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愚王の崩壊
79話 トーさんと錬金!!同盟発足!!
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「だからこういう形の板で、声が聞こえて声を送れるの!」
「板…仕組みが分からないな…」
「液晶とか、えっとテレビも無いしどう説明すれば、こっちにそういうの無いよね、代用できるものもないしスマホ系は無理か、じゃあもっとレトロでガラケーなんてどうかな、トーさんこういう形のボタンが12個あってそのボタンに数字が……」
パタン。部屋の扉が閉じられる。私とガルーダは顔を見合わせ大きなため息をついた。この子達、自分たちが凄い事しようとしている自覚が無いのだ。ただ遠くの知り合いと話せる魔道具造りに夢中になってる。今の聖女様に聞いたことある通信の魔道具についての事だけど、こんな貴族の家で。クロちゃんが貴族の当主と知り合いってカナちゃんを預ける場所だから大丈夫だと思うけど、「人間」の「貴族」は腹に何抱えてるのか分かったものじゃない……この子たちが危険に晒されないよう気を付けて動かなければ…私はごくりと喉を鳴らした。
ひとまず目の前に居るストーティオン伯爵様に頭を下げる。
「すみません挨拶もまともにせずあのような状態に二人して陥ってしまって…クロちゃん昔っから集中するとどうも周りが見えなくなるみたいで、まさかカナちゃんまでそんな性格だったとは、親子って似るんですかね」
「構わないよ似たもの親子とはあの二人には誉め言葉だろう」
そう言った伯爵様は優しく微笑んだ。
暖かな日差し下、日よけのタープの下で紅茶を頂くひと時。優雅だ。
一昨日迄野鳥追っかけて庭でさばいていた自分としてはギャップ凄すぎ。
庭園で黄昏殿とストーティオン伯爵夫妻と一緒にお茶をさせてもらっている。この庭園には様々な花々や、植物が植えられている。娘さんが精霊が見える子だったらしく、外に出ては庭園で精霊たちと眺めていたと言う。貴族令嬢らしい交流もなくポヤンとしたお嬢さんだったらしい。黄昏様はそのお嬢様のご友人だったらしい。
「凄い精霊の数ですね。お嬢様は本当に精霊に好かれていたんでしょうね。」
「人型も多いな。こんなに精霊の力が強い地が王都にあるとはびっくりだ」
「私たちはあなた方のように精霊は見えませんが、あの子の笑顔が一番多かったのは庭園でしたわ。お馬さんもよく来てくださっていましたもの。」
黄昏殿はそう言った夫人の頬に身体をゆっくりすりよらせ「ブヒヒンブヒーン」あら、「この子も何か話したいのかしら」と言いながら奥様は黄昏殿をなでているが…
『このお庭、アタシが留守の間もちゃんと手入れされていたのね。庭師グッジョブよ。まぁ、庭師を解雇しなかったのは、あの男にしては上出来。そこだけは褒めてあげてもいいわ』
って上から目線で、お嬢さんを殺した男を評価してるなんて通訳してあげれ無いよ。
でも精霊たちを見ると、この家のお嬢さんが精霊に好かれていた優しい人と言うのはわかるな……気になる精霊が混じっているけど、滞在中少し調べてみよう。私は背筋を伸ばし伯爵夫妻に向き直り
「伯爵様、奥様、私とガルーダもこちらに滞在中、少し探ってみます。今の所、第三王子の証言のみ、このまま踏み込むには証言が弱いですし、今のクロちゃんが何かやらかしそうで恐ろしいので。」
そう言うと、伯爵様はニコリと微笑み数度頷き、
「私は長年この国を見てきて、今の陛下が功績を気にすること等無かったのですよ。もしかしたら何か他の者からの助言等があったやも知れません。私もしばらく国政から離れていた身、こちらでも少し調べましょう。」
その顔は私が一線を引いていたのを気づいていたけど、任せなさいと言わんばかりの男の顔だった。私は静かに頷きガルーダを見るとガルーダは苦笑しつつ
「おれも直接聖女様の方に話を聞きに行ってみよう。嬢ちゃんもクロトもお互いを大事にしている。その分あの二人この件に関して気が短そうだ。俺の方も分かり次第戻る、明日の夜には此処に戻りみんなで作戦会議としよう。」
男3人席を立ち動き始めた。立ち去る3人を見ながらくすくすと伯爵夫人は笑う。近くに居る馬に顔を向けにこやかに
「ねー黄昏さんこういう時の男性の行動って、その人の本質が出ると思うの。3人とも素敵なお顔をしていたわよ。かっこいいと思わない?私もあの子達の為に何かしようと思うの。ひとまず今夜の晩御飯のオーダーは合間に簡単につまめてお腹に溜まるものかしら」フフフ
皆に通信機を持たせると野望を胸に奮闘するクロト&カナメは知らない
此処にお祖父ちゃんおばあちゃん同盟(仮)が結成された事を。
「板…仕組みが分からないな…」
「液晶とか、えっとテレビも無いしどう説明すれば、こっちにそういうの無いよね、代用できるものもないしスマホ系は無理か、じゃあもっとレトロでガラケーなんてどうかな、トーさんこういう形のボタンが12個あってそのボタンに数字が……」
パタン。部屋の扉が閉じられる。私とガルーダは顔を見合わせ大きなため息をついた。この子達、自分たちが凄い事しようとしている自覚が無いのだ。ただ遠くの知り合いと話せる魔道具造りに夢中になってる。今の聖女様に聞いたことある通信の魔道具についての事だけど、こんな貴族の家で。クロちゃんが貴族の当主と知り合いってカナちゃんを預ける場所だから大丈夫だと思うけど、「人間」の「貴族」は腹に何抱えてるのか分かったものじゃない……この子たちが危険に晒されないよう気を付けて動かなければ…私はごくりと喉を鳴らした。
ひとまず目の前に居るストーティオン伯爵様に頭を下げる。
「すみません挨拶もまともにせずあのような状態に二人して陥ってしまって…クロちゃん昔っから集中するとどうも周りが見えなくなるみたいで、まさかカナちゃんまでそんな性格だったとは、親子って似るんですかね」
「構わないよ似たもの親子とはあの二人には誉め言葉だろう」
そう言った伯爵様は優しく微笑んだ。
暖かな日差し下、日よけのタープの下で紅茶を頂くひと時。優雅だ。
一昨日迄野鳥追っかけて庭でさばいていた自分としてはギャップ凄すぎ。
庭園で黄昏殿とストーティオン伯爵夫妻と一緒にお茶をさせてもらっている。この庭園には様々な花々や、植物が植えられている。娘さんが精霊が見える子だったらしく、外に出ては庭園で精霊たちと眺めていたと言う。貴族令嬢らしい交流もなくポヤンとしたお嬢さんだったらしい。黄昏様はそのお嬢様のご友人だったらしい。
「凄い精霊の数ですね。お嬢様は本当に精霊に好かれていたんでしょうね。」
「人型も多いな。こんなに精霊の力が強い地が王都にあるとはびっくりだ」
「私たちはあなた方のように精霊は見えませんが、あの子の笑顔が一番多かったのは庭園でしたわ。お馬さんもよく来てくださっていましたもの。」
黄昏殿はそう言った夫人の頬に身体をゆっくりすりよらせ「ブヒヒンブヒーン」あら、「この子も何か話したいのかしら」と言いながら奥様は黄昏殿をなでているが…
『このお庭、アタシが留守の間もちゃんと手入れされていたのね。庭師グッジョブよ。まぁ、庭師を解雇しなかったのは、あの男にしては上出来。そこだけは褒めてあげてもいいわ』
って上から目線で、お嬢さんを殺した男を評価してるなんて通訳してあげれ無いよ。
でも精霊たちを見ると、この家のお嬢さんが精霊に好かれていた優しい人と言うのはわかるな……気になる精霊が混じっているけど、滞在中少し調べてみよう。私は背筋を伸ばし伯爵夫妻に向き直り
「伯爵様、奥様、私とガルーダもこちらに滞在中、少し探ってみます。今の所、第三王子の証言のみ、このまま踏み込むには証言が弱いですし、今のクロちゃんが何かやらかしそうで恐ろしいので。」
そう言うと、伯爵様はニコリと微笑み数度頷き、
「私は長年この国を見てきて、今の陛下が功績を気にすること等無かったのですよ。もしかしたら何か他の者からの助言等があったやも知れません。私もしばらく国政から離れていた身、こちらでも少し調べましょう。」
その顔は私が一線を引いていたのを気づいていたけど、任せなさいと言わんばかりの男の顔だった。私は静かに頷きガルーダを見るとガルーダは苦笑しつつ
「おれも直接聖女様の方に話を聞きに行ってみよう。嬢ちゃんもクロトもお互いを大事にしている。その分あの二人この件に関して気が短そうだ。俺の方も分かり次第戻る、明日の夜には此処に戻りみんなで作戦会議としよう。」
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