透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
1,892 / 2,079
22の扉 生成の場

なんにも考えないで 遊ぶ

しおりを挟む

「  ちょちょちょ」
「お姉さん!」
「そっち行ったよ!」
「こっちこっち!」
「あー!!!」
「そうじゃなーい」
「こっちに寄越して~」

 その後 珍しくも私は「ボール遊びをしている子供達」に 混ざって。

クタクタになるまで 走り回ったし
「自分のボールの扱いの下手っぷり」に嘆きながらも可笑しくて笑いっぱなしだったし
「体力が鬼」の子供達についていけなくて 一休みしながら。

  「久しぶりに思いっきり動いた身体」

その気持ち良さを味わい、ベンチで寝転がりたいのを我慢しながら
 ゆっくりと 息を整えていた。


「  は ぁ 」

  キラキラと 降り注ぐ日差しの 中

  キャアキャアと 無限大に拡がり響く
   明るい 子供達の 声。


 時間は きっとまだ午前中で。

だけど突然帰る気にはなれなくて
 「みんながお昼に帰るまで」を区切りにしようと
そのまんまフレッシュな空気を味わい続ける。


   てか

   久しぶりに 公園、来たけど

 子供達、少し 増えてる?


   いや そこまで変わってないか 人数は

  でも
   年齢層 幅広くなった かも ?


 以前は少し大きくなった子達は家の手伝いをしている事が多く、もっと小さい子が多かったイメージだ。

だけど 今日の公園は5歳から10歳くらいの子達がバラバラだけど仲良く遊んでいて
 私も最初は眺めていたのだけど。

みんなが 自然と集まってボール遊びをし始めたから、ワクワクしていたら仲間に入れてくれたのだ。

「  フフ」

 きっと「やりたい目」をして 見ていたろう自分を思い出すと また可笑しくなってくるけれど
誘いに乗って思い切り体を動かした後ではそんな事もどうでもよくて
「ただ この時間を共有できたことの喜び」が勝り
「そろそろ解散の空気が流れ始めた公園」を 目一杯楽しむ。


「よーし!そろそろ、終わり!腹減った!」

 そうして、年長の子が大きな声でそう言った合図に 
  みんなが同意して。

「お腹空いた!」
「じゃあね。」
「うん、また後で。」
「またねー。」
「私こっち!」
「待って~。」
「じゃあねー 」

「 気を付けてね、ありがとう~ 」

 そうやってしっかりと解散まで味わった後、 
 気怠い身体を ぐっと伸ばし
青空からチャージして 「さて?」と再び行き先を決めずに歩き出す。


「   よし。」

 そうして道中、一旦出し切った「必要なエネルギー」を少しずつ 戻しながら。

その空気のまんま、白い塀を後にして みどりの方向へ 歩いて行った。










  心地よくかいた汗が 少しずつ乾き始める。

 大きく 広がる空が、こうも広く見えるのは
この「街と森の間」で味わえる格別であり
 だから私はこの「空間あいだ」が好きだ。


「   ふ ぅ」

 そうして
 ゆっくりと「いつもの自分のペース」に戻しながら
  道中も「存在」の有り難みをして。

緑の空気が濃くなってきた森の入り口に挨拶をして
 「水と生命いのち」の匂いが濃い、濃密な空間へと足を踏み入れてゆく。


    成る程

   「これ」も 「充満の違い」


  うん いや 「充満のの違い」だな

    そうね

   こっちのが わかりやすい

    「感じられる」から

   酸素が? 空気が?

     なんだろ


   まあ みどり  

    そうねぇ


   あ~  「みんな 生きてる」、もん なぁ


「森の 生命力」
「お互いを支え合うチカラ」

 その「相互関係のエネルギー」は
勿論「光の関係性」でもあるけれど「物質的現実の関係性」でもあって
 「生きるという意味の深さ」を押印してくれるものでも ある。


「   うん 」


  成る程 こうして
  一旦 あたまスペースを空っぽにして

 身体を動かし
 汗をかいて
 いろんなものを出し発散して すっきりして みると。


今現在の私は
 「くるくる廻る 空っぽ充満のスペースに」
 「が何もなくて
           やや混乱しているが」
 「それがこれから普通の状態になる」
その過程であると言えて
 
  その 「スペースは空っぽ」と言えども。

そこには「充満」「満腹」「満足感」が漂い踊っているし
 だから「それでいい」のが わかる。


「   ふむ  、成る程?」

 そう、そこには「不足」「やる
  「ねばならない」が なんにもなくて

だからこそ慣れていないその状態が不思議に感じられているが
 本来「それ」は「本質の状態」だ。

だけど あまりにも私達は「追って」、生きてきたから。

それに慣れるのにはやはり経ること距離が必要であり
 光の心臓になってもに適用されるまではここまで時間が かかるのだ。


「 うん  そう、ね。」
 

 この「終わってるのか」「終わってないのか」
   「いつまで 終わらないのか」。


 「先の 見えない」
 「具体的な ゴールのない」、区間

その間を抜けることが一等難しくもあるし
その間に「きちんと自分を保つ」ことは 
 更に難しくも ある。


「 なるほど 」

 現状を正しく確認する眼を持ち
 光を灯し続け
 進み続けられること

 それは 「ただそれだけ」だけれど。

ここまで来た自分が世界を観ているだけでも
「それには相当な忍耐が必要」なのは わかる。


「   ふむ。 「それぞれの「その時」」。 」

だから
 その「現実」に再び納得した私は また更に視点を切り替えて上げ、
 大人しく 休息することにして。

 そのまんま 自分の「安心のいろ」へと進み

 「景色」と「狭間」をブレンドしながら
   テクテクと 「自分時間」を進めて いたんだ。 






しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪

山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。 「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」 そうですか…。 私は離婚届にサインをする。 私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。 使用人が出掛けるのを確認してから 「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」

笑う令嬢は毒の杯を傾ける

無色
恋愛
 その笑顔は、甘い毒の味がした。  父親に虐げられ、義妹によって婚約者を奪われた令嬢は復讐のために毒を喰む。

私に姉など居ませんが?

山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」 「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」 「ありがとう」 私は婚約者スティーブと結婚破棄した。 書類にサインをし、慰謝料も請求した。 「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」

側妃契約は満了しました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。  そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます

天宮有
恋愛
私アリザは平民から側妃となり、国王ルグドに利用されていた。 王妃のシェムを愛しているルグドは、私を酷使する。 影で城の人達から「愚かな側妃」と蔑まれていることを知り、全てがどうでもよくなっていた。 私は我慢することをやめてルグドを助けず、愚かな側妃として生きます。

初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―

望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」 【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。 そして、それに返したオリービアの一言は、 「あらあら、まぁ」 の六文字だった。  屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。 ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて…… ※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。

処理中です...