次の種も蒔きなさいよ。これ、終わんなくない??」
「 だーいじょうぶだって 多分。」
「……………。」
そんな こんなで
楽しく日々を過ごしながら。
「成るまで時間」を 有意義に使い
「私の「その時」 どう在りたいか」を念頭に据えて
日常を 丁寧に送っていく。
「なんてことのない 日常」
「普通の日々」
「平和で 調和」
それが 心底心地良い私にとって
「何も起こらなく」
「事件のない日々」は普通であると共に
やはり「世界では 事件を求めているから「起こる」」それもわかる。
今 「世界」に吹き荒れている風は相変わらず強く、
それは「喜びの頂点」から「悲惨」や「壮絶」まで
ありとあらゆる色が展開するからして「とても鮮やかな混沌の鍋」で
私が思っていたよりも 世界はなんだか鮮やかさを楽しんでいる様だ。
「 なんて いうか。 「更なる枝葉の分岐」。」
「…ああ、あんたも夢に見るの?」
「えっ 朝も?」
「そうね、チラッとだけど。…これはあそこの夢だな、とかは分かるわよ。」
「 そうか 。」
朝が 言うのは
「1の扉」即ち「私達の元いた世界」のことで
私の夢は「夢っぽい夢」もあるけれど
「現実っぽい夢」もあって
その「現実っぽい夢」はきっと「1の扉のエネルギー」を 表している。
ここへ 来て「夢の意味」が。
大分、わかる様になってきた自分だけれど
「意味のない様な「雑務の羅列」」
そんな夢の時は「私がスペースの掃除をしている時」で
「象徴的な夢」は「せかいとの会話」だ。
先日 観た
「生きている人を流す夢」
それはきっと「私がやることである役目の夢」で
それに酷く納得できたのは「私がそういうものだから」
即ち「それを含んでいる」
「成分を持つ」
「そう設定してきた」からであり
だから、今 ここでこうして
「移行を示唆する役目」を やっているのだ。
「その時」の「タイミング」で
「最善」「最適」を「採れる」
その「始まりの設定」を きちんと成してきたから「その私」をやれる私に 成り
そうして「本質の働き」をしながら こうして畑を作り楽しむ、「表裏の一致」と「自分の育成、実験」。
「 ん? 成る程?? 」
そう
やはり「何事も試して 変えていけばいい」のは「何でも同じ」で
私は「この私の実験に効果が現れるならば」
「みんなの状態によっても 作物は変化する」、それが適用できると今わかったんだ。
なるほど
成る程
やはり
「やれば わかる」か 。
「 こうやって。 ちっさなことから、いろんな発見があって、 だから ふむ。 ねえ、朝~ 」
「なによ。」
「 こういう実験したいんだけど、出来るよね?」
「あんたが言えば、別に大丈夫じゃない?」
「 うん、ヨシ。 それやってみよう。」
そうして。
「回復別 畑の効果実験」
それを イストリアに話すのを 忘れない様に。
朝に 「その構想」をブツブツと喋りながら
ひたすら 土を 掘っていたので ある。
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