安全第一異世界生活

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愚王の崩壊

78話 ターちゃんとカナメの再会

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私たちは今王都に戻ってきています。
セルジュの飛行は凄かった。当初3日かかると思っていた工程は休憩入れて1日半と言う驚異的なスピード。それに、普通は風の抵抗や、気温関係で大変な上空も、さっちゃんの魔法のおかげで寒くもなく快適。
2週間かかって王都から北の街まで行った私たちの旅行は、なんだったのかと思うほど。あっという間だった。でも普通の旅行も大好きだ。
王都から結構離れた人気のない場所でセルジュから降りて、セルジュとは一時お別れ。ここからは、歩いて王都まで移動。のはずが…お迎えが来た。

「いやーーーん。逞しい青い色の身体、黄金の瞳、美しいドラゴンさんね~素敵だわ~」

セルジュを前にブヒヒンと鼻息荒く、くねくねしてる。その姿を見た私は嬉しくて大声で呼びながら駆け出した

「ターちゃん!!」

必死っと抱き着いた私を嬉しそうに鼻面でふんふんしてくれる。

「カナカナ~久しぶり~」

「元気してた?って、ターちゃんはめっちゃ元気そうだね」

私は久々にターちゃんに会えた嬉しさでテンション爆上げでキャッキャ♡ウフフしていたけど、後ろで狼さんたちが引いていたことに気づかなかった。

「クロト…あれは…」
「クロちゃん…スレイプギル…ってしゃべってるよ…」

「言いたいことは分かるがまぁ仲間なので大丈夫だ」

闇の中から馬車のキャビンを取り出し、

「黄昏!迎えに来たなら馬車引いてくれ」

「おい、ゴミ烏!頼み方ってもんを教えてやろうか?あぁん」

ギン!っとトーさんの方を向いて罵声を飛ばしだすターちゃん。この二人は変わんないな。そして狼さんとさっちゃんがドン引いてる。

「ターちゃんまた御者席で一緒にお話ししたいけどダメ?」

「カナカナのお願いなら何でも聞いちゃう♡馬車でも何でもひくわよぉ~」

180度の掌返しのターちゃんに苦笑しながらトーさんは肩を震わしながら馬車を繋いでいく。狼さんとさっちゃんはセルジュを送り出すとターちゃんの方に来てご挨拶

「初めまして、スレイプギルの黄昏。俺は冒険者のガルーダ。今回の件の一報感謝する」
「初めまして、ガルーダの伴侶のササです。微力ながらお手伝いしたくまいりました。」

ターちゃんはじっと二人を見る。見る。見る。そしてチッっと舌打ちして

「リア充かよ」

あぁ…それこっちの人じゃわからない言葉だと…思っていると

「「リアジュウ?」」


二人が同時に聞き返す。息ぴったりでかわいいなこの夫夫
眉間に皺をよせまた、舌打ちしてプイっとそっぽを向く…ターちゃん…ヤサグレ感が増してない?私はターちゃんの首をよしよししながらどうしたの?って聞いてみると、以前言っていた嫌なお城でお世話をしてくれていた男の子が怪我してて、とっても腹が立ったと思い出し怒りを噴火させる。その男の子が今回の件を教えてくれたんだって。その子は今聖女様の所で保護されていて、王都にトーさんがついたらこれ渡してと、聖女様から通信機を預かってるそうだ。
早速つけるトーさん。

「こちら烏、サト近くに居るのか?俺たちは今現在王都近辺に到着。黄昏とも合流した。このまま滞在先に行く。通信機は所持しておくので大丈夫になったら折り返し連絡を」

一方的にしゃべって終わった。私は不思議そうに「良いの?」って聞くと、こういうものは常に聞けるように身に着けてるから。すぐに声が出せないときも多いので返事待ちで構わないそうだ。ふーん私はジーっとその通信機を見る。着けておくのに可愛くない耳から離れたタイプの通信機…

「ねートーさんついでだからみんなの分作らない?」

私は、イヤーカフ型通信機をトントンと叩きアピールしたら、トーさんは考えて皆を見渡して、ニヤッと笑って

「それぞれに似合うもの作るか」

とウィンクした。珍しいおちゃめなトーさん。ずっと怒っていたから少しは落ち着いたかな?
今の私達のイヤーカフ型の通信機だと魔石1個に一人と割り当てているのけど、相手が増えるとそこをどうするかだよね~聖女様から渡されたコンパクトみたいに、聞くところと、かけるところと別に作ろうかな…それぞれに番号割り当てて、電話番号みたいにするの良いな。うん今後の事考えて3桁くらいで番号振り分け式で。

私が自分の思考にはまってぶつぶつ言い始めた横で、狼さんが、トーさんの肩に手を置いて

「お前俺たちこき使う気満々だろ」

狼さんの言葉にニヤリと笑うトーさん。そんな二人を見てさっちゃんが

「イヤーカフは銀色が良いな~ガルーダっぽいし♡」

そんな、さっちゃんを抱え上げすりすりする狼さん。というイチャラブを見逃した私。残念。ターちゃんはしっかりそれを見て、再度舌打ちをして

「リア充爆発しろ」と呟いていた。
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