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第1章 精霊と共に追放された元聖女
第5話 ビジネスチャンスは突然に
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「はふ。よく寝た……って、シャルロットちゃん!?」
目覚めると、隣で寝ていたシャルロットちゃんが、私の胸に顔を押し付けるかのようにして眠っていた。
クロードさんとシャルロットちゃんがどういう関係かは知らないけれど、様付けで呼んでいるあたり、兄妹や恋人という関係ではなさそうだ。
……って、年齢が離れ過ぎているから、これで恋人だったらビックリだけどね。
一先ず、毛布が見つかると面倒なので、二人には悪いけど、毛布を回収すると、闇の精霊イドちゃんの力で、何でも収納箱に戻して貰った。
それから二人が起きるまで、過去に作ったアクセサリーを眺めながら、次はどんな形の物にしようかと考えていると、
「……ハッ! じゅ、熟睡してしまっていた!? この私が!?」
「おはようございます。クロードさん」
イドちゃんの眠りの力の効力が切れたのか、突然クロードさんが目を覚ます。
「お、おはようございます。申し訳ありませんっ! 昨晩、待機しておくと言っておきながら、仮眠どころか熟睡してしまいました。女性二人を危険に晒した罪……騎士としての名折れ。万死に値します」
「あの……クロードさんは商人さんなんですよね? 騎士ではないですし、気にされなくても良いのでは?」
「商人? ……そ、そうでした! そうですね。わ、私は商人なので、少し気にし過ぎましたが、ただそれでも男として、女性二人を放って寝てしまうとは……」
「ですけど、私もシャルロットちゃんも無事ですし、別に良いじゃないですか」
何故かクロードさんが複雑な表情を浮かべているけれど、どうしたんだろう。
そんな話をしていると、
「……アマンダさん。着替えを……」
寝ぼけているのか、シャルロットちゃんが誰かの名前を呼んで、服を脱ごうとしている。
「シャ、シャルロット様っ! ここはお部屋ではありませんよっ!」
クロードの言葉を聞いたシャルロットちゃんが、暫く茫然としていて、
「…………っ!?」
慌てて脱ぎ掛けた服を着なおす。
良かった。何とか目が覚めたみたいだ。
「シャルロットちゃん、おはよ」
「お、おはようございます」
「二人とも、少しだけ待っていてくださいね。実はこの小屋の隣に、リンゴの木が生えていたんです」
正しく言うと、リーアちゃんの力で生やしてもらったんだけど、それはさておき、外へ出てリンゴを幾つか取る。
「お嬢さん。それなら私が……」
「いえいえ、背の低い樹ですから、私にも届きますよ」
「ですが、こういった作業は男である私にお任せください」
互いに自分が自分が……と言っていたら、一番近くにあるリンゴを取ろうとして、手と手が触れあってしまった。
「――ッ!? し、失礼いたしました」
「い、いえ。そ、それより、美味しいリンゴなので、シャルロットちゃんにもあげましょう」
慌ててリンゴを取り、クロードさんと共に小屋の中へ。
『ふふっ……リディア。楽しそうだねー』
(べ、別にリンゴを取っただけだもん)
『いやいや、いいんだよ。むしろ、もっと攻めても良いんじゃないかな? この騎士……じゃなくて、商人のお兄さんは、意外な事に女性慣れしてなさそうだしねー。リディアに丁度良いんじゃないかなー?』
(え、エミリーは一体何の話をしているのよっ!)
ニヤニヤするエミリーはさておき、もぎたてのリンゴをそのまま渡されて困っているシャルロットに、食べ方を見せるため、そのままかじりつく。
「美味しいっ!」
「おぉ……もぎたてのリンゴはこんなにも美味しいのですねっ!」
そのままリンゴを食べる私とクロードさんを見て、恐る恐るシャルロットちゃんがリンゴにかじりつき、
「……あ、美味しい」
年相応の明るい笑顔を見せてくれた。
一先ず、皆がリンゴで朝食を済ませ、
「お嬢さん。突然押しかけてきた我々を助けてくださって、本当にありがとうございました」
クロードさんが改めて深々と頭を下げてくる。
「いえいえ。私は何もしていませんので、お気になさらず」
「お待ちになってください。命の恩人に何もしないというのは、シャルロット=エスドレアの名が許しません。生憎、今は何も持っておりませんが、国へ戻れば必ずお礼をさせていただきます。ですので、お名前を教えていただけませんか?」
「あ、すみません。名乗っていませんでしたね。私はリディアと申します」
一方で、シャルロットちゃんが毅然とした態度で突然話し始めたので、ちょっとビックリしてしまった。
貴族令嬢だって言っていたし、きっと面子とか色々あるんだろうな。
そんな事を考えていると、
「あの、ところで……リディアさんは、ここで何をされていたんですか?」
「えっ!? そ、その……こ、ここは狭いですが私の工房で、アクセサリーを作っているんです」
シャルロットちゃんから、当然とも言える疑問が出てきて、つい適当に誤魔化してしまった。
すると、
「という事は、こちらに置かれているアクセサリーは、リディアさんが作ったんですか?」
「えぇ、そうだけど」
「凄いっ! ねぇ、クロード! リディアさんの作ったアクセサリーを、国で売れないかしら!?」
シャルロットちゃんが凄い事をサラッと言い出した。
目覚めると、隣で寝ていたシャルロットちゃんが、私の胸に顔を押し付けるかのようにして眠っていた。
クロードさんとシャルロットちゃんがどういう関係かは知らないけれど、様付けで呼んでいるあたり、兄妹や恋人という関係ではなさそうだ。
……って、年齢が離れ過ぎているから、これで恋人だったらビックリだけどね。
一先ず、毛布が見つかると面倒なので、二人には悪いけど、毛布を回収すると、闇の精霊イドちゃんの力で、何でも収納箱に戻して貰った。
それから二人が起きるまで、過去に作ったアクセサリーを眺めながら、次はどんな形の物にしようかと考えていると、
「……ハッ! じゅ、熟睡してしまっていた!? この私が!?」
「おはようございます。クロードさん」
イドちゃんの眠りの力の効力が切れたのか、突然クロードさんが目を覚ます。
「お、おはようございます。申し訳ありませんっ! 昨晩、待機しておくと言っておきながら、仮眠どころか熟睡してしまいました。女性二人を危険に晒した罪……騎士としての名折れ。万死に値します」
「あの……クロードさんは商人さんなんですよね? 騎士ではないですし、気にされなくても良いのでは?」
「商人? ……そ、そうでした! そうですね。わ、私は商人なので、少し気にし過ぎましたが、ただそれでも男として、女性二人を放って寝てしまうとは……」
「ですけど、私もシャルロットちゃんも無事ですし、別に良いじゃないですか」
何故かクロードさんが複雑な表情を浮かべているけれど、どうしたんだろう。
そんな話をしていると、
「……アマンダさん。着替えを……」
寝ぼけているのか、シャルロットちゃんが誰かの名前を呼んで、服を脱ごうとしている。
「シャ、シャルロット様っ! ここはお部屋ではありませんよっ!」
クロードの言葉を聞いたシャルロットちゃんが、暫く茫然としていて、
「…………っ!?」
慌てて脱ぎ掛けた服を着なおす。
良かった。何とか目が覚めたみたいだ。
「シャルロットちゃん、おはよ」
「お、おはようございます」
「二人とも、少しだけ待っていてくださいね。実はこの小屋の隣に、リンゴの木が生えていたんです」
正しく言うと、リーアちゃんの力で生やしてもらったんだけど、それはさておき、外へ出てリンゴを幾つか取る。
「お嬢さん。それなら私が……」
「いえいえ、背の低い樹ですから、私にも届きますよ」
「ですが、こういった作業は男である私にお任せください」
互いに自分が自分が……と言っていたら、一番近くにあるリンゴを取ろうとして、手と手が触れあってしまった。
「――ッ!? し、失礼いたしました」
「い、いえ。そ、それより、美味しいリンゴなので、シャルロットちゃんにもあげましょう」
慌ててリンゴを取り、クロードさんと共に小屋の中へ。
『ふふっ……リディア。楽しそうだねー』
(べ、別にリンゴを取っただけだもん)
『いやいや、いいんだよ。むしろ、もっと攻めても良いんじゃないかな? この騎士……じゃなくて、商人のお兄さんは、意外な事に女性慣れしてなさそうだしねー。リディアに丁度良いんじゃないかなー?』
(え、エミリーは一体何の話をしているのよっ!)
ニヤニヤするエミリーはさておき、もぎたてのリンゴをそのまま渡されて困っているシャルロットに、食べ方を見せるため、そのままかじりつく。
「美味しいっ!」
「おぉ……もぎたてのリンゴはこんなにも美味しいのですねっ!」
そのままリンゴを食べる私とクロードさんを見て、恐る恐るシャルロットちゃんがリンゴにかじりつき、
「……あ、美味しい」
年相応の明るい笑顔を見せてくれた。
一先ず、皆がリンゴで朝食を済ませ、
「お嬢さん。突然押しかけてきた我々を助けてくださって、本当にありがとうございました」
クロードさんが改めて深々と頭を下げてくる。
「いえいえ。私は何もしていませんので、お気になさらず」
「お待ちになってください。命の恩人に何もしないというのは、シャルロット=エスドレアの名が許しません。生憎、今は何も持っておりませんが、国へ戻れば必ずお礼をさせていただきます。ですので、お名前を教えていただけませんか?」
「あ、すみません。名乗っていませんでしたね。私はリディアと申します」
一方で、シャルロットちゃんが毅然とした態度で突然話し始めたので、ちょっとビックリしてしまった。
貴族令嬢だって言っていたし、きっと面子とか色々あるんだろうな。
そんな事を考えていると、
「あの、ところで……リディアさんは、ここで何をされていたんですか?」
「えっ!? そ、その……こ、ここは狭いですが私の工房で、アクセサリーを作っているんです」
シャルロットちゃんから、当然とも言える疑問が出てきて、つい適当に誤魔化してしまった。
すると、
「という事は、こちらに置かれているアクセサリーは、リディアさんが作ったんですか?」
「えぇ、そうだけど」
「凄いっ! ねぇ、クロード! リディアさんの作ったアクセサリーを、国で売れないかしら!?」
シャルロットちゃんが凄い事をサラッと言い出した。
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