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第二章「魔石編」
第五十七話「下層を目指して」
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今日は十階層を目指して進む事にした。十階層に到着してから六時間ほど休憩をし、万全の状態でローゼマリー王女のパーティーに追いつく。そこで勇者のギルドから正式にベラを脱退させ、圧倒的な速度で第二王女のパーティーを追い抜く。
俺達のパーティーが勇者達を追い抜けば、ローゼマリー王女のパーティーは必死に追いかけて来るだろうが、タウロスとヴォルフ、ジェラルドを召喚して下層を進み続ければ、ローゼマリー王女のパーティーを引き離せるだろう。ベラの説明によると、ローゼマリー王女のパーティーにはレベル40を超える冒険者が五十人、それからレベル30前後の冒険者が三十人、勇者と大魔術師、ローゼマリー王女で構成されているらしい。
途中で低レベルの冒険者が三十名ほど命を落としたのだとか。フローラもクリステルも冒険者の死を悲しみながら俺の後方から付いて来ている。俺はベラと共に来たばかりの道を戻っている。途中で狂戦士の果実に誘惑されそうになったが、俺は何とか果実を食べたい欲求を抑える事に成功した。
その代わり、俺は鞄から小さな乾燥肉を取り出し、ゆっくりと齧りながら進んでいる。五階層と六階層の魔物は全て狩り終えているから、魔物の襲撃に怯える必要も無い。ベラは俺の乾燥肉を食べたそうに見つめると、俺は彼女に乾燥肉を差し出した。小さな手で乾燥肉を持ちながら、大切そうにゆっくりと肉を食べる姿は何とも愛らしい。
六階層から七階層に降りる階段に到着すると、ベラが十二階層までの説明をしてくれた。七階、八階層はブラックウルフの棲家になっていて、九階層にはレッサーデーモンが巣食っている。十階層と十一階層には魔物は居なく、十二階層に無数のスケルトンが蔓延っているらしい。
「ベラは俺と共に前衛を。クリステルとフローラは俺達の背後から付いてきてくれるかな。俺がブラックウルフやレッサーデーモン相手に後れを取る事は無いと思うけど、万が一、敵との戦闘で手こずっていたら加勢してくれるかな」
「わかったわ」
「フローラとクリステルの体力と魔力を温存しながら、今日は十階層まで降りる。それから六時間ほど休憩を取り、十二階層を目指して進む。ローゼマリー王女のパーティーの進行速度は不明だけど、十二階層、もしくは十三階層で合流出来ると思う」
「合流したらベラの脱退を伝え、すぐに追い抜くのね」
「そうだよ。勇者には俺から話を付ける。相手が因縁を付けてくる可能性が高そうだからね」
ベラは心配そうに俺を見上げると、俺は彼女の頭を撫でた。灰色の体毛はとても触り心地が良く、いつまでも彼女に触れていたい気持ちになる。流石に婚約者の前で他の女性に触れる事はマズイだろうが、フローラは俺がケットシー族の事が好きだという事を知っているからか、何も口出しをしない。その代わり、時折俺からベラを取り上げて、幸せそうに彼女を抱きしめている。
二足歩行する小さな猫にしか見えない彼女は、たちまちパーティーのマスコット的な存在になった。俺はジェラルドの体力を温存するために、彼を召喚石の中に戻した。強力な三体の魔物の魔力と体力は、いざという時のために温存しておかなければならない。
七階層に降りる階段に到着すると、俺は魔剣を構え、ベラはグラディウスを抜いた。ここから先はまだ未知の領域だ。生息している魔物の種類は分かっているが、ダンジョン内の構造は階層によって大きく異る。岩場の様な空間もあれば、森林の様な空間もある。狂戦士の果実の様な、精神を惑わせる果実が生る階層もあるのだ。十分に注意して進まなければならない。
階段を降りると、六階層とよく似た森林の様な空間が広がっていた。天井は非常に高く、体の大きな魔物でも動き回れそうな空間だ。背の高い木々が鬱蒼と生い茂る空間には、魔物の鋭い魔力が流れている。階層によって敵の強さは異なるが、基本的に下層に降りれば降りる程、敵のレベルが上がる傾向にある。
暗い森を進むと俺達は瞬く間にブラックウルフに囲まれた。ベラはグラディウスを握り締め、敵の群れに切り込んだ。やはり体の小さなベラに棍棒は合っていなかったのか、ベラはグラディウスを巧みに使いこなし、次々とブラックウルフを切り刻んでいる。
俺はベラに加勢し、体力を温存するために必要最低限の動きで、まるで流れ作業の様に向かってくるブラックウルフを叩き切っている。敵と俺のレベルが離れすぎているからか、戦闘に危機感すら感じない。弱い魔物が巣食う階層はやはり攻略が非常に簡単で、俺はベラと協力して、七階層に巣食うブラックウルフを殲滅した。
ベラは想像以上に戦闘力が高く、敵の攻撃を回避すると共に、脳天にグラディウスを叩き込める程の攻撃速度を持っている。ダリウスやロビンよりも戦闘能力は勝っているだろう。レベルは35だが、レベル以上の戦闘技術を持っている。レベルとは身体能力を数値化したものだから、戦闘の経験はレベルでは計る事が出来ない。
それから俺達はすぐに八階層に降り、八階層に巣食うブラックウルフを狩った。ヘンリエッテさんが居たら、ブラックウルフの毛皮を剥いで持ち帰っていただろうが、今は荷物になるので、高価な毛皮も諦めるしかない。不意にヘンリエッテさんの事を思い出して、とても懐かしい気持ちになった。
八階層にはブラックウルフに殺された冒険者の亡骸がいくつもあった。肉は既に食いちぎられており、骨と破けた服だけが残っている。ベラはそんな冒険者の遺品を見て涙を流した。もしかしたら自分もブラックウルフに食い殺されていたかもしれないと思っているのだろう。
体力が減り始める前に、広い八階層を探索してブラックウルフを狩り、俺達はレッサーデーモンが巣食う九階層に降りた。まるで墓地の様な薄気味悪い空間が広がっており、ファイアの魔法で辺りを照らすと、無数のレッサーデーモンが闇の中から姿を現した。
やはりローゼマリー王女は大量の魔物を残しながら進んでいるのだ。早く追いつくためにも、レッサーデーモン程度の魔物に時間を掛けている暇はない。無数のレッサーデーモンは一斉に宙に飛び上がり、槍を構えて急降下を始めた。
俺は魔剣を仕舞い、両手を頭上高く上げて、火の魔力を放出した。無数の炎の矢を瞬時に作り上げ、レッサーデーモンの群れに飛ばすと、五十本近い炎の矢が一斉にレッサーデーモンを貫いた。十階層に辿り着けば六時間ほど休憩をする事になっている。ここで魔力を消費しても、回復させる時間があるという事だ。
俺は次々とファイアボルトを放ち、全てのレッサーデーモンを狩り尽くした。クリステルとベラは唖然とした表情で、ただ俺の魔法を見つめていた。仲間の体力と魔力を温存するために、九階層の魔物は俺が全て狩ると伝えておいたのだ。
全てのレッサーデーモンを狩ると、フローラはねぎらいの言葉を掛けてくれた。すぐに十階層に降りよう。俺はフローラの手を握り、狭い階段を降り始めた……。
俺達のパーティーが勇者達を追い抜けば、ローゼマリー王女のパーティーは必死に追いかけて来るだろうが、タウロスとヴォルフ、ジェラルドを召喚して下層を進み続ければ、ローゼマリー王女のパーティーを引き離せるだろう。ベラの説明によると、ローゼマリー王女のパーティーにはレベル40を超える冒険者が五十人、それからレベル30前後の冒険者が三十人、勇者と大魔術師、ローゼマリー王女で構成されているらしい。
途中で低レベルの冒険者が三十名ほど命を落としたのだとか。フローラもクリステルも冒険者の死を悲しみながら俺の後方から付いて来ている。俺はベラと共に来たばかりの道を戻っている。途中で狂戦士の果実に誘惑されそうになったが、俺は何とか果実を食べたい欲求を抑える事に成功した。
その代わり、俺は鞄から小さな乾燥肉を取り出し、ゆっくりと齧りながら進んでいる。五階層と六階層の魔物は全て狩り終えているから、魔物の襲撃に怯える必要も無い。ベラは俺の乾燥肉を食べたそうに見つめると、俺は彼女に乾燥肉を差し出した。小さな手で乾燥肉を持ちながら、大切そうにゆっくりと肉を食べる姿は何とも愛らしい。
六階層から七階層に降りる階段に到着すると、ベラが十二階層までの説明をしてくれた。七階、八階層はブラックウルフの棲家になっていて、九階層にはレッサーデーモンが巣食っている。十階層と十一階層には魔物は居なく、十二階層に無数のスケルトンが蔓延っているらしい。
「ベラは俺と共に前衛を。クリステルとフローラは俺達の背後から付いてきてくれるかな。俺がブラックウルフやレッサーデーモン相手に後れを取る事は無いと思うけど、万が一、敵との戦闘で手こずっていたら加勢してくれるかな」
「わかったわ」
「フローラとクリステルの体力と魔力を温存しながら、今日は十階層まで降りる。それから六時間ほど休憩を取り、十二階層を目指して進む。ローゼマリー王女のパーティーの進行速度は不明だけど、十二階層、もしくは十三階層で合流出来ると思う」
「合流したらベラの脱退を伝え、すぐに追い抜くのね」
「そうだよ。勇者には俺から話を付ける。相手が因縁を付けてくる可能性が高そうだからね」
ベラは心配そうに俺を見上げると、俺は彼女の頭を撫でた。灰色の体毛はとても触り心地が良く、いつまでも彼女に触れていたい気持ちになる。流石に婚約者の前で他の女性に触れる事はマズイだろうが、フローラは俺がケットシー族の事が好きだという事を知っているからか、何も口出しをしない。その代わり、時折俺からベラを取り上げて、幸せそうに彼女を抱きしめている。
二足歩行する小さな猫にしか見えない彼女は、たちまちパーティーのマスコット的な存在になった。俺はジェラルドの体力を温存するために、彼を召喚石の中に戻した。強力な三体の魔物の魔力と体力は、いざという時のために温存しておかなければならない。
七階層に降りる階段に到着すると、俺は魔剣を構え、ベラはグラディウスを抜いた。ここから先はまだ未知の領域だ。生息している魔物の種類は分かっているが、ダンジョン内の構造は階層によって大きく異る。岩場の様な空間もあれば、森林の様な空間もある。狂戦士の果実の様な、精神を惑わせる果実が生る階層もあるのだ。十分に注意して進まなければならない。
階段を降りると、六階層とよく似た森林の様な空間が広がっていた。天井は非常に高く、体の大きな魔物でも動き回れそうな空間だ。背の高い木々が鬱蒼と生い茂る空間には、魔物の鋭い魔力が流れている。階層によって敵の強さは異なるが、基本的に下層に降りれば降りる程、敵のレベルが上がる傾向にある。
暗い森を進むと俺達は瞬く間にブラックウルフに囲まれた。ベラはグラディウスを握り締め、敵の群れに切り込んだ。やはり体の小さなベラに棍棒は合っていなかったのか、ベラはグラディウスを巧みに使いこなし、次々とブラックウルフを切り刻んでいる。
俺はベラに加勢し、体力を温存するために必要最低限の動きで、まるで流れ作業の様に向かってくるブラックウルフを叩き切っている。敵と俺のレベルが離れすぎているからか、戦闘に危機感すら感じない。弱い魔物が巣食う階層はやはり攻略が非常に簡単で、俺はベラと協力して、七階層に巣食うブラックウルフを殲滅した。
ベラは想像以上に戦闘力が高く、敵の攻撃を回避すると共に、脳天にグラディウスを叩き込める程の攻撃速度を持っている。ダリウスやロビンよりも戦闘能力は勝っているだろう。レベルは35だが、レベル以上の戦闘技術を持っている。レベルとは身体能力を数値化したものだから、戦闘の経験はレベルでは計る事が出来ない。
それから俺達はすぐに八階層に降り、八階層に巣食うブラックウルフを狩った。ヘンリエッテさんが居たら、ブラックウルフの毛皮を剥いで持ち帰っていただろうが、今は荷物になるので、高価な毛皮も諦めるしかない。不意にヘンリエッテさんの事を思い出して、とても懐かしい気持ちになった。
八階層にはブラックウルフに殺された冒険者の亡骸がいくつもあった。肉は既に食いちぎられており、骨と破けた服だけが残っている。ベラはそんな冒険者の遺品を見て涙を流した。もしかしたら自分もブラックウルフに食い殺されていたかもしれないと思っているのだろう。
体力が減り始める前に、広い八階層を探索してブラックウルフを狩り、俺達はレッサーデーモンが巣食う九階層に降りた。まるで墓地の様な薄気味悪い空間が広がっており、ファイアの魔法で辺りを照らすと、無数のレッサーデーモンが闇の中から姿を現した。
やはりローゼマリー王女は大量の魔物を残しながら進んでいるのだ。早く追いつくためにも、レッサーデーモン程度の魔物に時間を掛けている暇はない。無数のレッサーデーモンは一斉に宙に飛び上がり、槍を構えて急降下を始めた。
俺は魔剣を仕舞い、両手を頭上高く上げて、火の魔力を放出した。無数の炎の矢を瞬時に作り上げ、レッサーデーモンの群れに飛ばすと、五十本近い炎の矢が一斉にレッサーデーモンを貫いた。十階層に辿り着けば六時間ほど休憩をする事になっている。ここで魔力を消費しても、回復させる時間があるという事だ。
俺は次々とファイアボルトを放ち、全てのレッサーデーモンを狩り尽くした。クリステルとベラは唖然とした表情で、ただ俺の魔法を見つめていた。仲間の体力と魔力を温存するために、九階層の魔物は俺が全て狩ると伝えておいたのだ。
全てのレッサーデーモンを狩ると、フローラはねぎらいの言葉を掛けてくれた。すぐに十階層に降りよう。俺はフローラの手を握り、狭い階段を降り始めた……。
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