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イルグリット王国 魔道具編
123話 灰猫 シンと圧の強い幼女
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【灰猫 シン 視点】
「トーさんはそんな深夜に、ど、う、し、て、お外にいたのかな?」
圧の強いこの幼子は…私を助けてくれた人の娘のカナメちゃん。私の獣化を解除しちゃったのは、スライムのウハハちゃん。そして正座で説教されているのが、外であんなごろつき達を、瞬く間に一掃していたとは今は見えない隣国の錬金術師のクロトさん。そしてクロトさんの横で借りたクロトさんの服を着て正座しているのがアタシ。灰色の猫獣人のシン。クロトさんはしどろもどろと…カナメちゃんに話しはじめた。
「いやぁ、なんか外が騒がしいっていうか、妙な空気だったんで、ついつい気になっちゃって。で、せっかくだから、この間の例のかけらの事、ちょっと調べ直そうかな~なんて、思ってたところだったんだよね」
「欠片?あの魔道具の?」
「あの時は言わなかったんだけど、あれってかなり前…17・8年前位に、ジャルの森のある所で見たことあったんだよ…あのピンク色の魔法陣付きの魔道具。で、師匠にオーラシアン王国の方で調べてもらっていて…でこっちでも聞き込みしてた。嫌な動きの気配も気になったし…で、灰色の猫を見つけて保護したら…女の子だったんだよな…」
「誘拐?」
あたしはブンブンと手を横に振って違うをアピールしつつはっきり否定した。
「保護にゃ」
「ふーん」
おう。幼子の圧が強い。この子ホントに5歳児なの?圧がこう隣の雑貨屋の奥さんの圧の様だ…こわこわ、此処はアタシが猫で有った事が分かればいいのか?
えっと…だから、アタシは立ち上がろうとして正座のせいで足がしびれて隣に正座していたクロトさんに倒れ込んでしまった。
「うわぁ!!」
「にゃぁぁ!!」
気が付くとクロトさんを押し倒すような状態になっていて、顔に血が集まり真っ赤になった。
「あわわわわ!申し訳にゃいにゃ!!」
クロトさんも真っ赤になりながら
「いや…大丈夫だ。」
ズン!!っと重い空気の圧がかかる。息苦しい。
「ラッキースケベを目の前で目撃するとは…現実に起こりえる事象だったのね」
淡々と語る幼女の言ってることが理解できないがこの状態は悪手であることだけは判る。あわわわわわ!!アタシはすぐに飛び起き来るっと空中で一回転して獣化した。もちろん猫の姿にだ。そしてクロトさんの上に着地した。「グエ!」っと クロトさんから聞こえたが…今は無視することにして
「にゃん」
私はクロトさんを下敷きにしたまま前足をそろえて、猫姿でカナメちゃんに頭を下げた。
「なるほど。ロシアンブルー?いえ…シャルトリューかな。金色の目が奇麗な子ね」
「シャルトリュゥ?ってなんだ?猫じゃないのか?」
クロトさんは頭を傾げ不思議そう。なので渋い顔をしながらカナメちゃんが曖昧な言い方でお茶を濁している感じがした。
「まあ灰色毛の金目の猫ちゃんだと思っておいて」
ニッコリ。
「そ…そうか。うん。シャルトリュゥな…」
おぉぉ?クロトさん娘に一切頭が上がらない感じ。私シャルトリューですか。なんか凄いわぁ。かっこいいし強そうな名前。強いの憧れるわぁ♡
「それで?シンお姉さんは成人前だよね?違う?親御さんは心配してるんじゃないの?」
カッカカカ!カナメちゃん!!なんにゃ!その迷子になった子供をあやすいい方は!!!あたし絶対カナメちゃんより年上なのに!!!年下に聞くような言い方年上のプライドが!!!!
カナメちゃんと、クロトさんとウハハちゃんに無言でじっと見られて………カナメちゃんからひと言
「人型に戻ってお話ししようね」
ニッコリ
ひぃぃぃぃぃ!!!笑顔の圧が圧が!!強いよぉ!!!
***
【カナメ 視点】
テーブルに珈琲とウハハ用に果実水を置いて席に座る。洋服を着て座ってもじもじと居心地悪そうにシンさんが耳をピコピコしている。
「珈琲苦手ですか?香りがきついですもんね。果実水用意しましょうか?」
「いえ!!あの甘ければ飲めますニャ」
「ごめんね、いつもトーさんも私もブラックだから気づかなくて」
角砂糖をシンさんの前に出すと、嬉しそうに角砂糖を5つ…おぉ結構な甘党ですね。入れてようやく飲めたみたいで良かった。
「それで、教えてくれるかな?」
私がニッコリ笑うと、シンさんはビクッとした後…ぽつりぽつり自分の事を語りだした。
魔道具工房の「ガンゾウ工房」の親方である爺に育てられたこと。親の事は覚えてない事。
そして今回いくつかの工房が集まって 、魔道具の祭典までにある魔道具を作って居る事。その心臓部分を担当しているのが、ガンゾウ工房の親方の爺さんと言う事。
「あいつらニャ…あの魔道具が出来上がった時、この街は魔物が入らない街になると豪語したんだニャ。なのに、なのに…あの回路…に、あの魔法陣………あの動力源…あれは魔物を何百年も呼び寄せる魔道具だニャ。あれは起動させちゃなんないニャ……だから持って逃げたんだ。動力に使う心臓部の魔石を」
そう言ってシンさんは、掌の上にピンク色のこぶし大の魔石を出した。その魔石を見た途端トーさんは目を見開いた。
「トーさんはそんな深夜に、ど、う、し、て、お外にいたのかな?」
圧の強いこの幼子は…私を助けてくれた人の娘のカナメちゃん。私の獣化を解除しちゃったのは、スライムのウハハちゃん。そして正座で説教されているのが、外であんなごろつき達を、瞬く間に一掃していたとは今は見えない隣国の錬金術師のクロトさん。そしてクロトさんの横で借りたクロトさんの服を着て正座しているのがアタシ。灰色の猫獣人のシン。クロトさんはしどろもどろと…カナメちゃんに話しはじめた。
「いやぁ、なんか外が騒がしいっていうか、妙な空気だったんで、ついつい気になっちゃって。で、せっかくだから、この間の例のかけらの事、ちょっと調べ直そうかな~なんて、思ってたところだったんだよね」
「欠片?あの魔道具の?」
「あの時は言わなかったんだけど、あれってかなり前…17・8年前位に、ジャルの森のある所で見たことあったんだよ…あのピンク色の魔法陣付きの魔道具。で、師匠にオーラシアン王国の方で調べてもらっていて…でこっちでも聞き込みしてた。嫌な動きの気配も気になったし…で、灰色の猫を見つけて保護したら…女の子だったんだよな…」
「誘拐?」
あたしはブンブンと手を横に振って違うをアピールしつつはっきり否定した。
「保護にゃ」
「ふーん」
おう。幼子の圧が強い。この子ホントに5歳児なの?圧がこう隣の雑貨屋の奥さんの圧の様だ…こわこわ、此処はアタシが猫で有った事が分かればいいのか?
えっと…だから、アタシは立ち上がろうとして正座のせいで足がしびれて隣に正座していたクロトさんに倒れ込んでしまった。
「うわぁ!!」
「にゃぁぁ!!」
気が付くとクロトさんを押し倒すような状態になっていて、顔に血が集まり真っ赤になった。
「あわわわわ!申し訳にゃいにゃ!!」
クロトさんも真っ赤になりながら
「いや…大丈夫だ。」
ズン!!っと重い空気の圧がかかる。息苦しい。
「ラッキースケベを目の前で目撃するとは…現実に起こりえる事象だったのね」
淡々と語る幼女の言ってることが理解できないがこの状態は悪手であることだけは判る。あわわわわわ!!アタシはすぐに飛び起き来るっと空中で一回転して獣化した。もちろん猫の姿にだ。そしてクロトさんの上に着地した。「グエ!」っと クロトさんから聞こえたが…今は無視することにして
「にゃん」
私はクロトさんを下敷きにしたまま前足をそろえて、猫姿でカナメちゃんに頭を下げた。
「なるほど。ロシアンブルー?いえ…シャルトリューかな。金色の目が奇麗な子ね」
「シャルトリュゥ?ってなんだ?猫じゃないのか?」
クロトさんは頭を傾げ不思議そう。なので渋い顔をしながらカナメちゃんが曖昧な言い方でお茶を濁している感じがした。
「まあ灰色毛の金目の猫ちゃんだと思っておいて」
ニッコリ。
「そ…そうか。うん。シャルトリュゥな…」
おぉぉ?クロトさん娘に一切頭が上がらない感じ。私シャルトリューですか。なんか凄いわぁ。かっこいいし強そうな名前。強いの憧れるわぁ♡
「それで?シンお姉さんは成人前だよね?違う?親御さんは心配してるんじゃないの?」
カッカカカ!カナメちゃん!!なんにゃ!その迷子になった子供をあやすいい方は!!!あたし絶対カナメちゃんより年上なのに!!!年下に聞くような言い方年上のプライドが!!!!
カナメちゃんと、クロトさんとウハハちゃんに無言でじっと見られて………カナメちゃんからひと言
「人型に戻ってお話ししようね」
ニッコリ
ひぃぃぃぃぃ!!!笑顔の圧が圧が!!強いよぉ!!!
***
【カナメ 視点】
テーブルに珈琲とウハハ用に果実水を置いて席に座る。洋服を着て座ってもじもじと居心地悪そうにシンさんが耳をピコピコしている。
「珈琲苦手ですか?香りがきついですもんね。果実水用意しましょうか?」
「いえ!!あの甘ければ飲めますニャ」
「ごめんね、いつもトーさんも私もブラックだから気づかなくて」
角砂糖をシンさんの前に出すと、嬉しそうに角砂糖を5つ…おぉ結構な甘党ですね。入れてようやく飲めたみたいで良かった。
「それで、教えてくれるかな?」
私がニッコリ笑うと、シンさんはビクッとした後…ぽつりぽつり自分の事を語りだした。
魔道具工房の「ガンゾウ工房」の親方である爺に育てられたこと。親の事は覚えてない事。
そして今回いくつかの工房が集まって 、魔道具の祭典までにある魔道具を作って居る事。その心臓部分を担当しているのが、ガンゾウ工房の親方の爺さんと言う事。
「あいつらニャ…あの魔道具が出来上がった時、この街は魔物が入らない街になると豪語したんだニャ。なのに、なのに…あの回路…に、あの魔法陣………あの動力源…あれは魔物を何百年も呼び寄せる魔道具だニャ。あれは起動させちゃなんないニャ……だから持って逃げたんだ。動力に使う心臓部の魔石を」
そう言ってシンさんは、掌の上にピンク色のこぶし大の魔石を出した。その魔石を見た途端トーさんは目を見開いた。
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