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19の扉 虚空
素直な 思い
しおりを挟む暖かい 腕の中に
抱かれ 眠って。
何度か 目を覚まし
その度に
「彼がいる」ことを確かめ
また眠り
「その金色の光」に微睡み 融け込む。
そうして「ぬくぬくと自分をチャージして」
何度目かの 目を覚ますと
「あのやるせなさ」はすっかり大人しくなっていて。
やはり 「サイクル特有の アップダウンか」
そんなことを思いながらも
もう一度目を合わせ 眠りについた。
。
。
ああ やっぱり
なるほど? わかった。
その次、私が目を覚ました 時
彼はやはりもう いなくて
だけど「金色の温もりだけ」は残り
私を優しく包んでいるのが わかる。
そう、珍しく「ずっと私のそばにいた彼」は。
「私の回復」を見て、また外へ出たのだろうし
私はその「一連の行動」を見て
「自分の癒しが そのくらい必要だったこと」
「そのサイクルを抜けたこと」
そして
「私達の間にある 尊敬」に 気が付いた。
そう、ずっと前に 彼は。
「私のその素顔さ」
「感情」「感覚」「泣いても喚いても それを結局貫くこと」
その「思い切り表現しながら 生きていること」
それを見て「決めたのだ」と言っていた。
それ 即ち。
やはり私は「泣いていいし」
「感じてよくて」
「寧ろ そうあらねばならぬもの」
「受け取り」「浄め」「流し」「廻して」「育むもの」だからだ。
そして「気付いたこと」で、
「気が付いた」けれど。
「サイクルの 場を移した」私は
今「アップダウンをしている」のではなく
「「凪」と「漣」の緩やかな変化を通過していて」
それは「上下する」とは違って「通り過ぎる」に 近い。
「それ は なんでなのか」
そこはまだ見えないけれど。
それも また流れれば見えるのだろうし
今はじっと 「自分を満たす時」だ。
だから 「からだに満たされている 金色の光」
それに 浸りながらも。
「受け取ること」それについて 廻るみんなを
つらつらと眺めて いた。
ぐっと
手足を伸ばして 「自分のからだ」
その「可動性」を 充分に感じる。
今回、ずっと一緒にいたけれど
実際、私達は。
以前の様に 頻繁に体を繋げる訳じゃないし
実質「ぴったりとくっついていれば」、大抵の補給には こと足りる。
だけど 今回は。
やはり「大きな転換点の浄め」だったからして
彼はきちんと 私にいろを注いでくれていたし
ゆっくりと齎された 「その一度」で。
私の「からだの回復」は成って
そこからはずっと「ただ 金色の光に包まれて いた」。
そう 思えば。
「いつかの私」の記憶が呼び覚まされるけれど
「私は 繋がればひとつになる」と 思っていて
だけどそれは「成らず」
どんなに交わろうとも「二つがひとつになること」は なくて。
「それ」が とても不思議なこと だったんだ
なにか。
だけどそれは。
「この ひとつの感覚」を知っていたから、探していたのだけど
「その時は まだだった」、それが わかる。
「どんな 快楽を経ても」
「どんなに 愛し合っていると思えても」
私達がひとつになることはなく
それは「終わった」。
だから 「それは幻想なのか」と 思っていたけれど。
「いろんな 私」を経て
「今最期の私」だから 「ここですべてが集結する」のが わかる。
「あれ」と「私」は 見た目は二つだけど。
「なかみは ひとつ」
それが わかったから だろう。
以前は「あんなに求めていた 交わり」も。
すっかりと「求めていた私」が落ち着いて
「あっても なくてもいい」し
「それ以外」でも補給できる様に なった。
なにか ことばにすれば
おかしな感じだけれど。
ある意味「太陽を見れば」、補給できる
それにも近い。
多分
きっと
「私の中でのあれが 太陽だから」
それに起因しているのだろう。
光合成みたいで 面白い
最近は そう思って いる。
そして こう している間も。
私の「なか」に あるのは
「 」
「無」
「虚空」
「なにも ない」それだけで
"ただ この状態に浸ること"
それを経て「成るものがある」と
すべては言っている。
だから 「そろそろじゃない?」と いう
「自分の呼び掛け」 それが来るまで。
ずっと
この「ひかり」と「金色」の
満たされた空間で
微睡んでいたんだ。
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