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第3章 精霊と新しい暮らしを始める元聖女
第47話 クロードの過去
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クロードさんがお頭さんや、他の人たちをどんどん倒して行く間に、割れた銀色の筒から紫色の液体が流れ落ち、そこから精霊たちが飛び出して行く。
「良かった……精霊さんたちが無事で」
「リディア様。精霊さんとは?」
しまった!
あっという間に男の人たちを全滅させたクロードさんが、すぐそばに居るのに気付かず、つい精霊の事を口にしちゃった。
どうしよう。変な人って思われちゃう。
「あ、あの、精霊っていうのは、何て説明すれば良いんだろ。えっと、本当に見えるというか、見えなくもないというか……」
「リディア様は精霊が見えるのですね?」
「えっと……はい」
「そうですか。……私の父と同じですね」
クロードさんが少し沈黙したので、絶対に変だと思われていると思っていたら、予想外の言葉が出てきた。
「私の父は精霊が見えるそうで、若い頃には導いてもらったと、よく言っておりました」
「そう……なんですね。あの、クロードさんのお父様は……」
「今は魔物の多い国や地域を救うと言って、世界中を飛び回っています。数年に一度は帰ってくるのですが」
あ、良かった。
クロードさんが過去形で話すから、亡くなっているのかと思ってしまったけど、今もご健在みたい。
……って、クロードさんのお父さんは、今の話だと世界中で魔物退治をしているって事!?
「あの、クロードさんは精霊さんを見る事が出来るんですか?」
「いえ、残念ながら。ですが、強い精霊の存在を、何となく感じる事は出来ます。おそらくですが、いつもリディア様の側に精霊が居りませんか?」
「はい、居ますよ。エミリーって言うんです」
クロードさんには見えていないみたいだけど、先程銀の筒から出て来た精霊さんたちと共に、エミリーが感謝を言いながらペコリと頭を下げる。
すると、
「……良かった。やはり私は間違って居なかったのですね」
「え? クロードさん!?」
クロードさんの瞳から、一筋の涙が溢れ落ちた。
「し、失礼しました。……その、幼い頃に、精霊なんて居ないと、学友からからかわれていた事がありまして」
「だ、大丈夫ですよっ! クロードさんは間違って居ないです。それに、私も精霊の存在が分かるって言ってくれた人は初めてで……その、嬉しいです」
そういえば、セーラさんが昔のクロードさんは、もっと無邪気だったって言っていたけど、こういう経験が影響しているのだろうか。
いえ、もちろん礼儀正しくて、冷静なクロードさんが嫌な訳じゃなくて、むしろカッコ良いというか……
『リディア。一人で盛り上がって、一人で顔を赤らめているから、クロードが困惑しているよ?』
「ち、違うのっ! これは、その……クロードさんが素敵だから……ってあれ!?」
『……リディア。声に出ちゃってるよ?』
あぁぁぁっ! ま、間違えたぁぁぁっ!
非常に気まずい時間が流れる中で、
「あ、あの。私もリディア様は素敵な方だと思っております。その……可憐な花のようでありながらも、凛とされていまして」
クロードさんが精一杯フォローしてくれる。
あの、クロードさん。お気遣いは嬉しいのですが……
「リディア様、失礼いたします」
「え……」
「すみません。少し、感情がコントロール出来なくなってしまっています」
く、クロードさんが、だ……抱きしめてくれたっ!?
「あ、あの……よ、よろしくお願いします?」
部屋中に人が倒れている少し変な場所だけど、クロードさんの胸に顔を埋め、暫く二人で抱き合った。
「良かった……精霊さんたちが無事で」
「リディア様。精霊さんとは?」
しまった!
あっという間に男の人たちを全滅させたクロードさんが、すぐそばに居るのに気付かず、つい精霊の事を口にしちゃった。
どうしよう。変な人って思われちゃう。
「あ、あの、精霊っていうのは、何て説明すれば良いんだろ。えっと、本当に見えるというか、見えなくもないというか……」
「リディア様は精霊が見えるのですね?」
「えっと……はい」
「そうですか。……私の父と同じですね」
クロードさんが少し沈黙したので、絶対に変だと思われていると思っていたら、予想外の言葉が出てきた。
「私の父は精霊が見えるそうで、若い頃には導いてもらったと、よく言っておりました」
「そう……なんですね。あの、クロードさんのお父様は……」
「今は魔物の多い国や地域を救うと言って、世界中を飛び回っています。数年に一度は帰ってくるのですが」
あ、良かった。
クロードさんが過去形で話すから、亡くなっているのかと思ってしまったけど、今もご健在みたい。
……って、クロードさんのお父さんは、今の話だと世界中で魔物退治をしているって事!?
「あの、クロードさんは精霊さんを見る事が出来るんですか?」
「いえ、残念ながら。ですが、強い精霊の存在を、何となく感じる事は出来ます。おそらくですが、いつもリディア様の側に精霊が居りませんか?」
「はい、居ますよ。エミリーって言うんです」
クロードさんには見えていないみたいだけど、先程銀の筒から出て来た精霊さんたちと共に、エミリーが感謝を言いながらペコリと頭を下げる。
すると、
「……良かった。やはり私は間違って居なかったのですね」
「え? クロードさん!?」
クロードさんの瞳から、一筋の涙が溢れ落ちた。
「し、失礼しました。……その、幼い頃に、精霊なんて居ないと、学友からからかわれていた事がありまして」
「だ、大丈夫ですよっ! クロードさんは間違って居ないです。それに、私も精霊の存在が分かるって言ってくれた人は初めてで……その、嬉しいです」
そういえば、セーラさんが昔のクロードさんは、もっと無邪気だったって言っていたけど、こういう経験が影響しているのだろうか。
いえ、もちろん礼儀正しくて、冷静なクロードさんが嫌な訳じゃなくて、むしろカッコ良いというか……
『リディア。一人で盛り上がって、一人で顔を赤らめているから、クロードが困惑しているよ?』
「ち、違うのっ! これは、その……クロードさんが素敵だから……ってあれ!?」
『……リディア。声に出ちゃってるよ?』
あぁぁぁっ! ま、間違えたぁぁぁっ!
非常に気まずい時間が流れる中で、
「あ、あの。私もリディア様は素敵な方だと思っております。その……可憐な花のようでありながらも、凛とされていまして」
クロードさんが精一杯フォローしてくれる。
あの、クロードさん。お気遣いは嬉しいのですが……
「リディア様、失礼いたします」
「え……」
「すみません。少し、感情がコントロール出来なくなってしまっています」
く、クロードさんが、だ……抱きしめてくれたっ!?
「あ、あの……よ、よろしくお願いします?」
部屋中に人が倒れている少し変な場所だけど、クロードさんの胸に顔を埋め、暫く二人で抱き合った。
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