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第2章 精霊と学校へ通う元聖女
第18話 カウンセラー?
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ロビンさんのアクセサリーを作るにあたり、最も重要な石が持つ力は決まった。
デザインは私に任せてくれるそうなので、一旦ロビンさんには職務に戻ってもらい、もう一人の騎士隊長――スコットさんの話を聞く事にする。
「はじめまして、リディア様。僕はエスドレア王国第五騎士隊隊長のスコットと言います。どうぞ、宜しくお願いいたします」
「あ、いえいえ。こちらこそ、宜しくお願いいたしますね」
スコットさんは男性にしては割と小柄で、私と身長があんまり変わらない。
見た目は大人しそうな感じだけど、話を聞いてみない事には何とも言えないので、早速……と思った所で、
「あ、あの。申し訳ないのですが、場所を変えていただく事って出来ますか?」
「ん? スコット? どうしたんだ?」
「クロード隊長……いえ、その、何と言いますか……」
スコットさんが場所を変えて欲しいと言いだした。
察するに、他の騎士隊長――クロードさんに聞かれたくない程の話だという事だろう。
つまり、何かしらの短所やコンプレックスを精霊石で補いたいって事ね。
「あ、大丈夫ですよ。クロードさん、プライベートな話もあるでしょうし、どこかのお部屋をお借りする事は出来ますか?」
「リディア様……一先ず、部屋はいくらでもあるので大丈夫ですが……」
「では、そちらへ場所を移しましょう」
「……か、畏まりました」
急遽クロードさんが用意してくれた部屋に、スコットさんと共に移動する。
十人くらいが入れそうな広い部屋なのに、机が一つと椅子が二つしかないという変わった部屋だったけど、一先ず机を挟んで座り、早速話を聞く。
「えっと、何か他の人に聞かれたくない話なんですよね?」
「はい。あの……僕が話した内容は、他の人に言わないでくださいね?」
「もちろん、大丈夫ですよ。これでも私は口が堅いですから」
そう言うと、一先ず安心したのか、スコットさんが口を開く。
「実は僕……騎士隊長に抜擢されたんですけど、その隊が上手くいっていなくて」
「あらら。それは大変ですね。原因は何か分かっているんですか?」
「ハッキリとは分かっていないんですが、思い当たる節は幾つか……」
どうやら、スコットさんは出世したものの、お仕事が上手くいっていないそうで、最年少で隊長になったから妬まれているんじゃないかとか、自分の評価を下げる為にワザと隊員が足を引っ張っているんじゃないかとか。
だ、大丈夫かな? かなり困っているみたいなんだけど。
一通り……三十分くらいかな? スコットさんの悩みや愚痴を聞いて、ようやくヒアリングが終わった。
「あの、リディア様! ありがとうございました! リディア様にお話を聞いていただいただけで、心のモヤモヤが晴れたというか、気持ちが軽くなりましたっ!」
「い、いえ。それは良かったですね」
「リディア様、本当にありがとうございます! 貴方は僕にとっての女神です。まるで伝説の聖女様みたいですっ!」
「あ、あはは……そ、そうですか」
「ありがとうございましたっ!」
スコットさんが何度も私にお礼を言い、晴れやかな表情で部屋を出て行った。
『リディア。なんだか、アクセサリー作りっていうより、カウンセリングみたいだったね』
(あ、エミリーもそう思った? 私も途中から同じ事を思っちゃった)
『ただまぁ、どんな能力を付与すれば良いかは分かったけどね』
(うん、私も。ただ念の為に、裏付けは取っておくけどね)
エミリーが念の為にと、光の精霊オーちゃんを呼び出し、癒しの光を私に……って、大袈裟だからねっ!?
ただ話を聞いただけだからっ!
オーちゃんの力もあって、何事も無かったかのように部屋を出ると、
「リ、リディア様っ! だ、大丈夫ですか!?」
クロードさんが部屋の前で私を待っていてくれた。
「はい。もちろん大丈夫ですが?」
「そうですか。……すみません。スコットが我が儘を言いまして」
「いえいえ、本当に大丈夫ですから。それより一つ教えて欲しいのですが、スコットさんって優秀な方ですよね?」
「はい。今は十八歳ですが、十七で騎士隊長となったのは最年少記録ですね。あの頃は、最前線で沢山魔物を倒しておりましたから。あの、それが何か……」
「いえ、少し確認したかっただけなんです。ありがとうございます」
クロードさんは不思議そうにしているけれど、一先ず予想通りだったので、早速アクセサリー作りに取り掛かると言い、家まで送ってもらう事に。
アクセサリーの材料は全てエスドレア王国持ちなのに、依頼料までもらえてしまうというお仕事……先ずは初仕事をきっちり成功させるんだからっ!
デザインは私に任せてくれるそうなので、一旦ロビンさんには職務に戻ってもらい、もう一人の騎士隊長――スコットさんの話を聞く事にする。
「はじめまして、リディア様。僕はエスドレア王国第五騎士隊隊長のスコットと言います。どうぞ、宜しくお願いいたします」
「あ、いえいえ。こちらこそ、宜しくお願いいたしますね」
スコットさんは男性にしては割と小柄で、私と身長があんまり変わらない。
見た目は大人しそうな感じだけど、話を聞いてみない事には何とも言えないので、早速……と思った所で、
「あ、あの。申し訳ないのですが、場所を変えていただく事って出来ますか?」
「ん? スコット? どうしたんだ?」
「クロード隊長……いえ、その、何と言いますか……」
スコットさんが場所を変えて欲しいと言いだした。
察するに、他の騎士隊長――クロードさんに聞かれたくない程の話だという事だろう。
つまり、何かしらの短所やコンプレックスを精霊石で補いたいって事ね。
「あ、大丈夫ですよ。クロードさん、プライベートな話もあるでしょうし、どこかのお部屋をお借りする事は出来ますか?」
「リディア様……一先ず、部屋はいくらでもあるので大丈夫ですが……」
「では、そちらへ場所を移しましょう」
「……か、畏まりました」
急遽クロードさんが用意してくれた部屋に、スコットさんと共に移動する。
十人くらいが入れそうな広い部屋なのに、机が一つと椅子が二つしかないという変わった部屋だったけど、一先ず机を挟んで座り、早速話を聞く。
「えっと、何か他の人に聞かれたくない話なんですよね?」
「はい。あの……僕が話した内容は、他の人に言わないでくださいね?」
「もちろん、大丈夫ですよ。これでも私は口が堅いですから」
そう言うと、一先ず安心したのか、スコットさんが口を開く。
「実は僕……騎士隊長に抜擢されたんですけど、その隊が上手くいっていなくて」
「あらら。それは大変ですね。原因は何か分かっているんですか?」
「ハッキリとは分かっていないんですが、思い当たる節は幾つか……」
どうやら、スコットさんは出世したものの、お仕事が上手くいっていないそうで、最年少で隊長になったから妬まれているんじゃないかとか、自分の評価を下げる為にワザと隊員が足を引っ張っているんじゃないかとか。
だ、大丈夫かな? かなり困っているみたいなんだけど。
一通り……三十分くらいかな? スコットさんの悩みや愚痴を聞いて、ようやくヒアリングが終わった。
「あの、リディア様! ありがとうございました! リディア様にお話を聞いていただいただけで、心のモヤモヤが晴れたというか、気持ちが軽くなりましたっ!」
「い、いえ。それは良かったですね」
「リディア様、本当にありがとうございます! 貴方は僕にとっての女神です。まるで伝説の聖女様みたいですっ!」
「あ、あはは……そ、そうですか」
「ありがとうございましたっ!」
スコットさんが何度も私にお礼を言い、晴れやかな表情で部屋を出て行った。
『リディア。なんだか、アクセサリー作りっていうより、カウンセリングみたいだったね』
(あ、エミリーもそう思った? 私も途中から同じ事を思っちゃった)
『ただまぁ、どんな能力を付与すれば良いかは分かったけどね』
(うん、私も。ただ念の為に、裏付けは取っておくけどね)
エミリーが念の為にと、光の精霊オーちゃんを呼び出し、癒しの光を私に……って、大袈裟だからねっ!?
ただ話を聞いただけだからっ!
オーちゃんの力もあって、何事も無かったかのように部屋を出ると、
「リ、リディア様っ! だ、大丈夫ですか!?」
クロードさんが部屋の前で私を待っていてくれた。
「はい。もちろん大丈夫ですが?」
「そうですか。……すみません。スコットが我が儘を言いまして」
「いえいえ、本当に大丈夫ですから。それより一つ教えて欲しいのですが、スコットさんって優秀な方ですよね?」
「はい。今は十八歳ですが、十七で騎士隊長となったのは最年少記録ですね。あの頃は、最前線で沢山魔物を倒しておりましたから。あの、それが何か……」
「いえ、少し確認したかっただけなんです。ありがとうございます」
クロードさんは不思議そうにしているけれど、一先ず予想通りだったので、早速アクセサリー作りに取り掛かると言い、家まで送ってもらう事に。
アクセサリーの材料は全てエスドレア王国持ちなのに、依頼料までもらえてしまうというお仕事……先ずは初仕事をきっちり成功させるんだからっ!
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