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聖女時代
国王への謁見まで秒読み
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「……フローレンス嬢、聞きたいことがある」
名を呼ばれ振り返る。
「はい……コルネリウス王子殿下? 今日は……?」
見習いの男性に声をかけられたのかと思ったが、そこにいたのはコルネリウスだった。
今日は、誰かとの対面日だっただろうか?
「教会は聖女候補を平等に扱っていないのか?」
「教会は常に平等です」
「それは、王族の私に嘘ではないと誓えるか?」
「はい」
以前までのコルネリウスは笑顔を絶やさない優しい人という印象だったが、今日は笑顔が一切ない。
なぜ、そんなことを聞くのか今の私には分からなかった。
「……そうか」
教会の公平性を確認し終えると、満足したのかコルネリウスは去って行く。
彼が現れたのは一般開放されている聖堂ではなく、司祭の部屋からだった。
「何かあったのかしら?」
教会の不正でも通報され、王族自ら調査に入ることはあると聞く。
疑いが掛ったのであれば調査したらいい。
教会に通う私からすると、今の司祭や教会関係者に不正をしている者がいるとは思えない。
「もしかして、国王陛下への謁見の日の打ち合わせかしら?」
ソミールの謁見が迫っているので、その話なのかもしれない。
司祭はソミールの謁見の日程を変更できないのか悩んでいた。
ソミールの講師の報告は、聞くまでもなく予想できる。
私たちがソミールを連れて行き、挨拶を交わす時の表情が物語っている。
「先生。今日も、よろしくお願いします。皆、私のことが好きで離してくれなくて。遅刻じゃないですよね?」
私たちはソミールが好きで一緒にいるわけではない。
ソミールに礼儀作法の授業を受けさせるため、彼女を一人にさせないようにしている。
できることなら、彼女と一緒にいたくない。
嬉しそうに自分は周囲に好かれていると告げるソミール。
表情も作れず彼女に視線を向けていると、先生と目が合ってしまった。
先生も、私たちがなぜソミールと行動を共にしているのか気づいている。
「はぁ……授業を始めます」
溜息をつく先生の姿を何度見た事か。
ソミールの邪魔にならないよう部屋を去るのだが、簡単に解放されない。
「レンス、行っちゃうの? 寂しいよ。レンスも一緒に授業受けない?」
「ソミール様。フローレンス様はすでに礼儀作法を習得しておりますので、私の授業は必要ありません」
「なら、復習になるんじゃない? 一緒に受けようよ」
「フローレンス様、授業の妨げになりますので退室を願います」
「はい」
ラヴィニアはソミールの『十分だけ』という言葉に騙され、コルネリウスとのお茶会がなくなってしまったと以前話していた。
その後コルネリウスが別日を提案しお茶会をするも、急遽だったため時間はわずかだったと嘆いていた。
なので、ソミールに「一緒に受けよう」と言われ身構えたが、先生が断ってくれたので私は素早く退出。
その時、ソミールに「レンス! 待って……」と呼び止められたが、立ち止まらなかった。
「ちょっと、先生酷いよ。レンスは私と一緒にいたいはずなのに」
良く分からない言葉が扉が閉まる直前に聞こえたような気がするが、錯覚だろう。
私は、ソミールと一緒にいたいと思ったことは、一度もない。
聖女候補同士の関係も知っている講師。
なので、はっきりと司祭に意見する。
「ソミール様は王族の前に出るには、まだ早いというのが私の見解です」
最近では、私たちの監視もあり授業に遅刻せず参加している。
だが、参加しているからと言って、身に付くものではない。
身のこなしや挨拶は、本人の努力で決まる。
「謁見をこちらの都合で延期は出来ません。王族には、ソミールさんが平民であるのを伝えてあります。礼儀についても、完璧である必要はないと手紙をいただいております」
講師に『平民聖女に完璧は求めていない』と王族から言葉をいただいていると話すが、司祭も頭を悩ませている。
「時間が許す限り教えますが、期待しない方がよろしいかと」
「……それで構いません。引き続きよろしくお願いいします」
「司祭も大変ですね」
「ご迷惑をおかけします」
「司祭様は……ソミール様が次世代の聖女様になる可能性がある、とお考えですか?」
「……彼女にも可能性はあると思っています」
「そうなったと際は、他の候補者を聖女にするべきだと私はお勧めしますよ」
「……私は神に仕える身。偽装は出来ません」
「他の聖女候補の方が、よっぽど聖女としての心構えがあります」
「……心構えと能力は違います。彼女の能力は歴代の聖女候補の中でも群を抜いています。彼女が不機嫌な日は祈りの時間は長く、機嫌がいい時はとても短い。もう、彼女が次世代の聖女だと覚悟するしかないですよ」
「だとしても、聖女に指名されるよう努力している候補者たちの気持ちを考えると、私は……神様もあんまりです」
「神が決めた聖女。本人の性格などは、関係ありません。生まれ持った才能。神の意思を否定してはいけない。きっと、今のこの国に必要なのは彼女のような聖女だと……我々は、神の決定を受けれいるしかありません」
「神は、私たちに試練を与えるのですね」
講師はソミールの存在は自分たちへの試練だと受け取り、王族への謁見の日までソミールの礼儀作法の講義は続く。
日が近付くにつれ講師の授業だけでは時間が足りないということで、私たちの授業時間も彼女の礼儀作法の時間に変更となった。
その際、司祭が先生となり私たちは彼女に手本を見せる。
だが、すんなり進むはずもなく……
「あれ? 司祭様、なんか違くありませんか?」
「もう、私が教えてあげるね」
「これじゃあ、誰が先生か分からないね」
些細なことで、授業が中断される。
ソミールには、基本のきしか教えていない。
なので、違いを見つけては指摘して教えたがる。
時間もなくまともに授業を受けないソミールに、完璧を求めるのは難しいと判断した講師が簡略したものを伝えていた。
王族との謁見なので、苦肉の策と言える。
それでも、見本と違うがらと言って間違いではないと伝えると
「私、あの先生に間違ったことを教えられました。あの先生は私に、王様の前で失敗して恥を欠かせようとしたのお。酷い。きっと私が平民だから、嫌がらせのような授業をするのお。絶対にそうに違いないわ。皆には優しいのに、私にだけいつも厳しいのよ。それに、皆が私との授業に同席したいって言っているのに、必ず部屋から追い出すの。嘘を教えている授業の様子を、皆に見せたくなかったからよ」
ソミールの言い分を聞いていると、気分が悪くなる。
自身の不勉強さを講師のせいだと司祭に訴えては、授業が止まる。
悪いのはすべて講師だと訴えるソミールを落ち着かせ、『間違いを教えられたわけではない』と説得する。
復習をして、新たなことを学ぶまで時間が掛かる。
聖女候補の授業の一環ということで、不満を覚えつつもラヴィニアとエリベルタの姿もある。
何もしないが、同席するだけで十分だろう。
苦痛としか言えない時間を過ごす。
そして、謁見当日。
「いいですか、余計なことは話さない。こちらから王族へ話しかけない。友人のように話さない」
王宮へ到着する馬車の中でも、司祭はソミールに注意事項を何度も繰り返す。
今いる聖女候補が謁見する際に、こんな話をしていた記憶はない。
「はぁい」
「返事は短く」
「大丈夫ですよ。私が平民であるのは知ってるので、些細なことは平気だってコルネリウスさんが……」
「王宮ではコルネリウス第一王子と呼ぶように」
「はぁい」
「……返事」
「……はい」
私とデルフィーナは、最年長ということでソミールと司祭が乗る馬車に同席している。
許されるなら、自身の馬車で『一人』王宮に向かいたかった。
デルフィーナから表情が抜け落ちているので、私と同じことを思っているのだろう。
そして今願っているのは、『早く王宮に到着しますように』だ。
名を呼ばれ振り返る。
「はい……コルネリウス王子殿下? 今日は……?」
見習いの男性に声をかけられたのかと思ったが、そこにいたのはコルネリウスだった。
今日は、誰かとの対面日だっただろうか?
「教会は聖女候補を平等に扱っていないのか?」
「教会は常に平等です」
「それは、王族の私に嘘ではないと誓えるか?」
「はい」
以前までのコルネリウスは笑顔を絶やさない優しい人という印象だったが、今日は笑顔が一切ない。
なぜ、そんなことを聞くのか今の私には分からなかった。
「……そうか」
教会の公平性を確認し終えると、満足したのかコルネリウスは去って行く。
彼が現れたのは一般開放されている聖堂ではなく、司祭の部屋からだった。
「何かあったのかしら?」
教会の不正でも通報され、王族自ら調査に入ることはあると聞く。
疑いが掛ったのであれば調査したらいい。
教会に通う私からすると、今の司祭や教会関係者に不正をしている者がいるとは思えない。
「もしかして、国王陛下への謁見の日の打ち合わせかしら?」
ソミールの謁見が迫っているので、その話なのかもしれない。
司祭はソミールの謁見の日程を変更できないのか悩んでいた。
ソミールの講師の報告は、聞くまでもなく予想できる。
私たちがソミールを連れて行き、挨拶を交わす時の表情が物語っている。
「先生。今日も、よろしくお願いします。皆、私のことが好きで離してくれなくて。遅刻じゃないですよね?」
私たちはソミールが好きで一緒にいるわけではない。
ソミールに礼儀作法の授業を受けさせるため、彼女を一人にさせないようにしている。
できることなら、彼女と一緒にいたくない。
嬉しそうに自分は周囲に好かれていると告げるソミール。
表情も作れず彼女に視線を向けていると、先生と目が合ってしまった。
先生も、私たちがなぜソミールと行動を共にしているのか気づいている。
「はぁ……授業を始めます」
溜息をつく先生の姿を何度見た事か。
ソミールの邪魔にならないよう部屋を去るのだが、簡単に解放されない。
「レンス、行っちゃうの? 寂しいよ。レンスも一緒に授業受けない?」
「ソミール様。フローレンス様はすでに礼儀作法を習得しておりますので、私の授業は必要ありません」
「なら、復習になるんじゃない? 一緒に受けようよ」
「フローレンス様、授業の妨げになりますので退室を願います」
「はい」
ラヴィニアはソミールの『十分だけ』という言葉に騙され、コルネリウスとのお茶会がなくなってしまったと以前話していた。
その後コルネリウスが別日を提案しお茶会をするも、急遽だったため時間はわずかだったと嘆いていた。
なので、ソミールに「一緒に受けよう」と言われ身構えたが、先生が断ってくれたので私は素早く退出。
その時、ソミールに「レンス! 待って……」と呼び止められたが、立ち止まらなかった。
「ちょっと、先生酷いよ。レンスは私と一緒にいたいはずなのに」
良く分からない言葉が扉が閉まる直前に聞こえたような気がするが、錯覚だろう。
私は、ソミールと一緒にいたいと思ったことは、一度もない。
聖女候補同士の関係も知っている講師。
なので、はっきりと司祭に意見する。
「ソミール様は王族の前に出るには、まだ早いというのが私の見解です」
最近では、私たちの監視もあり授業に遅刻せず参加している。
だが、参加しているからと言って、身に付くものではない。
身のこなしや挨拶は、本人の努力で決まる。
「謁見をこちらの都合で延期は出来ません。王族には、ソミールさんが平民であるのを伝えてあります。礼儀についても、完璧である必要はないと手紙をいただいております」
講師に『平民聖女に完璧は求めていない』と王族から言葉をいただいていると話すが、司祭も頭を悩ませている。
「時間が許す限り教えますが、期待しない方がよろしいかと」
「……それで構いません。引き続きよろしくお願いいします」
「司祭も大変ですね」
「ご迷惑をおかけします」
「司祭様は……ソミール様が次世代の聖女様になる可能性がある、とお考えですか?」
「……彼女にも可能性はあると思っています」
「そうなったと際は、他の候補者を聖女にするべきだと私はお勧めしますよ」
「……私は神に仕える身。偽装は出来ません」
「他の聖女候補の方が、よっぽど聖女としての心構えがあります」
「……心構えと能力は違います。彼女の能力は歴代の聖女候補の中でも群を抜いています。彼女が不機嫌な日は祈りの時間は長く、機嫌がいい時はとても短い。もう、彼女が次世代の聖女だと覚悟するしかないですよ」
「だとしても、聖女に指名されるよう努力している候補者たちの気持ちを考えると、私は……神様もあんまりです」
「神が決めた聖女。本人の性格などは、関係ありません。生まれ持った才能。神の意思を否定してはいけない。きっと、今のこの国に必要なのは彼女のような聖女だと……我々は、神の決定を受けれいるしかありません」
「神は、私たちに試練を与えるのですね」
講師はソミールの存在は自分たちへの試練だと受け取り、王族への謁見の日までソミールの礼儀作法の講義は続く。
日が近付くにつれ講師の授業だけでは時間が足りないということで、私たちの授業時間も彼女の礼儀作法の時間に変更となった。
その際、司祭が先生となり私たちは彼女に手本を見せる。
だが、すんなり進むはずもなく……
「あれ? 司祭様、なんか違くありませんか?」
「もう、私が教えてあげるね」
「これじゃあ、誰が先生か分からないね」
些細なことで、授業が中断される。
ソミールには、基本のきしか教えていない。
なので、違いを見つけては指摘して教えたがる。
時間もなくまともに授業を受けないソミールに、完璧を求めるのは難しいと判断した講師が簡略したものを伝えていた。
王族との謁見なので、苦肉の策と言える。
それでも、見本と違うがらと言って間違いではないと伝えると
「私、あの先生に間違ったことを教えられました。あの先生は私に、王様の前で失敗して恥を欠かせようとしたのお。酷い。きっと私が平民だから、嫌がらせのような授業をするのお。絶対にそうに違いないわ。皆には優しいのに、私にだけいつも厳しいのよ。それに、皆が私との授業に同席したいって言っているのに、必ず部屋から追い出すの。嘘を教えている授業の様子を、皆に見せたくなかったからよ」
ソミールの言い分を聞いていると、気分が悪くなる。
自身の不勉強さを講師のせいだと司祭に訴えては、授業が止まる。
悪いのはすべて講師だと訴えるソミールを落ち着かせ、『間違いを教えられたわけではない』と説得する。
復習をして、新たなことを学ぶまで時間が掛かる。
聖女候補の授業の一環ということで、不満を覚えつつもラヴィニアとエリベルタの姿もある。
何もしないが、同席するだけで十分だろう。
苦痛としか言えない時間を過ごす。
そして、謁見当日。
「いいですか、余計なことは話さない。こちらから王族へ話しかけない。友人のように話さない」
王宮へ到着する馬車の中でも、司祭はソミールに注意事項を何度も繰り返す。
今いる聖女候補が謁見する際に、こんな話をしていた記憶はない。
「はぁい」
「返事は短く」
「大丈夫ですよ。私が平民であるのは知ってるので、些細なことは平気だってコルネリウスさんが……」
「王宮ではコルネリウス第一王子と呼ぶように」
「はぁい」
「……返事」
「……はい」
私とデルフィーナは、最年長ということでソミールと司祭が乗る馬車に同席している。
許されるなら、自身の馬車で『一人』王宮に向かいたかった。
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