透明の「扉」を開けて

美黎

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18の扉 光の領域

運命

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 子供達の「キャッキャ」という声を

  遠くに聞きながら。


「今 休憩時間になったな」
「シュレジエンとシェランはなんの話をしてるんだろう」
「あ イストリアさんが来た」
「水槽は 虹色の魚が「流れ」だね」

 そんな「こと」を くるくると廻す。


 私達は 今
「船内の一室を 借りて話している」のだけど
「みんなの声は遠く」
わたし光達の声は近く」
「そして 本体を俯瞰している高い視点は 様々な「運命」について せかいを観照している」。

 だから そのまんまの状態で。

 「みんな光達が提示するものを ストレートに 表現していく」。


「  。  「運命」は、自分の中にある大きな流れの中のどれを選ぶか、それで。 きっと「宿命」は「決めてきた約束」だけど、「運命」は選択によりかわるし その「宿命」、「最終目的地」に向かって 「どこまで上げて行けるか」、その「可能性の選択を楽しむもの」?  チャレンジなんじゃないかと、思う。」

 カリカリと ペンの音は途切れる気配がない。

 だから私もゆっくりと 自分の「なかみ」を浚って。

   いろんな「運命」に纏わる「イメージ」から
  くるくると「紋様宙図」を 描き始めた。


「  せかいには、「宿命」「運命」その大きさの違う「輪」があって 基本的には大き過ぎて見えない。 だけど、きちんと進んでいれば自然とそれに添う様になっていて しかも「気運」に乗れば それは加速してゆく。」

 自分の口から出た「ことば」に。

 「ピクリ」と 反応しながらも
  「紡がれることば」を大切に記録記憶しながら
  流れのままに 示してゆく。


「  「運勢」とか「運気」は。 「サイクルの中の浮き沈み」で「寄せては返す波の動き」、それがあるから私達は前進することができて、成長するし この次元の「セットの恩恵」でもある。」

「 だから「それ運気」は 「廻っているもの」で、「気運」は 「その中の」、川であれば「水」。 その、「流れ巡り」のは自分で選べるから、持っている性質に関連するもの。 自分の中に どうしても「暗い色」が多ければ、それは「下降の気運」になるし その逆も然り。」

「 そして「サイクル」は 「重なり合うもの」でもあり 「人間」と「動物」「植物」など世界のサイクル、そして。 「人間ひとの持つ 表と裏のサイクル」が ある。」

 確かに。

 「表面上 人間ひとの持つサイクルは「寿命」」であるけれど
 「ほんとう」は「大いなる流れの中で 今どこか」
  すべてはそこに起因している。


でも これは 話したものだろうか と。

 ふと 顔を上げてみると、輝く茶の瞳はキラキラと続きを促して いた。

「  うん。 えっと そう、「人間ひと」のサイクルは。 例えばデヴァイであれば「寿命が短い」と思っている人が多いけど    」

「 ああ、うん、だよね。 それで、「ほんとうはそう決まっている訳ではない」。 勿論それも自分次第だし でも「そこまで変化できない」のが、現状ね。 」

 そう 「寿命のはなし」
  それは以前「禁句」だった気がして彼女の顔を見たのだが
 やはりトリルは「当たり前に知っている」らしい。

 それは トリルだから ということと
  開かれてきているから
 その両方が相まっている結果でもあるんだろう。


「 そう、「ほんとう」は。  みんな「自分の決めてきた核」があって、「そこへ向かって進む」「流れる」のが「生きる」で「人生」 「人の生きる」、なの。 ただ それだけで いい。」

「  だけど これまでは「決められた運命」が まことしやかに存在していて、まあそれにハマって遊ぶのが流行ってた? 言い方悪いかもしれないけど、「本当に流行ってた」のよね。 「みんながやってるから 面白そう」、それでしか ない。 みんな興味を失ったものは、誰もやらないし参加しないし 廃れてゆくものだからね。 これからは、 そうなってゆく。」

「 そうして新しく始まった「新しい運命」は 自分で切り拓き進んでゆくもので  先ずはそこへ参加して 「見て」「知り」「試して」「進んでゆくもの」  そう考えるとなんも難しくないんだけどな。 面白いよね?」

「…………はい、そう思います。しかし知っての通り。私達は神殿でも「変わり者グループ」でしたから。」

「   ハハハッ  確かに。 」

「でも………そうですね。なんだろう………やっぱり、その「ヨルの話」を広められれば。もっと、みんな変化について行きやすくなるんですよね………。」

「 うん  まあ。 でも「好みの物語」って、あるじゃない? 「冒険譚」が好きなのか  それとも「悲劇のヒロイン」がやりたいのか とか。」

「そこなんですよね。………趣味は強要できないけど。………流行らせることは、できる。…………作ったもの…………作られたもの。……………でも、。」

 静かに
 ゆっくりと 。


  考えながら 「口に出された ことば」


 それは「せかいからの伝言メッセージ」でもあり
  「トリルの願望」
 そして「私の欲しかったことば」で あり

 いま 「それ」が。

   私達 二人の間で

   燦然と輝き始めて いる。


確かに「惹かれるもの」は 他人が決めるものではない。

 だけど
トリルのことばの意味は
 「楽しそうにやっていれば みんなやりたがる」
 あの「子供達心理」で

  確かにそれは。

 「きっかけ」に なる。


 そう
「始めて」、違えば止めてもいいし
途中で道を違えたっていいんだ。

 だが しかし
 「今」「人々は」
 「スタートを切れない」「腰が重い」
 「
それ即ち「、アレ」状態なのだ。


 子供達が「前回り」で一悶着した様に
「実は簡単なのに」
 「思い込みで」
 「苦手意識で」
 「」、なのである。

だから 楽しそうに目を輝かせている、トリルを観て。

 「ワクワクの伝波」を 味わっていたので ある。



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