68 / 414
一章 純愛…ルート
盗み聞きするつもりは…
しおりを挟む
「サンチェスター様は婚約者おりませんでしたよね?」
「あぁ」
「僕はどうですか?」
移動教室の時に偶然聞こえた「サンチェスター様」に反応してしまった。
サンチェスター様ってライアン様だよね?
「あぁ」しか言ってないけど、ライアン様の声だったように聞こえて身を隠しながら、その場に立ち止まっていた。
盗み聞きは良くないって分かってるけど、この場から離れることが出来なかった。
「………。」
「サンチェスター様とペアの時も僕達、相性は良かったと思います。」
「………。」
「僕との婚約考えてみてください。」
…二人の会話は終わった。
はしたなくも最後まで盗み聞きしてしまった。
偶然から始まり、自分の意思で聞いた会話。
…婚約。
学園でペアになって恋人のようだと勘違いしても、僕達は婚約者じゃない。
ライアン様は…あの子と…僕じゃない誰かと婚約してしまうのかな?
静かに立ち去り教室に戻った。
次の授業が始まる前の教室は騒がしいのに、僕の周囲だけは静寂だった。
「えぇ、そうなの?僕がペアの時は相手一筋だよ、やっぱり変わらないんだね。」
この声、さっきの人の声だ。
振り返ると、ある集団と視線があった。
僕が振り返るとは思わなかった人達は一斉に視線を逸らすも、一人だけは僕を真っ直ぐ見続けていた。
チョコブラウンな髪色にグリーンがかった瞳、挑発するように僕に微笑んだ。
彼らは僕の事を話していたんだ…きっと悪い事を。
過去のシャルマンではなく、今の僕の話だ。
勝ち誇った彼の方が先に視線を逸らし、会話に戻っていた。
その後の授業も悲しい気持ちで受けた。
お昼は…少し時間をずらして食堂に向かい、賑わっている食堂に着いた時ライアン様の姿を確認する事は出来なかった。
午後も息を殺しながら授業を受けた。
今日は魔法の訓練が無い日。
ライアン様…部屋に来るかな?
大人しく部屋で一人の時間を過ごした。
魔法の本も小説も今は頭に入ってこない。
ソファに座り、落ち着くために入れた紅茶は既に温かさを失くしていた。
それでも僕は眺め続けていた。
ガチャ
部屋のロックの解除音が響いた。
僕の部屋を解除出来るのは一人だけ。
開いた扉の先を待った。
「…ん?なんだ?来ちゃ不味かったか?」
そんなこと無い、嬉…しい?
あっ僕、いつもと違う。
いつもならライアン様が来てくれただけで喜んで抱き付いていた…。
今日は…なんだか出来ない。
「うんん。」
「どうした?今日は訓練してないだろ?」
ライアン様は隣に座り、僕の顔を覗き込んだ。
「…えっぅん。」
ライアン様はきっと、僕が訓練で疲れて動けないと心配してくれていた。
「シャル」
ライアン様が近付いてくる。
「キスだ」と思っても何時ものように喜べない…。
それでもライアン様からのキスを受け入れていた。
僕はライアン様が好きだから。
何も知らなかった事にして流されちゃって良いのかな?
積極的でない僕の背に手を回し何時もの美味しいキスをしてくれる。
ライアン様の制服を脱がすわけでも拒絶するわけでもなく、僕はライアン様を掴んでいた。
「彼と婚約しないで」「捨てられたくない」「行かないで」という思いを込めて。
ライアン様に脱がされていくのを緊張しながら受け入れる。
「どうした?今日は大人しいな。」
「…ラァイアン…さま…。」
「ん?」
「………ス…キッ…。」
ジャケットを脱がされ前をはだけたシャツ姿でソファに押し倒される。
ライアン様からの返事はなく僕の身体にかぶり付く。
「…ぁっ…んっ…はぁっ…」
首や胸に痛みが走る。
痛みを生み出すライアン様の頭を抱きしめていた。
ズボンを脱がす事に協力し腰を上げ、シャツ以外の全てを剥ぎ取られ足を抱えられ間にライアン様が…。
臍の回りや太ももの付け根にも刺激が走る。
「んっぁっ」
ライアン様は僕じゃなくても、同じ事をするの?
彼ともこんな事したの?
「…っは…や…ぁ…」
「普通のエッチは物足りないか?」
「え?」
「目隠しの時はもっと喘いでたから。」
「そんなことっんっ…むっんんぁ…。」
強引なキス。
「何があった?」
「………。」
「身体大丈夫か?昼も食堂来なかったろ?」
「…ぁ…あっお昼はちょっと遅れていったの…授業の事で…。」
「そうか、なんかあったらすぐに言え。」
「…うん」
気にしてくれるライアン様が嬉しいのに、すごく不安。
婚約者について、ただのペアが口出すことじゃない…。
ライアン様の婚約者に僕はなれないの?
悲しいのに、ライアン様のエッチは気持ちいい…。
「ライアン様…そばにいて…。」
「……あぁ。」
「あぁ」
「僕はどうですか?」
移動教室の時に偶然聞こえた「サンチェスター様」に反応してしまった。
サンチェスター様ってライアン様だよね?
「あぁ」しか言ってないけど、ライアン様の声だったように聞こえて身を隠しながら、その場に立ち止まっていた。
盗み聞きは良くないって分かってるけど、この場から離れることが出来なかった。
「………。」
「サンチェスター様とペアの時も僕達、相性は良かったと思います。」
「………。」
「僕との婚約考えてみてください。」
…二人の会話は終わった。
はしたなくも最後まで盗み聞きしてしまった。
偶然から始まり、自分の意思で聞いた会話。
…婚約。
学園でペアになって恋人のようだと勘違いしても、僕達は婚約者じゃない。
ライアン様は…あの子と…僕じゃない誰かと婚約してしまうのかな?
静かに立ち去り教室に戻った。
次の授業が始まる前の教室は騒がしいのに、僕の周囲だけは静寂だった。
「えぇ、そうなの?僕がペアの時は相手一筋だよ、やっぱり変わらないんだね。」
この声、さっきの人の声だ。
振り返ると、ある集団と視線があった。
僕が振り返るとは思わなかった人達は一斉に視線を逸らすも、一人だけは僕を真っ直ぐ見続けていた。
チョコブラウンな髪色にグリーンがかった瞳、挑発するように僕に微笑んだ。
彼らは僕の事を話していたんだ…きっと悪い事を。
過去のシャルマンではなく、今の僕の話だ。
勝ち誇った彼の方が先に視線を逸らし、会話に戻っていた。
その後の授業も悲しい気持ちで受けた。
お昼は…少し時間をずらして食堂に向かい、賑わっている食堂に着いた時ライアン様の姿を確認する事は出来なかった。
午後も息を殺しながら授業を受けた。
今日は魔法の訓練が無い日。
ライアン様…部屋に来るかな?
大人しく部屋で一人の時間を過ごした。
魔法の本も小説も今は頭に入ってこない。
ソファに座り、落ち着くために入れた紅茶は既に温かさを失くしていた。
それでも僕は眺め続けていた。
ガチャ
部屋のロックの解除音が響いた。
僕の部屋を解除出来るのは一人だけ。
開いた扉の先を待った。
「…ん?なんだ?来ちゃ不味かったか?」
そんなこと無い、嬉…しい?
あっ僕、いつもと違う。
いつもならライアン様が来てくれただけで喜んで抱き付いていた…。
今日は…なんだか出来ない。
「うんん。」
「どうした?今日は訓練してないだろ?」
ライアン様は隣に座り、僕の顔を覗き込んだ。
「…えっぅん。」
ライアン様はきっと、僕が訓練で疲れて動けないと心配してくれていた。
「シャル」
ライアン様が近付いてくる。
「キスだ」と思っても何時ものように喜べない…。
それでもライアン様からのキスを受け入れていた。
僕はライアン様が好きだから。
何も知らなかった事にして流されちゃって良いのかな?
積極的でない僕の背に手を回し何時もの美味しいキスをしてくれる。
ライアン様の制服を脱がすわけでも拒絶するわけでもなく、僕はライアン様を掴んでいた。
「彼と婚約しないで」「捨てられたくない」「行かないで」という思いを込めて。
ライアン様に脱がされていくのを緊張しながら受け入れる。
「どうした?今日は大人しいな。」
「…ラァイアン…さま…。」
「ん?」
「………ス…キッ…。」
ジャケットを脱がされ前をはだけたシャツ姿でソファに押し倒される。
ライアン様からの返事はなく僕の身体にかぶり付く。
「…ぁっ…んっ…はぁっ…」
首や胸に痛みが走る。
痛みを生み出すライアン様の頭を抱きしめていた。
ズボンを脱がす事に協力し腰を上げ、シャツ以外の全てを剥ぎ取られ足を抱えられ間にライアン様が…。
臍の回りや太ももの付け根にも刺激が走る。
「んっぁっ」
ライアン様は僕じゃなくても、同じ事をするの?
彼ともこんな事したの?
「…っは…や…ぁ…」
「普通のエッチは物足りないか?」
「え?」
「目隠しの時はもっと喘いでたから。」
「そんなことっんっ…むっんんぁ…。」
強引なキス。
「何があった?」
「………。」
「身体大丈夫か?昼も食堂来なかったろ?」
「…ぁ…あっお昼はちょっと遅れていったの…授業の事で…。」
「そうか、なんかあったらすぐに言え。」
「…うん」
気にしてくれるライアン様が嬉しいのに、すごく不安。
婚約者について、ただのペアが口出すことじゃない…。
ライアン様の婚約者に僕はなれないの?
悲しいのに、ライアン様のエッチは気持ちいい…。
「ライアン様…そばにいて…。」
「……あぁ。」
89
あなたにおすすめの小説
お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。
挿絵をchat gptに作成してもらいました(*'▽'*)
ドジで惨殺されそうな悪役の僕、平穏と領地を守ろうとしたら暴虐だったはずの領主様に迫られている気がする……僕がいらないなら詰め寄らないでくれ!
迷路を跳ぶ狐
BL
いつもドジで、今日もお仕えする領主様に怒鳴られていた僕。自分が、ゲームの世界に悪役として転生していることに気づいた。このままだと、この領地は惨事が起こる。けれど、選択肢を間違えば、領地は助かっても王国が潰れる。そんな未来が怖くて動き出した僕だけど、すでに領地も王城も策略だらけ。その上、冷酷だったはずの領主様は、やけに僕との距離が近くて……僕は平穏が欲しいだけなのに! 僕のこと、いらないんじゃなかったの!? 惨劇が怖いので先に城を守りましょう!
悪役令息に転生したらしいけど、何の悪役令息かわからないから好きにヤリチン生活ガンガンしよう!
ミクリ21 (新)
BL
ヤリチンの江住黒江は刺されて死んで、神を怒らせて悪役令息のクロエ・ユリアスに転生されてしまった………らしい。
らしいというのは、何の悪役令息かわからないからだ。
なので、クロエはヤリチン生活をガンガンいこうと決めたのだった。
「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜
鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。
そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。
あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。
そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。
「お前がずっと、好きだ」
甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。
※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています
姉が結婚式から逃げ出したので、身代わりにヤクザの嫁になりました
拓海のり
BL
芳原暖斗(はると)は学校の文化祭の都合で姉の結婚式に遅れた。会場に行ってみると姉も両親もいなくて相手の男が身代わりになれと言う。とても断れる雰囲気ではなくて結婚式を挙げた暖斗だったがそのまま男の家に引き摺られて──。
昔書いたお話です。殆んど直していません。やくざ、カップル続々がダメな方はブラウザバックお願いします。やおいファンタジーなので細かい事はお許しください。よろしくお願いします。
タイトルを変えてみました。
寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる