透明の「扉」を開けて

美黎

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22の扉 生成の場

すべてであるけれども なにものでもないもの

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  ホールの 大きな窓から空を見ていたら 
 徐ろに
 「大きな空間と鮮やかな色で のんびりしたくなって」。

 惹かれるままに 緑の森へ抜けてきた足は 
  迷いなく進み
 そのままリズム感よく、森の奥へと 「なにか」を目指して
  歩き続けている。


   
   "「特異点」が来るまでのんびりしている 


  "自分自身が 「特異点」である

   "「今いるところ」が 「特異点」である事実"



「   うん。 そう、ね。  そう、なんだけ ど 。」

 そうして歩き続けて いると。

 順調に「次のヒント」が
回収されようと私の周りをチラチラと周り
明晰君達が それを「どうぞ」と差し出しているのが わかる。


 だけど それを
  チラリと眼の端に 映しながら。

「一旦 あたまスペースをクリアにした方がいい」、
 そう言っている「こえ」の導きに従い
一度 大きく息を吐いて。

  立ち止まり
  目一杯伸びをして
  大口を開け息を吸ってから
 ぱっちりと眼を開け「ポン」と一度、跳ねて。

「 よし」

 そう「口に出して形にして」切り替えてから、再びテクテクと 歩き続ける。


 上を 見上げると
   「木の葉のカーテン越しに観える空」
 前を向くと
   「連なる木々の間で遊ぶ 木洩れ日」
 下を 観れば
   「やあ」と元気に咲いている「名も知らぬ小さな 花」。
 
こうしてきちんと観る森の景色は どこもかしこも祝福に溢れて いて
 肌に直接 感じられる風と
 「生命の匂い」が 感じられる空気を 吸っていると。

 ありと あらゆるものが「光り合い 相互補助しているこの環境」が
 「確かに光の充満」で

 「みんながお互いの矢印で支え合っていることがから」
 「」が 観える。


「   ふむ 」

そして
 その「チカラ」を 空っぽのまま感じていると。

 やはり「場を変えることの有用性」と
    「それを」、
 「そこ」が、自分の強みなのだと。

今、また
 せかいが再押印しているのが わかるんだ。


そう、世界を観ていると よくあるけれど。

 "自分の内面裏側をよく見る"とは
「ぶっちゃけ何だかよくわからない見えない場所」だから
 ともすれば「それに飽きる」とか
      「迷子になる」とか
 「より強く現実表側に惹かれる」等の事があって
 やはりのだ。

「  確かに。」
  
だけど私は
 「何か起こるのを待つ」のじゃなくて
 「自分で「自分のなかみ」を観て 気付き 
  動いて見付けることができる」から
せかいは「そもそもそれが 強みである」と言っているし
 「だから「この大きな理解」も飽かずに超えろ」と言っている。


「   ふむ  成る程?」

 そう思って観ると

確かに「そこかしこにある鮮やかな色」は
「多角的な視点」を表していて
 今、「様々な特異点を視ようとしている」が
  「その 「同じ状況」を体験しながら
   感得しようとしている様子景色」が わかる視える


 だから「ふと 眼に付いた小さな花」、その前に蹲み込んで。

「だよね?」と 話しかけながら
 廻るスペースをくるくると眺めて いたんだ。






    でも まあ  これって。


     ややこしい けど
     そういうこと だよね 。



 "「特異点」が来るまでのんびりしている 
 "自分自身が 「特異点」である
 "「今いるところ」が 「特異点」である事実"。

 この「三つの特異点」は。

「ことば」は同じだけれど
勿論「違う点」を表していて
 だけども「どれも私の大事な点」であり
 「次の大きな理解を齎す為の楔」なのも わかる。


       ふむ。


   なるほど  

    だから。


 「位置」と「タイミング」と「状態」、
  所謂「天 地 人」みたいな こと

  その「空間と次元をまたがる感覚で」 ?


  うん?  「なにを」?

    捉える んだっけ か 。



「  えっ、ちょっと待って?  ポイントを先ず 絞ろう。」

 なんとなく「言いたいこと」は わかるのだけど。

やはり「頭」を使うとこんがらがるからして
 再び一旦 「ポイ」と投げて。

蹲み込んだ先にある、「小花」をじっと映しながら
 「その詳細を読み解いてゆく」。



   うむ、「この 艶々した茎」
    「咲いたばかりの瑞々しい花びら」

  こっちは 蕾

   これは 葉っぱだけだね
    うーん 
   小さ過ぎて葉脈は見えない  ふむ

  「育ってる」ねぇ~

   
 なるほど 
  しかし

  「花」は 「始めから花」ではなくて
  「種から時間をかけて成長し 花を咲かせる」

  「私」も 「始めから完成形」ではなくて
  「時間をかけて「そうなる」し」
  「それはこの世界の全てに通ずる道理でもある」ね?



「   なるほど? 」

 
  そう「成長のポイント」は
 「華々しいところだけ」にあるのでは なく
  「瞬間の過程」「なんでもないところ」にあるからして
   見過ごされがちで 
 「それポイント」はこれまでと違った視点で在らねば 視えない。


「     うん 」

  わかるよ 

   わかる

  うん、わかるんだけど ?

 

   えっ  わかんなく ない?


「  ふふ」

 その「自分問答」が 可笑しくなってきた ところで。

  "わかんないなら わかんなくていいじゃん"

  と いう「みんなからの声」が 聴こえてきたからして
 「成る程」と言いながらも「特異点」を引っ張り出して
  「デン」と置き
 「その自分のいろ」を 眺めて みる。


 そう、それは 紛れもなく「私のいろ」で。

 「それが なんなのか」はわかるのだけど
 今は
 「それが なんの前置きなのか」はまだわからない地点で あり
  だからこそ「自分のスパンが拡大している」のが わかる。

「  成る程?」

 これまでだったら「そろそろ視えるこたえ」が
 まだ「概要だけ」で「形に成らずに」。

 「更なる可能性を含んで」、「成長しているから」だ。


「   ふぅん。 なるほど そういうこと ね。まだ、待てと。 」

 だからその
 「すべてであるけれども まだなにでもないもの」を
  慈しみの眼で 眺めて。

 ホッと 息を吐くと

   大きく なれよ ? と思いながら
  「よいしょ」と 
    立ち上がったので ある。

 

   


  

  
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