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22の扉 生成の場
切り替えの場
しおりを挟む白く 丸い天井を 仰ぎ見て。
曲線の美しい青を認め
そこへ差し掛かる「スピリットの紅」に眼を細め
「青緑の蝶」に 視点を合わせて
ぐっと 伸びをして ついでにジャンプもする。
「 よっ ほっ とうっ」
「……………てか。今度は、何を始めたのよ?」
「 ぇ っ とと、危なかった」
「まだペシャンコにはなりたくないわ。」
「うん、 ごめん でも 踏んでないよ? 」
「なんにしろ、ちゃんと周りを確認してからやんなさい。」
「 はぁい。」
そうやって いつもの様に
「定位置のベンチに収まった 灰色の毛並み」を 観て。
その、すぐ隣にあるベンチへポスリと腰掛けると
「今朝 浮かんだセリフ」
それをポツリと呟く。
「 「井の中の蛙 大海を知らず」かぁ 。 てか、でも 最近の私的に言えば。 それって「井の中で蛙は大海を知る」ってことだよね うん」
「………。」
チラリと開いた青い瞳は 何も言わないけれど。
私が 「なにを指して」「知ると言っているのか」、
朝はそれをわかっていると 思う。
そう
その諺は 普通「世間知らず的な意味」で使われることが多いと思うけれど
「井の中の蛙」であるからして
「自然界のサイクルにあるもの」は
「せかいの采配で動いている真理でも あり」
「きちんと循環をしていて」
「世界と共に 生きて いるのだ」。
「………あのね、それには続きがあるのよ。」
「 え ホント?」
「…うーん?えっと、なんだったっけ?されど空の深さを知る、だっけな?狭い所にいるからこそ、深められるとかそんな意味合いだったと、思うけど。でも今のあんたなら、違う意味に取れるでしょうね。」
「 朝、ズバリだよ。 だってそれって、「やっぱり蛙は空を知ってるってこと」じゃん 。 誰が言ったのそれ、ヤバいな 」
「久々に「ヤバい」って聞いたわね。」
「ふふ、そうかも? なんにしろ、それを書いた人は「そっちの意味」で言ってると思うね。」
「………そうなのかもね…。」
そうして 「遠くを見る眼」をして
再び丸くなった朝を観て。
私も 遠くへ想いを馳せるけれど
「いろんなところで活躍して 今世まで残っている言葉や人」は
「真理を知る者」であり
「せかいと繋がっていたもの」
だからこそ私達はずっと「それ」を表そうとしていたと言えて
なんだか 「仲間」がいっぱいいるみたいで。
嬉しいし 実際それは「そう」なんだろう。
「 まあ、みんな。 光 だからね 。」
そう言った私の側で
ハタハタと蝶達が舞うのを 眺めて。
確かに。
あれ も
それ も
どれもこれも、 ぜんぶひかり
だから
成る程 だからこそ
きっといつかの記入者が
「在る」「理由も」。
「ここで」
「私が」
「記そうと思ったこと」、
その三つのタイミングが正しく合ったこと
「その意味を理解し」
「かたちがピタピタと嵌り」
「合致することで」、
「その創造の意図が拡大し」
「私の道を明確に意識できる様に 楔として存在している」。
確かに それは 相乗効果で。
だから私は「自分のやる役割の意味と効果」がわかり、
「それに自分のいろをプラスして」
「自分だけの道を 描くのだ」。
「 ふむ 」
そう、「神」であれ
「神話の住人」であれ、
「過去の偉人」だって
「名もなき光」だって
せかいの観点から観れば「皆 等しき光」であり
光の網の中の点
だから「神の書記」や「文字や文学を司る神」
そして「聖典や叙事詩を書いた者」も
私の中の光のひとつで あり
表側に在れば偉人だけれど。
裏側に在らば「同じところにある光」であり
その中で「性質が似ているもの」と 言えるだろう。
「 なるほど 「同類」 ふむ」
そう 多分「守護神」とかは
そんな関連から決まるのじゃないかと思うのだけど
「どんな神が守護神と言われても納得してしまいそうな自分」は やはり
八百万の神の区分に 既に足を突っ込んでいるのだろう。
「 まあ、「万物は神」だしね 。 それで「日記」か 。 「地図」「絵」 ふむ、でも「ことば」、なんだろうな。 そこがポイントで。 」
地図とか
絵に転化するのは 「ことば」からの派生
「魔法」が 1の扉には無かったから
「それ」が 「想像力」で「イメージ」
で、「実現できる魔法」が「絵」とか
わかりやすく表せる「地図」「宙図」なんだろう な
「 ふむ 」
「………確かに。」
「 えっ なに?」
すっかり 「朝がいることを失念していた私」は
いきなりの相槌に驚いたけれど。
朝が何に納得したのか、気になって
直ぐに気を取り直し くるりとそちら側へ向き直る。
「なんか、ほら、自分の部屋で。日記帳?あれ、沢山あるわよね。書きかけのやつ。」
「 うっ、バレてた?」
「そうね。今、ブツブツ言ってるの聞いてピンと来たわ。書くのが好きなんだろうなっては、思ってたのよ。でも、いつも一冊使い切る前に終わってたわよね。」
「 はい。 三日坊主じゃあ、ないんだけど。 なんか、書くこと?ネタ、が なんだろう 曖昧になって? 途中でやめちゃうんだよね。」
「………あの頃はそうだったんでしょうね。それでも確かに、今は部屋に沢山メモの紙があるじゃない?最近はおっきな紙に書き始めたみたいだけど。………だから、「書くこと自体」が向いてるのよ。でも、何を書けばいいのか「これじゃない感」だった。」
「 うん」
「真面目に考え過ぎなところと、あれね、「意味のある日常」?「価値ある時間」?が、現代じゃなんなのかは判り辛いから。…だから、日記………そうね、日記ふむ。」
「私のふむ」が 移っている相槌が面白くて
深く頷きながらも クスクスと笑う。
そして
朝の目から見た「自分」が そんな風に見えていて
且つ
「やっぱり あの時の私は「これじゃない私」だったんだ」という深い楔が
バチバチと嵌って。
なるほど
やはり 「すべては 繋がっている」
それを目の当たりにした 眼は
チカチカと「一致の光」が点滅し始めたのを視て
その美しい光景に 見惚れていたので あった。
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