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19の扉 虚空
世界の様子
しおりを挟む静かな 白い光が入る空間に
「新しく視える空気」は 以前と変わり
「いろんな色」が 視える。
左手奥から差し込む光は
本棚の上から、私のいる二階部分上部までを優しく照らしていて
その 光の所為かは わからないけど。
以前は勝っていた「堅さ」が 若干取れた様にも視える。
「 ふむ 。」
そうして 何気なく、階下を眺めて いると。
その「原因」と思しき人の「色」が見えて、「成る程」と納得している自分も 観える。
あれ は。
黄の家の 誰だったか
「人の名前を覚えるのが苦手」
その自分の特性は
この頃特に顕著であり、「大波へ場所を変えた私」の行動も相まって。
「 ま、それも 良きことかな。」
そう「思い出せないこと」をサラリと流すと
「以前 託宣を告げた場面」が パラリとスペースへ展開される。
そうなのだ
「彼女」はまだ 数の少ない「私の区画の卒業者」で
きっと自分の目的について歩む為に この図書館へやってきているに違いない。
以前は「出入りが自由でなかった」、この場所も。
今は あの二人の活躍で、殆どの人に入館が許されていると聞いている。
そして「彼女」は
「私のことば」を聞いて
沢山の澱を流してきて。
漸く、最近 自分の家に戻り「実際に澱を流して」「その先に進む」、行動に 出ている筈なのだ。
「 うん?」
だが しかし。
本を 取ったり
戻したり
ぐるぐると本棚を巡る、彼女の動きを 観ていて。
「その 色」が 今は「出た時」より「落ちている」のもわかるし
「それがまた いずれ上がる」のも わかる。
「 う ん ? ?」
だけど 「その 景色」が
「私の中の展開図」と 合わなくて。
なんだか
再び こんがらがり始めた 「頭」を振って、
とりあえずは自分の場所へ 戻ることに したんだ。
「茶色のトンネル」から
「黒のトンネル」を 通って
「青のトンネル」に入ったことを感知した私の身体は
ホッと 息を緩めて。
なんだか「その 景色」を観てからの自分が
「動揺していたこと」 それが知れる。
う ぅん ?
てか
「私は」。
もう 「いろんなところ」を抜けて
「今 ここ」で
「ここから 星と拡大」
「世界とは 距離を置く」
「侵さず 侵されぬ せかい」 だけど
うん? ? ? ?
「なんで」 「なにが」?
「気になる」、いや
「その景色」が 観えるんだ ?
「 ふむ。」
パッと 開けた感覚がして。
ピタリと 足を止め
顔を上げると「青のホールに着いていた」からして
ベンチへポスリと 腰掛けて。
おかえり
おかえり
そう言っているスピリット達に手を振り、今し方観た景色の「違和感」を 改めて眺めて みる。
うん ?
今 私のなかに ある景色は
「軽くなり 色が増えていた図書館」、そして
「今 下がっている彼女」
その二つなのだけど
「普通に」、観ても。
その 二つに「おかしなところ」は 認められない。
「 う~ ~ ~ ん ?」
だから 「その違和感」は。
「そっち」ではなくて「こちら側」に ある筈なんだ。
ふむ。
世界の 空気が 変化してきていること
彼女がアップダウンをしながら 上がってゆくこと
その「こと自体」に おかしなところはなくて
強いて言えば
「彼女を 観た時に」。
「下り幅が 大きかった」それくらいで
しかし
「アップダウンの幅は 人それぞれ」それは承知の事実だ。
そして
そこまでスペースが展開すると。
明晰君が引っ張ってきたのは「私だけが移動している」、その「私の認識」で
確かに私は「自分が上がれば みんな上がる」
そう思っていたけれど。
「彼女が 下がっている場面を観ている」
そこにカケラ達は 反応している。
「 うん?だけど それは。 「それが駄目」って訳じゃ、ない よね?」
そう、カケラ達は 「そこでキラキラアピールはしている」けれど
「彼女が下がっていること自体」や「私がそれを観ていること」、そこに反応しているのでは ない。
「 あー、 でも。 ずれてるって ことか。」
そう、その「自分だけが移動している私」と
「彼女のアップダウンを観ている私」
そこが、ずれているんだ。
「 んー でも 「かたち」、かなぁ。」
じっと くるくると回る
スピリット達の動きを観ていると。
「エレベーターの様に 移動している私の姿」と
「アップダウンの波を観ている私」の景色が重なってきて
これまで「上下している」、若しくは「上がっている」と思っていた「せかいの流れ」「かたち」が。
"やはり 球体なのだ"
その真理が
視て 取れる。
そう 私は
意識はしていなかったけれど
「自分が上がれば 世界は輝きしか映さない」
そんなことをどこかで思っていて
「彼女が下がっていたこと」、その「意外性」を「下り幅」へ結びつけ
自分の中で解釈しようとしていた。
だけど それは そうじゃなくて。
その「違和感」は
「私のずれ」へのお知らせで
せかいは「私は 全を観ているのだ」
それが言いたかったに違いない。
「 ん? それで?」
だから そう問い掛けて スピリット達を眺めていたけれど。
今 きっと「それ以上のこたえ」は来なくて
私はまたこれを踏まえて 歩き続ければ、またその先が観える。
「 じゃ、とりあえず 。 そういうこと で。」
だからその「新たな視点」を「使ってみて」、
「確かめながら」。
目の前の 美しいスピリット達と
くるくる回っていたので ある。
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