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旅と出会いと冒険と
32話 お兄ちゃんと一緒
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私こと、麻生 要(アソウ カナメ)は
4人兄弟の長女、弟妹の面倒に明け暮れた学生時代を経て、
すぐに結婚して今度は子育て離婚と何やかや。怒涛の人生だった。
そんな人生送っていたせいか、お姉ちゃん気質のせいか、甘えた経験がない。
そんな私に、初めてのお兄ちゃんが出来ました。
お兄ちゃんこと、 ミハイル君のステータス
名前:ミハイル・ストーティオン
年齢:10歳
種族:人族
職業:ストーティオン家 長子
レベル:3
体力 : 80
魔力 : 120
攻撃力: 85(+40)
防御力: 79(+50)
俊敏性: 50
運 : 10
称号 : 黄昏の愛し子
スキル:聞き耳(1)・気配察知(2)・隠密(1)
固有スキル: 鑑定
状態 :栄養失調
獲得したスキルを見て、この子の生きてきた環境が緊張感を持った場所だったと分かる。
モンティアの街で身分証を作る目的で、ミハイル君は冒険者見習い登録をした。見習いから街外まで出れるよう最速でクエストをこなしていった。
その間にトーさんがギルドに掛け合って、モンティアのギルドマスターからの依頼として、私たち家族が誘拐したと言われないように、保護した子供の身内への引き渡し案件として、「前ストーティオン伯爵に護衛して送り届ける」というクエストを受諾した。
ミハイル君は、少し赤みがかった金髪だったのを、クエスト中だけ私たちと同じ黒髪に魔道具で変化させている。
恰好は冒険者装備に+マント、短剣を装備して、いかにも駆け出し冒険者と言う装いで私たちと一緒に馬車に揺られている。
このクエスト中は、家族に見られるようにミハイル君の事を私は「お兄ちゃん」トーさんは「イル」と呼ぶようにした。そしてお兄ちゃんからは、「カナ」なんて呼ばれている。トーさんの事は私と同じでトーさんと呼んでいる。
ミハイル君も一緒に旅をするって決まってから、お兄ちゃんらしくお世話をしてくれる。
「カナ、眠いの?僕のお膝に来る?」
お世話されるって、こんな感じだったんだ。嬉しい。
私は目を擦りながら、コクっと頷きお兄ちゃんの膝に乗って肩に頭を預けた。いつもはトーさんが声をかけてくれるんだけど、今はウハハがトーさんのお膝を陣取って、撫でてもらっている。
私の今の姿は5歳児のためか、みんなが甘やかしてくれる。
旅が始まって、トーさんがこの国の事などをぽつぽつと教えてくれている
この国は、オーラシアン王国と言う王政の国
私が転移したのはこの王国の最南端の「コルドナ街」。
その街の東側に広がるジャルの森の中層あたりに居たのをA級冒険者パーティーが保護してくれたという。中層迄潜れる冒険者も稀なのだと聞いた。
冒険者はこの国のみならず、自由に移動ができる。冒険者カードがこの世界のパスポート変わりとなる。ただ、カードには犯罪履歴が乗るため、犯罪者になると入国拒否を国や町はできる。血の情報のためカードの偽装は出来ないんだと。
各ギルドは、基本、本部があって各国にその国の支部が作られそれが枝分かれして街や村に出張所みたいに設置されている。
国に縛られないそれがギルドなのだとか。
ただ、やはり設置された国や各街の魔物の状況によって変わる。コルドナは辺境のため強い魔物がよく出るため、ランクの高い冒険者の確保は絶対らしい。
だから戻って来てねってトーさんにあんなに言ってたのかな?
トーさんチートだからネ。
この世界には身分制度があるそうだ。
王族
貴族
商人
平民
奴隷
日本での生活に慣れている私だと
奴隷とか価値観の違いで暴走しそうで怖いところである。
お兄ちゃんは貴族の中の序列で言うと
公爵家
侯爵家
伯爵家←ココがお兄ちゃん家の爵位
子爵家
男爵家
騎士爵家
中間にあたる場所の跡継ぎ様なのだ。超めんどくさそう。
ちなみに貴族は血を重んじる。お母さまが女伯爵で、入り婿の父親には相続権は無いのだと。今現在父親はお兄ちゃんが引継ぎするまでの間の伯爵代理なのだという。
血が途絶えない限りお兄ちゃんの父親は伯爵にはなれないのだ。血が途絶えない限り。おぞましい話である。
トーさんと私は平民で冒険者なので面倒ごとは無い。
最近感じるのは転移した時はしっかり 麻生要 52歳の人格があったけれど、最近は自分でもびっくりするぐらい感情や、発言が幼い。怒りや、緊張がある時はしっかりしているのに。
心が身体に引っ張られているような気がする。今も10歳のお兄ちゃんの膝でうたた寝が出来るとか、完璧幼児だ。
今度教会に行ってユルリリィ様に聞いてみようかな…
【ミハイル視点】
僕の膝の上に座り、肩に頭を預け寝息を立てているカナ
かわいい
妹が居たらこんな感じなのだろうか…頭をよしよしなでていると
「あの山の麓に村がある。今日はそこで宿を探そう。イルはもう少し頑張れるか?」
カナの父親のクロトさんこと、トーさんが優しく聞いてくる。僕はその言葉も眼差しも嬉しくてコクコクと頷いた。
トーさんは鑑定がある僕にステータスの見方を教えてくれた。自分が鑑定持ちであることに僕はびっくりした。知らなかった……
初めて自分の能力やスキルを確認して、自分が身を潜めるようにして来た事がスキルになっていて苦笑してしまった。
そして、僕は『黄昏の愛し子』らしい。『黄昏』が何者かは分からない…でも誰かに愛されているなら僕は嬉しい………。
ただ、トーさんは称号を伝えてるとき「ブフォ!!!」ってむせた。黄昏が何者か知っているのかな?聞いても教えてはくれなかったけど……
トーさんの膝にはこちらを半眼で見つめてくるスライムのウハハが居る。紹介された時「変わった名前だね」と言ったのが癪に障ったのか、僕には寄って来てもくれない…
ウハハはカナの従魔なんだけど、トーさんにめちゃくちゃ懐いている。トーさんの子供みたい。移動の時はカナメの頭に帽子のように形を変えて鎮座しているのが不思議でいつも様子を見てしまう…ぷにぷにを撫でてみたいなぁ……
ウハハの機嫌は悪いけど拒否はされてないので
その内仲良くなれたら頼んでみたいな。
4人兄弟の長女、弟妹の面倒に明け暮れた学生時代を経て、
すぐに結婚して今度は子育て離婚と何やかや。怒涛の人生だった。
そんな人生送っていたせいか、お姉ちゃん気質のせいか、甘えた経験がない。
そんな私に、初めてのお兄ちゃんが出来ました。
お兄ちゃんこと、 ミハイル君のステータス
名前:ミハイル・ストーティオン
年齢:10歳
種族:人族
職業:ストーティオン家 長子
レベル:3
体力 : 80
魔力 : 120
攻撃力: 85(+40)
防御力: 79(+50)
俊敏性: 50
運 : 10
称号 : 黄昏の愛し子
スキル:聞き耳(1)・気配察知(2)・隠密(1)
固有スキル: 鑑定
状態 :栄養失調
獲得したスキルを見て、この子の生きてきた環境が緊張感を持った場所だったと分かる。
モンティアの街で身分証を作る目的で、ミハイル君は冒険者見習い登録をした。見習いから街外まで出れるよう最速でクエストをこなしていった。
その間にトーさんがギルドに掛け合って、モンティアのギルドマスターからの依頼として、私たち家族が誘拐したと言われないように、保護した子供の身内への引き渡し案件として、「前ストーティオン伯爵に護衛して送り届ける」というクエストを受諾した。
ミハイル君は、少し赤みがかった金髪だったのを、クエスト中だけ私たちと同じ黒髪に魔道具で変化させている。
恰好は冒険者装備に+マント、短剣を装備して、いかにも駆け出し冒険者と言う装いで私たちと一緒に馬車に揺られている。
このクエスト中は、家族に見られるようにミハイル君の事を私は「お兄ちゃん」トーさんは「イル」と呼ぶようにした。そしてお兄ちゃんからは、「カナ」なんて呼ばれている。トーさんの事は私と同じでトーさんと呼んでいる。
ミハイル君も一緒に旅をするって決まってから、お兄ちゃんらしくお世話をしてくれる。
「カナ、眠いの?僕のお膝に来る?」
お世話されるって、こんな感じだったんだ。嬉しい。
私は目を擦りながら、コクっと頷きお兄ちゃんの膝に乗って肩に頭を預けた。いつもはトーさんが声をかけてくれるんだけど、今はウハハがトーさんのお膝を陣取って、撫でてもらっている。
私の今の姿は5歳児のためか、みんなが甘やかしてくれる。
旅が始まって、トーさんがこの国の事などをぽつぽつと教えてくれている
この国は、オーラシアン王国と言う王政の国
私が転移したのはこの王国の最南端の「コルドナ街」。
その街の東側に広がるジャルの森の中層あたりに居たのをA級冒険者パーティーが保護してくれたという。中層迄潜れる冒険者も稀なのだと聞いた。
冒険者はこの国のみならず、自由に移動ができる。冒険者カードがこの世界のパスポート変わりとなる。ただ、カードには犯罪履歴が乗るため、犯罪者になると入国拒否を国や町はできる。血の情報のためカードの偽装は出来ないんだと。
各ギルドは、基本、本部があって各国にその国の支部が作られそれが枝分かれして街や村に出張所みたいに設置されている。
国に縛られないそれがギルドなのだとか。
ただ、やはり設置された国や各街の魔物の状況によって変わる。コルドナは辺境のため強い魔物がよく出るため、ランクの高い冒険者の確保は絶対らしい。
だから戻って来てねってトーさんにあんなに言ってたのかな?
トーさんチートだからネ。
この世界には身分制度があるそうだ。
王族
貴族
商人
平民
奴隷
日本での生活に慣れている私だと
奴隷とか価値観の違いで暴走しそうで怖いところである。
お兄ちゃんは貴族の中の序列で言うと
公爵家
侯爵家
伯爵家←ココがお兄ちゃん家の爵位
子爵家
男爵家
騎士爵家
中間にあたる場所の跡継ぎ様なのだ。超めんどくさそう。
ちなみに貴族は血を重んじる。お母さまが女伯爵で、入り婿の父親には相続権は無いのだと。今現在父親はお兄ちゃんが引継ぎするまでの間の伯爵代理なのだという。
血が途絶えない限りお兄ちゃんの父親は伯爵にはなれないのだ。血が途絶えない限り。おぞましい話である。
トーさんと私は平民で冒険者なので面倒ごとは無い。
最近感じるのは転移した時はしっかり 麻生要 52歳の人格があったけれど、最近は自分でもびっくりするぐらい感情や、発言が幼い。怒りや、緊張がある時はしっかりしているのに。
心が身体に引っ張られているような気がする。今も10歳のお兄ちゃんの膝でうたた寝が出来るとか、完璧幼児だ。
今度教会に行ってユルリリィ様に聞いてみようかな…
【ミハイル視点】
僕の膝の上に座り、肩に頭を預け寝息を立てているカナ
かわいい
妹が居たらこんな感じなのだろうか…頭をよしよしなでていると
「あの山の麓に村がある。今日はそこで宿を探そう。イルはもう少し頑張れるか?」
カナの父親のクロトさんこと、トーさんが優しく聞いてくる。僕はその言葉も眼差しも嬉しくてコクコクと頷いた。
トーさんは鑑定がある僕にステータスの見方を教えてくれた。自分が鑑定持ちであることに僕はびっくりした。知らなかった……
初めて自分の能力やスキルを確認して、自分が身を潜めるようにして来た事がスキルになっていて苦笑してしまった。
そして、僕は『黄昏の愛し子』らしい。『黄昏』が何者かは分からない…でも誰かに愛されているなら僕は嬉しい………。
ただ、トーさんは称号を伝えてるとき「ブフォ!!!」ってむせた。黄昏が何者か知っているのかな?聞いても教えてはくれなかったけど……
トーさんの膝にはこちらを半眼で見つめてくるスライムのウハハが居る。紹介された時「変わった名前だね」と言ったのが癪に障ったのか、僕には寄って来てもくれない…
ウハハはカナの従魔なんだけど、トーさんにめちゃくちゃ懐いている。トーさんの子供みたい。移動の時はカナメの頭に帽子のように形を変えて鎮座しているのが不思議でいつも様子を見てしまう…ぷにぷにを撫でてみたいなぁ……
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−−−−−−
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