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19の扉 虚空
日々
しおりを挟む「 とりあえず。 今日は、図書館でも行ってみるか。」
「今 なにいろだろうか」
そうやって「スペースのいろを 確認し」
「確かめ」
「味わい」、
「それに相応しい ワクワク」を 「かたち」にして。
みんなの応えた 今朝のいろ
「拡大」「星座」「星の範囲」「色」「性質」
「あの時 フリジアの所で見た本」
その「星占いめいた いろ」がくるくるとスペースを廻るのを最適な形にした私は
今 早速図書館へ向かっている。
そう、「何をしたいか」
「どこへ行きたいか」
そんなコンパスでもある「自分への質問」
それは 私の場合「いろ」でスペースに展開しており
じっと視て いると。
「それ」は「適切なかたちを 取り」
私に方向性を示すからして
今 こうして図書館へテクテクと歩いているところだ。
黒く 吸い込まれそうな天井を観ながら
奥深く ひかる黒の額縁を眼に映し
少しだけ明るい景色を映す様になった鏡を観て微笑んで
この「黒の廊下特有の空気」、その香りを
静かに 細く吸って。
その 微細な変化を 自分のなかへ 取り込む。
うん。
今日も 豪奢な絨毯は私の足をフカフカと受け止め掃除が行き届いている事を知らせているし
フェアバンクスから図書館の間は
私が何度も往復するから。
「質」が 一定して上がってきていて
歩いていても あまり「黒い」、感覚がないのだ。
「 そうね。 質の良い、「黒」だわ。 」
そう「黒い」と「暗い、重い」は 全く違った感覚であって
「黒い」からと言って それが重く暗いこととイコールではない。
質の良い 深く透明な黒を反射する額縁や
「重い」のだけど、それを「重厚感」にまで昇華している、調度品の数々。
それは
やはり敬意を示すに値するものだし
なにより私は「魂の込もるもの」が好きなのだ。
「 うん、 みんな おはよう。 」
だから
そうやって 調度品達に手を振っている 間も。
スペースの 奥には
「なんで」「どうして」「この 景色を映している」という
「スクリーンへの何故」は存在しているが
それは「考えてわかるもの」では ない。
「 だから、図書館に行くが吉だし。 だけど それもこれも 「ぜんぶ」。 そもそも論、だからなぁ。」
それに
この頃ずっと 「こんな感じ」で。
「積まねば」「出来ない」、
その「まだ見えぬなにか」を求めてしまう自分を 逐一流してきたけれど
結局「こたえを 早く知りたいけれど」
「それはやらねば見えぬもので」
そしてそれは
「やればやる程」
「近づき 形になるもの」であり
「今」 掴めるものではなくて。
"「私」が「進む過程」と共に動くゴール"
それが、「ことば」にすれば正しく
きっと私が「もの」として掴める「ゴール」は この世界に存在しない。
だけど
それを追って歩んで行けば
「私の欲しいこたえ」はぜんぶ観えるし
「ほんとうの満足」は得られる、それはわかるんだ。
「 なんか。 ホントに、「とんち」みたいなんだよね 真理って。 ま、だから 行くべし。」
そう、大きく息を吐き 呟いて。
見えてきた茶色の区切りへ向かい、サクサクと進んで 行った。
「 ん~ 」
「 ないな。」
「 これも違う」
「 これは 字ばっかり過ぎない?」
「 これは 成る程 とりあえず取っとこ。」
「 フリジアさんのところ は 大概見たしな~」
それっぽい本棚 から
禁書室まで。
ぐるり、館内を捜索してみたけれど
やはり「ドンピシャ」的な本自体は 見当たらない。
「 ふむ。」
しかし、「それ」は想定していたことでもある。
今 「私が求めているいろ」は
「拡大した 自分のせかい」の未知のいろで
「本」で表すならば
「惑星」や「星座」「星の軌道」
そして「それが何故なのか」、そんなことが書かれたものを 欲していた。
だからそれが、運良く残っていれば。
なにか、私がヒントとして使えるものが あると思ったのだ。
「 ま。 ないわな。」
パタリと 分厚く 大きな本を閉じて。
溜め息ひとつを吐き、くるりと向きを変えるけれど
そもそも「外の世界の話」、それはここデヴァイでは御法度であった。
そして ずっと前に聞いた「銀の家焚書疑惑」
もし100歩譲って「それらしきもの」があったと しても
その時処分されている可能性が高い。
だけど 自分で確かめてみないと気の済まない質でもあるから。
こうして「自分の満足を得る為行動し」
「そして 次のステップへ移るのだ」。
「 ふむ。 して さて、どうするか 。」
本棚から選び出してきた「当たらずとも遠からず」の本達を
ずらりと並べて みる。
その「中の挿絵」と 「私にアピールする文言」
そんないろをつらつらと眺めながら、「それに対する注釈」も 合わせて読んでいく。
「 まあ、 そうだよね うん、わかるんだけど。 なんだ ? この「あと一歩感」は。」
今 目の前にある本は
「まじない道具の美しい図面の本」
「物語として描かれている デヴァイの正統性の本」
「昔の子供向け教本」
そんなジャンルのバラバラな本達だ。
そして それらはどれも、私好みの装丁と程良い紙質 色合い
どれを取っても「これだよね」と いう雰囲気を 醸し出しているもので。
それは 「だよね」と
納得を連れてきているのだけど
その「なにに納得しているのか」、自分のなかみが まだ視えない。
「 ふぅ~ む ?」
だから「一巡 めくってみた」、本達を重ね
纏めて。
ぐっと身を手すりに預け、階下の「人の行き交う様子」を 眺めていたんだ。
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