【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨 七緒

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二章 ハーレムルート

これはマッサージ

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目覚めるとライの腕の中で眠っていたことを知る。

ライの腕の中で幸せを感じながら少し身動ぐとお尻が痛かった。
ライの足の間に横抱きされながら、抱えるような体勢で眠っている事に、何故なのか記憶を探ると先程までのエドとリックの行為を思い出した。
二人はどこだ?と周囲を見渡すと見知らぬ部屋だった。

僕の部屋で大変な事をしていたのに、ここは何処だろう?
不安になりながらライを見つめた。

「ライ?」

「んっ、起きたのか?」

「ぅん…ここは?」

「俺の部屋。」

「……ライの?」

「そう」

「いつの間に?」

「シャルが寝ている間に連れてきた。」

「ん~」

腕をライの首に回してキスを強請ると唇が触れた。
優しいキス。
(ライの腕の中って安心するぅ。)

「そうか?」

「へっ?…もしかして声に出てた?」

「あぁ、俺の腕の中って安心する…って。」

「ぅん、安心してずっとこのままがいい。」

「そうしなっ」

「ぅん…んふふっ」

「…アドルフは隣の部屋にしたからすぐに様子見に行けるからな。」

「アドルフ…大丈夫?泣いてない?」

「シャルと同じで眠ってる。」

「そっか、んふふ。きっと本能でお父様の屋敷って感じ取って安心しているのかもね。見に行こうかな?」

「シャルはまだ休んでろ。」

「へっ?」

「身体、辛くないか?」

…思い出したら…痛いかも。

「…お尻…痛い。」

「だろうな。」

「…どうして二人を止めてくれなかったの?」

というより、どうしてライはしてくれなかったの?

「あの二人…特にフレデリックはこの後六日もシャルと会えないからな…。」

僕と会えなくなるリックの為に?

「……だから僕を譲ったの?」

「…あぁ」

「ライにも触れて欲しかった…。」

「あぁ、今日から俺がシャルを抱きまくる。」

「うんっん~」

流れでキスを強請れば、願いは叶えられた。
片手で僕を支えながら、空いている手がボタンを器用に外し胸だけを露にされる。
ライの大きな手に包まれ揉まれ摘ままれる。
何度も見られてるし触られるのも始めてじゃないけど、恥ずかしさには慣れなかった。
ライの胸に顔を押し付け自信の光景から目を背けた。

「シャル、いいか?」

「ん?ぅん」

何を尋ねられたのか分からないけど「うん」と返事をしてみた。
胸を晒しているが、気持ち隠すようにしていた腕を退かされ開放的にされてしまい僕の胸だけがライの瞳に映っている状態だった。 

あんまり見ないで欲しい…。

「ぁんっ」

赤ちゃん産んで膨らんだとはいえ、そんなに大きくない僕の胸は簡単にライの口の中に収まり舌で愛撫されながら吸われていく。
片方を吸うと、もう片方も吸われる。
ライに腕が邪魔にならないように逃げながらも、今の状況を望んでいる。

このままエッチしてもいいよと小さく願った。

「…ぁっ」

ライの口が離れると、名残惜しい声が漏れる。
胸から口が離れ唇に移り、エッチな音を立てながらキスが続く。

「やっぱり、出ねぇな。」

「ん?何が?」

出ない?なんの事言われたの?

「母乳」

「…ぁっ、エドが全部…」

あの時エドは両方を飲みきっていた。

「あぁ、全く出ねぇ。」

出ないのは困るよっ。

「ふぇん、アドルフに嫌われちゃうかな?」

「嫌われるまではいかないが、悲しくは思うだろうな。」

悲しませちゃうのも嫌だよ。

「そんなのやぁん…っんんっんぁん…」

「こうやってマッサージしたら、出るようになるかもな。」

ライに胸を揉ま…マッサージされ、気持ちいい声が漏れてしまう。
これはマッサージ…マッサージと思っていても、相手はライだし…胸…気持ちよくなっちゃって声が漏れちゃう。

「ぅん…ぁっんんふぅんっんんっ」

「アドルフの為にマッサージしてんのに気持ち良さそうな声だな。」

「んっぅん…だって…ぁんんっんきもちっぃぃょっん…あっ」

沢山揉まれ再びライの口に含まれ吸われた。
アドルフの為にマッサージしていたのに、ライに吸われてる…。
だめって抵抗したいのに、手はライの頭を抱えちゃって続きを求めてる。

「ん~やっぱ、まだ出ねぇな…」

確認行為でライは吸っていたのに、僕はエッチに受け取っちゃった…。
再びライは僕の胸をイヤらしく…刺激するようにマッサージし始めた。

アドルフの母乳の為でありエッチ目的じゃないのに…。

僕の頭の中はどうしてこうもエッチなんだろう。
ライはアドルフのお父さんで、アドルフの為にしてくれてるのに…。
エッチな僕の頭の中は、もっと触って欲しい、舐めて吸って痕を残して…それに、もっとライを感じたい。中に…僕の奥にライを頂戴。そんなことばかりで一杯だった。

こんこんこん

「…はい」

「ワイアット様がお着きになりました。」

「わかった。」

扉の向こうから声をかけられ「ワイアット様」という人が到着したことを教えてくれた。

「ワイアット様?」

「あぁ、シャルには伝えてなかったか。俺の弟だ。」

ライに弟がいるなんて初めて聞いた。

「弟?ライの?…見たいっ。」

「…エロい目すんなよ?」

「なっ、しないよっ…にゃんっ」

僕の胸をマッサージしていた指が、きゅっと先端を摘まみ身体が跳ねた。

「シャルは父さんにも色仕掛けしていたから信用できない。」

色仕掛け…そんなことしてないっ。

「してないよっ。」

「父さんの事見つめてただろ?」

「…それは…未来のライの姿だったから…つぃ…。」

だってライのお父様はライに似ているから…。

「父さんをそこまで似てるとは思わないが、それを言うならワイアットは俺の弟だからな…心配だ…。」

「だっ大丈夫だよっ…。」

「ふぅん?」

疑うような目で見つめられる。
会ってないから分からないけど…きっと…多分…平気…なような気がしなくもない…ぅん…大丈っぶ…だよね?
がんばれ僕、負けるにゃ自分、信じろ僕の理性…。
んふふライの弟みちゃいにやぁ。
お父様も寡黙でダンディーだった…。
妄想がとまんにゃい…むふふ…。

「あっ…」

ライの鋭い目と視線があってしまった…。

パン

自分の表情筋が緩みきっていたのを自覚し、急いで顔を両手で覆った為に音が響いた。

「俺の父さんと弟どっちで妄想した?」

「…どっち…?」

「両方か?」

「………」

「両方なんだな。」

「ごめんにゃしゃい…でっでもね、未来のライだったり僕の知らない子供の頃のライに会えるって妄想でエッチな事じゃ…。」

お前は何を言ったいるんだ?と言葉ではなく目が訴えていた。
僕も何を言っているのか慌て過ぎて、本当の事なのに言い訳っぼくなった。

「父さんと弟、二人きりになるなよ?」

「…は…はぃ」

ライの目が怖くて視線をあげられなかった。
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