155 / 414
二章 ハーレムルート
扉の開く音
しおりを挟む
ガチャ
微睡みの中、僅かに聞こえた扉の開く音。
アレックスもう帰ってきたの?
人影が沢山だった。
「んにゃぁ?」
「シャル?」
「まだ寝てんのか?」
「寝かせてあげよう。」
皆の声が聞こえた。
「んふふ」
嬉しくって笑っちゃった。
「………」
「夢見てるな。」
「起こすのはなんだかね…。」
「やぁん」
確かに寝惚けているのかもしれないが、両手を伸ばした。
抱き締められると僕の大好きな人だと分かった。
「ラーアンさまぁだぁ、だぁぃすきっ。」
力強く抱き締められ、夢じゃないことを実感した。
瞬きを何度も繰り返し脳を覚醒させる。
「起きるぅ。」
ライアン様の耳元で囁くと抱き締められたまま起こされた。
ライアン様の肩に顎を乗せながら再び瞼が…。
「んっんあむっんんっんんっん」
いつの間にか誰かとキスしていた。
ちょっと強引なキスはエドバルト様だとわかる。
「んっん~ぁむっんぁっ…もっと…」
「俺は良いぜ、もっとするか?」
「んっん~」
「シャルっ」
「ぁっ…」
身体を離しライアン様と向き合うと、とてもお怒りの様子だった。
「ラ…ライアン様?」
「俺よりもエドバルトの方が良いか?」
「そんなこと無いよっ…ただ…皆…キス…上手いから…つい…。」
「「ほほぉ」」
ライアン様とエドバルト様の声は重なるも感情は全く違っていた。
「フィンコック、俺とまたキスするか?」
「すっぁっ…」
誘惑に負けそうになり「する」と答えそうになったが、ライアン様の鋭い目付きに言葉を飲み込み力一杯ライアン様に抱きついた。
「シャル」
名前を呼ばれ距離を取り顔を見つめると唇が重なった。
ライアン様とのキス。
誰に見られてても止めたくない。
唇が離れると僕から追い掛け「もっと」と強請った。
「悪かったよ。」
誰かの言葉でライアン様の唇が離れてしまった。
「ん~んっ」
まだ止めちゃだめと抗議のようにライアン様に訴えた。
「シャルなんでここに居るんだ?」
「ん?あっ」
そうだ、ここは僕の部屋じゃなかった。
「「「………」」」
三人が僕の返事を待っていた。
「あ…えっと……ぇへへ。」
「笑って誤魔化すなっ。」
「……はぃ…ぇっと…部屋に一人ていると…寂しくなって…。」
「…それで部屋を出てきたのか?」
「…はぃ」
「危険なのは分かってますよね?」
今まで黙っていたフレデリック様にも詰め寄られてる。
「…はぃ」
「誰かに見られたりは?」
「…してないと…」
「わかんねぇだろ?」
エドバルド様の質問で僕が自在に猫化出来るようになったことを伝えらる。
「…猫の姿で来たから…。」
「…あっ、教室で授業中猫が迷い込んでたって言ってた奴居たな…。」
あっバレちゃってた…。
「…それ…僕です…三人の教室を覗くのに夢中で…見つかっちゃって…アレックスの所に逃げ込んだの。」
「「「………」」」
皆が黙り混んでしまった。
僕の想像よりも危険なことだったみたい。
皆を心配させてしまったことを反省する。
「シャル…いつから、ギノフォード先生をアレックスなんて呼ぶようになったんだ?」
「へっ?」
アレックス?はアレックスで…アレッサンドロって長いから…え?…だめぇだった?
「いつ?えっと…昨日?」
「俺の事は?」
「ライアン様」
「俺は?」
「エドバルト様」
順番に呼ばせられた。
「僕は…」
「フレデリック様?」
どうして呼ばれたがるんだろう?
「「「先生は?」」」
三人揃った。
「アレックス?」
「なんで先生だけ?」
ライアン様は無表情でエドバルト様には尋ねられ、フレデリック様はちょっぴり切な気だった。
「アレッサンドロって長かったから…アレックスのが言いやすいし…だめなの?」
やっぱり婚約者でも先生を愛称で呼ぶのはいけなかったのかな?
「…いや…俺の事も様はいらない。」
「ライアン?」
ライアン様をライアンて呼ぶの恥ずかしい。
ライアン様って呼び方に慣れてしまったから…。
んふて…でもちょっと嬉しかったりもする。
この世界に来て一番最初に名前を覚えて、沢山言ったから口がライアン様に慣れてしまっていたりもする。
「あぁ、ライでも良い。」
「ライ?ライ…ライ…ふふっラァイッ。」
ライは言いやすい…それに…好きな人を特別な名前で呼べるのって嬉しい。
「あぁ」
「俺はエドで良いぜ、呼びやすいだろ?」
「エド?ぅん、呼びやすい。エェドッ」
呼べるだけでも嬉しいのに、僕が呼んだら満面の笑みで喜んでくれた。
「僕は…フレデリック…」
「フレデリック…デリック…リック?」
あっ、フレデリック様はフレデリックって呼ばれたかったかな?
なのに勝手に愛称を…。
「はい、リックで。」
良かった、許してくれた。
「となると今度は俺達がどう呼ぶかだよな?ライアンは既にシャルって呼んでるし…先生からなんて呼ばれてんだ?」
「ルゥ…ふふっルゥって呼んでくれる。」
僕は浮かれて話してしまったが、三人は少し不機嫌になっていたみたい。
「ここでシャルマンって呼んでもつまんねえよなぁ…。」
「僕はシャルマンど呼べるだけで良いけど…良いかい?」
「はいっ」
フレデ…リックからはシャルマンて呼ばれることになった。
「なっ…ルマン?とかか?」
僕を伺いながら聞いてくるエドを可愛いって思ってしまった。
「はい」
皆に特別に呼ばれるのが嬉しかった。
「もうすぐ授業だな、行かねぇと。」
「ぇっ…もぅ?」
「「………」」
「次の時間にまた来ますよ。」
リックは優しく次の約束をくれた…けど…。
「…猫…猫になったら…だめ?」
僕はライの服を掴んで尋ねた。
「……ぅっ…」
「ライアン…だめだ、ギノフォード先生の許可出てないだろ?万が一戻ってきてルマンか居なかったら心配すんだろうが。」
意外にもエドに止められてしまった。
だが正論なのでこれ以上のワガママは押さえた。
「…ぅん…分かった…ごめんなさぃ。」
「シャル…」
優しく頭を撫でてくれた。
「ぅん…ねぇリック?」
「はい」
「リックはキスしてくれないの?」
「…そうだね。」
「ぅん」
頬に僕の大好きな手が触れ唇も重なる。
リックの制服を掴みながら舌を絡ませた。
離れるのかと思うとまた舌が入ってきて続いた。
「おいっそろそろっ」
エドの言葉で舌が寂しくなった。
背筋を伸ばし触れるだけのキスを最後に僕からすれば、リックが驚いたが優しく微笑んでくれた。
三人を見送るために扉まで近付くと二人の背を見送ったライが振り返り食む様なキスをした。
まるで二人に知られないように、僕たちだけの秘密が嬉しくてニヤついてしまった。
振り返る二人には疑いの目を向けられたかけど、頑張って知らんぷりをした。
「おいっ…」
「………」
エドもリックもなんだが目を見開いていた。
「にゃぁ?」
どうしたんだろう?
「シャルっ」
「ん?にゃぁに?」
慌てたようにライに呼ばれた。
皆どうしたの?
「「………」」
「耳」
「みぃみ?……にゃ゛っ」
ライに耳と言われ触ると毛むくじゃらだった。
もしやと思い身体をくねらせると、黒いのが腰の辺りから生えていた、
「ちっぽぉ」
「「「………」」」
皆の時間が止まってしまった。
「耳と尻尾だ」
「そんな姿も出来るんですね。」
エドとリックは僕が中途半端に獣人化してしまったのに驚いているみたい。
もしかしてこの姿見せたこと無かったっけ?
「ゅ…油断しちゃうと…出ちゃうの…。」
「仕舞うことは出来るか?」
「んっ」
集中して獣の本能を箱に閉じ込めた。
「ふぅ…出来た?」
「あぁ」
ライは何度もこの姿見たことあるのにビックリしたのかな?
「驚いたな、」
「…だけど不意に出てしまうのは危険なんじゃ…。」
リックの言葉に二人は考え込んでしまった。
三人は僕がまだ制御できてないと…確かに完全には出来てないけど、耳と尻尾が出ちゃうのは理由がありまして…。
「大丈夫なのっ…耳とちっぽは…気持ち良くなりしゅぎちゃうと…出ちゃうの…」
「気持ち良く?」
「ぅん…だからにぇ、学園ではそういう事しちゃだめですよってアレックスが…」
「ふぅん」
「気持ち良く…ですか。」
エドもリックもまた考え出しちゃった。
ライを見上げたらなんだか嬉しそうだった。
「って、今は急いで教室戻らねぇと。」
「あっあぁ」
エドの言葉にライも同意した。
「行ってくる。」
「ちゃんと大人しくしてろよ。」
「また来ますよ。」
「うん、行ってらっしゃい。」
手を振ったら扉を閉められた。
多分また、誰かが結界のような魔法を掛けたと思う。
今度は大人しくソファで皆を待ち続けた。
キスだけで耳とちっぽ出ちゃうと学園では出来ないってことだよね?
あぁ、もっとしたいのになぁ。
微睡みの中、僅かに聞こえた扉の開く音。
アレックスもう帰ってきたの?
人影が沢山だった。
「んにゃぁ?」
「シャル?」
「まだ寝てんのか?」
「寝かせてあげよう。」
皆の声が聞こえた。
「んふふ」
嬉しくって笑っちゃった。
「………」
「夢見てるな。」
「起こすのはなんだかね…。」
「やぁん」
確かに寝惚けているのかもしれないが、両手を伸ばした。
抱き締められると僕の大好きな人だと分かった。
「ラーアンさまぁだぁ、だぁぃすきっ。」
力強く抱き締められ、夢じゃないことを実感した。
瞬きを何度も繰り返し脳を覚醒させる。
「起きるぅ。」
ライアン様の耳元で囁くと抱き締められたまま起こされた。
ライアン様の肩に顎を乗せながら再び瞼が…。
「んっんあむっんんっんんっん」
いつの間にか誰かとキスしていた。
ちょっと強引なキスはエドバルト様だとわかる。
「んっん~ぁむっんぁっ…もっと…」
「俺は良いぜ、もっとするか?」
「んっん~」
「シャルっ」
「ぁっ…」
身体を離しライアン様と向き合うと、とてもお怒りの様子だった。
「ラ…ライアン様?」
「俺よりもエドバルトの方が良いか?」
「そんなこと無いよっ…ただ…皆…キス…上手いから…つい…。」
「「ほほぉ」」
ライアン様とエドバルト様の声は重なるも感情は全く違っていた。
「フィンコック、俺とまたキスするか?」
「すっぁっ…」
誘惑に負けそうになり「する」と答えそうになったが、ライアン様の鋭い目付きに言葉を飲み込み力一杯ライアン様に抱きついた。
「シャル」
名前を呼ばれ距離を取り顔を見つめると唇が重なった。
ライアン様とのキス。
誰に見られてても止めたくない。
唇が離れると僕から追い掛け「もっと」と強請った。
「悪かったよ。」
誰かの言葉でライアン様の唇が離れてしまった。
「ん~んっ」
まだ止めちゃだめと抗議のようにライアン様に訴えた。
「シャルなんでここに居るんだ?」
「ん?あっ」
そうだ、ここは僕の部屋じゃなかった。
「「「………」」」
三人が僕の返事を待っていた。
「あ…えっと……ぇへへ。」
「笑って誤魔化すなっ。」
「……はぃ…ぇっと…部屋に一人ていると…寂しくなって…。」
「…それで部屋を出てきたのか?」
「…はぃ」
「危険なのは分かってますよね?」
今まで黙っていたフレデリック様にも詰め寄られてる。
「…はぃ」
「誰かに見られたりは?」
「…してないと…」
「わかんねぇだろ?」
エドバルド様の質問で僕が自在に猫化出来るようになったことを伝えらる。
「…猫の姿で来たから…。」
「…あっ、教室で授業中猫が迷い込んでたって言ってた奴居たな…。」
あっバレちゃってた…。
「…それ…僕です…三人の教室を覗くのに夢中で…見つかっちゃって…アレックスの所に逃げ込んだの。」
「「「………」」」
皆が黙り混んでしまった。
僕の想像よりも危険なことだったみたい。
皆を心配させてしまったことを反省する。
「シャル…いつから、ギノフォード先生をアレックスなんて呼ぶようになったんだ?」
「へっ?」
アレックス?はアレックスで…アレッサンドロって長いから…え?…だめぇだった?
「いつ?えっと…昨日?」
「俺の事は?」
「ライアン様」
「俺は?」
「エドバルト様」
順番に呼ばせられた。
「僕は…」
「フレデリック様?」
どうして呼ばれたがるんだろう?
「「「先生は?」」」
三人揃った。
「アレックス?」
「なんで先生だけ?」
ライアン様は無表情でエドバルト様には尋ねられ、フレデリック様はちょっぴり切な気だった。
「アレッサンドロって長かったから…アレックスのが言いやすいし…だめなの?」
やっぱり婚約者でも先生を愛称で呼ぶのはいけなかったのかな?
「…いや…俺の事も様はいらない。」
「ライアン?」
ライアン様をライアンて呼ぶの恥ずかしい。
ライアン様って呼び方に慣れてしまったから…。
んふて…でもちょっと嬉しかったりもする。
この世界に来て一番最初に名前を覚えて、沢山言ったから口がライアン様に慣れてしまっていたりもする。
「あぁ、ライでも良い。」
「ライ?ライ…ライ…ふふっラァイッ。」
ライは言いやすい…それに…好きな人を特別な名前で呼べるのって嬉しい。
「あぁ」
「俺はエドで良いぜ、呼びやすいだろ?」
「エド?ぅん、呼びやすい。エェドッ」
呼べるだけでも嬉しいのに、僕が呼んだら満面の笑みで喜んでくれた。
「僕は…フレデリック…」
「フレデリック…デリック…リック?」
あっ、フレデリック様はフレデリックって呼ばれたかったかな?
なのに勝手に愛称を…。
「はい、リックで。」
良かった、許してくれた。
「となると今度は俺達がどう呼ぶかだよな?ライアンは既にシャルって呼んでるし…先生からなんて呼ばれてんだ?」
「ルゥ…ふふっルゥって呼んでくれる。」
僕は浮かれて話してしまったが、三人は少し不機嫌になっていたみたい。
「ここでシャルマンって呼んでもつまんねえよなぁ…。」
「僕はシャルマンど呼べるだけで良いけど…良いかい?」
「はいっ」
フレデ…リックからはシャルマンて呼ばれることになった。
「なっ…ルマン?とかか?」
僕を伺いながら聞いてくるエドを可愛いって思ってしまった。
「はい」
皆に特別に呼ばれるのが嬉しかった。
「もうすぐ授業だな、行かねぇと。」
「ぇっ…もぅ?」
「「………」」
「次の時間にまた来ますよ。」
リックは優しく次の約束をくれた…けど…。
「…猫…猫になったら…だめ?」
僕はライの服を掴んで尋ねた。
「……ぅっ…」
「ライアン…だめだ、ギノフォード先生の許可出てないだろ?万が一戻ってきてルマンか居なかったら心配すんだろうが。」
意外にもエドに止められてしまった。
だが正論なのでこれ以上のワガママは押さえた。
「…ぅん…分かった…ごめんなさぃ。」
「シャル…」
優しく頭を撫でてくれた。
「ぅん…ねぇリック?」
「はい」
「リックはキスしてくれないの?」
「…そうだね。」
「ぅん」
頬に僕の大好きな手が触れ唇も重なる。
リックの制服を掴みながら舌を絡ませた。
離れるのかと思うとまた舌が入ってきて続いた。
「おいっそろそろっ」
エドの言葉で舌が寂しくなった。
背筋を伸ばし触れるだけのキスを最後に僕からすれば、リックが驚いたが優しく微笑んでくれた。
三人を見送るために扉まで近付くと二人の背を見送ったライが振り返り食む様なキスをした。
まるで二人に知られないように、僕たちだけの秘密が嬉しくてニヤついてしまった。
振り返る二人には疑いの目を向けられたかけど、頑張って知らんぷりをした。
「おいっ…」
「………」
エドもリックもなんだが目を見開いていた。
「にゃぁ?」
どうしたんだろう?
「シャルっ」
「ん?にゃぁに?」
慌てたようにライに呼ばれた。
皆どうしたの?
「「………」」
「耳」
「みぃみ?……にゃ゛っ」
ライに耳と言われ触ると毛むくじゃらだった。
もしやと思い身体をくねらせると、黒いのが腰の辺りから生えていた、
「ちっぽぉ」
「「「………」」」
皆の時間が止まってしまった。
「耳と尻尾だ」
「そんな姿も出来るんですね。」
エドとリックは僕が中途半端に獣人化してしまったのに驚いているみたい。
もしかしてこの姿見せたこと無かったっけ?
「ゅ…油断しちゃうと…出ちゃうの…。」
「仕舞うことは出来るか?」
「んっ」
集中して獣の本能を箱に閉じ込めた。
「ふぅ…出来た?」
「あぁ」
ライは何度もこの姿見たことあるのにビックリしたのかな?
「驚いたな、」
「…だけど不意に出てしまうのは危険なんじゃ…。」
リックの言葉に二人は考え込んでしまった。
三人は僕がまだ制御できてないと…確かに完全には出来てないけど、耳と尻尾が出ちゃうのは理由がありまして…。
「大丈夫なのっ…耳とちっぽは…気持ち良くなりしゅぎちゃうと…出ちゃうの…」
「気持ち良く?」
「ぅん…だからにぇ、学園ではそういう事しちゃだめですよってアレックスが…」
「ふぅん」
「気持ち良く…ですか。」
エドもリックもまた考え出しちゃった。
ライを見上げたらなんだか嬉しそうだった。
「って、今は急いで教室戻らねぇと。」
「あっあぁ」
エドの言葉にライも同意した。
「行ってくる。」
「ちゃんと大人しくしてろよ。」
「また来ますよ。」
「うん、行ってらっしゃい。」
手を振ったら扉を閉められた。
多分また、誰かが結界のような魔法を掛けたと思う。
今度は大人しくソファで皆を待ち続けた。
キスだけで耳とちっぽ出ちゃうと学園では出来ないってことだよね?
あぁ、もっとしたいのになぁ。
36
あなたにおすすめの小説
義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。
竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。
あれこれめんどくさいです。
学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。
冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。
主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。
全てを知って後悔するのは…。
☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです!
☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。
囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317
転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話
鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。
この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。
俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。
我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。
そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
政略結婚のはずが恋して拗れて離縁を申し出る話
藍
BL
聞いたことのない侯爵家から釣書が届いた。僕のことを求めてくれるなら政略結婚でもいいかな。そう考えた伯爵家四男のフィリベルトは『お受けします』と父へ答える。
ところがなかなか侯爵閣下とお会いすることができない。婚姻式の準備は着々と進み、数カ月後ようやく対面してみれば金髪碧眼の美丈夫。徐々に二人の距離は近づいて…いたはずなのに。『え、僕ってばやっぱり政略結婚の代用品!?』政略結婚でもいいと思っていたがいつの間にか恋してしまいやっぱり無理だから離縁しよ!とするフィリベルトの話。
悪役令嬢の兄、閨の講義をする。
猫宮乾
BL
ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
嫌われた暴虐な僕と喧嘩をしに来たはずの王子は、僕を甘くみているようだ。手を握って迫ってくるし、聞いてることもやってることもおかしいだろ!
迷路を跳ぶ狐
BL
悪逆の限りを尽くした公爵令息を断罪しろ! そんな貴族たちの声が高まった頃、僕の元に、冷酷と恐れられる王子がやって来た。
その男は、かつて貴族たちに疎まれ、王城から遠ざけられた王子だ。昔はよく城の雑用を言いつけられては、魔法使いの僕の元を度々訪れていた。
ひどく無愛想な王子で、僕が挨拶した時も最初は睨むだけだったのに、今は優しく微笑んで、まるで別人だ。
出会ったばかりの頃は、僕の従者まで怯えるような残酷ぶりで、鞭を振り回したこともあったじゃないか。それでも度々僕のところを訪れるたびに、少しずつ、打ち解けたような気がしていた。彼が民を思い、この国を守ろうとしていることは分かっていたし、応援したいと思ったこともある。
しかし、あいつはすでに王位を継がないことが決まっていて、次第に僕の元に来るのはあいつの従者になった。
あいつが僕のもとを訪れなくなってから、貴族たちの噂で聞いた。殿下は、王城で兄たちと協力し、立派に治世に携わっていると。
嬉しかったが、王都の貴族は僕を遠ざけたクズばかり。無事にやっているのかと、少し心配だった。
そんなある日、知らせが来た。僕の屋敷はすでに取り壊されることが決まっていて、僕がしていた結界の魔法の管理は、他の貴族が受け継ぐのだと。
は? 一方的にも程がある。
その直後、あの王子は僕の前に現れた。何と思えば、僕を王城に連れて行くと言う。王族の会議で決まったらしい。
舐めるな。そんな話、勝手に進めるな。
貴族たちの間では、みくびられたら終わりだ。
腕を組んでその男を睨みつける僕は、近づいてくる王子のことが憎らしい反面、見違えるほど楽しそうで、従者からも敬われていて、こんな時だと言うのに、嬉しかった。
だが、それとこれとは話が別だ! 僕を甘く見るなよ。僕にはこれから、やりたいことがたくさんある。
僕は、屋敷で働いてくれていたみんなを知り合いの魔法使いに預け、王族と、それに纏わり付いて甘い汁を吸う貴族たちと戦うことを決意した。
手始めに……
王族など、僕が追い返してやろう!
そう思って対峙したはずなのに、僕を連れ出した王子は、なんだか様子がおかしい。「この馬車は気に入ってもらえなかったか?」だの、「酒は何が好きだ?」だの……それは今、関係ないだろう……それに、少し距離が近すぎるぞ。そうか、喧嘩がしたいのか。おい、待て。なぜ手を握るんだ? あまり近づくな!! 僕は距離を詰められるのがどうしようもなく嫌いなんだぞ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる