透明の「扉」を開けて

美黎

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19の扉 虚空

無心

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引き続き、「無心」の思いで 黙々と作業を する。

 しかしそれ作業
 「作業」ではあるが
 「祈り」で
 「浄め」でもあり
 「受容」でもある。


 ただ
 頭を空っぽに して

 「己のやっていることを 極め」
 「その目的地完成形へ 持っていく」

それだけのために。

 こうして「時間を使えること」が
 なんと贅沢で
  有り難い ことか。


 そんなことを
  考えたり 忘れたり

  「いや そもそも」

  「私達って 、じゃん」と
   思い出して みたり。


そんな感じで
  私の日常は 流れて いた。











「  さて。」

 今日は 地味に。

クロスの「端処理」を行う。

 「端処理」とは言っても、ほんとうに地道に
ちまちまと クロスの端から糸を引き出して
フリンジの様にして「処理してない処理」を するつもりだ。


「 この、地道な作業が。 整理には捗るのよね。 」

 それは「ようく見ないと」、処理しているのか
いないのか
殆どわからないくらいの、「違い」で ある。


 しかしやはり「地味で」「見えない程の」
  細かなところを気持ち良く仕上げるからこそ、
 「神具としての格は上がる」し
 なにより「私のいろと 添う」。


 「それ創造」は すべて
  だし
  私から生まれたものは

 それは「目的」か「意思」か
  微妙なところではあるけれど
 「必要で生まれたものには目的があるし」
 「やりたいことがあって」
 「そのために存在している」。


「 だよね。  魂が 込もっていれば。 それは「もの」でも 意志を持つ 。」

 きっとそれは「思考」でなく
  「意図」だから
 「意思」ではなく「意志」だ。

だから彼等が その「意志を全うできる様に」。

 きちんと、「チカラを込めて」息吹を入れる。


   ひとつ ひとつ
  ハサミの入れ方

   糸端の処理

   その「自分の動き」と「創作物の相対する角度」

  そして 「そう している間の 呼吸」。


また、「息をするのを忘れない様に」、
 きちんと自分の位置を確認しながら ひとつを超えてゆく。



「   よし。」

そして
 「神具にケチり」は不要だ。


 "今 自分に出来る、最上級の動きをする"

 
 「それ」は
 「この神具が目的を果たす為に必要な工程であり」
 「私の空間の必然と必要」
 
「最上級の動き」とは
 「行為」で「行動」で
 「必要なだけエネルギーをかけ」
 「必要を創る」、そういう「こと」だ。

だから
 その間に「いろんなカケラ」が 過るけれど
 私は黙々と
 「その時」が来るまで 糸を切るのだ。






  「糸を 切る」

      「繊細な 作業」


   「全体を観る」
            「バランス」


   「使用感」


   「何処で」

         「どんな 風に」


     「いつ」



    「に 在る 想像」



  そんな 「いろんなカケラ」が

    過るうちに。


 「出していること想像を形にすること」、「私の役割」なのだと
  沁みてくる。



  「その 感受性」


  「広く」「深く」  
         「受け取る こと」


   「それを受けても 怯まず 進む心」

 「目的地」

    「真っ直ぐな 光」


 それはやはり 彼が「好ましい」と言ってくれた部分で
 「私が性質として多く持つところ部分

  「感じたを かたちにする」

  「感じた 形になる」

  その 部分だ。


 確かに
 こうして観れば、わかるけれど。



 私は「道」も「神具」も
  「自分の作るモノ」すべてを観て
 
 「なんか すっきりした」と
 「ああ こうしたかったんだ」と
 「様々なものを 創造している」。


 そしてそれは「彼にはない 性質」で
 そうして考えれば やはり「この役割分担」は面白いのだ。


 だからきっと。

 この クロス達が完成したら
  また「道が創られている」

 それを 黙々と指して。


 どこまでもクリアに

 自分の中をぜんぶ出して

    そう して 俯瞰しようと。


  ただ静かに

  自分のなかの「くう」へ 在ったんだ。




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