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第2章 精霊と学校へ通う元聖女
挿話11 元王女ユフィの末路
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「世界が暗い……何これ!? 一体どういう事なの!?」
あの男から変な液体を目にかけられた後、自由にはなったけど、物がシルエットでしか見えない。
どうして!? どうしてこんな目に遭うの!? 私が一体何をしたっていうのよ!
「誰か……誰か、助けなさいよっ!」
私は王女なのよっ!?
生まれからして、普通の人とは違うの!
それなのに……
「大丈夫ですかっ!」
「おい、あそこに人が倒れているぞ」
突然部屋に誰かが入って来て、男の声が響く。
シルエットからすると男は二人で、声から私に毒? を掛けた男とは別の人だと分かる。
誰か知らないけれど、遅いじゃないっ! どうしてもっと早く助けに来ないのよっ!
「……目が、見えないの。魔道士を呼んでちょうだい」
助けに来た誰かへ私の現状を伝えると、影が迫ってくる。
おそらく、私の目を見たと思われる男が、もう一人と何やら話し始めた。
「ん!? この眼は……カタラクト病の症状じゃないのか!?」
「先輩。カタラクト病って?」
「不治の病だ。この女のように目が真っ白になって、何も見えなくなる。残念だが、もう治らんだろう」
「そうなんですね。まだ若いし、可愛いのに……」
え? 待ちなさいよ。カタラクト病が不治の病ですって!? そんなの魔導具を使えばすぐに治る病じゃない!
お父様が同じ病に掛かった事があるから知っているわよ! あの時だって、すぐに治ったんだから!
「ま、待ちなさいよ! カタラクト病が不治の病だなんて、どれだけ無知なのよ! そんなの魔道士を連れてくれば、すぐに治るじゃない!」
「……現実を受け入れたくない気持ちは分かる。だが、これは事実なんだ。君はもう、目が見えないんだ」
「ば、バカなのっ!? だったら、アメーニア王国の魔道士を連れて来なさいよっ! 私は、バカ女――聖女に同じ病を治してもらった人を知っているわ! ……そうよ。アメーニア王国の魔道士が難しければ、ここに住んで居るバカ女を呼んで頂戴! あの女は元聖女だから、治せるはずよっ!」
「何やら君は色々と知っているみたいだな。だが、我々はこの地区を警護する一兵士にしか過ぎない。悪いが騎士団から、この家のメイドを救助するように言われただけで、この家に誰が住んで居るかも知らんのだ」
「つ、使えないわねっ! じゃあ、いいわっ! とにかく、ここに住んで居るバカ女を探してきなさいよっ! 無知で教養のない兵士のアンタたちでも、それくらいは出来るでしょっ!」
ただの兵士って事は、平民って事よね。
平民なんだから、王族である私の言う事を聞いていれば良いのに、何故か一切動こうとしない。ほんっと、トロいわねっ!
「……先輩。俺たちはこの家のメイドを助けろって指示を受けましたよね? でも、この女はメイド服なんて着ていなくて、ドレスを着ていますよ?」
「そうだな。それも、メイドの給金で手が届くような安物ではない、かなり質の良いドレスだ。もしかしたら、我々が助けるべきメイドは他に居るのかもしれん」
「な、何を言っているの!? 私がこの家のメイドよ。服はバカ女が着ないから、私が着てあげただけじゃない!」
何なの!? 服の話なんてどうでも良いのよっ! それより早く、私を助けなさいよっ! このクズっ!
「へぇ。つまり、アンタは主の持ち物である高価なドレスを勝手に拝借していると。つまり、盗人って事だよな」
「はぁ!? 何を言い出すのっ!?」
「目が見えない罪人で、若くてそれなりに綺麗な女……か。おい、後で適当な女に金を握らせて、治療院へ連れて行っておけ。騎士団への報告はそれで良いだろ」
「ま、待ちなさいよ! な、何を考えているの!? 私は……私はアメーニア王国の王女なのよ!?」
「はいはい。メイドで罪人で王女なんだな。よく喋る口だが……助けに来てやった俺たちを、さんざんコケにしてくれたな。これから、俺たちがたっぷり可愛がってやるよ」
「な、何をする気な……や、止めてっ! さ、触らないでっ!」
「自称王女さんよ。俺たちでしっかり練習しておけよ? 俺たちが満足したら、娼館に売り飛ばしてやるからよ。何、目が見えなくても仕事は出来るさ」
男たちが下品な笑い声と共に、私の服を破いてきた。
私が娼館に売られる!? 目も治らないまま!? どうして!? どうしてなの!?
「わ、私は本当に王女で……この家に住む女は聖女なのに……」
「だったら、その聖女様に助けてもらえよ。それが本当だったらなっ!」
痛くて、臭くて、気持ち悪い。
聖女……バカ女。いいえ、リディア……様。お願いだから、私を助けて!
私が……私が間違っていたから。どうか、どうか……こんなの……いやぁぁぁっ!
あの男から変な液体を目にかけられた後、自由にはなったけど、物がシルエットでしか見えない。
どうして!? どうしてこんな目に遭うの!? 私が一体何をしたっていうのよ!
「誰か……誰か、助けなさいよっ!」
私は王女なのよっ!?
生まれからして、普通の人とは違うの!
それなのに……
「大丈夫ですかっ!」
「おい、あそこに人が倒れているぞ」
突然部屋に誰かが入って来て、男の声が響く。
シルエットからすると男は二人で、声から私に毒? を掛けた男とは別の人だと分かる。
誰か知らないけれど、遅いじゃないっ! どうしてもっと早く助けに来ないのよっ!
「……目が、見えないの。魔道士を呼んでちょうだい」
助けに来た誰かへ私の現状を伝えると、影が迫ってくる。
おそらく、私の目を見たと思われる男が、もう一人と何やら話し始めた。
「ん!? この眼は……カタラクト病の症状じゃないのか!?」
「先輩。カタラクト病って?」
「不治の病だ。この女のように目が真っ白になって、何も見えなくなる。残念だが、もう治らんだろう」
「そうなんですね。まだ若いし、可愛いのに……」
え? 待ちなさいよ。カタラクト病が不治の病ですって!? そんなの魔導具を使えばすぐに治る病じゃない!
お父様が同じ病に掛かった事があるから知っているわよ! あの時だって、すぐに治ったんだから!
「ま、待ちなさいよ! カタラクト病が不治の病だなんて、どれだけ無知なのよ! そんなの魔道士を連れてくれば、すぐに治るじゃない!」
「……現実を受け入れたくない気持ちは分かる。だが、これは事実なんだ。君はもう、目が見えないんだ」
「ば、バカなのっ!? だったら、アメーニア王国の魔道士を連れて来なさいよっ! 私は、バカ女――聖女に同じ病を治してもらった人を知っているわ! ……そうよ。アメーニア王国の魔道士が難しければ、ここに住んで居るバカ女を呼んで頂戴! あの女は元聖女だから、治せるはずよっ!」
「何やら君は色々と知っているみたいだな。だが、我々はこの地区を警護する一兵士にしか過ぎない。悪いが騎士団から、この家のメイドを救助するように言われただけで、この家に誰が住んで居るかも知らんのだ」
「つ、使えないわねっ! じゃあ、いいわっ! とにかく、ここに住んで居るバカ女を探してきなさいよっ! 無知で教養のない兵士のアンタたちでも、それくらいは出来るでしょっ!」
ただの兵士って事は、平民って事よね。
平民なんだから、王族である私の言う事を聞いていれば良いのに、何故か一切動こうとしない。ほんっと、トロいわねっ!
「……先輩。俺たちはこの家のメイドを助けろって指示を受けましたよね? でも、この女はメイド服なんて着ていなくて、ドレスを着ていますよ?」
「そうだな。それも、メイドの給金で手が届くような安物ではない、かなり質の良いドレスだ。もしかしたら、我々が助けるべきメイドは他に居るのかもしれん」
「な、何を言っているの!? 私がこの家のメイドよ。服はバカ女が着ないから、私が着てあげただけじゃない!」
何なの!? 服の話なんてどうでも良いのよっ! それより早く、私を助けなさいよっ! このクズっ!
「へぇ。つまり、アンタは主の持ち物である高価なドレスを勝手に拝借していると。つまり、盗人って事だよな」
「はぁ!? 何を言い出すのっ!?」
「目が見えない罪人で、若くてそれなりに綺麗な女……か。おい、後で適当な女に金を握らせて、治療院へ連れて行っておけ。騎士団への報告はそれで良いだろ」
「ま、待ちなさいよ! な、何を考えているの!? 私は……私はアメーニア王国の王女なのよ!?」
「はいはい。メイドで罪人で王女なんだな。よく喋る口だが……助けに来てやった俺たちを、さんざんコケにしてくれたな。これから、俺たちがたっぷり可愛がってやるよ」
「な、何をする気な……や、止めてっ! さ、触らないでっ!」
「自称王女さんよ。俺たちでしっかり練習しておけよ? 俺たちが満足したら、娼館に売り飛ばしてやるからよ。何、目が見えなくても仕事は出来るさ」
男たちが下品な笑い声と共に、私の服を破いてきた。
私が娼館に売られる!? 目も治らないまま!? どうして!? どうしてなの!?
「わ、私は本当に王女で……この家に住む女は聖女なのに……」
「だったら、その聖女様に助けてもらえよ。それが本当だったらなっ!」
痛くて、臭くて、気持ち悪い。
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