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四章 物語は終盤へ
護る
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「私からも聞きたいことがあるんだが良いか?」
僕?
「はい、どうぞ。」
「光属性との相性はどうだった?」
「相性…ですか?一緒にいた時間があまりないので分かりませんが特に変わったことは…。」
「…そうなのか…。ここへ来る前に王家に残された禁書を発見したんだ。今までは魔法が掛かっていて読むことが出来なかったが、シャルマンが解除を発見した事で内容を知ることが出来た。そこには光属性と獣人の能力は打ち消し合うと記され二人を決して引き合わせてはならないとあった。もしかしたら私のように体調に変化があった可能性も考えたんだが…。」
「えっそうなんですか?…僕は何も変化はなかったかと…。」
「…そうか、無いなら良かった。」
「はい…」
ハーヴィル様と僕って相性が悪かったんだ…僕はハーヴィル様にとっても感謝してるんだけどそれさえ伝えられない…。
体質で仲良く出来ないなんて…。
「うわぁんうわぁん゛あ゛」
「あっベンジャミンどうしたの?」
難しい話ばかりしていた所為か眠っていたベンジャミン起きてしまい、急にグズリだした。
「よしよし」
立ち上がりあやすもなんだが今日は機嫌が良くない…。
どうしちゃったんだろう…。
「んーあっ、んーあっ」
手をバタつかせたと思ったら急にピタッと止まった。
王子に手を伸ばしているように見える。
「どうしたの?」
どうしちゃったんだろう…。
「…顔…見せたらどうだ?…父親の一人なんだ。」
ライがレイモンド王子を促した。
赤ちゃんもレイモンド王子に興味があるようだった。
「良いのか?」
「あぁ」
「…はい」
ライが頷いたので僕も頷いた。
レイモンド王子は立ち上がりベンジャミンに顔を見せると二人は見つめあっている…。
分かるのかな…パパの一人って事が…。
「抱っこしますか?」
「…良いのか?」
「はい…頭を支えるように…はい、そんな感じで…確りと抱きしめてあげて。」
「あっはい」
王子の初めての赤ちゃん抱っこに緊張しているのが僕にも伝わったので「確りと」を強調して言ってしまい、王子の返事もちょっと面白いと思ってしまった。
王子が次第に慣れていくとベンジャミンも変わりだした。
「きゃっきゃっ」
笑った。
「…っく…私の…子…ベンジャミン…最愛の…息子。」
そうだ、レイモンド王子は結婚したオルセー様とはまだ子供がいない…。
居ないために側室としてハーヴィル様が選ばれた。
二人はまだ子供を授かっていない…。
なので僕が生んだベンジャミンか王子の初めての子供となる。
感動して瞳が潤んでいるのを目撃すると僕もつられてしまう。
「髪は私を受け継いでくれたんだな。」
目覚めた赤ちゃんの瞳を見るとエドの色を受け継いだ事を知ったようだ。
「はい」
「…私もこの子を護ると約束する…」
「…はぃ、ありがとうございます。」
「この事が王妃に知られてしまえば、ベンジャミンは第一王子となり王宮預かりに…さらにシャルマンにも召集が掛かるかもしれない。そうなったら二人は王宮から出ることは出来ないだろう。そうならない為にも髪色は隠すべきだな。」
「…はい」
綺麗な金髪なのに隠さなければならないなんて…だけど、それがベンジャミンの安全のためなら僕は従う。
「不用意にこの子を抱いて歩き回るのも危険だ。多少不自由でも用心してほしい…王妃はまだシャルマンを諦めていないから…。」
王妃様はまだ僕を諦めていない…。
「あっ…はい、分かりました。」
僕?
「はい、どうぞ。」
「光属性との相性はどうだった?」
「相性…ですか?一緒にいた時間があまりないので分かりませんが特に変わったことは…。」
「…そうなのか…。ここへ来る前に王家に残された禁書を発見したんだ。今までは魔法が掛かっていて読むことが出来なかったが、シャルマンが解除を発見した事で内容を知ることが出来た。そこには光属性と獣人の能力は打ち消し合うと記され二人を決して引き合わせてはならないとあった。もしかしたら私のように体調に変化があった可能性も考えたんだが…。」
「えっそうなんですか?…僕は何も変化はなかったかと…。」
「…そうか、無いなら良かった。」
「はい…」
ハーヴィル様と僕って相性が悪かったんだ…僕はハーヴィル様にとっても感謝してるんだけどそれさえ伝えられない…。
体質で仲良く出来ないなんて…。
「うわぁんうわぁん゛あ゛」
「あっベンジャミンどうしたの?」
難しい話ばかりしていた所為か眠っていたベンジャミン起きてしまい、急にグズリだした。
「よしよし」
立ち上がりあやすもなんだが今日は機嫌が良くない…。
どうしちゃったんだろう…。
「んーあっ、んーあっ」
手をバタつかせたと思ったら急にピタッと止まった。
王子に手を伸ばしているように見える。
「どうしたの?」
どうしちゃったんだろう…。
「…顔…見せたらどうだ?…父親の一人なんだ。」
ライがレイモンド王子を促した。
赤ちゃんもレイモンド王子に興味があるようだった。
「良いのか?」
「あぁ」
「…はい」
ライが頷いたので僕も頷いた。
レイモンド王子は立ち上がりベンジャミンに顔を見せると二人は見つめあっている…。
分かるのかな…パパの一人って事が…。
「抱っこしますか?」
「…良いのか?」
「はい…頭を支えるように…はい、そんな感じで…確りと抱きしめてあげて。」
「あっはい」
王子の初めての赤ちゃん抱っこに緊張しているのが僕にも伝わったので「確りと」を強調して言ってしまい、王子の返事もちょっと面白いと思ってしまった。
王子が次第に慣れていくとベンジャミンも変わりだした。
「きゃっきゃっ」
笑った。
「…っく…私の…子…ベンジャミン…最愛の…息子。」
そうだ、レイモンド王子は結婚したオルセー様とはまだ子供がいない…。
居ないために側室としてハーヴィル様が選ばれた。
二人はまだ子供を授かっていない…。
なので僕が生んだベンジャミンか王子の初めての子供となる。
感動して瞳が潤んでいるのを目撃すると僕もつられてしまう。
「髪は私を受け継いでくれたんだな。」
目覚めた赤ちゃんの瞳を見るとエドの色を受け継いだ事を知ったようだ。
「はい」
「…私もこの子を護ると約束する…」
「…はぃ、ありがとうございます。」
「この事が王妃に知られてしまえば、ベンジャミンは第一王子となり王宮預かりに…さらにシャルマンにも召集が掛かるかもしれない。そうなったら二人は王宮から出ることは出来ないだろう。そうならない為にも髪色は隠すべきだな。」
「…はい」
綺麗な金髪なのに隠さなければならないなんて…だけど、それがベンジャミンの安全のためなら僕は従う。
「不用意にこの子を抱いて歩き回るのも危険だ。多少不自由でも用心してほしい…王妃はまだシャルマンを諦めていないから…。」
王妃様はまだ僕を諦めていない…。
「あっ…はい、分かりました。」
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