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第1章 精霊と共に追放された元聖女
第10話 想定外の提案
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「えっと、ロビンさん?」
「えぇ、その通りよん。それよりも今の話は、本当なのかしら。ドワーフから買い取った石の半分以上が、力ある石だっていうのは」
「はい、本当です。確認されますか?」
「あら、言うじゃない。じゃあ、見せてもらおうかしら。その力ある石を」
意外な事に、ロビンさんが昼食を食べ終えるまで待ってくれて(何でも、栄養をバランス良くしっかりとらないと、お肌に良くないからという理由らしい)、クロードさんとロビンさんと共に先程の倉庫へ。
「クロードさんには既にお伝えしましたが、ここから左に置いてある箱は、全て力を持つ石です。ロビンさん、何か得られたい効力はありますか?」
「綺麗になる石よ」
「えーっと、流石にそういう効果を持つ精霊の力は無いと思うんですが」
「ふん! 早くも馬脚を現したわね。綺麗になる石が存在しない? あるわよ。ここにっ!」
そう言って、クロードさんが懐から綺麗な白い石の付いたネックレスを取り出す。
あれは……月の精霊ルーちゃんの力が宿っている。
あ、そういう事か。
「この石を身につけるようになってから、私の美しい筋肉が更に綺麗になったのよ! 何が綺麗になる石は無いよっ! 大嘘つきじゃない!」
「すみません。そういう意味だったんですね。その白蛋白石に宿るのは、ルーちゃ……こほん。月の精霊ルナで、身につけている人の魅力を引き出す力が込められています。身に付けた途端に劇的に何かが変わる様な効果はありませんが、本来ロビンさんが持っていた魅力が表に現れて来たんだと思います」
白蛋白石――ホワイトオパールって呼ばれる石だっていうのは、こっそりエミリーが呼び出してくれた土の精霊のムーちゃんに教えてもらったけど、石に力を宿している精霊は見れば分かる。
なので、それを伝えると、
「ふぅん……らしい事を言うじゃない。じゃあ、何か目に見えて効果が分かる様な石を選びなさいよ」
「そうですね……これなんか、いかがです? 手で持っているだけで、暗視効果――暗い場所でも、ある程度見える様になりますよ」
分かりやすいものを要求してきたので、エミリーに頼んで光の精霊のオーちゃんに精霊石へ入ってもらった。
「ふん。どうせアンタの事だから、目が慣れてきたら見えるとか、そんなオチで……なっ!? こ、これはっ!?」
「さっきの力ある石より、更に効果が高い精霊石です。力ある石は、身に付けているとジワジワと効果が現れる。精霊石は、すぐにハッキリと効果が現れると思っていただければ」
ロビンさんが精霊石を握ったり、床に置いたりして効果の程を確認し、次第に表情が真剣なものに変わって行く。
「まさか、貴方は本当に石に宿る力が分かるのか?」
「はい。一先ず、こちらにある石はチェック済みですよ」
「これは……クロードっ! 今から騎士団の緊急会議を開く! 大至急、他の隊の隊長を集めるように!」
あれ? ロビンさん、今完全に男性だった!?
じゃあ、普段のあの喋り方は何なの!?
「リディア様。すみません。緊急会議に呼ばれてしまいましたので、また後で石の事を詳しく教えてもらっても良いですか?」
「もちろん大丈夫です! じゃあ、私はさっきの場所に居ますね」
「すみません。会議が終わり次第、迎えに行きますので」
一先ず、さっきの倉庫へ戻り、石のチェック作業を始める。
最初の二割は、かなり精霊の力が込められた石があったけど、今チェックしている箱は殆どが普通の宝石だ。
……とはいえ、普通の宝石でも高価なんだけど、力ある石や精霊石が更に高価だからね。
箱によって随分とムラがあるなと考えていると、
「リディア様。お待たせしました」
会議が終わったみたいで、クロードさんが迎えに来てくれた。
「クロードさん。えっと、さっきは力のある石が沢山あったんですけど、次はそんなに無いですね」
「やはり。ロビンさんの言う通りか……」
「やはり? どういう意味ですか?」
「あ、これは失礼。ご説明いたしますので、こちらへ来ていただけますか? シャルロット様も居られますので」
再びクロードさんについて行くと、今度は先程とは違う部屋へ。
シャルロットちゃんやロビンさん、それに知らない騎士風の人が何人か居るし、おそらくここは会議を行う場所なのだろう。
私が入ると、部屋の中央に立つロビンさんが口を開き、
「来たわね。クロードちゃんから聞いたわ。貴方の名前はリディアちゃんなのね。改めてよろしくねん」
「は、はぁ」
「さて、シャルロット様には説明済みだからぁ、率直に結論から言うわね。リディアちゃん……貴方、学校へ通ってみない?」
「え!? が、学校ですか!? ど、どういう事なんでしょう?」
「そのままの意味よ。エスドレア王国で学費も生活費も全てもつから、リディアちゃんは学校へ通いつつ、趣味のアクセサリーを作って欲しいのよん」
想定外の話が出てきた。
「えぇ、その通りよん。それよりも今の話は、本当なのかしら。ドワーフから買い取った石の半分以上が、力ある石だっていうのは」
「はい、本当です。確認されますか?」
「あら、言うじゃない。じゃあ、見せてもらおうかしら。その力ある石を」
意外な事に、ロビンさんが昼食を食べ終えるまで待ってくれて(何でも、栄養をバランス良くしっかりとらないと、お肌に良くないからという理由らしい)、クロードさんとロビンさんと共に先程の倉庫へ。
「クロードさんには既にお伝えしましたが、ここから左に置いてある箱は、全て力を持つ石です。ロビンさん、何か得られたい効力はありますか?」
「綺麗になる石よ」
「えーっと、流石にそういう効果を持つ精霊の力は無いと思うんですが」
「ふん! 早くも馬脚を現したわね。綺麗になる石が存在しない? あるわよ。ここにっ!」
そう言って、クロードさんが懐から綺麗な白い石の付いたネックレスを取り出す。
あれは……月の精霊ルーちゃんの力が宿っている。
あ、そういう事か。
「この石を身につけるようになってから、私の美しい筋肉が更に綺麗になったのよ! 何が綺麗になる石は無いよっ! 大嘘つきじゃない!」
「すみません。そういう意味だったんですね。その白蛋白石に宿るのは、ルーちゃ……こほん。月の精霊ルナで、身につけている人の魅力を引き出す力が込められています。身に付けた途端に劇的に何かが変わる様な効果はありませんが、本来ロビンさんが持っていた魅力が表に現れて来たんだと思います」
白蛋白石――ホワイトオパールって呼ばれる石だっていうのは、こっそりエミリーが呼び出してくれた土の精霊のムーちゃんに教えてもらったけど、石に力を宿している精霊は見れば分かる。
なので、それを伝えると、
「ふぅん……らしい事を言うじゃない。じゃあ、何か目に見えて効果が分かる様な石を選びなさいよ」
「そうですね……これなんか、いかがです? 手で持っているだけで、暗視効果――暗い場所でも、ある程度見える様になりますよ」
分かりやすいものを要求してきたので、エミリーに頼んで光の精霊のオーちゃんに精霊石へ入ってもらった。
「ふん。どうせアンタの事だから、目が慣れてきたら見えるとか、そんなオチで……なっ!? こ、これはっ!?」
「さっきの力ある石より、更に効果が高い精霊石です。力ある石は、身に付けているとジワジワと効果が現れる。精霊石は、すぐにハッキリと効果が現れると思っていただければ」
ロビンさんが精霊石を握ったり、床に置いたりして効果の程を確認し、次第に表情が真剣なものに変わって行く。
「まさか、貴方は本当に石に宿る力が分かるのか?」
「はい。一先ず、こちらにある石はチェック済みですよ」
「これは……クロードっ! 今から騎士団の緊急会議を開く! 大至急、他の隊の隊長を集めるように!」
あれ? ロビンさん、今完全に男性だった!?
じゃあ、普段のあの喋り方は何なの!?
「リディア様。すみません。緊急会議に呼ばれてしまいましたので、また後で石の事を詳しく教えてもらっても良いですか?」
「もちろん大丈夫です! じゃあ、私はさっきの場所に居ますね」
「すみません。会議が終わり次第、迎えに行きますので」
一先ず、さっきの倉庫へ戻り、石のチェック作業を始める。
最初の二割は、かなり精霊の力が込められた石があったけど、今チェックしている箱は殆どが普通の宝石だ。
……とはいえ、普通の宝石でも高価なんだけど、力ある石や精霊石が更に高価だからね。
箱によって随分とムラがあるなと考えていると、
「リディア様。お待たせしました」
会議が終わったみたいで、クロードさんが迎えに来てくれた。
「クロードさん。えっと、さっきは力のある石が沢山あったんですけど、次はそんなに無いですね」
「やはり。ロビンさんの言う通りか……」
「やはり? どういう意味ですか?」
「あ、これは失礼。ご説明いたしますので、こちらへ来ていただけますか? シャルロット様も居られますので」
再びクロードさんについて行くと、今度は先程とは違う部屋へ。
シャルロットちゃんやロビンさん、それに知らない騎士風の人が何人か居るし、おそらくここは会議を行う場所なのだろう。
私が入ると、部屋の中央に立つロビンさんが口を開き、
「来たわね。クロードちゃんから聞いたわ。貴方の名前はリディアちゃんなのね。改めてよろしくねん」
「は、はぁ」
「さて、シャルロット様には説明済みだからぁ、率直に結論から言うわね。リディアちゃん……貴方、学校へ通ってみない?」
「え!? が、学校ですか!? ど、どういう事なんでしょう?」
「そのままの意味よ。エスドレア王国で学費も生活費も全てもつから、リディアちゃんは学校へ通いつつ、趣味のアクセサリーを作って欲しいのよん」
想定外の話が出てきた。
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