211 / 414
二章 ハーレムルート
見送るまで
しおりを挟む
アレックスはこの後学園に戻るので、皆より先に屋敷を出る事を知った。
分かってる…分かってるけど離れるのは淋しくて、食事を終えて僕の部屋に引き込んだ。
扉が閉まるのと同時に背伸びをしてアレックスの首に腕を回して、扉を背にしてアレックスを誘惑した。
「ルゥもうそろそろ…」
「ん~…」
「どうしました?…ん?」
見つめたまま悩んでいた。
だって…まだ一緒にいたいから…。
「…学園でも僕の事思い出してくれる?」
「今後もっとエッチの時間が取れるように、色々処理しに学園に行ってきます。ふふっ私はもうルゥの事で遠慮したりしませんよ。」
「…ぅん、わかった。いってらっしゃい。」
そんな風に言われたら、このまま通せんぼは出来ないよ…。
いってらっしゃいして、見送るつもりだったのにアレックスの方から唇を重ねてきた。
このままフェロモンを出してしまいたくなる。
ボタンが外され、簡単に胸をさらけだす。
アドルフに母乳を与えるのに時間のかからない服ばかり選んで着ていたので、こういう時あっさりと脱がされた。
イヤじゃないけどね…。
アレックスの手が素肌に滑り込み引き寄せられ、胸を食べられる。
エッチな声はその先を期待しちゃってるからで、声を押し殺すことはなかった。
辞めて欲しくない思いからアレックスの頭を優しく包み込んで催促する。
普段は理性的なアレックスなのに、今はちょっと不安になる程母乳を飲んでいた。
どうしよう…このままじゃアドルフの分が…。
僕からエッチな事を求めながら母乳飲まないでっていうのは、なかなか言いにくい。
けど、このまま飲まれ続けたら本当にアドルフの分が…。
どうしよう…。
「んぁっ」
ちゅぱっ。
「これ以上はアドルフに怒られてしまいますね。」
「…ぅん」
よかった、アレックスはちゃんと冷静だったみたい。
「これで来週までルゥを思い出しながら乗り切りますよ。」
「ぅん…僕の事忘れないでねっ。」
「ルゥの味、忘れませんよ。」
…味って言われると恥ずかしい。
今まで僕の母乳を飲んでいたアレックスとキスをすると、間接的に僕の母乳を味わってしまった。
少し甘味があってさらっとしていた。
…冷静に自分の母乳の感想なんてなんか…ぅん…ちょっとね…。
アレックスの綺麗な手にボタンを留められていくのを眺めながら、アレックスとの赤ちゃんが出来たらこんな風に子供に服を着せてあげたりするのかなぁって考えてしまった。
身だしなみを整え終えると、優しく抱き締められた。
「ルゥが辺境に移り住んでも私は必ずルゥの元に帰ります。ルゥは安心して私に愛されてください。」
「…はぃ」
いろんな事から目を背け気付かない振りをしていたがそれらの問題も消え、アレックスと手を繋ぎながら馬車へと向かった。
ライ達もアレックスの見送りに来てくれ、馬車に乗り込むアレックスに手を振った。
その時ライが僕の肩を抱き、エドは僕の腰に腕を回していた。
後ろのリックはとても近い距離で、まさかそれらはアレックスに見せ付ける為にしていたことなんて僕だけが分かっていなかった。
馬車が見えなくなるまでアレックスを見送り、馬車の存在が消えると皆で屋敷の中に戻って行った…。
分かってる…分かってるけど離れるのは淋しくて、食事を終えて僕の部屋に引き込んだ。
扉が閉まるのと同時に背伸びをしてアレックスの首に腕を回して、扉を背にしてアレックスを誘惑した。
「ルゥもうそろそろ…」
「ん~…」
「どうしました?…ん?」
見つめたまま悩んでいた。
だって…まだ一緒にいたいから…。
「…学園でも僕の事思い出してくれる?」
「今後もっとエッチの時間が取れるように、色々処理しに学園に行ってきます。ふふっ私はもうルゥの事で遠慮したりしませんよ。」
「…ぅん、わかった。いってらっしゃい。」
そんな風に言われたら、このまま通せんぼは出来ないよ…。
いってらっしゃいして、見送るつもりだったのにアレックスの方から唇を重ねてきた。
このままフェロモンを出してしまいたくなる。
ボタンが外され、簡単に胸をさらけだす。
アドルフに母乳を与えるのに時間のかからない服ばかり選んで着ていたので、こういう時あっさりと脱がされた。
イヤじゃないけどね…。
アレックスの手が素肌に滑り込み引き寄せられ、胸を食べられる。
エッチな声はその先を期待しちゃってるからで、声を押し殺すことはなかった。
辞めて欲しくない思いからアレックスの頭を優しく包み込んで催促する。
普段は理性的なアレックスなのに、今はちょっと不安になる程母乳を飲んでいた。
どうしよう…このままじゃアドルフの分が…。
僕からエッチな事を求めながら母乳飲まないでっていうのは、なかなか言いにくい。
けど、このまま飲まれ続けたら本当にアドルフの分が…。
どうしよう…。
「んぁっ」
ちゅぱっ。
「これ以上はアドルフに怒られてしまいますね。」
「…ぅん」
よかった、アレックスはちゃんと冷静だったみたい。
「これで来週までルゥを思い出しながら乗り切りますよ。」
「ぅん…僕の事忘れないでねっ。」
「ルゥの味、忘れませんよ。」
…味って言われると恥ずかしい。
今まで僕の母乳を飲んでいたアレックスとキスをすると、間接的に僕の母乳を味わってしまった。
少し甘味があってさらっとしていた。
…冷静に自分の母乳の感想なんてなんか…ぅん…ちょっとね…。
アレックスの綺麗な手にボタンを留められていくのを眺めながら、アレックスとの赤ちゃんが出来たらこんな風に子供に服を着せてあげたりするのかなぁって考えてしまった。
身だしなみを整え終えると、優しく抱き締められた。
「ルゥが辺境に移り住んでも私は必ずルゥの元に帰ります。ルゥは安心して私に愛されてください。」
「…はぃ」
いろんな事から目を背け気付かない振りをしていたがそれらの問題も消え、アレックスと手を繋ぎながら馬車へと向かった。
ライ達もアレックスの見送りに来てくれ、馬車に乗り込むアレックスに手を振った。
その時ライが僕の肩を抱き、エドは僕の腰に腕を回していた。
後ろのリックはとても近い距離で、まさかそれらはアレックスに見せ付ける為にしていたことなんて僕だけが分かっていなかった。
馬車が見えなくなるまでアレックスを見送り、馬車の存在が消えると皆で屋敷の中に戻って行った…。
26
あなたにおすすめの小説
義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。
竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。
あれこれめんどくさいです。
学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。
冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。
主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。
全てを知って後悔するのは…。
☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです!
☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。
囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317
転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話
鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。
この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。
俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。
我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。
そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
政略結婚のはずが恋して拗れて離縁を申し出る話
藍
BL
聞いたことのない侯爵家から釣書が届いた。僕のことを求めてくれるなら政略結婚でもいいかな。そう考えた伯爵家四男のフィリベルトは『お受けします』と父へ答える。
ところがなかなか侯爵閣下とお会いすることができない。婚姻式の準備は着々と進み、数カ月後ようやく対面してみれば金髪碧眼の美丈夫。徐々に二人の距離は近づいて…いたはずなのに。『え、僕ってばやっぱり政略結婚の代用品!?』政略結婚でもいいと思っていたがいつの間にか恋してしまいやっぱり無理だから離縁しよ!とするフィリベルトの話。
悪役令嬢の兄、閨の講義をする。
猫宮乾
BL
ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
嫌われた暴虐な僕と喧嘩をしに来たはずの王子は、僕を甘くみているようだ。手を握って迫ってくるし、聞いてることもやってることもおかしいだろ!
迷路を跳ぶ狐
BL
悪逆の限りを尽くした公爵令息を断罪しろ! そんな貴族たちの声が高まった頃、僕の元に、冷酷と恐れられる王子がやって来た。
その男は、かつて貴族たちに疎まれ、王城から遠ざけられた王子だ。昔はよく城の雑用を言いつけられては、魔法使いの僕の元を度々訪れていた。
ひどく無愛想な王子で、僕が挨拶した時も最初は睨むだけだったのに、今は優しく微笑んで、まるで別人だ。
出会ったばかりの頃は、僕の従者まで怯えるような残酷ぶりで、鞭を振り回したこともあったじゃないか。それでも度々僕のところを訪れるたびに、少しずつ、打ち解けたような気がしていた。彼が民を思い、この国を守ろうとしていることは分かっていたし、応援したいと思ったこともある。
しかし、あいつはすでに王位を継がないことが決まっていて、次第に僕の元に来るのはあいつの従者になった。
あいつが僕のもとを訪れなくなってから、貴族たちの噂で聞いた。殿下は、王城で兄たちと協力し、立派に治世に携わっていると。
嬉しかったが、王都の貴族は僕を遠ざけたクズばかり。無事にやっているのかと、少し心配だった。
そんなある日、知らせが来た。僕の屋敷はすでに取り壊されることが決まっていて、僕がしていた結界の魔法の管理は、他の貴族が受け継ぐのだと。
は? 一方的にも程がある。
その直後、あの王子は僕の前に現れた。何と思えば、僕を王城に連れて行くと言う。王族の会議で決まったらしい。
舐めるな。そんな話、勝手に進めるな。
貴族たちの間では、みくびられたら終わりだ。
腕を組んでその男を睨みつける僕は、近づいてくる王子のことが憎らしい反面、見違えるほど楽しそうで、従者からも敬われていて、こんな時だと言うのに、嬉しかった。
だが、それとこれとは話が別だ! 僕を甘く見るなよ。僕にはこれから、やりたいことがたくさんある。
僕は、屋敷で働いてくれていたみんなを知り合いの魔法使いに預け、王族と、それに纏わり付いて甘い汁を吸う貴族たちと戦うことを決意した。
手始めに……
王族など、僕が追い返してやろう!
そう思って対峙したはずなのに、僕を連れ出した王子は、なんだか様子がおかしい。「この馬車は気に入ってもらえなかったか?」だの、「酒は何が好きだ?」だの……それは今、関係ないだろう……それに、少し距離が近すぎるぞ。そうか、喧嘩がしたいのか。おい、待て。なぜ手を握るんだ? あまり近づくな!! 僕は距離を詰められるのがどうしようもなく嫌いなんだぞ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる