安全第一異世界生活

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転移と出会いとコルドナ街

6 買い物は 楽しいけれど 店による

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「昨日はびっくりしたのよー。カナメちゃん、廊下で寝ちゃってて。そしたら、そのスライムちゃんが突然出てきて、カナメちゃんを載せてお部屋まで帰っていったのよ。心配でついていったら、ドアも器用に開けていてびっくりしたわ。こんなに懐いてるスライム初めてよ。」
昨日の詳細はマアサさんによって語られた。迷惑かけてなくてよかった。

「スライムのウハハと言います。ご報告遅れてすみません」
「スライム一匹位で料金は変わらないんだから。あー、でもごはんどうする?ウハハちゃんも食べる?その分の料金はいただくけど」
「ウハハどのくらい食べる?1人前いる?」
ウハハはトーンと飛んで×を作る。
「私と分けっこする?」
ウハハはまたトーンと飛んで〇を作る。とても分かりやすい意思疎通。助かる。
「ほんとに懐いてるわね、じゃあ追加料金はいらないわよ。取り皿だけつけておくわね」
「ありがとうございます」
ウハハは、今は昨日のカウンターテーブルの上で私のこぶしの大きさ位に小さくなって揺れている。ぷるぷるぷるぷる。
サイズ感もあってか、とってもかわいい。
「テイムしてるんですが、町にいるときはどこかに登録しなくちゃいけませんか?」
マアサさんはトレーを用意しながらスライムって登録が必要だったかしら?とキッチンスタッフとお話してる。
「ごめんなさい、はっきりは分からないからギルドに行ってクロト君に聞いたらいいわ」
「そうします」
返事をすると同時に食事のトレーが運ばれてきた。
今朝はベーコンエッグにサラダ、バターたっぷりのトーストにわかめのスープ。スープ以外、全部半分に切ってくれている。ありがたい。
ウハハの分をワンプレートにきれいに盛り付け、よし。
お気遣いに感謝しつつ、手を合わせていただきます。
最初に半分だけスープを頂く。わかめしか入ってないのに野菜のだしがしっかり出てる、さっぱり優しいコンソメスープ。半分飲み終わったスープカップをウハハの前に置くと、お皿の上に載ってゆっくり消化していたウハハが嬉しそうに揺れる。かわいい。
さて今度はトースト。厚めに切って焼いた食パン。 異世界に食パンがあるのに驚きだわ。
上に乗ったバターがパンの焼き目を黄金色に見せて食欲をそそる。一口かじるとサクっとした歯ごたえとバターの風味が最高。もぐもぐもぐもぐ。
美味しい。次はベーコンエッグ。黄身が半分にしたことでお皿に広がり、ベーコンにからめやすい。垂れないようにお皿にお迎えに行く。
残った黄身は最後のパンできれいに取って完食。手を合わせて
「ごちそうさまでした。とっても美味しかったです。」
食べ終わってウハハを見ると、スープまできれいに完食してました。私はウハハを見てニッコリ。
美味しいご飯に活力をもらって、今日は市場調査とウハハの事をギルドに聞きに行かねば!!
お皿を下げて食事のお礼をマアサさんに言うと、私たちは準備をしていざ外出。

マアサさんに教えてもらった洋品店は青葉のウサギのすぐ向かい。青い屋根、ショーウィンドウには春先から夏にかけてぴったりな薄手のワンピース。こういうの親子で着たらかわいいよね。私が子育てしていた時期は無かったなぁ。お店のドアを潜り、すぐにお店の人に声をかけた。
「こんにちは、スライムも一緒なんですが構いませんか?」
「そんな小さい子ならかまわないわよ。今日はお使い?」
「いえ、私の下着と普段着を買いに。子供服置いてますか?」
「あなたくらいの子なら、あちらの青い服から窓のバックを置いてる棚までかしら。下着はその棚ね。」
「ありがとうございます」
店主が居るカウンターの前を通って棚に行く。

まずは下着。うん、麻よりは柔らかいけれど肌触りは微妙。悪くないけど・・・これしかないし、しょうがない。あとパンツ大きくない?かぼちゃパンツしかないのなんで?
タンクトップも同じ生地か。洗い替えが欲しいから、どうしようかな。2着ずつと、うーーーーん、スカートだと心もとないからズボンが良いけど、
短パンやズボンはこの下着では着にくい。・・・自作するか、下着。じゃあピタッとしたズボンも買っちゃおう。短パンも。私、短パンはピタッとよりふわっとが好き。色は汚れの目立ちにくい・・・茶色か深緑・・・森に行ったりしたら緑の方が良いかな?でも汎用性が高いのは茶色。あ、でもこの煉瓦色も良いなぁ。森では目立つけど・・・かわいい色だし。
長ズボンは黒。短パンは煉瓦色。
寝間着はゆったりしてたらいいから、うん、このひとサイズ大きいシャツがちょうどいい。それから・・・・・・
「女の子の買い物のわりに早いね」
店主は次々に選んでいく私に感心している。
「必要なものは汎用性が高いものなので」
キリッっと私が返すと、店主は笑い出した。
「こりゃしっかりした娘さんだ」
「すみません、これの購入と、裁縫道具を売ってる場所、教えてください」
カウンターに服を置いてニコニコ。
「ほんとにしっかりしてるね。裁縫道具は店を出て右に行って12軒目にあるよ」
全部で金貨2枚と銀貨8枚・・・必要経費だね。

お店を出て直ぐ横の路地に入ってアイテムボックスに買ったものをしまって。
次は裁縫道具屋さんに行って、刺繍枠、刺繍糸や布、縫い針と必要なものを購入。布地は先ほどの下着の生地よりも手触りのいいものを見つけ、テンション上がりました。色は生成色。よしよし5mも購入。うれしい。
孫たちの服もよく縫っては、着てくれた時の嬉しさwww
娘たちは買えばいいのにって言ってたけど、婆の楽しみの一つだったのよ。
ミカちゃんに頼まれて聖女様のコスプレ服作った時は大変だったけどね。細かい。ほんと細かかった。

さて次は雑貨屋さん。ノート・・・ノート。
お店に入ってすぐにカウンターの店員に声をかける。
「すみません、スライムいるけど入っても良いですか?」
お店はきれいに整頓されていてとても見やすそう。お客さんも2人ほど店内を見ている。
カウンターに居るお兄さんが胡乱気な視線をこちらに向けてきて
「なんかしたら、即衛兵呼ぶからな」
高圧的に言ってきた。ああ・・・残念。お客に売ってやってるって言うのが態度に出てる。ここの店の息子・・・だろうな。私は冷静に
「私は、この子を連れて入っていいかを聞いたんです。なぜ衛兵を呼ばれないといけないんですか?」
まさか小娘に言い返されるとは思っていなかったんだろう。
「なんかしたらって言っただろうが!!」
店員は大声を出して抗議してきた。その声に店内に居たお客さんもびっくり。私もびっくりだ。
「その場合は、従魔は入店出来ない事を伝えて頂いたら良いだけでしょう。この店は従魔は入店不可という事ですね。わかりました。失礼しました」
私はすぐさま店をでた。すると中にいたお客さん二人もすぐに出たみたい。
『ジェークの態度ほんと最低』
『少し遠いけどシェリーの店に行こう』
聞き耳スキルのおかげか、お客さんの声が聞こえる聞こえる。
ああいう店はそのうちお客が来なくなるのよ。ノート欲しかったけど、あそこで購入したくないから良いや。気分直しに次は市場の方に行ってみよう。
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