透明の「扉」を開けて

美黎

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22の扉 生成の場

景色

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「いや、この色も絶対似合うよ。」

「えっ、でも 」
「だって、いいと思うんだよね?」
「はい。」
「なら、着るのは自分なんだから。大丈夫、彼が何か言ってたらうちに連れて来なさい。」
「ふふ、ありがとうございます。」

 
  どこかの 物語の様に
    耳に届く「可愛らしい 声」

  「桃色の空気」  「変化のくすぐったさの気配」。


 実際 "変容というもの"、
 それを 深く 落とすにあたって。

 「これまで習慣を捨てる」と言うのは
言うほど楽じゃなくて だから人は尻込みをしてしまうし
 「表面上、意識していなくとも」。

 沢山の制約に縛られている私達は
「まだまだ自分を許している途中である」。


だけど 「久しぶりのマデイラ洋裁店」で
 「その会話」を遠く 聴いていた私は。

  結局 「自分のしていたこと」って
   "ぜんぶを捨てる降ろす
   "思い込みを外す"とは
   ちょっと違ってたんだな ? と
    改めて 感じて いたんだ。




「まあ、確かに「彼の目が気になる」のは分かるけどね。付き合い始めたばかりみたいだし?」

「それはそうですよ。まあ、店長なら付き合い始めでも気にしてなかったでしょうけど。」

「なに~?………でも、確かにそうだわ。」
「フフ」

 そのお客さんが帰って。

スタッフと話し始めたエローラの言葉を衝立越しに聴き
 私も釣られて笑いながら
「店長」というワードを新鮮に感じ、「確実に 流れている時間」
 その経過距離を 思う。


 新しいスタッフが増えて
  エローラの「店長っぷり」が 以前より馴染んでいること
 
 みんな人々に「好きな服を買う」という
  新しい習慣が 根付こうとしていること。


 そんな「変化」は 「いろんな所」で起きていて
大小合わせると色々ある「変化」は 世界へ順調に 影響を齎している。


 ちくちくと 針を 丁寧に運びながら。

  「人が変化すること」

 その「この頃の景色」を浮かべるけれど

「変化に時間が必要なこと」は このところの自分の行動復習も相まり
充分、私に沁み込んだ「必要のひとつ」で 

 だから 「待てない私」は
  きちんと大人しくしていて。

「まだか まだか」と足踏みせずに「この会話を聴けて」、
 「丁寧に針を運び」
 「次の糸を選べている」。


「    よし。」

 だから「その 流れの中で浮かんできた特色自分のいろ
  それを観察してみる為に。

 「カラン」とタイミング良く鳴った「入り口のベル」に微笑んで
  スッと 自分の中へ入って 行った。








    さて?


一呼吸、おいて。

 「自分のセンサーに 引っ掛かった色」を捜索にかけ
  明晰君が「ピンポイント」を連れてくる様に
 本体は大人しく
  ただじっと「自分のなかの 粒子ひかりを 感じる」。


  そう、それは
  「私のなかにあるいろ」であり
  「齎された色に 反応した いろ」

 だからそこを視れば「新しい視界が齎すなにか」が視えるし
 それは「私にとって新鮮な景色」である筈だ。
 

   「いつもの様に 繰り広げられる会話景色

  だが「そこに浮かぶ景色いろ」は異なり
 きっともっと「広く観える」。


だから 焦らずに。

  "表層に浮かんでいる いつものいろ"

 それを透過してもっと広い範囲に飛び込み、
  ぐっと核心へと 潜ってゆく。



     ふむ

       成る程 そうね

   もっと 「奥」

     「外側」 「そもそも論」 だよね ?



   そう、そして
 「今 私が潜っている

   それは「私のなかみ」で「粒子の場」

  「無限のせかいのなか」であり
   「最近の住処である そこ」だ。

  
  やはり「こたえはすべて自分のなかにあって」。


 「何を見ても 自分に帰結する」、
 その結果を得た私が視るべき「ところ」は
  「自分のなか」「その奥の

  そう、「拡大した部分」で ある。


 「既存に もう私の欲しい答えはない」し
  だけど「拡大した部分ところ」は
  「より ほんとうに近い」から
 「結局私は そもそも論に行き着くことになる」し
  「それもまた 面白い」。


 だから 「視えてきた 「本質の私」」
  その姿に「やっぱり そこ?」と思いながら。


   「自分の旅路」 その「変わらぬいろ」を
  再び 眺めていたので ある。






    

     
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