透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
1,752 / 2,079
19の扉 虚空

しおりを挟む

「ヨル、これなんかどうですか?」
「  てか、これ面白いよ、トリル。 この主人公の破天荒さが いいよね。」

「………それはヨルがモデルですよ。」

「   えっ?  あっ、  うん、ありがとう?」
「ええ、褒めてます。」
「 うん、フフ  ありがとう。」

「で、この図面?絵なんですけど、これなんか似てません?」
「  そうだね  。 成る程 」

「えっ?読めるんですか?」
「いや全然。」
「、驚かせないで下さいよ。…ここ、一応翻訳みたいなものは書いてあるんですけど、そもそもこの形だと判別できない部分はどう  」

「 確かに。 、わかんないよね。 頭のいい人なら分かるのかと思ってた。」

「ヨル、翻訳は閃きですよ。だから、向いてると思うんですけど。」

「    翻訳  。  ふむ 面白そうだけど。 なんっか、昔から やる気にならない。あったのよ、確かに。 好きなの、古代の遺跡とか 文字に想いを馳せるのは。 でも 翻訳ってなるとなぁ 」
「なんでですか?」
「面倒くさい。  というか、それにそこまで情熱を持てない?の方が正しいか 」

「………フフフ。確かにヨルならば。ちまちまとやってないで、見れば、一発で分かりそうなものですけどね?」

   なる  ほど ? ?


 そうして、トリルの指している「」を覗き込んで。

 ふむふむと「なんとなく やってきている閃き」を
 形にすべく、息を吐く。


今日は イストリアから「トリルの伝言」を聞いて。

 「一度 物語を読んで欲しい」

 そんな素敵なお誘いに乗り、やってきた訳だけれども
私の目的は「トリルの物語」と「青の本の続き」
 その一石二鳥的な「事柄カケラ」である。


 そう、トリルの描く物語なんて
きっと「お決まりの展開」には ならないからして面白いに決まっているし
彼女の翻訳している青の本は私のところにあるものと違う巻なのだ。

 だから その「素敵なヒントカケラ」を貰いにウキウキとやって来たのだけれど
やはり せかいは
 私の予想通りに。

 「破天荒で 爽快な物語」と「世界の秘密」

その特別な二本立てを用意してくれていた様だ。



    なる  ほど  。

 
 面白いことに。

その「トリルの物語」と「積んである青の本」
 それら二つは微妙な領域でリンクしていて

 「何処でも 何でも 自由に飛び回る主人公」と
 「遺された絵」「図形」、そのの「繋がり」が。

  "そのまんま 今の私"を表していて

 だからこそ「まるっとそれぜんぶ」がヒントなのだと わかる。



「…………?ヨル?…じゃあとりあえず、ここもっと書き足そうかな。」

 すっぽりと「わたしのせかい」へ入った
  私を 見て。

「同類」のトリルは
 船室に設られた机へ向かって歩いて行ってしまったし
 私は「その様子を観ては いるけれども」。


  「本質光の私」は スペースを散策し始めているからして
 別の私が
  「体をゆっくりと頷かせ」
 そしてその後 ぜんぶで
  「自分の内側へ集中している」。


  うん

    それで

     「なん」だっ け ?


そして 明誠君が呼ばれ、
 彼が共に連れて来た「なかまヒント」を視ると。


 先刻 観た
  「絵」「図形」「形」そのと「翻訳」

 そこへ今やぴったりとくっ付いている
  「ヨルなら 見ればわかる」という トリルの言葉

 そのキーワードが キラキラくるくると回って。
  
私に「導き出せ」と 言っている。



  ふむ
   まあ

   それはわかる、んだけど


  なんだっけ 確かに「さっき」。


   「ああ そっか」って

  なんか が 。


    あったと

      思ったんだけ ど  な ? ?



あの時、観ていた本は。

 青の本で そこにトリルが注釈を付けてくれたものだ。

 そして そこに描かれていた「事実こと」は
 「セフィラが写した 何処かの石碑」で
 「その翻訳」も 載っていて。

 その他、トリルが私の為に用意してくれていた何冊かの青の本も
彼女セフィラが綴った「」が殆ど
 だからこそ その「共通点」が自分のなかで点滅しているのが わかる。


 他にもラピスの教会にあった本を含めて。

 彼女は「遺跡」や「占い」「魔法」「まじない」

 所謂「私と同じものが好き」
それは間違いない。


ふと、思い出して 「馴染んでいる指輪」に 眼を向けるけれど。

 やはり「私達の間の繋がり」は
 切っても切れぬものであり、「数多ある光達の中でも」。

  「特段、強いものである」と 言えよう。


「   あぁ、 なるほど ?」


  だからか なにか。

 青い 革の表紙を撫で
 「一番気になったページ」をめくり 広げてみて。


  そのまんま、「自由に」「想像を巡らせてみるけれど」

 「私は 今 「可能性の無」で 育んでいる」
 「私は「世界」を生み出すことができる」
 「初めから 「表も裏も」
 「それが わかった」
 「それを 

  「基本 裏側に存在する」
  「そちら側裏側から 観ている」
  
 「古代」
 「昔」
 「今は 無き」
 「進化」
 「変化」
 「変容」
 「適応」

   「時代に合わせ」
   「は 変わってきた」
   「表現」

  「エネルギーチカラが 顕現する」
  「そのまま」
  「ストレートに 成る」
  「単純」
  「純粋」
  「明白」

      
    "変わりたい"

        "生まれたい エネルギー"


  
     「「新しい かたち」」



 「暦」
 「遺跡」
 「星座」
 「星の軌道」
 「運行」
 「観測」
 「惑星」
 「可視」
 「不可視」
 
    「優」 「劣」

    「劣」 「優」



   
   「かたち とは」

       「エネルギー  とは」


   「スクリーンの 役割」


  「もの」


    「は」


  「なに」


  「素」


    「元」



    「始め」


  
        「始まり」




     「そもそも は 「なに」なの か」








「   あっ   えっ?  。」


「えっ?何ですか??」

「   そっか、 なんだ  。」


「ヨル?えっ、ちょっと?………」


 いきなりの、私の大きな声に。

トリルが 驚いて振り返ったのは
観えていたけど
 スペース達が 忙しくて。


 本体は フリーズしたままだし

 くるくると明晰君達が 急いで片付けているのは 視える。


だから 「まだですね」って
 机に向き直ってくれた 紺色の髪を映して。

  サラリと 揺れ 流れたその余韻に浸りながら。

 「その 意味」が表されるのを

  じっと 観ていたので ある。






しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。 音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、 幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。 魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。 そして再び出会う幼馴染。 彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。 もういい。 密かにやってた支援も打ち切る。 俺以外にも魔道具職人はいるさ。 落ちぶれて行く追放したパーティ。 俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。

側妃契約は満了しました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。  そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪

山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。 「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」 そうですか…。 私は離婚届にサインをする。 私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。 使用人が出掛けるのを確認してから 「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」

笑う令嬢は毒の杯を傾ける

無色
恋愛
 その笑顔は、甘い毒の味がした。  父親に虐げられ、義妹によって婚約者を奪われた令嬢は復讐のために毒を喰む。

愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます

天宮有
恋愛
私アリザは平民から側妃となり、国王ルグドに利用されていた。 王妃のシェムを愛しているルグドは、私を酷使する。 影で城の人達から「愚かな側妃」と蔑まれていることを知り、全てがどうでもよくなっていた。 私は我慢することをやめてルグドを助けず、愚かな側妃として生きます。

初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―

望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」 【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。 そして、それに返したオリービアの一言は、 「あらあら、まぁ」 の六文字だった。  屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。 ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて…… ※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。

私に姉など居ませんが?

山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」 「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」 「ありがとう」 私は婚約者スティーブと結婚破棄した。 書類にサインをし、慰謝料も請求した。 「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」

処理中です...