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第二章「魔石編」
第五十六話「偽りの勇者」
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「ラインハルト。三人と三体の魔物でパーティーが構成されているって言ってたけど、他の仲間の事も教えて貰っても良い?」
「勿論。パーティーはクリステル第一王女、それからアイゼンシュタイン王国、第三王女、フローラ・フォン・アイゼンシュタイン。魔物は幻獣のミノタウロス、ドラゴニュートロード。あとは幻魔獣のフェンリルかな」
「え……? ちょっと理解出来なかったんだけど。アイゼンシュタイン王国の王女様? それから、幻獣が二体に幻魔獣が一体? それは本当なの?」
「ああ。仲間を紹介するよ」
俺は召喚石を使用してヴォルフとタウロスを召喚した。目の前に巨体のフェンリルとミノタウロスが現れたからか、ベラは咄嗟に俺の背後に隠れた。タウロスはそんなベラに手を差し出すと、ベラは恐る恐るタウロスの手を握った。
「随分小さい仲間が出来たんだな! ラインハルト。それで、ここがレッドドラゴンの生息が確認されたダンジョンという訳か?」
「そうだよ。今はダンジョンの六階層。レッドドラゴンは二十階層に居るらしい」
「そうか。また出番が出来たら俺を召喚してくれ。俺は力を温存するために、暫く召喚石の中で待機しよう」
タウロスを紹介してから、彼を召喚石に戻した。それからヴォルフはベラの頬を巨大な舌で舐めると、ベラは笑みを浮かべてヴォルフに抱きついた。ヴォルフはすっかりベラの事を気に入ったのか、自分の背中に乗せて、上層を目指して走り出した。
俺はヴォルフを追いかけるために、久しぶりに全速力で森を駆けた。すぐに五階層に戻る階段に到着したので、階段の前でヴォルフを召喚石に戻した。
「まさか、幻魔獣の背中に乗れるなんて! ラインハルトは随分希少な魔物を手懐けているのね」
「以前森の中で出会ったんだよ。それから意気投合して仲間になって貰ったんだ」
「ミノタウロスにフェンリルか。道理でブラックウルフ程度の魔物ではラインハルトに近づく事も出来ない訳ね」
「ブラックウルフとは以前戦った事があるからね。敵の動きを知っていたから戦いやすかったよ」
「それで、ラインハルトは婚約者を待たせてクリステル王女を次期国王にするためにダンジョンに来たの?」
「そうだね。俺の婚約者はすぐ上の階で眠っているよ」
「え? という事はラインハルトは王女様と婚約をしているの?」
「そうだよ。フローラ第三王女が俺の婚約者なんだ。レッドドラゴンを倒し、レッドストーンを手に入れたら結婚する事になっているんだよ」
「それは素敵ね! 王族と婚約しているという事は、もしかしてラインハルトは貴族なの?」
「俺は騎士爵だから、正確には準貴族かな」
「騎士? アイゼンシュタインが騎士の称号を授ける程の人物なのね。幻魔獣や幻獣を従えて、救済の賢者の試練を乗り越えた冒険者か……」
ベラは微笑みながら俺を見上げると、俺はベラの小さな手を握り、五階層に続く階段を上がり始めた。久しぶりにケットシー族と出会えた事で、俺の気分はますます高揚している。それに、勇者が想像以上の小物だったので、どう考えても俺達が遅れを取る事はないと安心している。
勇者は自分のギルドに所属する駆け出しの冒険者を囮にし、下層を目指してダンジョンを進んでいるのだ。真っ向から魔物と戦う事すら出来ない卑怯者相手に俺が負ける筈がない。きっと勇者の称号を得るまでに多くの仲間を犠牲にしたのだろう。自分のギルドに所属する駆け出しの冒険者に魔物を狩らせて、手柄を横取りする。そんな事を繰り返して国を騙し、勇者の称号を得たのだろう。
「ベラは随分戦い慣れているみたいだけど、今のレベルを教えて貰ってもいいかい?」
「ええ。私はレベル35よ。ラインハルトは?」
「確認してみようか」
俺はイェーガーの指環でステータスを確認する事にした。ダンジョンに入ってから多くの魔物を狩ったので、ステータスが上昇している筈だ。
『LV.115 幻魔獣の契約者 ラインハルト・イェーガー』
力…1100 魔力…1150 敏捷…1000 耐久…1150
「レベル115? 嘘……信じられない! 勇者様のレベルが80なのに! 勇者様よりレベルが35も高いなんて」
「賢者の試練で大幅にレベルが上昇したんだよ」
「レベル115なんて聞いた事も無いわ。大陸で最高レベルなんじゃない?」
「もしかするとそうかもしれないね。だけど俺の先祖には更に高レベルの人物が居たから、俺はレベルが高い方じゃないんだよ」
「え? イェーガーというと……もしかして、魔王の家系……?」
「そうだよ。俺は魔王の家系に生まれ、魔王の加護を授かっているんだ」
「だけどラインハルトは私を助けてくれた。以前噂で聞いた事があるわ。魔王の家系に生まれた者がアイゼンシュタインで騎士の称号を得たと。金銭すら受け取らずに夜警を続け、暗殺者集団を追い詰めたと。それはラインハルトの事だったのね」
「ああ、そうだよ。だけど俺は魔王じゃない。アイゼンシュタインの騎士、冒険者なんだ。だからどうか俺の事を怖がらないでくれると助かるよ……」
「当たり前でしょう。私の命の恩人なのに! それに、ラインハルトが大陸を支配した訳じゃないのだから」
俺はベラの言葉を聞いて何だか嬉しくなった。魔王の息子として生まれたという事は、誰にも知られたくない事実だ。しかし、イェーガーの姓を名乗れば、誰もが俺の正体に気が付くだろう。アイゼンシュタインでは騎士として活動をしているから、俺を恐れる市民は居ないが、他国に行けば俺は魔王の息子でしかない。もしかすると俺が大陸を支配しようと目論んでいると考える者も居るだろう。
国王陛下が俺を大使に任命して下さったからには、ファルケンハインの市民を怯えさせてはならない。俺は冒険者でもあり、騎士でもあるのだ。民を守る冒険者としてファルケンハインを守らなければならない。
暫くベラと雑談をしながら五階層を進むと、俺達はついに四階層に辿り着いた。階段を上がるとジェラルドが槍で稽古をしていた。ジェラルドは俺の隣に立つベラを見つめると、柔和な笑みを浮かべてベラの頭を撫でた。
「もしかしてこのドラゴニュートロードって、四階層の階層主じゃない?」
「そうだよ。幸運にも四階層でドラゴニュートを束ねていたリーダーを仲間にする事が出来たんだ」
「幻獣のドラゴニュートロードか。ラインハルトなら絶対に聖剣を見つけられると思うわ。正直、私は勇者様の力を信じていなかった。ただ立派な称号を持つ、弱い者から搾取するだけの人間だという事が、今回のクエストでついに理解出来たの。ラインハルト、絶対に勇者様には負けないでね」
「当たり前じゃないか。俺は聖剣を手に入れてクリステルを国王にするために、レッドドラゴン倒すためにこのダンジョンに来ているんだ」
フローラとクリステルは俺達の声を聞いて目を覚ましたのか、眠たそうに起き上がると、俺は彼女達のために紅茶を淹れて、ベラの境遇についてゆっくりと説明をした。クリステルは自分の妹が雇った勇者の悪行を知るや否や、憤慨して紅茶を一気に飲み干した。俺はたまに強気になる彼女の性格が好きだ。弱い者を放っておく事は出来ず、どんな敵にも真っ向から挑む彼女の性格は、一緒に居るだけで気分が明るくなる。
フローラは小さなベラを抱きしめ、ベラの頭を何度も撫でた。フローラはすっかりベラの事を気に入ったのか、何度も『私が守ってあげる』と言うと、ベラは静かにすすり泣いた。いつ魔物に喰われて命を落とすかも分からない、希望すらない状態で生きていたのだ。やっと安心できる居場所を見つけたのだろう。
ベラの涙を見ると、俺の心に火が付いた。偽りの勇者の暴挙を許す訳にはいかない。俺達が圧倒的な速度でローゼマリー王女のパーティーを追い抜き、レッドドラゴンを討伐するのだ。そして、聖剣を手に入れてクリステルを次期国王にする。
静かに決意を固めると、俺達は早速ダンジョンの攻略を再開する事にした……。
「勿論。パーティーはクリステル第一王女、それからアイゼンシュタイン王国、第三王女、フローラ・フォン・アイゼンシュタイン。魔物は幻獣のミノタウロス、ドラゴニュートロード。あとは幻魔獣のフェンリルかな」
「え……? ちょっと理解出来なかったんだけど。アイゼンシュタイン王国の王女様? それから、幻獣が二体に幻魔獣が一体? それは本当なの?」
「ああ。仲間を紹介するよ」
俺は召喚石を使用してヴォルフとタウロスを召喚した。目の前に巨体のフェンリルとミノタウロスが現れたからか、ベラは咄嗟に俺の背後に隠れた。タウロスはそんなベラに手を差し出すと、ベラは恐る恐るタウロスの手を握った。
「随分小さい仲間が出来たんだな! ラインハルト。それで、ここがレッドドラゴンの生息が確認されたダンジョンという訳か?」
「そうだよ。今はダンジョンの六階層。レッドドラゴンは二十階層に居るらしい」
「そうか。また出番が出来たら俺を召喚してくれ。俺は力を温存するために、暫く召喚石の中で待機しよう」
タウロスを紹介してから、彼を召喚石に戻した。それからヴォルフはベラの頬を巨大な舌で舐めると、ベラは笑みを浮かべてヴォルフに抱きついた。ヴォルフはすっかりベラの事を気に入ったのか、自分の背中に乗せて、上層を目指して走り出した。
俺はヴォルフを追いかけるために、久しぶりに全速力で森を駆けた。すぐに五階層に戻る階段に到着したので、階段の前でヴォルフを召喚石に戻した。
「まさか、幻魔獣の背中に乗れるなんて! ラインハルトは随分希少な魔物を手懐けているのね」
「以前森の中で出会ったんだよ。それから意気投合して仲間になって貰ったんだ」
「ミノタウロスにフェンリルか。道理でブラックウルフ程度の魔物ではラインハルトに近づく事も出来ない訳ね」
「ブラックウルフとは以前戦った事があるからね。敵の動きを知っていたから戦いやすかったよ」
「それで、ラインハルトは婚約者を待たせてクリステル王女を次期国王にするためにダンジョンに来たの?」
「そうだね。俺の婚約者はすぐ上の階で眠っているよ」
「え? という事はラインハルトは王女様と婚約をしているの?」
「そうだよ。フローラ第三王女が俺の婚約者なんだ。レッドドラゴンを倒し、レッドストーンを手に入れたら結婚する事になっているんだよ」
「それは素敵ね! 王族と婚約しているという事は、もしかしてラインハルトは貴族なの?」
「俺は騎士爵だから、正確には準貴族かな」
「騎士? アイゼンシュタインが騎士の称号を授ける程の人物なのね。幻魔獣や幻獣を従えて、救済の賢者の試練を乗り越えた冒険者か……」
ベラは微笑みながら俺を見上げると、俺はベラの小さな手を握り、五階層に続く階段を上がり始めた。久しぶりにケットシー族と出会えた事で、俺の気分はますます高揚している。それに、勇者が想像以上の小物だったので、どう考えても俺達が遅れを取る事はないと安心している。
勇者は自分のギルドに所属する駆け出しの冒険者を囮にし、下層を目指してダンジョンを進んでいるのだ。真っ向から魔物と戦う事すら出来ない卑怯者相手に俺が負ける筈がない。きっと勇者の称号を得るまでに多くの仲間を犠牲にしたのだろう。自分のギルドに所属する駆け出しの冒険者に魔物を狩らせて、手柄を横取りする。そんな事を繰り返して国を騙し、勇者の称号を得たのだろう。
「ベラは随分戦い慣れているみたいだけど、今のレベルを教えて貰ってもいいかい?」
「ええ。私はレベル35よ。ラインハルトは?」
「確認してみようか」
俺はイェーガーの指環でステータスを確認する事にした。ダンジョンに入ってから多くの魔物を狩ったので、ステータスが上昇している筈だ。
『LV.115 幻魔獣の契約者 ラインハルト・イェーガー』
力…1100 魔力…1150 敏捷…1000 耐久…1150
「レベル115? 嘘……信じられない! 勇者様のレベルが80なのに! 勇者様よりレベルが35も高いなんて」
「賢者の試練で大幅にレベルが上昇したんだよ」
「レベル115なんて聞いた事も無いわ。大陸で最高レベルなんじゃない?」
「もしかするとそうかもしれないね。だけど俺の先祖には更に高レベルの人物が居たから、俺はレベルが高い方じゃないんだよ」
「え? イェーガーというと……もしかして、魔王の家系……?」
「そうだよ。俺は魔王の家系に生まれ、魔王の加護を授かっているんだ」
「だけどラインハルトは私を助けてくれた。以前噂で聞いた事があるわ。魔王の家系に生まれた者がアイゼンシュタインで騎士の称号を得たと。金銭すら受け取らずに夜警を続け、暗殺者集団を追い詰めたと。それはラインハルトの事だったのね」
「ああ、そうだよ。だけど俺は魔王じゃない。アイゼンシュタインの騎士、冒険者なんだ。だからどうか俺の事を怖がらないでくれると助かるよ……」
「当たり前でしょう。私の命の恩人なのに! それに、ラインハルトが大陸を支配した訳じゃないのだから」
俺はベラの言葉を聞いて何だか嬉しくなった。魔王の息子として生まれたという事は、誰にも知られたくない事実だ。しかし、イェーガーの姓を名乗れば、誰もが俺の正体に気が付くだろう。アイゼンシュタインでは騎士として活動をしているから、俺を恐れる市民は居ないが、他国に行けば俺は魔王の息子でしかない。もしかすると俺が大陸を支配しようと目論んでいると考える者も居るだろう。
国王陛下が俺を大使に任命して下さったからには、ファルケンハインの市民を怯えさせてはならない。俺は冒険者でもあり、騎士でもあるのだ。民を守る冒険者としてファルケンハインを守らなければならない。
暫くベラと雑談をしながら五階層を進むと、俺達はついに四階層に辿り着いた。階段を上がるとジェラルドが槍で稽古をしていた。ジェラルドは俺の隣に立つベラを見つめると、柔和な笑みを浮かべてベラの頭を撫でた。
「もしかしてこのドラゴニュートロードって、四階層の階層主じゃない?」
「そうだよ。幸運にも四階層でドラゴニュートを束ねていたリーダーを仲間にする事が出来たんだ」
「幻獣のドラゴニュートロードか。ラインハルトなら絶対に聖剣を見つけられると思うわ。正直、私は勇者様の力を信じていなかった。ただ立派な称号を持つ、弱い者から搾取するだけの人間だという事が、今回のクエストでついに理解出来たの。ラインハルト、絶対に勇者様には負けないでね」
「当たり前じゃないか。俺は聖剣を手に入れてクリステルを国王にするために、レッドドラゴン倒すためにこのダンジョンに来ているんだ」
フローラとクリステルは俺達の声を聞いて目を覚ましたのか、眠たそうに起き上がると、俺は彼女達のために紅茶を淹れて、ベラの境遇についてゆっくりと説明をした。クリステルは自分の妹が雇った勇者の悪行を知るや否や、憤慨して紅茶を一気に飲み干した。俺はたまに強気になる彼女の性格が好きだ。弱い者を放っておく事は出来ず、どんな敵にも真っ向から挑む彼女の性格は、一緒に居るだけで気分が明るくなる。
フローラは小さなベラを抱きしめ、ベラの頭を何度も撫でた。フローラはすっかりベラの事を気に入ったのか、何度も『私が守ってあげる』と言うと、ベラは静かにすすり泣いた。いつ魔物に喰われて命を落とすかも分からない、希望すらない状態で生きていたのだ。やっと安心できる居場所を見つけたのだろう。
ベラの涙を見ると、俺の心に火が付いた。偽りの勇者の暴挙を許す訳にはいかない。俺達が圧倒的な速度でローゼマリー王女のパーティーを追い抜き、レッドドラゴンを討伐するのだ。そして、聖剣を手に入れてクリステルを次期国王にする。
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